平成7195日目
2008/09/19
【太田誠一農相】汚染米問題で辞任
太田誠一農相は19日午前、汚染米の不正転売問題に関する農林水産省の検査体制の不備や自らの発言の責任を取って辞任する意向を固め、福田康夫首相に伝えた。首相は辞任を了承した。白須敏朗農水事務次官の退任も同日の閣議で了解されており、閣僚と事務方トップの2人がそろって辞任する異例の事態となった。
太田氏は首相に辞意を伝えた後の記者会見で「本日、農水省で取り組む当面の再発防止策を決定した。一つの節目だと思う」と説明。「解決は今の内閣で行わなければならない。この際、農水省全体としての結果責任を明確にした方がいいと思い、辞意を固めるに至った」と語った。
汚染米問題では業者に対する農政事務所の立ち入り調査などが不徹底だったため、長年にわたる不正転売が見抜けなかった。そうした中で太田氏は12日、「人体への影響はないと自信を持って言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」と発言、国民の間に農水行政に対する不信感を植え付けた。《毎日新聞》
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【民主党】国民新党との合併を見送り
民主党の小沢一郎代表と国民新党の綿貫民輔代表は19日午後、電話で会談し、次期衆院選前の合併見送りを確認した。綿貫氏が都内で記者団に明らかにした。国民新党側は、双方の解党と民主党の党名変更による新党結成を求めたが、民主党側は受け入れず、最後まで折り合わなかった。
国民新党が持つ「郵政票」の取り込みを狙った民主党と、二大政党下での埋没を恐れた国民新党の合併構想が頓挫したことで、政権交代を目指す野党共闘戦略は見直しを迫られそうだ。《共同通信》
【この日の福田総理】
月例経済報告等に関する関係閣僚会議
平成20年9月19日、福田総理は総理大臣官邸で、内閣官房長官が主宰する月例経済報告等に関する関係閣僚会議に出席しました。
内閣府から発表された月例経済報告では、我が国の経済基調判断は8月の報告と同様に「景気は、このところ弱含んでいる。」となりました。また、景気の先行きについては「当面、弱い動きが続くとみられる。ただし、アメリカにおける金融不安の高まりや株式・為替市場の変動などから、景気がさらに下振れするリスクが存在することに留意する必要がある。」と報告しております。
これを受け、政策の基本姿勢については、政府は「経済財政改革の基本方針2008」に基づき、改革への取り組みを加速・深化すること、また、8月に決定した「安心実現のための緊急総合対策」に基づき、平成21年度予算編成とも連結して切れ目のない連続的な施策実行を図ること、さらには9月19日に決定した「新経済成長戦略」を実行することとしています。《首相官邸》
【この日の民主党】
福島2区公認予定候補に太田和美衆院議員
小沢一郎代表は19日、福島県郡山市内で記者会見を開き、次期衆議院議員選挙福島県第2区の公認予定候補者として、太田和美衆議院議員を擁立することを決定したことを発表した。記者会見には太田議員も同席した。
はじめに福島県連代表の玄葉光一郎衆院議員が、「民主党が大ピンチの時に、千葉7区補選があり、まさしく民主党の救世主になってもらった。民主党にとって大事なカード。必勝を期したい」と挨拶した。
小沢代表は太田議員の擁立について、自らが代表に就任した直後に行われた衆院7区補欠選挙に苦戦が予想されたにもかかわらず立候補すると心を決めた太田議員の決断は、「政治家にとって非常に大切な資質だと思う」と述べた。また「政策面でも聡明な人材であると感じ取っていた」と、政治家として持つべきものをしっかりと持った人物であると評した。
太田議員が福島の流れを濃く汲んでいることについて小沢代表は、「(祖父と母が福島の生まれということを)最近知った。先祖の地に帰ってきて選挙戦を戦うことは、人間の強いきずなを感じると思う」と語った。
さらに「投票日は10月26日とも言われ、あと40日もない。本当に短時間での勝負になる。お力添えをいただいて必勝を祈念する」と話すとともに、「福島県もこれで全選挙区そろい踏みになった。この勢いを全県に広め、福島県パーフェクトゲームを心から期待するものである。明治維新は西南から起きたが、平成維新は白河以北から、この福島から起こしてほしい」と述べた。
次に、太田議員は「福島2区に嫁入りすることになった。この素晴らしい地域に選挙区を与えて頂き感謝している」と謝意を述べた。続けて「ジャンヌダルクと褒めていただいているが、ジャンヌダルクがシャルル7世を王にしたように、私も民主党も一丸となって、小沢代表を総理にしたい」と語った。
太田議員は、今の政府は社会保障費を削ることばかりを考え、その裏で天下りのために12兆円も投入されているとの認識を示し、政府の税金のムダ遣いをきびしく批判。「自民党は官僚に支配されているので変えることはできない。改革ができるのは民主党しかない」と語った。
渡部恒三最高顧問は、「太田さんが国のために日本の政治を変える平成の維新をやり遂げる決意で福島県に来てくれたことに感謝の言葉を伝えたい」と、謝意と期待の言葉が贈られた。
『次の内閣』ネクスト経済産業大臣の増子輝彦参院議員は、「ゼロからの出発だが、全党挙げて支援して勝ち抜いていく。悲願であった政権交代を実現するために全力でがんばる」と表明。金子恵美参院議員は「ともに闘う決意をいただきありがとう。この流れから政権をとるという、本当の政治改革を進めていきたい」と激励した。《民主党ニュース》
【映画監督・市川準さん】死去
CM界出身で「トニー滝谷」などの映画で知られる映画監督の市川準さんが東京都渋谷区の病院で死去したことが19日、分かった。59歳。東京都出身。関係者によると、外出先で倒れ病院に運ばれたという。
CM演出家として「禁煙パイポ」や「タンスにゴン」などのユニークなCMを手掛けた。1987年に映画「BU・SU」で監督デビュー。現代感覚にあふれた独特の映像表現で注目され、「会社物語」「病院で死ぬということ」「東京夜曲」「竜馬の妻とその夫と愛人」などの話題作を相次いで発表した。2004年にイッセー尾形さんと宮沢りえさんで映画化した村上春樹さん原作の「トニー滝谷」がスイス・ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。10月に開催される第21回東京国際映画祭に新作の出品が決まっていた。《共同通信》