平成7592日目

2009/10/21

【この日の鳩山総理】

ゲイツ米国防長官による表敬

平成21年10月21日、鳩山総理は総理大臣官邸でアメリカ合衆国のゲイツ国防長官の表敬を受けました。

冒頭、鳩山総理はゲイツ長官の訪日を心から歓迎する旨述べるとともに、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞について祝意を表しました。

続いて、鳩山総理は「言うまでもありませんが、新しい政権も日米同盟を大切にしたいと考えております。北東アジアを中心として、不安定な要素が残っている中で、日米の安保体制が堅持され、更に進化してゆくことは大変重要だと思います。来年が日米安保50周年ですので、それを契機に日米関係を更に発展させてゆきたいと強く願っています。」と述べました。

これに対しゲイツ長官は、日米同盟の重要性は不変であること、また日米同盟は米国のアジア安全保障政策の礎であり、オバマ大統領も今後とも日米同盟関係を発展させていく考えであると述べました。《首相官邸》

普天間基地問題「沖縄県民の総意をしっかりと検証しながら答えを出していく」

鳩山由紀夫総理大臣(代表)は21日、官邸で記者団に答え、普天間基地の移設問題等について見解を示した。

北澤俊美防衛大臣とゲーツ米国防長官との会談の際、普天間基地を沖縄県内に移設するとした日米合意について、米国側から早期の履行を求めたとされる点について、まず、認識を問われた。鳩山総理は、自身がゲーツ長官と会談した際、「政権をとったばかりである。政権をとるときに選挙で様々なことを訴えた。その訴えた内容と日米合意との間でギャップがある場合には、それを柔軟に、お互いに、冷静に検証しながら答えを出していくために若干の時間がかかる。そのことは理解してほしい。日米同意の重さは感じながら、解決の道を今、しっかりと勉強している最中だ」と伝えたことを明かした。

同時に「具体的には北澤、岡田両大臣と詳細な議論を詰めていきながら、結論を出して行きたい」と発言したと述べ、あわせて「当然のことながら、時間を浪費するつもりは一切ないが、沖縄のなかでも必ずしもひとつに纏まっている状況ではない。最終的に解決策を見出していくことは重要ではあるが、それなりの時間は当然必要ということを強く申し上げた」とも鳩山総理は語った。

そのうえで、名護市長選や沖縄県知事選等を通じて沖縄県民の総意をしっかりと検証しながら答えを出していく考えを改めて示した。

続いて、所信表明演説はどのような演説になるかとの問いには、「今までとは型破りなものにしていきたい」と表明。各役所からの要望をつなげた演説であった従来の所信表明とは全く異質な、「国民の皆さんに心が伝わっていくもの」にしていきたいと述べ、「できるだけ心が国民の皆さんに伝わるような、そんな演説を心がけてみたい」と強調。

「思いの中心は一人の命も粗末にしない、人の命を大切にする、友愛の精神に基づいた社会をつくろうではないか。そのためには政治に対して(政治家が)反省すべきところはきちんと反省しながら、ひとつは政治主導でおこなっていくということと、もうひとつは国民の皆さんもむしろ参加して、いっしょに新しい政治をつくろうではないかというメッセージを出すことにつとめていきたい」と語った。《民主党ニュース》

桂三枝氏による表敬

平成21年10月21日、鳩山総理は総理大臣官邸で落語家の桂三枝氏の表敬を受けました。表敬には平野官房長官、前原国土交通大臣らも出席しました。

冒頭、桂三枝氏から鳩山総理に対して様々な記念の品が手渡されました。中でも、鳩の形をした人形焼を手渡した際には、「総理とかけて鳩の人形焼と解く、その心は・・・鳩の中には良いあん(案)がいっぱい(詰まっている)」となぞかけを披露され、合わせて色紙が鳩山総理に手渡されました。

鳩山総理は「『ゴルフ夜明け前』と『大阪レジスタンス』(注:ともに桂三枝氏作の創作落語)は最高傑作ですね。大阪レジスタンスは100回以上聞いていますよ。昨日も一昨日も聞きました。」と述べ、終始和やかな雰囲気の中で歓談されました。《首相官邸》

鳩山由紀夫首相は21日昼、官邸の応接室で、落語家の桂三枝さんの表敬を受けた。三枝さんの大ファンである首相の招き。首相が「お会いしたかったんですよ」と笑顔で話し掛けると、三枝さんは「いらっしゃーい」と得意のギャグで応じた。

手土産のハトの人形焼きを受け取った首相は「ハト食っちゃって良いんですか」とご機嫌。三枝さんは「総理とかけて浅草の人形焼きと解く」と謎掛けした上で、「鳩の中には良いあんがいっぱい」と“落ち”を書いた色紙を渡し、笑いを誘っていた。《共同通信》




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【足利事件】再審初公判

「菅家さん」。21日、宇都宮地裁で始まった足利事件の再審公判。佐藤正信裁判長は、菅家利和さん(63)に、こう呼び掛けた。91年12月1日早朝、突然現れた刑事に任意同行を求められてから18年。「単に無罪では困る。なぜ自分が犯人に選ばれたのか」との憤りは消えない。冤罪(えんざい)の原因究明を求め、菅家さんは法廷に立った。

佐藤裁判長は公判冒頭、「菅家さん、前へ」とうながし、「菅家利和さんですね」と尋ねた。本人や弁護団の要望通り「被告」という言葉を一切使わなかった。検察側は起訴状を「被告人は」と読み上げたが、佐藤裁判長は認否を問う際も「改めて、いかがですか」と丁寧に聞いた。

