平成10055日目
2016/07/19
この日のできごと(何の日)
【北朝鮮】弾道ミサイル3発を発射
米韓両軍によると、北朝鮮は19日午前5時44分から6時35分ごろにかけて、平壌近郊の黄海北道黄州付近から日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射した。うち2発は北東に約500〜600キロ飛行し、日本海に落下。残る1発は調査中という。米戦略軍は1、2発目が短距離弾道ミサイル「スカッド」で、3発目は中距離弾道ミサイル「ノドン」と見ている。
米韓両国が13日、地上配備型ミサイル防衛(MD)システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の配備を韓国南部・星州に決定したことへの対抗措置とみられる。韓国軍合同参謀本部は今回のミサイルの飛行距離について、「釜山を含め、韓国全域を目標として打撃できる十分な距離」としている。
北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部砲兵局は11日、「THAADが南朝鮮(韓国)に配備される場所が確定され次第、徹底的に制圧するための物理的対応措置が実行される」との「重大警告」を発表していた。《毎日新聞》
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政府は、北朝鮮による弾道ミサイル発射について「明白な国連安全保障理事会決議違反だ」(政府筋)として、米韓両国など国際社会と連携して対処する方針だ。安倍晋三首相は19日、航空機や船舶などの安全確認の徹底や、不測の事態に備えた万全の態勢を関係省庁に指示した。
ミサイル発射を受け、政府は首相官邸の危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する対策室で情報集約に当たった。関係省庁局長級会議も開き、対応を協議した。現時点で、航行する航空機や船舶への被害報告は確認されていない。《共同通信》
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【第155回芥川賞・直木賞】選考会
第155回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は村田沙耶香さん(36)の「コンビニ人間」(文学界6月号)に、直木賞は荻原浩さん(60)の「海の見える理髪店」(集英社)にそれぞれ決まった。村田さんは初めて、荻原さんは5回目の候補での受賞となった。《共同通信》
【台湾・桃園市】高速バスが炎上、26人死亡
台湾当局によると、台湾北部、桃園市の高速道路で19日午後1時(日本時間同2時)ごろ、中国人観光客を乗せたバスが炎上、乗客ら26人全員が死亡した。
バスは桃園国際空港に向かっており、空港の3~4キロ手前で炎上。警察当局が出火原因を調べている。台湾メディアは走行中に火災が起きた後、コントロールを失ってガードレールに衝突したと報じた。台湾での単独車両事故の犠牲者数としては過去最大規模という。《共同通信》
【共産党】陸上自衛隊は「人殺し」の訓練
奈良県が誘致を進める陸上自衛隊駐屯地をめぐり、共産党奈良県会議員団などでつくる団体が昨年10月、駐屯地誘致に反対する講演会の案内のチラシに「陸上自衛隊は『人殺し』の訓練」などと記していたことが19日、分かった。
共産党では先月、藤野保史政策委員長(当時)がNHK番組で防衛費を「人を殺すための予算」と発言し、事実上更迭された。同県会議員団は「説明不足で誤解を受ける表現だった」と釈明している。《産経新聞》
【富山県】領収書「偽造」県議が辞職
書籍代の領収書を偽造して政務活動費を不正に受け取ったことを認めた前県議会副議長の矢後肇氏(56)が19日、議員辞職した。後援会幹部が代理人として議会事務局に辞職願を提出し、大野久芳議長が許可した。辞職の理由は「一身上の都合」としている。
矢後氏は2010~14年度に書籍代として政務活動費約460万円を不正請求したことを認めている。ほかにも収支報告書に虚偽の記載をした疑惑が浮上している。弁護士による調査を行い、政務活動に使ったと立証できないものは返還するとしている。《北日本新聞》
【自民党・二階俊博総務会長】総裁任期延長「あってもいい」
自民党の二階俊博総務会長は19日の記者会見で、2018年9月までの安倍晋三首相の党総裁任期の延長について「あってもいい」と述べた。「余人をもって代えがたしという状況が生まれてくれば、検討に大いに値する」と語った。
党則で3年と決まっている総裁任期に関しては「党内のしかるべき機関で検討するのも一つの方法だ」と指摘、任期3年の期間見直しを議論することもありうるとの認識を示した。
二階氏は15年9月の党総裁選の際、首相の再選を支持する考えをいち早く表明。無投票再選の流れをつくり、総裁選後の内閣改造で二階派への一定の配慮につながったとの指摘がある。総裁任期の延長に言及したのも、内閣改造・党役員人事を控えたアピールとの見方が出ている。《日経新聞》
【米・共和党】トランプ氏を大統領候補に正式指名
米共和党は19日、中西部オハイオ州クリーブランドで開催中の党全国大会で11月の大統領選の候補者を選ぶ投票を行い、不動産王のドナルド・トランプ氏(70)を指名した。大統領選では、民主党での候補指名を確実にしているヒラリー・クリントン前国務長官(68)と対決する。
投票は各地域の代議員の代表者らが各候補者に投じる票数を宣言するかたちで進行。トランプ氏は有力な対抗馬だったテッド・クルーズ上院議員に大差をつけて候補者指名を決めた。大会ではトランプ氏の大統領候補選出に続き、副大統領候補として中西部インディアナ州のマイク・ペンス知事も選出した。
大会初日の18日には「反トランプ」の代議員らが党規約の採択方法に異議を唱えるなどして大会が一時紛糾したが、19日の候補者指名では大きな混乱はなかった。8年ぶりの政権奪還を目指す共和党は正式な候補者選出で党の結束をアピールして大統領選での勝利を目指す考えだ。トランプ氏は大会最終日の21日に指名受諾演説を行う。《産経新聞》
【自民党・谷垣禎一幹事長】党務取りやめ
趣味のサイクリング中に転倒し、負傷、入院している自民党の谷垣禎一幹事長は19日、総務会を欠席するなど党務を取りやめた。細田博之幹事長代行が総務会に代理として出席し「軽傷だ」と説明した。一方、政府筋は、軽傷よりは重く、背中付近を痛めていると述べた。別の関係者は、手術を受ける可能性があり楽観はできないが、命に別条はないとの見方を示した。
谷垣氏は16日、東京の皇居周辺を自転車で走っていて転び、病院に搬送された。党側は当時、「大きなけがはないが大事を取って入院した」としていた。だが19日になっても復帰時期が明確になっておらず、20日の予定も白紙だ。《共同通信》
【故・山岸章氏】お別れの会
連合の初代会長を務め、4月に86歳で死去した山岸章氏のお別れの会が19日午前、東京都内のホテルで開かれた。労働界のほか、政界関係者も参列し「政界仕掛け人」の異名を取った山岸氏の功績をたたえた。
山岸氏は1989年に発足した連合の初代会長に就任し、94年まで務めた。「政治重視の労働運動」路線を推進し、非自民勢力を結集した93年の細川連立政権の誕生に貢献した。
親交が深かった民進党の江田五月元参院議長は弔辞で「宮沢内閣不信任決議可決から細川内閣発足に至る経緯は、山岸氏の存在なしに語ることはできない」と振り返った。《共同通信》