平成9566日目

2015/03/18

この日のできごと(何の日)

【チュニジア】武装集団が博物館を襲撃

チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館で18日、銃を持った武装集団が外国人観光客らを襲撃し、同国のハビーブ・シド首相によると、日本人を含む外国人17人とチュニジア人2人が死亡した。

シド首相は死者の国籍について、日本人が5人含まれると発表。日本人の死者数について、菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で「(5人は)誤認だった」とし、邦人の死者は3人だったと述べた。

また、安倍晋三首相は「テロは断じて許されない。強く非難する」と強調。「今後、国際社会と連携を深めながら、テロとの戦いに全力を尽くしていく考えだ」と語った。菅長官によると、政府は事件を受け、在チュニジア大使を長とする現地対策本部を設置した。

シド首相の話では、死者の中には日本人のほか、イタリア人4人、フランス人1人、ポーランド人1人、コロンビア人2人、オーストラリア人1人、スペイン人2人が含まれている。同博物館はチュニス中心部にあり、議会にも隣接している。

現場にいた観光バスの運転手は記者らに「彼ら(武装集団)は、観光客らがバスから降りると、いきなり観光客に向かって発砲を始めた」と証言した。

当局者によると、多数の観光客が博物館に逃げ込んだが、武装集団は観光客を人質に取って館内に立てこもった。その約2時間後、治安部隊が突入し、集団の2人を殺害、人質を救出した。武装集団の所属組織などは分かっていない。

テレビ映像では、治安部隊に保護されながら数十人が走って避難する様子が確認できる。中には高齢の外国人や、子どもを抱えて逃げる男性もいた。

ケリー米国務長官は、事件を強く非難する声明を発表し、安全で民主的な国づくりを目指すチュニジア政府への支援を継続する意向を表明した。

チュニジアでは2011年に政変が起き、リビアやエジプト、シリア、イエメンなどに波及した「アラブの春」の発端となった。チュニジアでは政変後、新憲法の施行や議会選が行われ、混乱の続く他国と異なり民主化のモデルとなっていた。

チュニジアの治安部隊は、米政府がテロ組織に指定するイスラム過激派組織「アンサル・シャリア」などと衝突したことはあったが、過激派の攻撃はアルジェリアとの国境近くなどに限られていた。《ロイター》

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【ミシェル・オバマ米大統領夫人】来日

ミシェル・オバマ米大統領夫人(51)が18日午後、羽田空港に到着した。ファーストレディーとして初の日本訪問。20日までの滞在期間中、安倍晋三首相の昭恵夫人と共に講演し、世界の少女の教育振興に向けた日米連携を打ち出す。

4月下旬からの大型連休中には安倍首相の訪米が予定されており、日米首脳会談を控えた「ファーストレディー外交」に注目が集まりそうだ。《共同通信》

【大相撲春場所】11日目

大相撲春場所11日目(18日・大阪市ボディメーカーコロシアム)横綱白鵬は大関豪栄道を左上手投げで下し、ただ一人11連勝とした。1敗で追っていた新関脇照ノ富士が魁聖に敗れたため2差がつき、2度目の6連覇と34度目の優勝へ独走態勢に入った。

横綱日馬富士は小結妙義龍を寄り切って勝ち越した。大関稀勢の里も豊ノ島を小手投げで退けて給金を直した。大関琴奨菊は7勝目を挙げ、豪栄道は5敗目。《共同通信》

【NHK・森永公紀理事】週刊誌報道で見解「やらせはない」

NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと週刊文春が報じたことについて、NHKの森永公紀理事は18日の記者会見で、現在調査を行っているとした上で「今の時点でやらせがあったとは考えていない」との見解を示した。

指摘があったのは、同番組が昨年5月14日に放送した「追跡”出家詐欺”~狙われる宗教法人~」。週刊文春は、番組内で詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介された人物が、記者に頼まれ「架空の人物を演じた」と証言する内容などを掲載した。《共同通信》

【大津地裁】店員に土下座強要、27歳男に実刑判決

滋賀県近江八幡市のボウリング場で店員に言いがかりをつけ土下座させたとして、強要罪に問われた舗装工、T被告(27)の判決公判が18日、大津地裁で開かれ、小野裕信裁判官は懲役8月(求刑懲役1年)の実刑を言い渡した。

小野裁判官は判決理由で「被害者は店内で土下座させられるという屈辱的な対応を強いられた。相手の人格や立場を顧みない執拗(しつよう)で悪質な犯行」と指摘した。《産経新聞》

【兵庫県】自転車保険の加入義務化

兵庫県議会は18日、自転車の購入者に保険の加入を義務付ける条例案を可決した。県によると、自転車保険加入の義務化は全国初。自転車と歩行者の事故で多額の賠償が発生するケースがあることを受け、利用者の安全運転への意識を高めるとともに、被害者救済に役立てる狙い。

