平成10779日目

2018/07/13

この日のできごと(何の日)

【西日本豪雨】安否不明なお40人超

西日本豪雨で甚大な被害が出始めてから1週間が経過した13日、岡山、広島、愛媛各県などではなお安否が分からない人々の捜索が続いた。共同通信のまとめで不明者は5府県で40人以上。総務省消防庁によると、13日午後3時現在で計約5800人が避難生活を余儀なくされている。

警察庁によると、被災地での死者は14府県で203人。岐阜県内で見つかっていた死者が災害によるものではないと判明し、同日午前に発表した数字から1人減った。愛媛県大洲市で36・1度に達するなど、各地で今年一番の暑さを記録する中、医療機関や避難所、多くの家庭で断水が続いている。《共同通信》

西日本を中心とした豪雨の影響で、国や県が管理する22河川で堤防が決壊したことが13日、国土交通省の3日以降の被害まとめで分かった。岡山、広島両県に集中しており、浸水は甚大な人的被害につながった。水位上昇による氾濫は北海道や九州を含め163河川に上った。西日本豪雨は、各地で犠牲者が相次いでから1週間が経過した。

国管理で唯一決壊したのは、岡山県倉敷市を流れる小田川。都道府県管理では岡山、広島両県で各10河川が決壊、最も多かった。その他は山口県の1河川だった。

小田川は左岸の2カ所で堤防が決壊、それぞれ50メートルと100メートルにわたって切れた。《共同通信》



【天皇皇后両陛下】那須での静養を取りやめ

宮内庁は13日、天皇、皇后両陛下が西日本豪雨による甚大な被害を案じ、17~20日に予定していた栃木県那須町の那須御用邸での静養を取りやめられた、と発表した。

両陛下は、豪雨で広範囲にわたり被害が発生し、安否不明者の救出や捜索活動、復旧作業が続けられているほか、猛暑の中で多くの被災者が避難所生活を余儀なくされていることを心配しているという。《共同通信》

【インドネシア・アチェ州】同性愛者にむち打ち刑

インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェで13日、同性愛者のカップルに対して公開むち打ち刑が執行された。

同地ではイスラム法により同性間の性行為が禁止されており、80回以上むち打たれた男性2人に対しては、大勢の見物客がやじを浴びせた。

公開むち打ち刑は、バンダアチェのモスク(イスラム礼拝所)前で、この男性カップルを含む15人に対して執行。カップルの他には、飲酒やアルコール類の販売、人前で愛情表現をした者に刑が科された。

また隣国マレーシアからの観光客を含む1000人近くが見物に訪れ、顔を覆った執行官が受刑者の背中をむち打つ様子を撮影したり、「もっと強く打て」と叫んだりした。

アチェ州はスマトラ島の北端に位置し、世界最多のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアで唯一、シャリアが施行されている保守的な州。むち打ち刑は同州で賭博、飲酒、同性愛者間の性行為、婚外交渉などの違法行為に適用される一般的な刑罰になっている。

だが今年になって、むち打ち刑は公開せず、刑務所内で行うことになったものの、新規則は今のところ適用されていない。《AFP》

【プロ野球オールスターゲーム第1戦】全パが先勝

プロ野球マイナビオールスターゲーム2018は13日、京セラドーム大阪で第1戦が行われ、全パが7―6で競り勝ち、昨年から3連勝として通算成績を83勝78敗11分けとした。最優秀選手(MVP)には3ランを含む2安打を放った西武の森が初めて選ばれた。

全パは5―5の六回、代打デスパイネ(ソフトバンク)と途中出場の山川(西武)の2者連続適時打で勝ち越した。全セは先発した松坂(中日)が西武時代の2006年以来の登板で1回5失点だった。

第2戦は14日に熊本市のリブワーク藤崎台球場で行われ、先発は全セが菅野(巨人)、全パが岸(楽天)と発表された。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】横綱鶴竜関が休場

大相撲の東横綱鶴竜関(32)=モンゴル出身、井筒部屋=が名古屋場所6日目の13日、日本相撲協会に「右肘関節炎で13日より2週間の安静休務を要する見込み」との診断書を提出して休場した。5日目を終えて3勝2敗と精彩を欠いていた。

今場所は稀勢の里関が初日、白鵬関は4日目から休場。3横綱全員不在は貴乃花、3代目若乃花、曙の1999年春場所以来19年ぶりで、昭和以降5度目となった。横綱が本場所で不在になるのは、一人横綱の朝青龍が3日目から休んだ2006年夏場所以来。複数在位する横綱が全員本場所を休んだのは、03年名古屋場所以来。《共同通信》

【WBOミニマム級タイトル戦】山中竜也選手、2度目の防衛に失敗

世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級タイトルマッチ12回戦は13日、神戸市立中央体育館で行われ、チャンピオンの山中竜也(真正)は同級3位のビック・サルダール(フィリピン)に0―3で判定負けし、2度目の防衛に失敗した。

山中は序盤、タイミングのいいボディー攻撃を重ねて主導権を握ったものの、7回にダウンを喫した。終盤の反撃も及ばなかった。

戦績は23歳の山中が19戦16勝(5KO)3敗、27歳のサルダールは21戦18勝(10KO)3敗。《共同通信》

【井上嘉浩元死刑囚】「こんなことになるとは」

オウム真理教元幹部の井上嘉浩元死刑囚=執行時(48)=が6日の刑執行前、「こんなことになるとは思っていなかった」と話していたことが13日、分かった。申し立てたばかりの再審に最後まで期待をつないでいたが、執行に取り乱すことはなかったという。高校2年で教団の前身団体に入信したため、葬儀の遺影には面会を続けた支援者の女性が描いた絵が使われた。

関係者によると、執行は午前8時ごろ。その直前、大阪拘置所の刑務官から両親に伝えることはあるかと問われ、井上元死刑囚は「お父さん、お母さん、ありがとうございました。心配しないで」と語った。最後の言葉は「まずはよし」だった。《共同通信》

【浅利慶太さん】死去

劇団四季の創設者で、演出家の浅利慶太さんが、13日午後5時33分、悪性リンパ腫のため亡くなった。85歳だった。告別式は近親者で済ませ、後日、お別れの会を開く予定。喪主は妻で女優の野村玲子さん。

東京都出身。父親は築地小劇場の創立に関わった俳優の浅利鶴雄、大叔父は歌舞伎俳優の二代目市川左団次という演劇に近い環境で育った。

慶応大在学中の1953年に劇団四季を結成。当時主流だった新劇界の権威主義を批判し純粋に人を感動させる舞台芸術を目指して、フランスの劇作家アヌイやジロドゥの作品を連続上演。演出家としては、日本語の美しさを大事にした。また、全国の専用劇場で「キャッツ」「オペラ座の怪人」「ライオンキング」など、英米の人気ミュージカルの日本版の長期公演に成功。劇団四季を劇団員1000人以上を擁する日本を代表する劇団に育て上げ、日本にミュージカルを定着させた。《読売新聞》



7月13日 その日のできごと(何の日)