平成8179日目
2011/05/31
【菅直人首相】海水注入の情報混乱を陳謝
菅直人首相は31日午後の衆院東日本大震災復興特別委員会で、東京電力福島第1原発事故直後の海水注入をめぐる情報の混乱について「最高責任者として痛切に反省し、おわびしたい」と陳謝した。ただ同時に「水の注入を止めるよう要請したことは一度もない。注入し冷却することが何よりも重要と(関係者が)一致していた」と重ねて強調し、事故対応には問題はなかったとした。
東電の武藤栄副社長は、原子炉への海水注入後いったん中断を決めた経緯をめぐり、首相官邸に派遣した東電関係者から「具体的な施策も首相が判断する感じで、首相の判断がない中で注水は実施できない雰囲気だ」と報告を受けたと説明。「やむを得ず中断を判断した」と述べた。
これに関し、公明党の斉藤鉄夫氏は首相の主張と東電側の受け止めがあまりにも違うと問題視。「明らかに矛盾しており、首相の答弁は信用できない」と批判した。《共同通信》
菅直人首相は31日の衆院復興特別委員会で、東京電力福島第一原発の海水注入問題で、注水を続けた同原発の吉田昌郎所長の判断を支持する考えを示した。「現場責任者の判断で危険を回避する行動は法律で認められているし、結果として、海水注入を始め、継続したことは正しい判断だった」と述べた。
民主党の階猛氏の質問に答えた。この問題では、東電が「一時中断した」としていた3月12日夜の同原発1号機への海水注入を、後になって「継続していた」と発表。政府と東電の説明が二転三転した。
首相は3月12日朝に同原発を視察した際に吉田所長と面会しており、「非常にしっかりした受け答えで、頑張っているという印象を強く受けた」と評価した。「注水して原発を冷却することが何よりも重要だというのは、関係者の一致した見方だった」とも述べた。《朝日新聞》
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【焼肉酒家えびす集団食中毒事件】
「ユッケ 濃厚に汚染」 元県衛生研所長
31日の県食品安全推進本部会議で、副本部長を務める元県衛生研究所長の児玉博英富山短大名誉教授(感染症)が、集団食中毒の患者らから腸管出血性大腸菌O(オー)111とO157の両方が検出されたことに触れ、「過去の食中毒から見ても非常に珍しい。ユッケが濃厚に菌で汚染されていたことが推定される」との見方を示した。
児玉氏は、砺波店で食事し亡くなった高岡市の男児=当時(6)=について、食事して2日後に発症した点を指摘し、「食べた肉に入っていた菌の量が多いことが強く推定される」と分析した。県が立ち入り検査を行っていなかったことに対し「最も肝心な安全確保を営業者に丸投げした」と批判した。《北日本新聞》
【警視庁】「除霊の為に裸の写真を送りなさい」霊媒師見習いを逮捕
警視庁少年育成課は31日までに、「除霊のため」と言って女子高生に裸の写真を撮らせて送らせたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、霊媒師見習いのS容疑者(57)を逮捕した。
S容疑者の自宅は福島県双葉町にあり、福島第1原発事故で、現在は「警戒区域」(立ち入り禁止)となっている原発の10キロ圏内。他の町民とともに避難生活を送っていた埼玉県内で、犯行に及んでいた。《スポーツ報知》
【内田裕也さん】19日ぶりに釈放
交際をやめようとした女性(50)を脅して復縁を迫ったなどとして、強要未遂と住居侵入の疑いで逮捕されたロック歌手の内田裕也容疑者(71)=本名雄也=が起訴猶予処分となり、31日、逮捕から19日ぶりに警視庁原宿署から釈放された。内田は「プライベートでお騒がせして本当に申し訳ない。よろしくロックンロール」と謝罪した。近日中に会見する予定。《スポニチ》
【自民党】震災後の経済戦略を緊急提言
震災後の経済戦略について議論してきた自民党の特命委員会(町村信孝委員長)が31日、緊急提言をまとめた。総額で事業規模30兆円を大幅に上回る経済対策の実施を求める内容で、内訳は被災地の復旧・復興に20兆円、景気悪化を防ぐために10兆円とした。
財源は、子ども手当など民主党のマニフェストの見直しで1兆円、国家公務員、地方公務員の人件費1割削減などで1.5兆円を生み出す。財政投融資や民間資金を活用し、復興再生債も発行する。
復興再生債の償還方法については明示されておらず、今後の課題だが、町村氏は記者会見で「はなから増税と言うような復興構想会議とは我々は考え方が違う」と述べた。《朝日新聞》