平成7143日目
2008/07/29
【この日の民主党】
菅代表代行らが荒瀬ダムを視察 熊本県人吉市
菅直人代表代行はじめ、党公共事業検討小委員会、党熊本県連は29日、荒瀬ダムを合同で視察し、熊本県の説明や、反対派の住民からの声を聞いた。
発電専用の県営荒瀬ダムは、潮谷前知事の下で撤去が決定しており、既存ダムの撤去は日本で初めてで、大きな政策転換が行われたことに県民は期待をしていた。しかし、今年4月に就任した蒲島知事によって、撤去の決定を凍結する方針が今年6月に突如示され、地元住民は強い憤りと不信感を持っている。また、川辺川ダムについても知事は9月にも方向性を決断するとしており、知事が示す方針が注目されている。
視察を終えた菅代表代行は、記者団に対して、「川を遮断するダムをつくったことで川が死んでしまっている。今回、熊本県の担当者から説明も受けたが、その観点が全く入っていない。費用等の話しかなく、本質の議論から逃げているのではないかと感じた。明日、蒲島郁夫知事から直接聞いてみたい」と述べ、ダムを撤去することによって球磨川を再生させることが必要であるとの見方を示した。
荒瀬ダムは、戦後復興期の電力不足を補うために、1954(昭和29)年に建設された発電専用の県営ダム。当時、戦後復興のためという大義の前に、地元住民は建設に同意、ダム湖の汚染や放流時の振動など、ダムによる様々な被害にも我慢してきた。そして、2003年3月31日に水利権満了を迎えることから、それに伴う更新について協議、地元からの強い要望に沿って、2003年12月県議会で撤去方針が決定した。この決定を受けて県は、撤去完了日を2010年3月31日とする計画を策定、すでに準備作業に入っていた。
地元住民は、様々な被害に悩まされていただけに、1日も早くと撤去実現を待ちわびていた。ダム撤去は地元住民の悲願であり、蒲島知事の撤去凍結に対して、怒りの声が上がっている。それだけに、今回の菅代表代行視察に対する期待も大きく、地元住民の皆さんが、ダム被害の実態を次々に訴えた。
視察には、熊本県連代表の松野信夫参議院議員、公共事業検討小委員会事務局次長の大河原雅子参議院議員らが同行した。
菅直人代表代行、熊本・人吉市で川辺川ダム問題で市民団体と意見交換
菅直人代表代行はじめ、党公共事業検討小委員会、党熊本県連は29日夕、荒瀬ダム視察の後人吉市を訪れ、川辺川ダムに反対している市民団体メンバー約30人との意見交換を行った。
ダムを巡っては現在、知事の交代で県の姿勢が一変、「ダムありき」との動きが強まっている。これに関し、新知事に対しての批判も多く出され、ダム阻止へ向けて反対派が結束していくことを確認した。
視察団も、アドバイスも含めて発言。その中で菅代表代行は、知事選で反対派が何故分裂したのかなどを指摘。その上で、マニフェストにも掲げていないことを、知事が政策変更できるのか、法的・制度上その手続きに瑕疵はないのか調査し、場合によっては、行政訴訟なども検討すべきではと、問題提起した。
出席者は、長年ダム建設反対運動を続けているだけに、鋭い指摘や説得ある意見が次々に出され、有意義な交換会となった。
意見交換会に引続き懇親会もあり、途中参加者も含め50人が、菅代表代行を囲んで交流を深めた。《民主党ニュース》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【マリナーズ・イチロー外野手】日米通算3000安打
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(34)が29日、米テキサス州アーリントンで行われたレンジャーズ戦の1回、初球をとらえて左前打を放ち、日米通算3000安打を達成した。6回にも中前適時打を記録、通算3001安打とした。《共同通信》
【この日の福田総理】
スペースシャトル「ディスカバリー号」搭乗員による表敬
平成20年7月29日、福田総理は総理大臣官邸で、本年6月にスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、「きぼう」日本実験棟の船内実験室の組立て作業などを行った星出彰彦宇宙飛行士を含む搭乗員一行の表敬を受けました。
「きぼう」日本実験棟は、地上約400キロメートル上空で世界15ヶ国が参加して建設が進められている巨大な有人施設である国際宇宙ステーションの一部となっており、去る6月8日に「きぼう」船内実験室と日本を結び、福田総理と星出宇宙飛行士、マーク・ケリー船長との間で交信が行われました。
宇宙で撮影された記念写真が贈呈された福田総理は星出宇宙飛行士に「お疲れ様でした。ミッションも成功しておめでとうございます。」と労いの言葉をかけました。また、福田総理はケリー船長に「(国際宇宙ステーションとの交信以来)ようやくお目にかかれました。」と声をかけたり、約3ヶ月間の宇宙滞在の後に「ディスカバリー号」で帰還したギャレット・リーズマン宇宙飛行士に「地球は懐かしかったですか?」と質問するなど、和やかな雰囲気で歓談しました。《首相官邸》