令和256日目

2020/01/11

この日のできごと(何の日)

【台湾総統選】蔡英文氏が再選

台湾の総統選は11日、投開票され、中国の圧力に抵抗する姿勢を示してきた民主進歩党の蔡英文総統(63)が親中路線の野党、中国国民党の韓国瑜高雄市長(62)に大差をつけ、史上最高得票で再選を果たした。台湾統一を掲げる中国に対し、台湾の有権者は強烈なノーを突き付けた。

蔡氏は11日夜、内外メディアとの記者会見で「勝利をしても反省を忘れず、国家主権を守り続ける」と述べた。次の総統任期は5月20日からの4年。副総統候補の頼清徳前行政院長(首相に相当)と2期目をスタートさせる。

韓氏は高雄市で支持者に「私の努力が足りず、皆さんの期待を裏切った」と敗北を認めた。 国民党の呉敦義党主席は責任を取り主席辞任を表明した。

中央選挙委員会によると、蔡氏の得票数は800万票超となり、2008年に中国国民党の馬英九氏が獲得した約766万票を上回った。蔡氏が再選を果たしたことで、台湾は今後も日米豪などと連携して中国に対抗していく。

11日には立法委員(国会議員に相当)選も行われた。総統選との相乗効果で、与党・民進党が過半数を維持する勢い。《産経新聞》

中国で11日、NHK海外放送が台湾総統選の投票に関するニュースを報じた際、画面が真っ黒になり放映が中断された。

実際のニュースでは台湾独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統が1票を投じた後、記者団の取材に応じ、投票を呼び掛ける場面が報じられた。《共同通信》

「台湾の人々が民主主義を重んじていることを証明した」―。台湾総統選で再選された民主進歩党(民進党)の蔡英文総統は11日夜、台北市の選挙本部でこう強調した。集まった支持者らは「総統、頑張れ」と声をそろえて叫び、喜びの気勢を上げた。

選挙本部周辺は詰め掛けた支持者らで埋め尽くされた。蔡氏がステージ上に現れ「今日、私たちは民主と自由を守った。明日から一緒に全ての困難を克服しよう」と呼び掛けると、大きな拍手が起きた。

香港で続く抗議デモをきっかけに中国への反発から蔡氏に投票した人も多く、「香港頑張れ」というシュプレヒコールも上がった。《共同通信》

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【中国・武漢市】原因不明の肺炎で初の死者

中国内陸部の湖北省武漢市で昨年12月から原因不明の肺炎が多発している問題で、武漢市の保健当局は11日、61歳の男性患者が9日に死亡したと発表した。初の死亡例とみられる。この肺炎は新型のコロナウイルスが病原体と推定されるが、感染の経路も不明で、中国政府は拡大を警戒している。

中国の専門家チームが10日までに、死亡した男性を含む41人の患者から新型のコロナウイルスを検出した。発熱や全身のだるさ、せき、呼吸困難が主な症状で、7人が依然として重症という。

患者の多くは武漢市中心部の「華南海鮮卸売市場」の関係者で、死亡した男性も出入り業者だった。5万平方メートルのこの市場では約1000店が軒を連ね、中国紙・中国経営報(電子版)によれば、海産物だけでなく、食用のハリネズミやカエル、蛇などを扱う店もあった。武漢市は1日に市場を閉鎖し、感染との因果関係を調べているが、難航している模様だ。

中国では25日の春節(旧正月)に合わせた大型連休で、帰省などのため延べ約30億人の移動が見込まれており、感染拡大が懸念される。武漢市当局は、今月3日以降新たな患者は出ておらず、人から人への感染はこれまで確認されていないとしている。《読売新聞》

【ラグビー・全国大学選手権】早大が16度目の優勝

ラグビーの第56回全国大学選手権最終日は11日、東京・国立競技場で決勝が行われ、早大(関東対抗戦2位)が45―35で明大(同1位)を破り、11大会ぶりで最多となる16度目の優勝を果たした。今季対抗戦を全勝で制した明大は2連覇を逃した。

早大はPGで3点を先制した前半12分にナンバー8の丸尾が最初のトライを挙げると、前半だけで4トライを奪って31―0と大量リードで折り返した。後半は明大に5トライを許して点差を詰められたが逃げ切った。

