令和608日目
2020/12/28
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
GoTo全国で停止
新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないことを踏まえ、政府の観光支援事業「Go To トラベル」が28日、全国で一斉に停止された。期間は来年1月11日までの15日間で、例年なら年末年始の休みを利用した人たちでにぎわう観光地の関係者らは「どんな影響が出るのか」と不安を隠せないでいる。
各国で報告が相次ぐ新型コロナ変異種を巡っては、国内侵入を防ぐため、政府は28日から来年1月末まで全ての国・地域からの外国人の新規入国も原則停止。空港の国際線は人がまばらだった。
菅義偉首相は入国停止について「国民の命と暮らしを守り、先手先手で対応するためだ」と語った。《共同通信》
国内新規感染2400人
国内の新型コロナウイルスの新規感染者は28日、45都道府県と空港検疫で計2400人確認された。死者は大阪で13人、兵庫で8人、愛知で7人など計51人。厚生労働省によると、同日午前0時現在の重症者は前日より2人増えて計661人となり、3日連続で過去最多を更新した。
東京都内で新たに確認された感染者は481人と、7日ぶりに500人を下回ったが、月曜日の最多を更新した。感染経路別では家庭内が96人、職場内が27人、施設内が21人など。経路を特定できない人は298人と6割以上を占めた。入院患者は2303人、宿泊療養者は1089人、自宅療養者は2717人といずれも過去最多で、重症者は前日より1人少ない81人だった。1週間平均の感染者数は745・9人で、18日連続で最多を更新中。1週間平均の陽性率は8・4%だった。
一方、埼玉県戸田市は、感染していた同市立介護老人保健施設の80歳代男性入所者が施設内で健康観察中の27日に死亡したと発表した。発熱の症状があったが、入院先の確保が困難だったという。《読売新聞》
南アの変異種、国内で初確認
厚生労働省は28日、南アフリカの滞在歴がある30代女性が、新型コロナウイルスの変異種に感染していたと発表した。南アで報告された変異種が国内で確認されたのは初めて。英国の滞在歴がある6人からも検出され、計7人の変異種感染が明らかになった。いずれも空港検疫で陽性が確認され、療養施設に待機していたため濃厚接触者はいないとしている。
厚労省によると、南アで報告された変異種の感染が確認された女性は、今月19日に成田空港に到着。症状はないという。
国立感染症研究所の脇田隆字所長は「感染性がどれくらい増えているかデータは示されておらず、注目していく」と話した。《共同通信》
故・羽田雄一郎元国土交通相、死因はコロナ感染
立憲民主党の福山哲郎幹事長は28日、急死した同党の羽田雄一郎元国土交通相(53)について「直接の死因は新型コロナウイルス感染症」と記者団に発表した。死亡後に東京都監察医務院が確認した。現職国会議員がコロナ感染により死亡したのは初めて。24日深夜に発熱し27日午後に都内の病院へ向かう車中で容体が急変した。
福山氏によると、羽田氏はPCR検査を受けるため秘書が運転する車で移動している際に呼吸が荒くなり「俺、肺炎かな」と言った後、会話が途切れた。羽田氏は搬送先の東大病院で午後4時34分、死亡が確認された。糖尿病、高脂血症、高血圧などの基礎疾患があったという。《共同通信》
武漢のコロナ状況発信し懲役4年
新型コロナウイルス感染症が最初に確認された中国湖北省武漢の実態を会員制交流サイト(SNS)で発信し、公共秩序騒乱の罪に問われた元弁護士で市民記者の張展氏(37)に対し、上海の裁判所は28日、懲役4年の実刑判決を言い渡した。この日が初公判で即日判決となった。新型コロナを巡る情報発信で有罪となった初のケースとみられる。
検察当局は「虚偽情報を流した」と批判していたが、張氏の弁護人は「法廷では重要な証拠が示されなかった」と述べ、裁判は不当だと批判。「彼女は事実を報道した」と訴え判決に不服の意を示した。上訴するかどうかは張氏が決めるという。《共同通信》
ロシア、死者は18万6000人の可能性
ロシアのタチヤナ・ゴリコワ副首相(感染症担当)は28日、1月から11月までのロシア国内での新型コロナウイルスによる累計死者数に関し、ウイルス感染による持病の悪化などを含めれば、約18万6000人に上る可能性があると明らかにした。露政府は29日、累計死者数を約5万5000人と発表したが、実際は米国とブラジルに次いで世界で3番目に多い可能性がある。
ゴリコワ氏は記者会見で、11か月間の全土での死者が前年同期比で約22万9700人増えたとの統計局のデータに触れ、「うち81%が新型コロナに関連している」と述べた。ただ、ロシアでは、ウイルスが死亡の「根本的な原因」と医師が診断した場合のみ、新型コロナによる死者と認定している。今後も従来の基準に基づき、死者数を発表する見通しだ。