取り締まりが難しいことなどから罰則は設けなかった。事実上の努力義務となる。

自転車保険の加入については、京都府や愛媛県など4都府県が条例で努力義務を定めているが、今回の条例では「利用者は、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない」としており、加入を義務付けた。《共同通信》

【油井亀美也宇宙飛行士】「準備はできた」

5月に国際宇宙ステーションに旅立つ日本人飛行士の油井亀美也さん(45)が18日、チームを組む米国とロシアの飛行士と3人で、米テキサス州ヒューストンの米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターで記者会見した。油井さんは「6年にわたる訓練を重ねてきた。準備はできた。とても興奮している」と笑顔で語った。

油井さんとNASAのチェル・リングリン飛行士(42)は初めての飛行だが、ロシアのオレッグ・コノネンコ飛行士(50)は3回目となるベテラン。リングリンさんは油井さんについて「私が知る中で最も努力家だ」と称賛した。油井さんはリングリンさんを「知識だけでなく人を楽しませる才能がある」と応じた。

好きな宇宙食について聞かれた油井さんはカレーライスと答え「宇宙で食べるのが楽しみ。2人にも食べてもらいたい」と話した。《共同通信》

【この日の安倍総理】

JFKシンポジウムで講演

「これから先の日本を、中国や韓国、アジアのたくさんの人たちと夢を見ることができる国にしたい」安倍晋三首相は18日夜、早稲田大学(東京都新宿区)で開催されたケネディ元米大統領に関するシンポジウムで講演し、元大統領が掲げた差別撤廃などの「レガシー(遺産)」を受け継ぎ、日本を希望あふれるアジアの若者が集う国にしていくことを誓った。

3月18日のできごと(何の日)【安倍晋三首相】JFKシンポジウムで講演
https://www.kantei.go.jp/

講演では、元大統領を「どんなに重圧があっても正しいと信じる道を行く。『それこそが政治家にとっての勇気だ』と言った」と称賛。昭和38年の日米間で初の衛星中継が元大統領暗殺のニュースだったことにも触れ、「あの悲しい出来事を日本人はリアルタイムで見て、目に深く焼き付けた。米国はハートとハートがつながるというまれな関係を日本で打ち立てた」と語った。《産経新聞》

参院予算委員会

安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で、夏に発表する戦後70年談話に向けた有識者懇談会の論議に関し「21世紀の世界の在り方、その中で日本が果たすべき役割を大いに議論してほしい」と強調した。同時に「幅広い有識者から、さまざまな意見を聞いた上で、政府として新たな談話を検討していきたい」と述べ、懇談会が7月までに出す報告を踏まえ、作成する考えを表明した。

戦前史を客観的に分析、検証する必要性についての質問に対して、首相は「先の大戦に至る歴史総括は学者や歴史家に委ねるべきだ。政府が発言すると、直ちに政治、外交問題化する」などとして否定的な見解を示した。

安倍晋三首相は18日の参院予算委員会で、憲法改正に関し「最終的には国民投票によって決められる。国民的な理解が不可欠だ」と強調した。「まずは(衆参両院の)憲法審査会で議論が深められ、国民の中で共通理解が形成されるのが望ましい」とも述べ、具体的な改憲項目やスケジュールをめぐる各党間論議が必要との認識を示した。

東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ「わが国の原発では、深刻な過酷事故は起こらないという安全神話と決別しなければならない」と明言。その上で「世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合すると認められた原発の再稼働を進めていく考えだ」と訴えた。《共同通信》

【バヌアツ】離島で食料や水尽きる

大型サイクロンの襲撃から丸4日が経過したバヌアツで、復旧作業も始まった首都ポートビラと比べ、支援が遅れている離島では食料や水が尽きつつあり、医師も足りていないことが、支援物資を届けるため現地入りした国際援助団体の調査で18日までに分かった。

英BBC放送は、ある離島では海水を飲まなければならない事態に追い込まれ、人体に危険だと報じた。

当初、懸念されたようにインフラが脆弱な離島への打撃が大きいことが裏付けられた格好。ナツマン首相は17日「(離島では)人口が多いタナ島などが最も打撃を受けている」と話した。《共同通信》

【ロシア軍】クリミアに戦略爆撃機

ロシア通信は18日、ロシア国防省筋の話として、ウクライナから一方的に編入したクリミア半島に核兵器搭載が可能な10機の戦略爆撃機ツポレフ(TU)22M3が配備されると報じた。今週に入りロシア各地で始めた演習の一環という。

国防省筋は核搭載の有無や配備の時期・期間を明らかにしていないが、プーチン大統領が15日放送のクリミア編入を振り返る番組で、編入を決めた際に核兵器を臨戦態勢に置く「準備ができていた」と発言していることから、波紋がさらに広がる可能性がある。

ロシア軍はクリミア編入後、クリミアがある黒海周辺で実施した演習にツポレフを参加させた。《共同通信》



3月18日 その日のできごと(何の日)