平成10777日目
2018/07/11
この日のできごと(何の日)
【西日本豪雨】25万4084戸で断水
西日本豪雨で甚大な被害が出た広島、愛媛、岡山の3県の計25万4084戸で断水が続き、大半の自治体で復旧の見通しが立っていないことが11日、各県や厚生労働省への取材で分かった。岡山、愛媛の両県は水道施設の被害状況を十分把握できていない。他9府県の1153戸も断水しており、市民生活への影響が長期化するのは確実だ。
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、死者が計176人に上ったことを明らかにした。共同通信の各府県まとめで死者は12府県で計168人。依然79人が安否不明となっている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【安倍晋三首相】岡山県視察
安倍晋三首相は11日、西日本豪雨で大きな被害に遭った岡山県に入り、川の堤防が決壊して浸水した地域や土砂崩れ現場などを自衛隊のヘリコプターから視察した。避難所も訪れ「暮らしのことはきちんと手配します」と生活支援の取り組みを伝えて被災者を激励。被災状況を聞き、今後の支援や早期復旧に役立てる考えだ。
ヘリでは、広範囲に浸水した倉敷市の真備町地区などを上空から確認。同乗した伊原木隆太知事らの説明を聞き、時折うなずきながら茶色い土砂に覆われた住宅地を見つめていた。
同市の小学校体育館に設けられた避難所では、88歳の女性から「今後の暮らしがどうなるか心配」と訴えられ、首相は仮設住宅の建設にも言及して支援の意向を伝えた。
今回の災害で首相が被災地を視察するのは初めて。13、15両日にも視察を予定しており、行き先として広島、愛媛両県を調整している。岡山県内を視察後の11日午後には伊原木知事と意見交換する。
岡山県では5日以降、浸水で甚大な被害が出た真備町地区を中心に、50人以上が犠牲になった。《産経新聞》
【JR四国】再開に2カ月も
JR四国は11日、西日本豪雨で線路が不通になっている管内の被災現場のうち、調査が済んだ5区間の復旧見通しを発表した。運転再開まで10日から2カ月を要するという。被害が特に深刻な一部区間は復旧のめどが立っていない。
順調に復旧が進む前提で示した各現場の再開見通しは、予讃線は、伊予市-八幡浜間が10日後、本山-観音寺間と八幡浜-卯之町間がそれぞれ1カ月後、伊予市-伊予大洲間が2カ月後となっている。予土線の宇和島-窪川間の再開は2カ月後となる見通し。
予讃線の卯之町-宇和島間は、線路下の盛り土がごっそり流失するなどしているため「相当な期間を要する」という。《産経新聞》
【JR西日本】9路線、1カ月超運休も
JR西日本は11日、西日本豪雨の影響で、運転見合わせが1カ月以上に及ぶと想定される9路線10区間を公表した。いずれの区間でも、土砂流入や橋桁流失、変電所の水没など甚大な被害が出ており、道路が寸断された箇所では空撮するなど状況把握に努めている。
当該区間は、山陽線の三原―海田市間と柳井―徳山間、姫新線上月―新見間、津山線野々口―牧山間、伯備線豪渓―上石見間、芸備線新見―下深川間、福塩線府中―塩町間、因美線津山―智頭間、呉線三原―海田市間、岩徳線岩国―櫛ケ浜間。
JR西は「お客さまにご不便をお掛けし、おわび申し上げる。早期復旧に努めていきたい」としている。《共同通信》
【共同通信、フジテレビ】誤った映像の使用で謝罪
共同通信は11日、今月6日に岡山県内で発生した工場爆発の際に配信した動画が、誤った映像だったと発表した。
同社によると、動画は7秒間のもので、7日に地元の男性から記者が提供を受けて配信。動画投稿サイト「ユーチューブ」の同社公式ページでも公開された。
しかし9日、「3年前に中国で起きた爆発の映像と似ている」との外部からの複数の指摘を受けて動画を削除。11日に男性に確認したところ、「他人からもらった」と説明を受け、同社は偽物と判断した。同社総務局は「再発防止に努めてまいります」とコメントした。
また、フジテレビも11日、8日放送の情報番組「Mr.サンデー」で工場爆発のニュースを伝えた際、誤った映像を流したとして、番組ホームページで謝罪した。
フジテレビ企業広報室によると、映像は男性から提供された。同企業広報室は「放送当時は確認が不十分だった」と説明している。《読売新聞》
【ツイッター】偽フォロワー削除へ
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は11日、米短文投稿サイトのツイッターが、利用者のフォロワーから偽アカウントを削除すると報じた。フォロワー数の水増し防止が狙いで、削除数は数千万に上る見通しだ。