ロシアは累計感染者数が世界で4番目に多い一方、ほかの上位国と比べ死者数が少ないため、露政府が「過少申告」しているとの疑惑が取りざたされてきた。《共同通信》
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【鹿児島・諏訪之瀬島】噴火
28日午前2時48分ごろ、鹿児島県・トカラ列島の諏訪之瀬島(十島村)の御岳火口で噴火が発生し、大きな噴石が火口から南東に約1.3キロまで飛散した。気象庁は噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」から3の「入山規制」に引き上げ、噴石に警戒を呼び掛けた。
鹿児島県警によると、今回の噴火でけが人や建物被害の情報はない。十島村によると、諏訪之瀬島には約80人が住んでいる。火口から最も近い集落は3キロ以上離れている上、大きな噴石が飛んだ方角とも異なるという。
諏訪之瀬島に警戒レベルが導入された2007年12月1日以来、レベル3に上がるのは初めて。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け28日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。米国の追加経済対策が成立し、景気回復への期待が高まった。終値は前週末比197円42銭高の2万6854円03銭で、約29年8カ月ぶりの高値を付け、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。
東証株価指数(TOPIX)は9.63ポイント高の1788.04。出来高は約10億900万株。
トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策の法案に署名し、法律が成立した。現金給付といった対策の実施によって、米景気が回復するとの思惑から買い注文が入った。午後は上げ幅を拡大した。《共同通信》
【スピードスケート・全日本選手権】高木美帆選手2冠
スピードスケートの全日本選手権は28日、北海道帯広市の明治北海道十勝オーバルで開幕し、女子の高木美帆(日体大職)が3000メートルと500メートルで優勝した。3000メートルは自身の国内最高を更新する4分3秒97、500メートルは小平奈緒(相沢病院)を0秒24差で抑え37秒80で制した。
3000メートルは佐藤綾乃(ANA)が2位、500メートルは郷亜里砂(イヨテツク)が3位。
男子500メートルは村上右磨(高堂建設)が34秒47の国内最高で優勝。新浜立也(高崎健康福祉大職)が0秒12差の2位、山田将矢(日本電産サンキョー)が3位だった。《共同通信》
【NHK】「別の炭鉱映像の使用、確認されず」
長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)の様子を伝える昭和30年放送のNHK番組「緑なき島」をめぐり、坑内映像が実態と異なるとして元島民側が検証を求めている問題で、NHKは28日、「別の炭鉱で撮影された映像が使用されたという事実は確認されなかった」と回答した。
回答書によれば、NHKは取材・制作に関わった部署の関係者らの聞き取りや放送以前に撮影した炭鉱映像を精査し、「緑なき島」について「当時の端島における取材に基づき、制作・放送されたものと考えている」とした。
ただ、端島炭坑の坑内を撮影したとする根拠は示されておらず、元島民らでつくる「真実の歴史を追求する端島島民の会」は今後の対応を検討するという。《産経新聞》
【菅義偉首相】「ウイルスに年末年始なし」
政府は28日、首相官邸で新型コロナウイルス対策本部の会合を開き、英国などで見つかった感染力の強い新型コロナ変異種への対応などについて協議した。菅義偉首相は「ウイルスに年末年始はない」と述べ、担当閣僚に感染防止対策の徹底を指示した。首相はまた、来年1月4日に予定していた伊勢神宮(三重県伊勢市)の参拝取りやめを決めた。
首相は会合で、変異種の感染力は従来のウイルスの1・7倍とする英政府の発表を紹介し、「海外で接種が進んでいるワクチンが変異種に効かないというエビデンス(証拠)はない」と述べた。対策の中身は従来のウイルスと変わらないとして「これまで以上にマスク、手洗い、感染対策を徹底し、会合を控え、静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と呼びかけた。
政府は変異種の新たな国内侵入を阻止するため、28日から全ての国・地域を対象に外国人の新規入国を一時停止した。観光支援事業「Go To トラベル」も同日から来月11日まで全国一斉に一時停止した。
ただ、11の国・地域と合意しているビジネス関係者らの往来は引き続き認めている。同日開かれた自民党外交部会では全面停止を求める声が相次いだ。これに対し、西村康稔経済再生担当相は記者会見で「各国の状況を踏まえながら、機動的に水際対策を進められるよう考えていきたい」と述べた。《産経新聞》