平成9579日目

2015/03/31

この日のできごと(何の日)

【東京都渋谷区】同性カップル条例が可決、成立

同性カップルを結婚に相当する関係と認め、「パートナー」として証明書を発行する東京都渋谷区の条例が31日の区議会本会議で、賛成多数で可決、成立した。4月1日施行。同様の条例は全国に例がなく、性的少数者の権利を保障する動きとして注目されている。

証明書発行の時期などは今後、区の規則で定める。区は早ければ夏ごろの開始を目指しているが、桑原敏武区長が今期で引退するため、事実上の運用は4月の区長選で当選する新区長の下で進められる。

条例成立後、記者会見した桑原区長は「国政に対しても人権上の課題として一石を投じ、歴史的な一ページを開いた」と述べた。

採決では、出席総数31人のうち自民党と無所属の一部計10人が反対。採決に先立ち、自民党区議は「十分時間をかけて議論し、結論を導くことが肝要だ」と述べた。

区は条例施行後、専門家らからなる「男女平等・多様性社会推進会議」を設置。区民や事業者に内容を説明し、協力を求めていく。

条例は、男女平等や多様性の尊重をうたった上で「パートナーシップ証明書」を発行する条項を明記。不動産業者や病院に、証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう求めるほか、家族向け区営住宅にも入居できるようにする。条例の趣旨に反する行為があり、是正勧告などに従わない場合は事業者名を公表する規定も盛り込んだ。

証明書の対象者は区内に住む20歳以上の同性カップルで、互いに後見人となる公正証書を作成していることなどが条件。カップル解消の場合は取り消す仕組みもつくる。

証明書に法的な効力はなく、区側は「憲法が定める婚姻とはまったく別の制度」としている。《共同通信》

渋谷区の桑原敏武区長は31日記者会見し、「国政に対しても人権上の課題として一石を投じ、歴史的な一ページを開いた」と述べ、条例成立の意義を強調した。

区長は「人知れず社会で苦しんでいる方々に手を差し伸べ、(性的少数者が)自分の生き方を発言できる環境をつくることになるのでは」と指摘。「議論が拙速だ」との意見に対しては「新しいことについては直ちに理解しにくい、受け入れられないということだと思う。決して拙速にやろうとしたのではなく、まずは第一歩を踏み出したかった」と語った。

一方、菅義偉官房長官は31日の記者会見で、渋谷区の条例について「家族のあり方全体に関する根幹的な問題で政府としてのコメントは控える。今後、国民的な議論になるだろう」と述べた。《共同通信》

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【第87回選抜高校野球大会】第10日

第87回選抜高校野球大会第10日は31日、甲子園球場で準決勝が行われ、敦賀気比(福井)と東海大四(北海道)がともに春夏通じて初めての決勝に進出した。

福井勢が決勝に進むのは第50回大会の福井商以来37年ぶりで、夏を含めても北陸勢初制覇を目指す。北海道勢は第35回大会の北海以来52年ぶりの決勝進出で、初の選抜優勝を狙う。

敦賀気比は夏春連覇を狙った大阪桐蔭に11−0で大勝した。一回に松本の満塁本塁打で先制すると、二回も松本が大会史上初の2打席連続満塁本塁打を放つなど6点を追加。平沼が4安打に抑えて完封した。

東海大四は浦和学院(埼玉)に3−1で競り勝った。1点を追う二回、大沢の適時打と失策で2点を挙げて逆転。六回にスクイズで加点し、大沢が三回以降を無得点に抑えて逃げ切った。《共同通信》

【サッカー・国際親善試合】

サッカーの国際親善試合、JALチャレンジカップの日本―ウズベキスタンは31日、東京・味の素スタジアムで行われ、日本は青山(広島)や宇佐美(G大阪)、川又(名古屋)の代表初得点などで5-1と大勝し、ハリルホジッチ監督の就任後は2連勝となった。

27日のチュニジア戦から先発11人全員を入れ替えた国際サッカー連盟(FIFA)ランキング53位の日本は前半6分、青山のミドルシュートで先制。後半に岡崎(マインツ)や途中出場の柴崎(鹿島)と宇佐美、川又が加点し、世界72位の相手を圧倒した。対戦成績は日本の6勝3分け1敗。《共同通信》

【林芳正農相】辺野古決定で「公平公正は当然」

林芳正農相は31日、沖縄県による名護市辺野古沿岸部の埋め立て作業中断指示の効力を一時停止する決定をしたことについて「公平公正であることは当然で、申し上げるまでもない」と述べ、審査は公平だと強調した。閣議後の記者会見で語った。

翁長雄志知事が30日、決定を受け「審査が公平公正に行われたのか理解できず、残念だ」と述べたことに反論した。一時停止は作業中断指示をめぐる審査の結論が出るまでの措置。結論を出すまでの期間について農相は「今から審査するので、めどを申し上げられる段階にない」と述べた。《共同通信》

【安倍晋三首相】AIIB参加「焦る必要はない」

安倍晋三首相は31日、首相官邸で自民党の秋葉賢也外交部会長らと会談し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を巡る日本の対応について「焦る必要はない。(AIIBに)入るか入らないかではなく、まずは党で議論してほしい」と語り、党内で検討を進めるよう指示した。《毎日新聞》

【国連・第3回シリア人道支援会合】4500億円の支援を表明

泥沼化するシリア内戦の人道危機に必要な資金対策を協議する国連の第3回シリア人道支援会合が31日、クウェートで開かれ、各国は計38億ドル(約4500億円)の支援を表明した。ロイター通信が報じた。

日本からは中山泰秀外務副大臣が出席し、トルコに逃れたシリア人難民支援として新たに3億7千万ドル(約440億円)の支援を表明した。

米国は5億700万ドル、クウェートが5億ドルの資金拠出を表明した。国連はことし1年で約84億ドルの支援が必要とみている。

国連の潘基文事務総長は「シリア人5人のうち4人が貧困や苦痛、欠乏の中で生活している」と演説した。《共同通信》

【米・ハリス太平洋艦隊司令官】中国の南シナ海埋め立てを批判

ハリス米太平洋艦隊司令官は3月31日、オーストラリアの首都キャンベラで講演し、中国が進める南シナ海での岩礁などの埋め立てについて「この数カ月間、しゅんせつ船とブルドーザーで砂の万里の長城を築いている」と批判、強い懸念を表明した。

司令官は、南シナ海で中国など各国が領有権争いをする状況について「地域の緊張を高め、不測の事態を招く可能性を高める」と指摘。中国を名指しして「環礁に砂を投入して人工の土地を造成し、コンクリートで覆い、4平方キロ以上の土地をつくり出した」と具体的に批判し「その意図について深刻な疑念を引き起こしている」とけん制した。《共同通信》



3月31日 その日のできごと(何の日)