「17年半も苦しんできました。それはなぜなのか。そのことを明らかにする無罪を求めます」。グレーの背広に紺のネクタイ姿。証言台へ進み出る菅家さんの肩を、弁護士が勇気づけるようにたたいた。「冤罪に苦しむ人が二度と生まれないように、十分な証拠調べを行い、足利事件の真実を明らかにしてほしい」。最後は検察官に向かい、やや震える声で準備した書面をはっきりと読み上げた。昼の休廷中、取材に応じた菅家さんは「被告人と呼ばれたら許す気になれなかったので良かった」と話した。

菅家さんは6月4日の釈放後、故郷の足利ではなく、弁護士が世話した横浜市内の6畳一間のアパートに1人で暮らす。冤罪問題の勉強会や講演、再審に向けた打ち合わせなどに忙しい日が続く。「基本的に1人であっち行ったり、こっち行ったり。慣れましたけどね」

父は逮捕後2週間で、母は2年前に亡くなった。死に目に会えなかった両親の墓にまだ何も報告していない。「(被害者の松田)真実ちゃんのお墓参りをしていないから」。それが理由という。自分の名前と年齢が印字されたパスモカードが胸ポケットに収まる。「足利まで行くのも簡単な話ですよ。行けないことはない。でも、裁判で解明してもらわなければ。頑張っていくよりほかないです」

今、一番の楽しみはカラオケだ。なじみになりつつあるパブに橋幸夫の「潮来笠」が流れ、ウーロン茶でのどを潤しながら昭和歌謡路線をひた走る。「黄金時代ですよ。昭和30、40年代はすごかったですもん。一番良かった」。同世代の橋幸夫や、石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎ら銀幕スターにあこがれたという。マイクを握れば、取り戻せない時間を忘れるかのように10曲近くを熱唱する。

逮捕前は保育園や幼稚園でバス運転手を十数年していた。足利に戻ったら失効した運転免許を取り戻すつもりでいる。市は住居をはじめ送迎バスの仕事を打診するが、「あまり気が進まない。事故を起こさない保証はないから。年とったから」。それでも「正直な子供に囲まれて働きたい」と希望を語った。

「1人で正月なんか迎えたくない。理由っっていうんじゃなくて、除夜の鐘ですよ。大みそかの。足利に行けば友達だって支援者だって、みんないますから」。再審公判は年をまたぎそうだ。「裁判が終わったら」という言葉が、もどかしく胸に響く。《毎日新聞》

【日本郵政】社長に元大蔵次官の斎藤氏

亀井静香郵政・金融担当相は21日午前の記者会見で、20日に辞任を表明した日本郵政の西川善文社長(71)の後任に、元大蔵次官の斎藤次郎・東京金融取引所社長(73)をあてる人事を発表した。郵政相は「現政権の抜本的な郵政見直しと同じような考えを持っている」と指摘。前政権下の郵政民営化路線を転換し、公益性に軸足を置いた事業再構築のけん引役として適任だと説明した。政官界に太いパイプを持つ斎藤氏の調整力に期待しているとみられる。

西川社長は28日に辞任する。郵政相は日本郵政の指名委員会(委員長、奥田碩トヨタ自動車相談役)に斎藤氏の取締役就任を諮問。指名委員会の指名を経て、日本郵政の臨時株主総会で取締役に就任し、正式に新社長となる。郵政相はすでに奥田委員長らの内諾を得ているもようだ。

郵政相は9月16日の就任直後から「新しい革袋には新しい酒が必要だ」と述べ、西川社長の自発的な辞任を要求。公益性の高い企業の経営者を中心に後任の人選を進めてきた。西川社長は20日夜、現政権とは経営路線の隔たりが大きいとして辞任を表明した。《日経新聞》

【米・ゲーツ国防長官】普天間移設「日米合意通り実現」

鳩山由紀夫首相と北沢俊美防衛相は21日午前、来日中のゲーツ米国防長官と相次いで会談した。会談後の防衛相との共同記者会見でゲーツ長官は、沖縄の米軍普天間基地の移設は「日米の合意通りに実現していくことが重要だ」と述べるとともに、現行計画を微修正した沖合移動案について「沖縄県と政府の問題だ」と、日本の国内調整が付けば受け入れる考えを示した。

防衛相は会見で「時間をかけることは建設的ではない」と、早期決着を目指すと表明。アフガニスタンへの支援策に関しては「世界の世論からすれば、民生支援だけで日本が耐えられるかということは難しいという認識を持っている」と指摘した。そのうえで「事務方にどういう形ができるか検討を指示しているが、決めるのは鳩山内閣の指示に委ねる」と述べ、自衛隊によるアフガン支援策などを検討する意向を示した。《日経新聞》

【自民党】民主公約を検証


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自民党は21日、党の政策立案や国会論戦の方針づくりを担う政権政策委員会の初会合を党本部で開いた。民主党の政策の課題を分析するマニフェスト(政権公約)検証委員会の設置を決定。26日召集の臨時国会での鳩山政権との論戦に向け準備を加速させる。

マニフェスト検証委は石破茂政調会長ら政務調査会の幹部が参加し、22日に初会議を開く。石破氏は会合で、鳩山内閣が自民党部会への政務三役の出席を拒否していることをとり上げ「部会に出てこないなら(官僚による自民党議員への)質問取りにも一切応じない」と対抗心をむき出しにした。今週中にも平野博文官房長官に、政務三役が部会に出席するよう申し入れることを決めた。《日経新聞》

【南田洋子さん】死去

「太陽の季節」など多くの映画やテレビ番組で活躍し、夫の長門裕之さんとおしどり夫婦として親しまれた女優の南田洋子さんが21日午前10時56分、くも膜下出血のため東京都内の病院で死去した。76歳。東京都出身。数年前から認知症を患い、17日に体調が悪化して入院していた。《共同通信》



10月21日 その日のできごと(何の日)