ツイッターなどソーシャルメディアでは、フォロワー数の多い利用者は社会や周囲に与える影響が大きい「インフルエンサー」と呼ばれ、企業が商品の宣伝活動で活用している。一方で、アカウントを大量に作成して顧客のフォロワー数を増やす業者がおり、水増しが問題になっている。
広告業界はこうした事態を受け、インフルエンサーのフォロワー数の確認を求めていた。《共同通信》
【河野太郎外相】マレーシア外相と会談
河野太郎外相は11日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊で同国のサイフディン外相と会談し、北朝鮮の完全非核化に向け、国連安全保障理事会決議に基づく制裁を維持する方針で一致した。海洋安全保障分野で緊密に連携する考えも伝えた。河野氏はその後、マハティール首相と面会し、2国間関係の強化を申し合わせた。
親日家で知られるマハティール氏は今年5月に首相に返り咲いた。サイフディン氏も7月に任命されたばかりで、日本側が新政権との関係構築を図り、地域情勢に関する日本の立場に理解を求めた形だ。《共同通信》
【西武・源田壮亮内野手】新人から221試合フルイニング出場
西武8―4ロッテ◇11日◇メットライフドーム
西武の源田壮亮内野手(25)が、新人から221試合連続フルイニング出場を達成し、1958〜59年に巨人・長嶋茂雄(現終身名誉監督)がマークした記録を超えた。
この日も「2番・遊撃」でフル出場すると、プロ初の5安打をマークする活躍で勝利に貢献した。
「(5安打は)アマ時代も含めて初めて。たまたまですよ。偉大な方の記録を抜くことが出来てうれしいです」と振り返った。《スポーツ報知》
【麻原彰晃元死刑囚】四女側が意向「遺骨は太平洋に」
死刑が執行されたオウム真理教の元教祖、麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫(ちづお)=の遺骨受け入れを表明していた四女(29)側が11日、「遺骨を粉にして、太平洋に散骨する」との方針を明らかにした。後継団体などに遺骨を利用されることを防ぐためで、費用負担など国の支援を求める要請書を提出した。
一方、法務省幹部は「国ができるのは、本人が要望する人に遺体を引き渡すところまで」としている。
関係者によると、麻原元死刑囚は6日に死刑が執行される直前に、遺体の引き取り先として四女を指定。東京拘置所が9日に火葬したが、四女が身の危険を訴えたため、現在も遺骨を預かっている。
麻原元死刑囚には元教団幹部の妻(59)との間に2男4女がおり、三女(35)ら子供4人と妻が連名で遺骨引き渡しを求めている。
11日に記者会見した四女の代理人、滝本太郎弁護士は「麻原の骨は信者にとっては仏舎利(ぶっしゃり)(釈迦の骨)で、誰の元にいくかは大変な問題。妻や子供らに渡してはならない」と指摘。遺骨をまいた場所が後継団体の信者らの「聖地」となる危険性もあるため「広い太平洋に船から散骨したい」と話した。《産経新聞》
【タイ】洞窟から救出された少年らの映像公開
タイ北部チェンライ県の洞窟から最後に救出された少年ら5人について、タイ政府の保健当局者は11日、先に救出された8人同様、健康状態に問題はないと明らかにした。また、病院に収容された少年らの映像を公開した。
救出後の少年らの様子が明らかになるのは初めて。救出された少年たちは病院のベッドの上で、マスクを着けていた。だが、病室の窓越しに見つめる家族とみられる人らに手を振ったりピースサインを送ったりするなど、元気そうだった。
保健当局者は13人が入院している病院で記者会見。10日に救出された少年4人とコーチ(25)も含め全員が体温や血圧、心拍数は正常という。感染症の検査などのため1週間入院し、退院後も同期間、経過観察を受けることになる。6月23日に洞窟に入ってから救出されるまでの間、少年らは体重が約2キロ減ったとみられるという。
保健当局者は「食料がなくても相当の期間は生き延びられるが、水は必要だ。洞窟には幸い、水があった」と指摘。洞窟内にいた際に救出チームから栄養補給や精神的なケアを受けたことも健康維持に貢献したという。
一方、救助当局者も11日、洞窟近くで記者会見し、少年らが避難していた地点の酸素濃度が15%まで低下し「危機的状況だった」と述べた。空気中の酸素濃度は通常21%で、「12%以下になると子供たちが意識不明に陥る危険があった」という。
少年らは洞窟内の小高い場所に避難していたが、激しい降雨による周辺の水位の上昇も予想された。潜水の必要な区間は計約350メートルあり「素人の子供には危険だ」との意見もあったが、早急な救出が必要だと判断し、ダイバーによる早期救出に踏み切ったという。 《毎日新聞》