平成8904日目
2013/05/25
【この日の安倍総理】
ヤンゴンの殉難者廟を参拝
ミャンマー訪問中の安倍晋三首相は25日午前(日本時間同)、「建国の父」と称されるアウン・サン将軍らが祭られているヤンゴンの「殉難者廟」を参拝し、昭恵夫人とともに献花した。
首相が会長を務める自民党の議員連盟「アジアの子どもたちに学校をつくる議員の会」の支援で建設されたヤンゴン近郊の小学校や、ティラワ経済特区を見て回り、民主化を進めるミャンマー政府への協力の在り方を検討したい考えだ。《共同通信》
スー・チー氏と会談
安倍首相は25日午後(日本時間同日夜)、ミャンマー最大野党、国民民主連盟(NLD)党首アウン・サン・スー・チー氏とヤンゴンのホテルで会談し「民主化を進めているミャンマーの国づくりを官民挙げて応援していきたい」と支援を表明した。スー・チー氏は謝意を示した。
首相は具体的な支援策として水力発電、高速通信網、水道、道路などの基礎的なインフラ整備を挙げ「法律家の養成や人材育成、さまざまな法整備にも取り組みたい」と強調した。
これに先立ち、首相はミャンマーへの経済支援に関し「オール日本で応援する。こうした支援が日本の成長にもつながる」と述べた。《共同通信》
6カ国、日朝協議は未定
ミャンマー訪問中の安倍晋三首相は25日午後(日本時間同)、核問題をめぐる6カ国協議や、日朝協議の再開について「見通しがついているわけでもないし、めどが立っているわけでもない」と記者団に述べた。
北朝鮮の日本人拉致、核、ミサイル問題に関し「包括的な解決に向け、米国や韓国としっかり連携をとる」と強調。拉致問題については「安倍政権で必ず解決する決意で取り組む」と重ねて意欲を示した。《共同通信》
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【下村博文文部科学相】財源確保にカジノ活用
文化芸術の振興や海外への発信力強化を話し合う下村博文文部科学相の私的懇話会が25日、省内で開かれ、2020年までに文化予算を倍増させるなどとした「文化芸術立国」中期プランを議論した。下村氏は「カジノをつくれたら、売り上げの相当部分を文化芸術の財源として活用したい」と予算獲得に意欲を示した。
下村氏は、超党派の議員連盟でカジノ合法化に取り組んでいることを説明。「今までの延長線上ではなく、別の財源を考えないと文化芸術の発展にはつながらない」と訴えた。《共同通信》
【競泳 ジャパン・オープン】第2日
競泳のジャパン・オープン第2日は25日、神奈川県の相模原市立総合水泳場で行われ、男子400メートル個人メドレーは早大1年の瀬戸大也が4分10秒90で制し、ロンドン五輪銅メダリストの萩野公介は4分11秒23で2位だった。
男子の200メートル背泳ぎは入江陵介が1分55秒39で優勝し、100メートルとの2冠となった。100メートル自由形は伊藤健太が48秒92で勝ち、萩野は49秒77で3位。
女子は400メートル個人メドレーを大塚美優が4分36秒87で制し、50メートル平泳ぎは鈴木聡美が31秒94で100メートルに続いて勝った。《共同通信》
【香川県警】飲酒検査を拒否、善通寺市議逮捕
飲酒検知を拒否したとして、香川県警丸亀署は25日、善通寺市議のN容疑者(37)(善通寺市与北町)を道交法違反(飲酒検知拒否)容疑で現行犯逮捕した。発表によると、N容疑者は同日午前3時35分頃、丸亀市中府町の県道で車を運転。飲酒検問中の警察官から呼気検査に応じるよう求められたが、うがい用のコップを地面に投げつけるなどして拒否した疑い。《読売新聞》
【茨城県東海村】原子力研究施設で放射能漏れ
日本原子力研究開発機構は25日未明、茨城県東海村の原子核素粒子実験施設で、放射性物質が施設の外に漏れる事故が起きたと発表した。少なくとも施設にいた男性研究者4人が内部被曝(ひばく)し、このうち被曝量の最大は1・6ミリシーベルトだった。現在、モニタリングポストの値に変化はなく、放射能漏れは止まっている。原子力機構が事故を国に通報したのは約1日半後だった。
放射能漏れがあったのは、大型加速器の実験施設「J―PARC」にあるハドロン実験施設。原子力機構によると、施設内で陽子ビームを金にあてて素粒子を発生させる実験の最中だった。《朝日新聞》
【アフリカ連合】発足から50周年
アフリカ連合(AU)は25日、前身のアフリカ統一機構(OAU)の発足から50周年を迎え、記念の特別首脳会議をエチオピアの首都アディスアベバのAU本部で開催した。アフリカは経済成長が続いているが、依然として貧困や紛争などの深刻な問題を抱えている。会議では、さらなる発展や統合に向けた決意を打ち出す見通しだ。
一方、域内共通の中央銀行や裁判所の設置、通貨統合といったAUが掲げる将来構想は進展が見られない。加盟国や国際社会に対するAUの影響力も限定的。アフリカには独裁的な国が少なくなく、一層の民主化促進や機能強化が課題だ。《共同通信》
【インド・シン首相】訪日を前に会見
インドのシン首相は25日、27日からの訪日を前に共同通信など日本メディアと会見し、東京電力福島第1原発事故を機に中断していた日印原子力協定交渉について「進展を強く望んでいる」と述べ、早期締結への強い意志を示した。ニューデリーの首相公邸で語った。
安倍晋三首相とシン氏は29日の首脳会談で、交渉再開で合意する見通し。シン氏は、前回の首相在任中の2007年にインドを訪れた安倍氏を「非常に特別な友人」と呼び、「原発ゼロ」を掲げた民主党政権から代わった安倍氏と自民党政権に期待感を表明した。《共同通信》
【北朝鮮】朴大統領を呼び捨て批判
北朝鮮の国防委員会政策局の報道官は25日、談話を発表し、韓国の朴槿恵大統領が金正恩第1書記を名指しで批判したことなどを非難し、「かいらい(韓国)大統領の朴槿恵がわれわれと対決しようという悪辣な下心を露骨に現した」と大統領を呼び捨てで批判した。北朝鮮が朴氏を呼び捨てで批判したのは初めて。朝鮮中央通信が伝えた。
報道官は、朴氏が経済建設と核兵器開発を並行して推進するという北朝鮮の新国家方針を批判したことに反発、「このような並行路線があるからこそ、米国の度重なる核威嚇や侵略策動を撃退し、民族の尊厳と安全を守れている」と主張した。《共同通信》