令和42日目
2019/06/11
この日のできごと(何の日)
【上皇、上皇后両陛下】入洛
上皇ご夫妻は11日、東海道新幹線で京都市に入られた。13日まで滞在し、市内にある孝明天皇陵(東山区)と明治天皇陵(伏見区)を参拝し、退位を報告する。退位後に地方を訪れるのは初めてで、入洛は在位中の今年3月以来となる。
ご夫妻は午後3時35分にJR京都駅に到着し、ホームで西脇隆俊京都府知事らの出迎えを受けた。駅周辺では大勢の市民が集まり、日の丸の小旗を振って歓迎。ご夫妻は笑顔で手を振って応え、宿泊先の京都大宮御所(上京区)に車で向かった。
上皇后美智子さまは8日に心臓の検査を受けた結果、心臓の弁に異状が認められ経過観察が必要とされたが、予定通りに入洛した。
12日午前に、明治天皇の父の孝明天皇陵、午後に明治天皇陵を参拝し、13日に帰京する。退位に伴う一連の儀式はこれで終了する。報告の参拝が退位後になったことについて、宮内庁は在位中に日程を確保できなかったためとしている。《京都新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【国民民主党】女性天皇案発表、女系は認めず
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、党の皇位検討委員会が安定的な皇位継承策として独自にまとめた皇室典範改正案の概要を発表した。男系の女性天皇を容認する一方、父方に天皇がいない女系天皇は認めない。夏の参院選公約に盛り込む方針だ。
玉木氏は「今国会提出を目指し作業を進める」と説明。「問題提起の観点も踏まえて取りまとめた」と強調した。17年に成立した退位特例法の付帯決議は、代替わり後、速やかに安定的な皇位継承策を検討するよう政府に求めている。
改正案によれば、皇位継承順は(1)天皇陛下の長女愛子さま(2)秋篠宮さま(3)秋篠宮さまの長男悠仁さま。《共同通信》
【立憲民主党】「女系天皇」容認
立憲民主党は11日、「安定的な皇位継承を確保するための論点整理」を取りまとめた。皇位継承資格を「女性・女系の皇族」に拡大し、126代に及ぶ男系継承の伝統を改める考えを打ち出した。「女性宮家」創設の必要性も強調した。一方、国民民主党「皇位検討委員会」は同日、男系維持に主眼を置いた皇室典範改正案の概要を玉木雄一郎代表に提出。両党間で皇室観の違いが浮き彫りとなった。
立憲民主党の「論点整理」は伝統的な男系継承について「偶然性に委ねる余地があまりに大きい」と指摘した。また、「現代における男女間の人格の根源的対等性を認める価値観は一過性ではない」などと明記した上で、女系天皇を容認すべきだと訴えた。皇位継承順位に関しては、男女の別を問わず、「長子優先の制度が望ましい」とした。
男系を維持する手段として旧皇族を皇室に復帰させる案は明確に否定。「今上天皇との共通の祖先は約600年前までさかのぼる遠い血筋だ。国民からの自然な理解と支持、それに基づく敬愛を得ることは難しい」と断じた。《産経新聞》
【東京株式市場】
11日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。上海株などの上昇や米国株の復調を支えに買い注文が優勢となった。ただ、米中貿易摩擦への警戒感は根強く、上値は重かった。
終値は前日比69円86銭高の2万1204円28銭。東証株価指数(TOPIX)は8.38ポイント高の1561.32。出来高は約10億237万株だった。《共同通信》
【プロ野球交流戦・11日】
西4―0巨
投打がかみ合った西武が快勝した。1―0の六回に中村の適時二塁打とメヒアの2点打で3点を奪った。今季初先発の佐野が4回を1安打無失点と好投。2番手で3回無失点のマーティンが2勝目。巨人は開幕戦以来の零敗を喫した。
楽3―1ヤ
楽天が3連勝とした。三回にブラッシュの2点打で先制し、五回に浅村の適時打で加点した。先発の塩見は制球良く7回1失点で無傷の3勝目。松井が20セーブを一番乗りで挙げた。ヤクルトは打線がつながりを欠いた。
日5―4広
日本ハムが逃げ切った。0―1の一回に中田の2点二塁打で逆転し、王柏融の2点打など打者9人の攻撃で計5得点。上沢が7回2失点と粘って5勝目、石川直が今季初セーブを挙げた。野村が誤算だった広島は追い上げ及ばなかった。
オ1―2中
中日は1―1の八回2死二塁から大島が決勝の右前打を放った。六回2死満塁をしのぎ、七回も抑えた救援の岡田が今季初勝利。R・マルティネスがプロ初セーブ。オリックスは3安打と打線が湿り、山本を十分に援護できなかった。
ロ3―6D
DeNAが逆転勝ちで3連勝とした。2―3の五回、石川の適時二塁打で追い付き、宮崎の犠飛で勝ち越し。さらにロペス、乙坂の連続適時打で突き放した。浜口は本塁打による3失点でしのいで3勝目。ロッテは涌井が崩れた。
