平成10064日目

2016/07/28

この日のできごと(何の日)

【元慰安婦支援財団】発足

旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡る昨年末の日韓合意に基づく「和解・癒やし財団」が28日、発足した。歴史認識について対立してきた日韓が協力し、戦時中に深く傷つけられた韓国人女性の名誉と尊厳を回復する歴史的な試みが動きだす。だが、「被害者を無視した一方的な合意だ」と主張する反対派の抗議活動は過激化し、日本ではソウルの少女像の早期撤去を求める声が自民党の一部に根強い。財団にとって波乱含みの船出となった。

「日韓合意を破棄しろ」「和解を強要するな」。28日午前、財団発足を報告する会見直前、十数人の若者が乱入し、涙を流しながら抗議した。会見後には金理事長が若い男にスプレーで襲撃される事件も発生し、現場は一時騒然とした。

日韓合意への抗議行動は激しさを増している。毎週水曜日に挺対協が少女像周辺で開催する集会。27日は通常の数倍の約千人が集まった。挺対協の尹美香(ユンミヒャン)常任代表は「私たちはあきらめない」と気勢を上げた。《西日本新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【鳥越俊太郎氏】週刊新潮を告訴

東京都知事選に野党統一候補として立候補している鳥越俊太郎氏(76)の弁護団は28日、同日発売の週刊新潮が過去の女性関係の疑惑に関する記事を掲載したことについて、公職選挙法違反と名誉毀損の疑いで東京地検に告訴状を提出したと発表した。同氏の選挙事務所は27日、この記事についての抗議文を出し、「事実無根」としていた。《朝日新聞》

【鹿児島県・三反園訓知事】初登庁

7月10日の鹿児島県知事選で初当選した元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が28日、初登庁した。選挙戦で三反園氏を応援した反原発団体メンバー約30人が「私たちの想いを託します!」などと書いた横断幕を掲げ、出迎えた。

新知事は就任式で幹部職員約700人に「前例にとらわれない発想で、鹿児島を改革していこう。一緒にお願いします」と県政刷新への協力を求め、選挙戦のキャッチフレーズだった「”チェンジ”」の言葉を参加者全員で唱和した。《西日本新聞》

【愛媛県西条市】参院選、片山氏0票に疑問の声

10日投開票の参院選比例代表で5選を果たした片山虎之助おおさか維新の会共同代表の得票が、愛媛県西条市で0票だったことに対し、市選管に疑問や抗議の電話が寄せられていることが28日、分かった。

市選管によると、市内の有権者という複数の人から「片山氏に投票した。0票とはどういうことなのか」などの電話があった。

片山氏は全国で19万4902票を獲得。愛媛県内の20市町のうち西条市以外の19市町では596~2票を得た。有権者が西条市(約9万3千人)よりやや多く、隣接する新居浜市は139票。10年の参院選での片山氏(当時はたちあがれ日本)の西条市での票は32票だった。《共同通信》

【相模原障害者施設殺傷事件】

首相、施設の安全確保を指示

政府は28日、相模原の障害者施設殺傷事件を受けた関係閣僚会議を首相官邸で開いた。安倍晋三首相は「多くの方が大変な不安を感じている。事件を徹底的に究明し、再発防止に全力を尽くさなければならない」と述べ、出席した塩崎恭久厚生労働相や河野太郎国家公安委員長らに対し、施設の安全確保強化や「措置入院」の運用見直しを早急に検討するよう指示した。

事件で逮捕された植松聖容疑者(26)は、精神疾患により自分や他人を傷つける恐れがある人を強制的に入院させる「措置入院」となったが、3月に退院した後、継続的な見守りがなかったことが明らかになっている。《共同通信》

山東氏、GPSで「監視検討を」

自民党の山東昭子元参院副議長は28日、相模原の障害者施設殺傷事件に関し、犯罪予告者や再犯率が高い性犯罪の前歴者に対応できる法整備を進める必要があるとの認識を示した。国会内で記者団に「衛星利用測位システム(GPS)を利用するなど、きちんとした法律を作っておくべきではないか」と述べた。

米国やフランスなどでは、性犯罪者らにGPS装置を着用させる制度がある。制度創設について政府は2011年6月の答弁書で、二重の処罰禁止やプライバシー権との関係を含めて「さまざまな観点からの慎重な検討が必要だ」と指摘している。《共同通信》

【安倍晋三首相】北方領土元島民の孫らと面会


https://www.kantei.go.jp/

北方領土の元島民の孫やひ孫らに当たる根室管内の中学生7人が28日、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相に北方領土問題の早期解決に向けた思いを伝えた。

新浜早恵さん(中標津町立計根別学園9年)は「領土問題を解決するには私たちのことだけでなく、相手側のことも考えなくてはいけない」と語り、水上紗羅さん(標津町立川北中3年)は「島周辺は漁業にとってとてもいい場所。漁業権の獲得ができるといい」と訴えた。

首相は9月にロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領との首脳会談を予定していることに触れ、「みなさんがその地を踏める新しい時代をつくっていきたい。若い力で応援してほしい」と述べた。《北海道新聞》

【岸田文雄外相】アフリカの対テロ支援に140億円

岸田文雄外相は28日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークの国連本部で安全保障理事会の公開討論を主催し、アフリカのテロ対処能力向上のため、2018年までに3万人の人材育成を含む140億円相当の独自支援を行うと表明した。討論は「アフリカにおける平和構築」がテーマで、科学技術で国境管理強化に貢献すると明記した議長声明を採択した。

成果を安倍晋三首相が出席しケニアで8月下旬に開くアフリカ開発会議(TICAD)につなげる。日本の外相が安保理会合で議長を務めたのは、10年4月の岡田克也外相(当時)以来、2人目。《共同通信》

【米大統領選】ヒラリー・クリントン氏が指名受諾演説

米民主党のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)は28日の党大会で指名受諾演説をした。正式な候補として最初の演説で「同盟国と力を合わせてテロと戦う」と表明し、対テロで主要国と結束する意向を示した。環太平洋経済連携協定(TPP)は「不公正な貿易協定に反対する」とし、慎重に検討する考えを明らかにした。「米国第一主義」を掲げる共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏(70)を批判し、対決姿勢を鮮明にした。

東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで25日から開いた民主党全国大会は28日、閉幕した。民主、共和両党の正副大統領候補が決まり、両党は11月8日投票の大統領選に向けて選挙戦に入る。《日経新聞》

【ペルー】クチンスキ新大統領就任

6月のペルー大統領選決選投票で当選したクチンスキ新大統領(77)は28日、首都リマでの就任式で演説し、犯罪、汚職対策に努める考えを表明した。任期は5年。

クチンスキ氏は「犯罪が裁かれないことはないと保証する」と強調。清潔な飲料水の供給拡充を約束したほか、貧困対策にも力を入れるとした。経済協力開発機構(OECD)加盟を目指す方針も表明した。

決選投票で歴史的接戦の末、アルベルト・フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏を破ったが、国会(130議席)では73議席のフジモリ派が圧倒的多数を占めており、困難な政権運営が予想される。《共同通信》



7月28日 その日のできごと(何の日)