令和1008日目

2022/02/01

この日のできごと(何の日)

【石原慎太郎さん】死去

作家、元東京都知事で元衆院議員の石原慎太郎氏が1日、死去した。89歳だった。神戸市出身。

昭和7年生まれ。一橋大在学中に発表した小説「太陽の季節」で31年に当時史上最年少の芥川賞を受賞。若者に影響を与え「太陽族」「慎太郎刈り」が流行した。同小説は後に映画化され、弟の石原裕次郎氏がデビューした。

43年、参院選全国区に自民党公認で出馬し、史上最多の約300万票を獲得しトップ当選した。1期目途中の47年に衆院に転身し、環境庁長官や運輸相などを歴任した。

48年に中川一郎氏らと「青嵐会」を結成し、58年には中川氏自殺を受けて派閥を率いた。平成元年、海部俊樹氏に対抗して党総裁選に出馬した。衆院8期目の7年、国会議員在職25年表彰を受けた衆院本会議で「全ての政党、ほとんどの政治家は最も利己的で卑しい保身の目的のためにしか働いていない」と永田町を厳しく批判し、議員辞職した。

昭和50年に東京都知事選に初めて出馬するが、現職に敗退。平成11年に都知事選に再挑戦し、初当選した。知事時代は築地市場の江東区豊洲への移転や、都が出資した「新銀行東京」開業、東京マラソン開催などを実現させた。米軍横田基地の一部空域返還や羽田空港の国際化など都政の枠を超えた施策も進めた。

都知事として4期目半ばの24年10月、自主憲法制定を実現するため「命あるうちに最後のご奉公をしたい」として知事を辞職し、国政再挑戦を表明。新党「太陽の党」を結成した後、日本維新の会代表に就任し、同年12月の衆院選で国政復帰した。

しかし、在職中に脳梗塞を患い、次世代の党最高顧問として臨んだ26年12月の衆院選で比例代表東京ブロックの最下位に名簿登載され落選。「晴れ晴れとした気持ちで政界を去れる」と引退を表明した。

「石原節」といわれる歯に衣着せぬ発言は物議を醸すこともあったが、その行動力から国政を動かすことも少なくなかった。知事時代は、首都圏ディーゼル車の排ガス規制をめぐって国の対応を「怠慢」と批判し、15年に国に先駆けて規制を開始。24年4月には尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入を表明し、国有化のきっかけをつくった。

政治活動の傍ら、作家や評論の活動も続け「狂った果実」や「化石の森」、共著の「『NO』と言える日本」などを出版。議員時代は田中角栄元首相を金権政治と批判したにもかかわらず、引退後に田中元首相を評価した「天才」も大きな話題を集めた。

長男の伸晃氏は自民党元幹事長で、三男の宏高氏は同党衆院議員。次男はタレントで俳優の良純氏、四男は画家の延啓氏。《産経新聞》

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【プロ野球】キャンプイン

プロ野球の12球団は1日、宮崎、沖縄でキャンプインした。新型コロナウイルスの第6波が拡大し、両県とも「まん延防止等重点措置」が適用されているが、2年ぶりに観客を入れ、感染対策に気を配りながら開幕への準備を進める。

日本ハムの新庄剛志新監督は沖縄県国頭村での2軍キャンプから始動。昨季20年ぶりに日本一に輝いたヤクルトは同県浦添市で調整を始め、昨年25年ぶりにパ・リーグを制したオリックスや巨人は宮崎市で汗を流す。

2月23日にオープン戦が始まり、公式戦は3月25日にセ、パ両リーグが同時に開幕する。《共同通信》

【サッカー】

サッカー日本代表は1日、埼玉スタジアムでの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選B組第8戦で、首位のサウジアラビア代表を2−0で破った。前半に南野拓実(リバプール)のゴールで先制し、後半に伊東純也(ゲンク)が加点した。

日本は6勝2敗の勝ち点18で同組2位を堅持。3月24日のオーストラリア戦で7大会連続のW杯出場が決まる可能性がある。昨年10月に日本に勝ったサウジは初黒星で6勝1分け1敗の同19のまま。

アジア最終予選は12チームが2組に分かれ、各組上位2チームが本大会出場権を獲得。3位同士の勝者が南米5位との大陸間プレーオフに回る。《共同通信》

【東京株式市場】

1日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。終値は前日比76円50銭高の2万7078円48銭。好決算を発表した銘柄や事業再編見通しが伝わった銘柄に個別に買い注文が入り、相場を押し上げた。平均株価の上げ幅は一時400円を超えたが、午後には上げ幅を縮め前日終値に近づく場面もあった。

東証株価指数(TOPIX)は0.13ポイント高の1896.06。出来高は約13億7300万株。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染8万1678人

国内で1日、新たに8万1678人の新型コロナウイルス感染者が確認された。内訳は東京1万4445人、大阪1万1881人、神奈川7459人など。愛知、大阪、兵庫など過去最多を更新する自治体が相次いだ。

死者は大阪18人、愛知10人、福岡6人など計70人の報告があった。死者が70人台となるのは昨年9月15日以来。

厚生労働省によると全国の重症者は804人で前日より21人増加した。

過去の感染者について、福岡や兵庫などで取り下げがあった。《共同通信》

【衆院】中国の人権に深刻懸念

衆院は1日午後の本会議で、中国の新疆ウイグル自治区や香港などの人権問題に懸念を示す決議をれいわ新選組を除く与野党の賛成多数で採択した。「深刻な人権状況に象徴される力による現状の変更を国際社会に対する脅威と認識する」とした。国際社会が納得する説明責任を果たすよう強く要求。日本政府にも建設的な関与を求めた。「人権侵害非難」の文言はなく「中国」とは明示しなかった。参院も決議採択を目指す。

衆院によると、人権問題に懸念を示す決議は異例。中国と名指しを避けながら「新疆ウイグル、チベット、南モンゴル、香港等」と列挙し、信教の自由への侵害などに対する懸念を指摘した。《共同通信》

【林芳正外相】新駐日米大使と会談

林芳正外相は1日、米国のラーム・エマニュエル新駐日大使と外務省で会談した。先月に来日したエマニュエル氏が岸田政権の閣僚と面会するのは初めて。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、日米同盟を一層強化する方針を確認した。

エマニュエル氏はバイデン大統領と極めて近い関係にある。林氏は会談で「同盟をさらに強固にするため、率直に議論できる関係を構築したい」と述べた。エマニュエル氏は、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射や、ロシアの軍事的脅威が続くウクライナ情勢に言及し「日米が直面する課題にしっかりと取り組みたい」と強調した。《共同通信》

【山口壮環境相】首相経験者5人に書簡

小泉純一郎氏ら首相経験者5人が連名で欧州連合(EU)欧州委員会の原発をめぐる方針の撤回を求めた書簡の中で「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」との表現を用いたことを受け、環境省は1日、山口壮環境相が事実上の反論の書簡を5人に送付したと発表した。

山口氏は5人に宛てた書簡の中で、「福島県の子どもに放射線による健康被害が生じているという間違った情報を広め、いわれない差別や偏見を助長することが懸念されます」と指摘。福島県の県民健康調査検討委員会やUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)などの専門家会議で放射線の影響とは考えにくいとの評価を紹介したうえで、今回の表現が「適切でないと考える」と批判した。

小泉氏のほか、細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市の各氏は、1月に欧州委員会のフォンデアライエン欧州委員長へ宛てて書簡を送付。「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」とした上で、地球温暖化対策に資する〝グリーン〟な投資先として認定する同委の方針撤回を求めていた。《産経新聞》