ソ2―2神
延長十二回の末に引き分けた。ソフトバンクは1―2の九回に今宮の適時打で追い付いた。十回以降は両チームとも救援陣が踏ん張った。阪神は四回に2点を先取したが、好投のメッセンジャーがあと一歩踏ん張れなかった。《共同通信》
阪神・藤川がプロ野球7人目の通算150ホールドを達成した。11日のソフトバンク戦で2番手で登板。藤川は国内通算225セーブをマークしており、150セーブと150ホールドの両方を達成するのは史上初。《読売新聞》
【シャープ】優先株を全て買い戻しへ
シャープは11日、みずほ銀行と三菱UFJ銀行が保有している全ての優先株を自己資金で買い戻すと発表した。経営危機にあった平成27年6月に債務を振り替える形で発行した計2千億円分のうち、現在残っている約1千億円分を21日に買い戻す。普通株よりも配当が高く、財務への負担が大きかった「負の遺産」が処理されることで、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下での経営再建が事実上完了する。
シャープの戴正呉会長兼社長は同日、東京都内で事業方針説明会を開き、「優先株はシャープの経営にとって大きな問題だった。今後は自立し、投資資金も自社で出していきたい」と述べた。
優先株をめぐっては7月以降、銀行側が普通株への転換を請求できる権利が発生する予定となっていた。シャープは1月にも計約850億円分の優先株を自己資金で買い戻しており、今回新たに970億円分を買い戻すことで2行が持つ優先株は全て消却される。《産経新聞》
【静岡県・川勝平太知事】JRに「こびる必要ない」
リニア中央新幹線を巡りJR東海と協議を続けている静岡県の川勝平太知事は11日の会見で「県民の安全や自然保護を考えている。JRにこびを売る必要はない」と述べ、開業時期が遅れる可能性を示唆した同社をけん制した。
同社は東京・品川―名古屋の27年開業を目指している。川勝知事は「会社が立てた事業計画を押し付けるのは無礼千万」と非難。国が調整に乗り出すべきだとの大村秀章愛知県知事の発言には「リニアは国の事業ではない」と拒否感をにじませた。
静岡県とJR東海はリニアの南アルプストンネル掘削による大井川の流量減少対策で議論を続けており、静岡県のみ本格着工できていない。《共同通信》
【タイ・プラユット新首相】就任演説
タイの首相指名選挙で勝利したプラユット氏は11日、ワチラロンコン国王の承認を得て新首相に正式に就任し、演説で「国民の声を聴き、国を発展させる」と述べた。3月の下院総選挙を受けプラユット首相が率いてきた軍事政権は民政へ移る形だが、実際には名ばかりで軍が政治に影響力を及ぼす状況が続く。
プラユット氏は数日以内に親軍政政党「国民国家の力党」主導の連立政権を発足させる予定。約3分間の演説で同氏は「汚職を撲滅し、不平等を是正する」と強調した。
タイでは、タクシン元首相の支持者と、反タクシン派による長年の政治対立で、社会の分断が進んだ。《共同通信》
【日本維新の会・松井一郎代表】地域政党との連携強化
日本維新の会の松井代表(大阪市長)は11日、元神奈川県知事の松沢成文参院議員、地域政党・減税日本代表の河村たかし名古屋市長らとともに大阪市内で記者会見し、夏の参院選に向けて、地域政党や首長経験者らとの連携を強化していく考えを表明した。関西以外での党勢拡大を目指す狙いがある。
会見では、松沢氏が参院選神奈川選挙区(改選定数4)から、減税日本系の候補者2人が愛知選挙区(同)と比例から維新公認で出馬することが発表された。
松井氏は会見で、「住民の身近で政治をやってきた人たちの力を結集して、永田町を変えていきたい」と「地方からの改革」に意欲を示した。《読売新聞》
【菅義偉官房長官】「首相が『解散しない』といえばしない」
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、衆院解散をめぐり「首相が解散といえば解散だし、解散しないといえば解散しない。これ以上でもこれ以下でもないという状況は続いている」と述べた。
政府・与党内では、安倍晋三首相が夏の参院選と合わせて衆院選を行う衆参同日選を見送るとの見方が強まっている。《産経新聞》
【安倍晋三首相】中国・孔鉉佑駐日大使と会談
安倍首相は11日、5月末に着任した中国の孔鉉佑駐日大使と首相官邸で会談した。
首相はこの中で、「知日派の孔鉉佑大使の着任を大変うれしく思う」と歓迎したうえで、今月28~29日に大阪で開かれる主要20か国・地域(G20)首脳会議に習近平(シージンピン)国家主席が出席することに触れ、「G20成功に向けて協力していただきたい。習主席と手を携えて、日中新時代を作りたい」と話した。
孔氏は「両国関係のさらなる発展のために汗をかいていきたい」と応じた。《読売新聞》