平成7519日目

2009/08/09

【佐用水害】

南海上の熱帯低気圧から湿った空気が流れ込んだ影響で9日、近畿、中国、四国地方を中心に激しい雨が降り続けた。兵庫県佐用町では午後9時20分までの1時間に観測史上最大の87.5ミリを記録。川が増水した影響などで、同町が全7263世帯に避難を勧告した。同県上郡町でも全約6000世帯に避難勧告が出た。岡山県美作市では家屋2棟の4人が土砂崩れに巻き込まれた。警察や消防が3人を救出したが、60歳代の女性の死亡が確認された。残る1人は行方不明のまま。兵庫、岡山両県知事は同日夜、自衛隊に対し災害派遣出動を要請した。《読売新聞》

南方から温かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定になったため、兵庫県内では9日、県西部を中心に雷を伴った激しい雨となり、神戸海洋気象台などによると、佐用町で午後9時50分までの24時間雨量が、同町での観測史上最高となる302㍉に達した。同町役場や多数の民家が床上浸水し、約7千の全世帯に避難指示が出された。兵庫県知事は午後9時42分、佐用町の要請を受け、陸上自衛隊第3特科隊(姫路市)に災害派遣を要請した。

同気象台は、播磨北西部・南西部に大雨、洪水警報を発令。佐用町では午後8時20分から1時間の雨量が、観測史上最高の87㍉を記録した。上郡町では、午後9時半までの24時間雨量が146㍉に達した。上郡町は約6千の全世帯に避難勧告を出した。

佐用川(佐用町)と千種川(上郡町)で水位が上昇。佐用町役場などによると、午後9時すぎの段階で、役場1階が約40㌢まで水に浸かった。町中心部にあるJR佐用駅や商店街も広範囲に浸水しているといい、同役場上月支所も床上浸水しているという。また、同町南光支所によると、6棟で床上浸水し、国道179号など、少なくとも2カ所で道路冠水のため通行止めになっている。

大雨の影響で、午後7時15分すぎ、JR姫新線西栗栖駅(たつの市)~上月駅(佐用町)、午後9時半からJR山陽線上郡駅(上郡町)~有年駅(赤穂市)が運転を見合わせた。中国自動車道の佐用~美作インターチェンジ間では午後8時ごろから通行止めになった。

同気象台によると、10日夕までの24時間予想雨量は、兵庫県南部の多いところで150ミリ、北部で100ミリになるという。《神戸新聞》

台風9号の接近に伴う豪雨で、10日までに川の増水や土砂崩れにより兵庫県佐用町や朝来市で計12人、岡山県美作市で1人が死亡した。兵庫県警によると、佐用町では小学生の男児を含む15人と連絡が取れず、豊岡市でも1人が行方不明。徳島県でも小学4年男児ら2人が用水路に流されるなどしており、計18人が行方不明になっている。

大阪管区気象台によると、被害が集中した佐用町では9日午前0時からの24時間降水量が、観測史上最も多い326.5ミリを記録。兵庫県は一時、同町の全世帯を含む計約1万世帯に避難勧告を出した。

兵庫県警などによると、同町内では中心部を流れる佐用川や幕山川で水があふれ、床上浸水や車が流される被害が続出。水没した乗用車から町職員Aさん(54)の遺体が見つかるなど11人の死亡が確認された。朝来市立野でも自営業Bさん(65)が死亡した。

町によると、9日夜から10日未明に町営住宅から小学校へ逃げる途中に不明となった人もいる。町は「水路と道路の区別がつかなかったのではないか」としている。《共同通信》




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【岐阜・恵那市】JR車内で高校生が花火に点火

あわや電車内での火事災害になるかもしれなかった事件が9日、岐阜県恵那市で起こった。この日午前9時47分ごろ、名古屋発のJR中央線快速(8両編成)釜戸-武並間で、1両目後方から白煙が立ち上り、車内が煙で充満した。異変に気付いた車掌が、JR東海の総司令部に緊急連絡し、総司令部から同10時2分に110番通報された。

煙の発生した1両目はすべてベンチシートで、後部には名古屋市の高校1年10人が、大きな荷物を持ち込み陣取っていた。車両にはほかに10人ほどが乗っていた。生徒らは茶髪や耳にピアスをした不良風。武並駅に近づいたころ、1人が地面に置くタイプの噴射式花火を手に持ち、ライターで火をつけるまねをしていたところ、導火線に着火してしまった。慌てた生徒は花火を床に投げ出し、数秒後に車内は煙に包まれた。

煙は2両目以降には広がらず、乗客約200人にはけがはなかった。通常停車時間1分の武並駅で、車内換気のため10分間とまり、発車した。着火した生徒と2人が武並駅で降車し、残り7人はそのまま乗って5分後に目的地だった中津川駅で降り、それぞれ恵那署に連行された。

花火は名古屋市内の量販店で購入した約100本セットのもので、終点の中津川駅に近いキャンプ場で1泊するときの余興で使う予定だった。生徒は「本当に火がつくとは思わなかった。ビックリした」と話している。《日刊スポーツ》

