令和311日目
2020/03/06
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
世界の感染者10万人超す
中国や韓国、イランなど各国政府の発表によると、新型コロナウイルスの感染者が6日、世界全体で10万人を超えた。感染者が8万人を超えている中国での新規確認例が抑制されてきた一方で、中国外での感染者の増加が顕著となっている。感染国・地域の数も増え続けており、各国での感染拡大防止に向けた取り組みの強化が喫緊の課題となっている。 世界保健機関(WHO)は、中国では強力な移動制
限措置などが効果を上げたと評価し、ウイルスの封じ込めは可能と主張してきた。ただ、同様の強権的措置を各国が適用するにはハードルが高く、世界各地で難しい対応が迫られることになる。《共同通信》
感染者、15都道府県で新たに56人
国内に居住する新型コロナウイルスの感染者は6日、秋田、山梨、岡山各県で初めて確認されるなど15都道府県で新たに計56人の感染が明らかになった。このうち16人が感染者が相次ぐ大阪市のライブハウス2か所を訪れていた。
秋田市で感染が確認された60歳代男性は、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた。2月19日に陽性と判明し、東京都内の医療機関に入院。同月下旬に2度の検査でいずれも陰性となり、29日に同市の自宅に帰宅したが、3月6日の再検査で陽性となった。 山梨県の60歳代の男性会社員は2月下旬に大阪府と和歌山県を旅行で訪れていた。岡山県の60歳代の男性会社員は高知県に帰省中だった2月28日に同県須崎市の須崎税務署の確定申告会場を訪れていた。同税務署は6日に申告の相談や総合窓口業務を停止した。消毒した上で9日から再開する。
大阪市のライブハウスを訪れた人では、大阪府8人、兵庫県3人、東京都2人、さいたま市、長野県、奈良市各1人の男女計16人の感染が新たに判明した。《読売新聞》
米、新型ウイルス緊急対策法成立
トランプ米大統領は6日、新型コロナウイルス感染症の拡大に対処するため、ワクチン開発費などを盛り込んだ83億ドル(約8700億円)の緊急対策法案に署名し、同法が成立した。トランプ氏はホワイトハウスで記者団に「米国は(新型ウイルスに)とてもうまく対応している」と強調した。
同法ではワクチンや治療薬の研究開発費として30億ドル、マスクや医薬品の購入や感染者数の多い西部ワシントン州への対策費などとして10億ドルを計上。トランプ政権が当初、要求した25億ドル規模を大幅に上回る。米下院が4日、上院が5日にいずれも超党派の賛成多数で同法案を可決した。《共同通信》
韓国、邦人ビザ免除停止で対抗
韓国政府は6日夜、日本政府が中韓両国からの入国制限強化を決めたことへの対抗措置として、日本人に90日以内の短期滞在には査証(ビザ)を免除してきた制度と、既に発行されたビザの効力を停止すると発表した。
日本の入国制限強化開始と同じ9日午前0時に始める。日本から入国する全ての外国人の入国手続きも厳格化する。 感染防止に絡む入国管理を巡り、日韓間で重大な外交問題が浮上した。両国の人的往来の激減と、政府間対立の一層の深刻化は必至だ。
韓国の趙世暎外務第1次官は6日、日本の新型コロナ防疫対応に「脆弱との疑問が提起されている点を考慮した」と述べた。《共同通信》
野党、入国制限強化を批判
国民民主党の舟山康江参院国対委員長(無所属)は6日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、政府による中国、韓国からの入国制限強化を批判した。「水際対策は初期こそ有効であり、なぜこのタイミングでいきなり厳しい措置を取るのか。論理的整合性がなく、唐突だ」と述べた。
共産党の田村智子政策委員長も会見で「いきなりの発表で、韓国政府から遺憾の声が上がっている」と指摘。「水際対策から新たなフェーズに入っていると言われている。政府の判断がどうだったのか問われなければならない」と強調した。《共同通信》
中韓から帰国の邦人も自宅待機
加藤勝信厚生労働相は6日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中国と韓国からの入国者に要請する2週間待機は、帰国する日本人も対象で、自宅待機とする考えを示した。訪日外国人の場合は、それぞれが予約したホテルに滞在してもらう。検疫法の措置ではなく「あくまで要請」とし、強制力はないとした。宿泊費や交通費は自己負担になる可能性がある。