昨年11月末に完成した国立競技場でラグビーの公式戦が行われるのは今回が初めてだった。《共同通信》

【オマーン】ハイサム新国王が即位

ペルシャ湾岸オマーンのカブース・ビン・サイド国王の死去を受け、後継を選ぶ王族評議会は11日、いとこのハイサム遺産文化相を指名した。国営メディアが伝えた。ハイサム新国王は同日、即位を宣言した。

国家基本法(憲法に相当)は王族評議会で合意に至らない場合、国王の遺言に基づき次期国王を選出すると規定している。国営メディアによると、カブース国王の遺言書が開けられ、王族たちの前で読み上げられた。

カブース国王に子どもはいなかった。生前、公には後継を指名しておらず、いとこのアスアド国王代理兼副首相が有力視されていた。《共同通信》

【ウクライナ国際航空752便撃墜事件】

イラン軍、撃墜認める

国営イラン放送によると、イラン軍は11日、首都テヘランで8日に墜落したウクライナ機について、軍が誤って撃墜したと認める声明を発表した。同機の技術的なトラブルが原因だとしていた主張を撤回した。イラン軍は声明で、人的ミスで故意ではないと強調。イラン国民や犠牲者の遺族に謝罪の意を表明した。

イラン当局が、国防に関わる主張を撤回し謝罪するのは極めて異例。客観的で明確な証拠が存在し、「事故」との主張を維持できないと判断したとみられる。 声明によると、イランの防衛システムが同機を敵と誤認した。対米報復攻撃の数時間後で、軍は厳戒態勢を敷いていた。《共同通信》

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、イランがウクライナ国際航空の旅客機(乗員乗客176人)の撃墜を認めたことを受け、ウクライナの国民向けにテレビ演説した。演説でゼレンスキー氏は、イランのロハニ大統領と11日に電話会談し、ロハニ師が全てのウクライナ国民と犠牲者の遺族に謝罪したことを明らかにした。

ウクライナ大統領府によると、会談では、犠牲になったウクライナ人11人の遺族への賠償を含む法律や技術的な課題について両国が全面協力することを確認し、旅客機の飛行状況などを記録したブラックボックスの解析を共同で進めることでも合意した。

ゼレンスキー氏は墜落の全容解明に向けた国際社会の結束を呼びかけた。旅客機撃墜に関し、ウクライナ検察当局が、ウクライナ国民に対する殺人容疑で捜査に着手していることも明らかにし、「加害者はすべて罰せられるだろう」と強調した。

タス通信によると、ウクライナのホンチャルク首相は11日、ウクライナ人の犠牲者の遺族に対し、政府の弔慰金として各20万グリブナ(約91万円)を支給する方針を明らかにし、遺族支援に尽力する考えを示した。《読売新聞》

【海上自衛隊】P3C哨戒機が中東へ

海上自衛隊のP3C哨戒機2機は11日、中東海域での情報収集活動に当たるため、那覇航空基地(那覇市)を出発した。河野太郎防衛相による派遣命令を受けた第1陣で、20日から現地で活動を始める。防衛省設置法の「調査・研究」に基づく初の海外への長期派遣。期間は約1年とし、延長も可能だ。河野氏は訓示で「大きな意義がある」と強調し、各国部隊や国際機関との緊密連携を指示した。米国とイランの深刻な対立により緊張が続く中の派遣で、野党などの反対も根強い。

第2陣の護衛艦「たかなみ」は2月2日に出航し、下旬に活動を開始。派遣規模は哨戒機と護衛艦を合わせて260人程度となる。《共同通信》

【安倍晋三首相】サウジアラビア入り

安倍晋三首相は11日午後(日本時間同)、中東歴訪の最初の訪問国であるサウジアラビアの首都リヤドに政府専用機で到着した。アラブ首長国連邦(UAE)、オマーンも訪れる予定で、米国とイランの対立が続く中、周辺諸国に緊張緩和を働きかけることで地域の安定化を図る。中東に派遣する海上自衛隊の活動にも理解を求める。

首相は出発に先立ち、羽田空港で記者団に対し「日本ならではの平和外交を粘り強く展開していく考えだ」と強調していた。《産経新聞》



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