令和1032日目
2022/02/25
この日のできごと(何の日)
【ウクライナ侵攻】
ロシア部隊、キエフ西側を封鎖
ウクライナに侵攻したロシア軍部隊が25日、首都キエフに迫った。ロシア国防省は、キエフ中心部から北西約30キロのホストメリ空港を空挺部隊で制圧、ウクライナ軍の200人以上を殺害し、キエフ西側に部隊を集中して封鎖したと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦交渉を呼び掛け、ロシア側はウクライナの中立化と非軍事化を条件に応じる考えを示した。NATOに加盟しない確約を求めるとみられる。
人口約300万人の首都が危機にさらされ、情勢は重大局面に。ロシアのペスコフ大統領報道官は、ベラルーシの首都ミンスクに政府代表団を送る用意があるとした。《共同通信》
ロシア軍、チェルノブイリ支配と発表
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は25日、ソ連時代の1986年に爆発事故を起こしたウクライナ北部のチェルノブイリ原発とその周辺にロシア軍空挺部隊を投入し、支配下に置いたと発表した。ロシアメディアが伝えた。
AP通信はウクライナの原子力規制当局の話として、付近で通常より高い放射線量が検出されたと伝えたが、コナシェンコフ報道官は放射性物質の大気中への放出は起きていないとしている。
報道官は、ロシア軍部隊が原発を警備するウクライナ部隊との合意により24日に周辺地域を制圧したと説明。放射性廃棄物がテロ組織などの手に渡ることを防ぐのが目的とした。《共同通信》
プーチン大統領「抵抗中止を」
ウクライナで軍事作戦を続けるロシアのプーチン大統領は25日、ウクライナ側が首都キエフや東部の大都市ハリコフなどで重火器を市の中心部に展開させて市民を「人間の盾」にしていると批判し、政権の命令に従わず抵抗をやめるようウクライナ軍に呼び掛けた。国営テレビが報じた。
ロイター通信によると25日夜もキエフで砲撃や激しい銃撃の音が聞かれた。空挺部隊のヘリコプター200機で郊外の空港を制圧したロシア軍とウクライナ軍との交戦が続いているとみられる。
ロシアの「第1チャンネル」はハリコフ市内を走行する戦車2台の映像を放映した。《共同通信》
ロシア進軍は減速と米分析
米国防総省高官は25日、記者団に対し、ロシア軍のウクライナ首都キエフなどへの侵攻速度が当初の予測よりも遅くなっていると述べた。ウクライナ軍側の指揮命令系統は損なわれておらず、各地で抵抗が続いているとした。
高官によると、ロシア側はウクライナ国境に集結させた大軍の3分の1を侵攻に投入。これまでに弾道ミサイルと巡航ミサイル計200発以上を発射し、一部が民間人居住区に着弾した。
高官は、ウクライナのゼレンスキー政権の打倒というロシア側の目的は変わっていないと指摘した。《共同通信》
中ロ電話会談
中国国営メディアによると、中国の習近平国家主席は25日、ロシアのプーチン大統領とウクライナ問題を巡り電話会談した。プーチン氏はウクライナ側とのハイレベル協議をする意志があると伝え、習氏は交渉を通じた解決を支持すると応じた。
プーチン氏は、米国と北大西洋条約機構(NATO)がロシアの安全保障に対する譲れない一線を脅かしたことが問題の背景にあると説明したという。
習氏は「ウクライナ東部の急激な変化は国際社会の高い関心を引き起こした」と指摘したが、明確な評価は避け「各国の主権と領土の保全を尊重し、国連憲章を順守する立場は一貫している」と述べた。《共同通信》
岸田首相、ロシアに「高い代償」
岸田文雄首相は25日、ウクライナに侵攻したロシアに対する追加的な経済制裁策を発表した。日米欧で足並みをそろえた制裁措置に関し、参院予算委員会で「国際法違反の行為が高いコスト(代償)を伴うと明らかにすることが重要だ」と強調。北方領土問題を含む日ロ間の平和条約締結交渉について、進めるのは当面困難だとの見通しも示した。
追加制裁は(1)ロシアの3銀行の資産凍結(2)ロシアの個人・団体に対する資産凍結と査証(ビザ)発給停止(3)ロシアの軍事関連団体への輸出規制、国際的な合意に基づく規制リスト品目や半導体など汎用品の輸出規制―の3項目。《共同通信》
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【養老鉄道】「切り付けられた」は虚偽の報告
岐阜県大垣市の養老鉄道大垣駅で14日、男性駅員が男に切り付けられたとして、大垣署が傷害容疑で捜査していた事件で、署は25日、虚偽の報告で駅の業務を妨害したとする偽計業務妨害容疑で、駅員として勤務する契約社員A容疑者(32)を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は駅で勤務中の14日午後1時ごろ、上司に「切り付けられた。男は逃げた」などと虚偽を伝え、他の駅員に警察への通報や乗客の誘導などの対応を余儀なくさせた疑い。
署によると、襲われたと説明する男が現場付近の防犯カメラに写っておらず、署は自作自演の可能性もあるとみて捜査していた。《共同通信》
【東京株式市場】
25日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は6営業日ぶりに反発した。終値は前日比505円68銭高の2万6476円50銭。ロシアに対する主要各国の経済制裁によって世界経済が即座に影響を受けるとの過度な警戒感がひとまず後退し、買いが優勢となった。
平均株価が前日までの5営業日で1500円近く下落していたため、値ごろ感が出た銘柄を買う動きもあった。平均株価は朝方からプラスで推移し、この日の高値圏で取引を終えた。
東証株価指数(TOPIX)は18.66ポイント高の1876.24。出来高は約13億3800万株。《共同通信》
【COVID-19】国内新規感染6万5668人
国内で25日、6万5668人の新型コロナウイルス感染者が新たに報告された。都道府県別では東京1万1125人、大阪8534人、神奈川6724人など。死者は279人で大阪47人、神奈川29人、愛知28人、福岡20人など。福岡は1日当たりで過去最多。
厚生労働省によると、重症者は前日から29人増の1503人となった。
大阪や兵庫などで過去の感染者の取り下げがあった。《共同通信》
【自民党・片山さつき参院議員】二階派に退会届
自民党二階派(志帥会)から退会勧告を受けた片山さつき元地方創生担当相(参院比例)は25日、秘書を通じて同派に退会届を提出した。二階派によると、理由は記載されていないという。幹部が取り扱いを協議する。
二階派は21日、派閥会合への連続欠席といった片山氏の行動を念頭に「国会議員の信用を著しく失い、何ら是正も見られない」として退会を勧告した。
片山氏は、会長の二階俊博元幹事長に口頭で昨年12月に離脱の意向を伝えたと主張。二階派事務総長の武田良太元総務相は「書類で提出するのが社会のルールだ」と批判していた。《共同通信》