安倍晋三首相が5日、対策本部会合で、中韓両国について発行済み査証(ビザ)を無効にした上で、入国時は2週間待機を求める方針を示していた。韓国外務省は「再考を求める」とし、日本への渡航情報引き上げを検討するとした。《共同通信》
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【東京株式市場】
6日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は急落した。終値は前日比579円37銭安の2万0749円75銭で、下げ幅は今年3番目の大きさ。新型コロナウイルスの世界的な流行で企業業績が悪化すると警戒された。節目の2万1000円を割り込み、約半年ぶりの安値を付けた。取引時間中は710円超下落する場面もあった。
欧米でも感染拡大への懸念が深刻化し、5日の米ダウ工業株30種平均終値は前日比969.58ドル下げた。投資家心理を冷やし、6日の東京市場は朝方から売り注文が優勢だった。東証株価指数(TOPIX)は44.25ポイント安の1471.46。《共同通信》
【槙原敬之被告】保釈
東京地裁は6日、覚せい剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法違反(同)の罪で起訴されたシンガー・ソングライター槙原敬之被告(50)の保釈を認める決定をした。槙原被告は保証金500万円を納付し、同日夜、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された。
同署に集まった多くの報道陣を前に、スーツ姿の槙原被告は「関係者の皆さま、ファンの皆さまにご迷惑とご心配をお掛けし、深くおわびします。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、約10秒間深く頭を下げた。
捜査関係者によると、槙原被告は所持していたことを大筋で認め、「長い間薬物は使っていない」と供述した。《共同通信》
【第43回日本アカデミー賞】
第43回日本アカデミー賞の授賞式が6日、東京都内のホテルで開かれ、藤井道人監督の「新聞記者」が作品賞に輝いた。
「新聞記者」は、加計学園問題など実際の政治スキャンダルを下敷きにし、政権の闇に立ち向かう女性記者とエリート官僚の葛藤を描いた。記者役のシム・ウンギョンさんが主演女優賞に、官僚役の松坂桃李さんが主演男優賞に選ばれた。
監督賞は「翔んで埼玉」の武内英樹監督。助演女優賞は長沢まさみさん、助演男優賞は吉沢亮さんが、いずれも「キングダム」で受賞した。
アニメ作品賞は新海誠監督の「天気の子」に、外国作品賞は「ジョーカー」に贈られた。《共同通信》
【バドミントン・桃田賢斗選手】「金メダル狙う」
遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷したバドミントン男子の桃田賢斗選手(25)が6日、復帰に向けて東京都内で記者会見を開き、出場を確実にしている東京五輪に向け「激励の言葉をもらって、今は金メダルを狙っていきたい」と明快に目標を口にした。1月13日の事故後、公の場で状況を話すのは初めて。
事故当時について「(ワゴン車で)寝ていて、その時は何が起きたのか分からない状況だった」と振り返った。2月上旬の日本代表合宿で練習を再開した際にシャトルが二重に見える違和感を覚え、右目の眼窩底骨折が判明した際は「心が折れそうなときがあった」と素直な心情を吐露した。《共同通信》
【フィギュアスケート・世界ジュニア選手権】
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権第3日は6日、エストニアのタリンで行われ、男子で1月の冬季ユース五輪王者の鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)はショートプログラム(SP)1位で迎えたフリーでジャンプのミスが相次いで5位にとどまり、合計231.75点で2位となった。
昨年12月のジュニア・グランプリ(GP)ファイナル覇者でSP5位の佐藤駿(埼玉栄高)は大技の4回転ルッツが2回転になったフリーで6位の合計221.62点で6位。アンドレイ・モザレフ(ロシア)が合計245.09点で初優勝した。《共同通信》