【この日の麻生総理】

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

平成21年8月9日、麻生総理は長崎市の平和公園で開催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。

64回目の「原爆の日」を迎えた式典には、被爆者や遺族ら約6千人が参列、また過去最多の29カ国の代表も出席し、犠牲となった方々の冥福を祈りました。田上富久長崎市長、遺族代表、被爆者代表によりこの1年間に死亡が確認された被爆者の名簿が奉安され、遺族代表、被爆者代表、地元の小・中・高校生代表から献水、田上市長や麻生総理らが献花を行いました。

原爆が投下された午前11時2分、「長崎の鐘」が鳴り響き、参列者は1分間の黙とうをささげました。田上市長による「平和宣言」、被爆者代表の奥村アヤ子さんによる「平和への誓い」、長崎市立城山小学校の児童による合唱「子らのみ魂(たま)よ」の後、麻生総理によるあいさつが行われました。

麻生総理は、「本日、私は、改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、国際社会の先頭に立っていくことを、改めてお誓い申し上げます。」と述べました。

式典後、麻生総理は、舛添厚生労働大臣とともに、長崎市内のホテルで記者会見を行い、続いて被爆者団体との懇談を行いました。その場で麻生総理は、「日本の場合は、人類史上、唯一の被爆国でありますが、憲法の規定を遵守し、また非核三原則を堅持するとともに、原子爆弾の惨禍というものが再び繰り返されることのないよう、核兵器の廃絶と、恒久平和の実現を訴え続けてきたところです。今後とも核のない世界というものを早く実現するために取り組んでいかねばならぬと思っております。」と述べました。そして、被爆者団体の代表から麻生総理に要望書が手交され、各団体の代表者が要望を述べました。

その後、「恵の丘長崎原爆ホーム」を慰問し、「64年前、丸焼けになりましたこの国が、これだけきちんとした平和かつ安心な国になったのは、間違いなく皆さん方が頑張っていただいたおかげで、今日の日本の繁栄があるのだと思っております。」とあいさつしました。《首相官邸》

8月9日のできごと(何の日)【麻生太郎首相】核先制不使用に否定的

麻生太郎首相は9日午後、長崎市内での記者会見で、日本が米国に核の先制不使用を提案すべきだとの主張について「核兵器だけを切り離すのは抑止のバランスを崩す」と述べ、あらためて否定的な見解を表明した。民主党の岡田克也幹事長は、政権を獲得すれば核の先制不使用に関し米国と協議する考えを示している。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山代表、長崎 平和式典に参列

鳩山由紀夫代表は9日、長崎市を訪れ、平和公園で行われた市主催の被爆64周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した。

水を求めて苦しみながら亡くなられた多くの方々に届くようにと行われる献水に続いて献花が行われ、鳩山代表は原爆犠牲者のご冥福を祈り、核廃絶・恒久平和を祈願して民主党の代表者として花輪を手向けた。原爆投下時刻の午前11時2分、平和の鐘が鳴り響くなか、平和記念像に向かって頭を垂れ、黙とうを捧げた。

式典参列後は日本赤十字社長崎原爆病院を慰問。朝長院長から入・通院している原爆被爆者の病状等に関する説明を受けるとともに、院長に見舞金を手渡し、入院中の患者さんの病室を見舞い、お話を伺った。

続いて、会場を移して行われた被爆者団体との懇談会では、長崎原爆遺族会、県被爆者手帳友愛会、長崎原爆被災害者協議会、県平和センター被爆協、県被爆者手帳友の会、全国被爆体験者協議会の6団体の代表者の皆さんから意見を聞いた。

懇談会の冒頭で鳩山代表は、平和祈念式典に参列し、原爆病院を慰問しての思いとして、多くの尊い命が失われたこと、また、今でも多くの方々が原爆の後遺症で苦しんでおられることを改めて認識したとして、「64年たった今でも多くの方々がさらに病気と闘い続けている状況のなかで政治の役割を痛感した」と表明。政治のリーダーシップのもと、問題解決に当たる必要性に言及した。

また、核兵器のない世界の実現を目指すことを宣言したオバマ大統領のプラハでの演説にふれ、核保有国である米国大統領の発言としては勇気のある発言だと受け止めていると指摘。「このようなときこそ日本政府はもっともっと核廃絶に向けて、世界のなかでリーダーシップをとるべきだという感を強くした」と語った。

さらに、日本被団協と麻生首相が原爆症認定訴訟原告の救済策で合意した件について、「文書が交わされたのは喜ばしい」と一定の評価をしながらも、「さまざまに残された問題もいくつもある」として、6団体の代表者に問題点の指摘を求めた。同時に、この問題については長崎1区で党原爆症認定制度見直し作業チーム座長の高木義明前衆院議員らを中心に、被爆者援護の立場で対応するよう官房長官らに申し入れ等を重ねてきたこおも明かした。

そのうえで鳩山代表は、来る総選挙においては政権交代を実現し、国民の皆さんのためによりよい政治を作り上げることを目指して頑張っていると改めて表明するとともに、政権交代実現の暁には皆様方の要望を解決していただけるよう最大の努力をしていくとした。

6団体の代表者からは非核三原則の法制化を求める声が数名から出るとともに、被爆者側として納得できない点等について、民主党に引き続き追及してほしいとの要請があった。《民主党ニュース》



8月9日 その日のできごと(何の日)