平成3649日目

1999/01/04

【ユーロ】順調な滑り出し

1日に誕生した欧州単一通貨ユーロの初取引が4日、欧州の外国為替市場で始まり、世界の基軸通貨ドルに対して順調なスタートを切った。ロンドン外為市場は午後3時現在、1ユーロ1.18ドル付近で推移。フランクフルトの銀行間取引は午後1時の公式中値で同1.1797ドルとなった。

これらのレートは、欧州連合(EU)蔵相理事会が昨年12月31日にユーロと各国通貨の交換レートを決定した際に示した参考レートの同1.6675ドルを上回っており、欧州の政府関係者や金融当局者は「ユーロへの市場の信頼の高さが証明された」と受け止めている。

今後は、戦後半世紀余りにわたるドル一極体制の時代は徐々に終わりを告げ、ドルとユーロの二極体制に移行するとの見方が有力だ。

対円相場はフランクフルト市場の午後1時の公式中値でEUの参考レートより95銭高い133円75銭となった。

ユーロの順調なスタートを受け、欧州連合(EU)欧州委員会のサンテール委員長は同日、ブリュッセルの証券取引所で記者会見し、「ユーロは強力で信頼のおける通貨であることが証明された。ドルや円とともに、国際金融システムのバランスを高めていくだろう」と述べ、満足の意を表明した。《共同通信》



【東証大発会】

今年最初の取引となる大発会を迎えた4日の東京株式市場は、急激に円高が進んだことなどを嫌気して輸出関連株を中心に幅広い銘柄に売り注文が広がり、ほぼ全面安となった。平均株価(225種)は前年末比426円安まで急落、波乱含みのスタートとなった。

終値は前年末比426円28銭安の1万3415円89銭で、1万3500円割れは昨年10月以来2カ月半ぶり。午前中だけの取引だったこともあり、出来高は約1億1800万株と薄商いだった。

長期金利の高止まりに対する警戒感も根強く、この日はソニーなどの国際優良株に加え、主要製造業や金融、建設業などが軒並み売られ、取引終了間際に下げ幅を広げる展開となった。市場では「株価回復のためには外国人投資家の動向が焦点」との見方が出ていた。《共同通信》

【小渕恵三首相】伊勢神宮を参拝

小渕恵三首相は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮参拝の際に「地平らかにして天成る」と元号「平成」の由来を揮ごうし、国の安寧を願う気持ちを表現した。

元日の首相公邸での新年会で、経済再生を果たし、自民党総裁再選に意欲を示した首相だが、果たして祈願通り世紀末間近な平成11年を無事乗り切れるかどうか。

自自連立を軸とする政局運営について「数合わせ」との批判も受ける首相だが、この日は沿道に集まった参拝客から「オブチ、頑張れ」とエールを送られ、ガッツポーズを見せるなどご満悦の様子。野田聖子郵政相への「セイコさーん」という女性の声援も加わり、「昨年よりも手ごたえがある」(政府筋)と感じたようだ。

参拝後の記者会見では景気対策への積極的取り組みをアピールし「(平成11年度は)必ず0.5%のプラス成長にもっていけると確信している」と胸を張った。しかし、続けて「実は今年は若干の暖冬で、衣類などの消費に影響しなければよろしいのだが」と、不安も口にするなど、歯切れはいまひとつだった。《共同通信》

小渕恵三首相は4日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝後に記者会見し、自民、自由両党による連立内閣に向けて要請している自由党の小沢一郎党首の入閣について「現時点において、まだそのような結論に達していない」と述べ、入閣は困難な情勢になりつつあるとの認識を示した。

内閣改造の時期について首相は「訪欧前に(改造を)実現するのはいささか困難だ」と述べ、13日に訪欧から帰国した後に実施する意向をあらためて表明した。13日の帰国は夕方以降になるため、14日を軸に調整が進む見通した。

小沢氏の入閣問題は、自由党内では当初「党首が入閣するのが連立政権の常道」として、入閣の方向となっていた。しかし副総理として処遇しないことへの不満とともに、党の存立基盤強化のためにも党務優先を主張する声が広がり、見送るべきだとの意見が強まっている。

首相も年頭会見で「小沢党首をはじめ自由党の皆さんの考えに従いたい」として、小沢氏入閣にこだわらない考えに傾いている。小沢氏起用を最終的に断念した場合は、野田毅幹事長の入閣が有力だが、自由党内には2閣僚を要求すべきだとの意見もある。《共同通信》



1月4日のできごと