平成9904日目
2016/02/19
この日のできごと(何の日)
【衆院予算委員会】
安倍晋三首相は19日午前の衆院予算委員会で、衆院選挙制度改革に関する有識者調査会の答申に盛り込まれた議員定数10削減について「必ず実現する。平成32年の国勢調査まで先送りすることは決してしない。自民党総裁としての方針だ」と述べ、自民党案の「32年以降」から大幅に前倒しする考えを示した。
首相は「27年の簡易国勢調査に基づく区割り見直しを行う際に、併せて10削減を実施する」と強調。「定数10削減は多くの政党が受け入れ可能だ」とも話し、選挙制度改革に向けた与野党協議の早期合意に期待をにじませた。新たな選挙制度は、次期衆院選に適用される可能性もある。自民党の田村憲久氏の質問に答えた。
午後には、24年11月の党首討論で野党・自民党総裁だった安倍首相と、定数削減を条件に衆院解散を約束した民主党の野田佳彦前首相が質問に立った。
野田氏は「お久しぶりです」と首相に呼び掛け、定数削減をめぐり「約束を覚えているか」とただした。首相は「3年ぶりに元気な野田氏にお目にかかれてうれしい」と応じ、「政治は結果だ。定数削減をいうのは簡単だが、実行するのは簡単ではない。われわれは0増5減を実行した。(新しい選挙制度に)10減をしっかりと盛り込んでいく」と説明した。
野田氏はさらに「私は解散をするという約束を果たした。(衆院選後の)次の国会で、定数削減を含む選挙制度改革は、残念ながら実現できなかった。ウソをついた」と、首相の“約束違反”を指摘した。
一方、平成24年の衆院選で初当選した自民党議員の相次ぐ不祥事や、丸山和也参院議員の発言に、首相は「一人一人が自らを律していかなければならない」と苦言を呈した。
菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、野田前首相の質問の前に首相が定数削減の前倒しを表明したことに関し「議会政治の根幹にかかわる重要な問題で、国会や各党会派の議論を見守ってきた中で首相が考えたと思う」と語った。《産経新聞》
【佐倉市立てこもり事件】51歳男を逮捕
千葉県佐倉市の立てこもり事件で19日早朝、県警の捜査員が現場の教会に突入し、監禁容疑で立てこもっていた千葉県佐倉市、A容疑者(36)を現行犯で逮捕し、人質のカウンセラーの女性(51)を救出した。県警によると、女性はけがをしているが、命に別条はない。A容疑者は両親との間にトラブルがあったといい、動機などを詳しく調べる。《千葉日報》
【名古屋地裁】“部下暴行死”女性経営者に猶予付き判決
従業員の男性を暴行して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた愛知県阿久比町、元鮮魚卸売会社経営のA被告(48)の裁判員裁判で、名古屋地裁は19日、「社会で生活しながら罪を償わせる方がふさわしい」として懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。
奥山豪裁判長は「犯行態様は執拗で危険。被害者に大きな苦痛を与えた」と指摘する一方、「異変に気付くと、直ちに一一九番して救命措置を取った。遺族と示談を成立させ、再犯の可能性もない」と執行猶予の理由を説明した。
判決によると、被告は昨年8月16日夜~17日未明、同県大府市の駐車場に止めたワゴン車内などで、同県知多市のBさん=当時(23)=の頭や体を殴る蹴るなどして脾臓を破裂させ、死亡させた。《中日新聞》
【スキーW杯ジャンプ】高梨沙羅選手、3度目の個人総合優勝
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は19日、フィンランドのラハティで個人第15戦(HS100メートル、K点90メートル)が行われ、ここまで14戦11勝の高梨沙羅(19=クラレ)が96・5メートル、99・5メートルを飛び優勝、2季ぶり3度目の個人総合優勝を決めた。《スポニチ》
【野党5党】安保法廃止法案提出
民主、共産、維新、社民、生活の野党5党は19日、集団的自衛権の行使を容認した安全保障関連法は憲法違反だとして、同法を廃止する法案2本を衆院に共同提出した。5党は昨年9月の安保関連法の採決で反対し、内閣不信任決議案を提出していた。民主、維新両党は廃止法案とは別に18日、対案3本を衆院に提出している。《産経新聞》
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民主、共産、維新、社民、生活の野党5党は19日、安倍政権が昨年成立させた安全保障関連法を廃止する法案2本を衆院に共同提出したことを踏まえ、夏の参院選に向け共闘を加速させる。民主党は共産党が改選1人区での候補者取り下げも視野に選挙協力を進める方針を示したことを歓迎。野党候補の一本化に向け調整を急ぐ方針だ。
民主党の岡田克也代表は記者会見で「勝つために共産党が思い切った決断をしたのであれば評価できる」と強調。国会運営での協力関係を強化する意向も明らかにした。《共同通信》