平成8663日目
2012/09/26
【自民党】新総裁に安倍晋三氏
自民党総裁選は26日午後、決選投票の結果、1回目の投票で2位だった安倍晋三元首相が石破茂前政調会長を破って勝利した。2位候補の逆転は56年ぶりで、安倍氏は2007年以来、5年ぶり2度目の就任となる。いったん辞任した総裁が再び登場するのは1955年の自民党結党以来、初めて。安倍氏は午後5時に記者会見する。
決選投票は国会議員198人が投票し、有効投票は197。安倍氏108票、石破氏89票だった。
安倍新総裁は衆院の早期解散を求めて民主党との対決姿勢を鮮明にしており、参院で過半数割れし、離党者がなお止まらない野田佳彦首相の政権運営が困難になるのは避けられない。安倍氏率いる自民党が次期衆院選で政権を奪還すれば、安倍氏は首相としても再登板を果たすことになる。
安倍氏は決選投票で石原伸晃幹事長、町村信孝元外相、林芳正政調会長代理を支持した議員からの票を満遍なく上積みし、逆転した。石破氏はベテランから若手にまで広がる「石破アレルギー」を払拭できず、安倍氏に及ばなかった。《日経新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【大相撲・日馬富士関】横綱昇進
日本相撲協会は26日午前、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月11日初日・福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東大関日馬富士 (28)=モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の第70代横綱昇進を満場一致で正式に決めた。新横綱の誕生は同じモンゴル出身の白鵬以来5年ぶり。《共同通信》
【福島県富岡町・遠藤勝也町長】「今後5年間帰還できない」
東京電力福島第1原発事故で、全域が警戒区域となっている福島県富岡町の遠藤勝也町長は26日記者会見し、除染やインフラの復旧が長期にわたるとして「今後5年間帰還できない」と宣言した。
遠藤町長は「現状を住民に周知してもらい、(戻らないという)町の揺るがない意思を示す」と述べた。
町役場の避難先の郡山市で臨時町議会が26日開かれ、宣言に全会一致で同意。住民の帰還が始められる時期は2017年度と明記した町の復興計画案も可決した。
富岡町は「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の3区域に再編される見通し。《共同通信》
【福田康夫元首相】次期衆院選「不出馬」表明
自民党の福田康夫元首相は26日、次期衆院選に出馬しない意向を明らかにした。地元の群馬県高崎市で記者団に「ちょうどいい節目だと思った。新しい総裁が誕生し、安心してそういうこと(不出馬)を言える状況になった」と語った。
福田氏は群馬4区選出。1990年に初当選し、森、小泉両内閣の官房長官を務めた。2007年9月、安倍晋三首相の退陣を受けて総裁選に立候補し、第91代首相に就いた。《日経新聞》
【この日の野田総理】
国連総会で演説
訪米中の野田佳彦首相は26日、国連総会で一般討論演説に臨んだ。領土・領海を巡る紛争の解決手段として国際司法裁判所(ICJ)の活用を呼びかけ、提訴された国が裁判に応じる義務が生じる「強制管轄権」の受諾を各国に要請。沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島の領有権に関する中国や韓国との対立を念頭に、国際法に基づく平和的解決の重要性を訴えた。
野田首相がニューヨークでの国連総会に出席するのは2年連続。演説では中韓両国への直接の言及は避けつつ、「国際法に従い紛争を平和的に解決することは国連憲章の理念であり国際社会で共有されている原則だ」と強調した。
さらに「日本はICJに加盟して間もない時から強制管轄権を受諾し、『法の支配』が重要との考えを実践してきた。各国が強制管轄権を受諾することを呼びかける」と表明。竹島の領有権問題で日本が提案したICJへの付託を拒否した韓国政府をけん制した。《日経新聞》
尖閣「妥協せず」
野田佳彦首相は26日午後(日本時間27日未明)、米ニューヨークで記者会見し、中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島について譲歩しない意向を強調した。「わが国固有の領土であることは明々白々だ。領有権問題は存在しないというのが基本で、後退する妥協はあり得ない」とけん制した。中国側が反発するのは必至だ。
島根県・竹島をめぐる韓国との対立にも触れ「これらの諸問題が2国間関係を損なうことがないよう、互いに大局観を見失わず意思疎通を図るのが大事だ」と強調。「東アジアの安定と平和に悪影響が出ないようにする」と、冷静な対応を呼び掛けた。《共同通信》
◇
野田佳彦首相は26日午後(日本時間27日未明)、訪問先の米国ニューヨーク市内で記者会見し、自民党の安倍晋三新総裁と民主、自民両党の役員人事や内閣改造後に党首会談を行うことで一致したと明らかにした。社会保障と税の一体改革に関する民主、自民、公明3党の合意を確認するほか、2012年度予算執行に不可欠な公債発行特例法案の早期成立に協力を求める考えも重ねて表明した。
会見で首相は日本時間26日夜に安倍氏に電話し、新総裁就任の祝意を伝えるとともに「お互いの態勢づくりを終えた後に党首会談を行いましょうと呼び掛けた」と説明した。《共同通信》