平成6270日目
2006/03/09
【この日の小泉総理】
北方領土高校生弁論大会受賞者の総理表敬
平成18年3月9日、小泉総理は総理大臣官邸で、第20回北方領土高校生弁論大会で優秀な成績をおさめた高校生の表敬を受け懇談しました。
この弁論大会は北海道内の高校生が参加して、1月21日に札幌市で開催されたものであり、今回の受賞者は最優秀賞の渡辺のぞみさん(旭川大学高校2年‐写真左)と優秀賞の大西まどかさん(函館白百合学園高校‐写真右)です。
小泉総理は懇談の中で、弁論大会の様子について質問。弁論は7分以内で行うことを聞くと、「それは難しいね、あがっちゃうと早くなったりして緊張しちゃうよね。」と述べたり、高校生が北方四島に訪問したときの経験などの話のやりとりの後、最後に、この経験を活かしてこれからもがんばってもらいたいと二人を激励しました。《首相官邸》
相次ぎ議連を退会
小泉純一郎首相が最近、入会していた議員連盟を相次いで退会していることが9日、分かった。自民党内では「9月の退陣に合わせ、政界を引退する布石ではないか」との憶測を呼んだが、首相サイドは「いったんすべての議連を辞めて、首相を退いた後、政治活動に必要な議連にだけ入り直す」と、引退説を強く否定している。
首相は「自主憲法期成議員同盟」や「国防議連」、「日本スウェーデン友好議連」など約110の議連に所属していたが、先月から次々と脱会の手続きを取り始めた。
首相の進退をめぐっては、以前から「小泉流の美学で退陣後は潔く議員も辞めるかもしれない」(中堅議員)との指摘がある。このため、今回の動きも「首相退陣と同時にスパッと議員辞職する備えではないか」(閣僚経験者)との見方が浮上した。《共同通信》
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【航空自衛隊戦闘機・F1】退役
初の国産ジェット支援戦闘機F1が9日、航空自衛隊築城基地(福岡県築上町)で最後のフライトを行い、約30年間の歴史に幕を下ろした。
F1の全長は約18メートル、重量は約6・8トンで、最高速度はマッハ1・6に達する。1977年に初めて三沢基地(青森県三沢市)に導入され、最盛期には70機以上が日本の空を守った。
築城基地に残る7機のF1の飛行時間が、基準の4000時間を間もなく超えるため、現役を引退。同基地には2005年度末までに後継機のF2約20機が導入される予定で、完全に世代交代する。今後F1は、博物館などで展示される予定。
ラストフライトを終えたパイロットの高部充博さん(47)は「無事にやり遂げてほっとしている。思い出はたくさんありすぎて、一言では述べられない」と感慨深そうに話した。《共同通信》
【フィギュア世界ジュニア選手権】浅田真央選手、連覇ならず
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権第4日は9日、スロベニア・リュブリャナで女子フリーを行い、ショートプログラム(SP)2位からの逆転優勝を狙った浅田真央(グランプリ東海ク)はジャンプが決まらず97.25点と得点が伸びず、合計153.35点で2連覇はならなかった。
2003年に太田由希奈(同大)、04年は安藤美姫(愛知・中京大中京高)と続いていたこの種目での日本勢の連覇は3でストップ。SP1位の金妍兒(韓国)が177.54点で初優勝し、シニアを含めて韓国初の世界チャンピオンになった。
浅田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半となり、終盤のジャンプでもミスが出た。金妍兒は3回転−3回転の連続ジャンプを決めたほか、表現力を評価する5項目でも高得点を挙げ、浅田に24.19点の大差をつけた。
SP16位の武田奈也(東京・日本橋女学館高)がフリーで挽回して129.09点で4位、SP6位の沢田亜紀(京都・京都外大西高)は126.15点で5位だった。《共同通信》
【沖縄県・稲嶺恵一知事】普天間移設の政府案拒否を防衛長官らに伝達
沖縄県の米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)移設問題で、稲嶺恵一知事は9日、額賀防衛長官、自民党の武部幹事長ら政府・与党幹部と都内で相次いで会談し、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)移設案の拒否を伝えた。
額賀長官は「最終的に私が判断し、小泉首相と相談する」とし、沖縄の基地負担軽減と抑止力維持の観点から結論を出す考えを示した。
稲嶺知事は、県選出国会議員とともに、防衛庁の額賀長官を訪問。「過去の積み重ねがあり、(移設先変更の理由を)はっきりさせなければ、県民に説明責任が果たせない」と述べ、在日米軍再編に関する最終報告取りまとめを今月末に控えて、改めて沿岸案の見直しを迫った。これに対し、額賀長官は「いろんな意見を聞いて判断したい」と答えた。
これに先立ち、稲嶺知事と会談した武部幹事長は、今回の再編で米海兵隊員約8000人削減や本島中南部の大規模な基地返還が実現することに触れ、「トータル的にプラスになるのでよく考えてほしい」と理解を求めた。稲嶺知事は「それについては評価する」と述べた。
会談後、武部幹事長は記者団に対し、「今の時点で(修正は)考えていない。最終的にどういう政治判断をしていくか真剣に考えないといけない」と語った。《読売新聞》
【この日の民主党】
『次の内閣』法務部門主催で、東京拘置所を視察
高山智司(衆議院法務委員会理事)、河村たかし(衆議院法務委員)、郡和子(衆議院議員)、松下新平(参議院議員)の各衆参議員らは9日午前、東京葛飾区小菅にある東京拘置所を視察した。通常国会に政府が提出する刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律の一部を改正する法律案の審議に向けた実情調査が目的で、秘書ら含め総勢20名が訪れた。
東京拘置所は、東京都23区内の被疑者及び被告人など未決拘禁者を収容することを目的として設置された法務省所管の施設である。現在、旧庁舎と今年10月に完成予定の新庁舎が並存して使用されており、今回は主に新庁舎を見学した。
受刑者の処遇改善については、昨年、刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律が制定された。一方で、未決拘禁者に対しては、刑事施設における刑事被告人の収容等に関する法律の改正が見送られ、いわゆる「代用監獄」に見られるよう、本来既決拘禁者よりも、配慮が求められる未決拘禁者のほうが処遇において問題が多いことが指摘されている。
こうした問題意識を持ちつつ、視察に参加した議員からは、今年4月から実行される性犯罪者への予防プログラム、受刑者に行わせる経理作業、施設内での民間委託の実情、その際の入札について等幅広いテーマについて意見交換が行われた。
国民の立場で小泉政治5年間の総括を 渡部委員長
9日午後、衆議院本会議開会を前に国会内で民主党・無所属クラブの代議士会が開かれた。
この中ではまず、中川正春議院運営委員会筆頭理事が、この日の本会議の内容と今後の日程について報告。続いて渡部恒三国会対策委員長が挨拶に立った。渡部国対委員長は、参議院での予算審議を徹底的にがんばってもらうとともに、衆議院での各委員会の審議についても、「野党第一党としての民主党には大きな役割がある」とし、「小泉政治の5年間を国民の立場で総括する」ことの重要性を説いた。そして、このことが「次の日本が進むべき方向を決めることだ」と語った上で、「これをやれるのは皆さんしかない」と檄を飛ばした。
渡部国対委員長は、昨年の総選挙で小泉首相らが、規制緩和や官から民へなどと唱え続けていたことについても苦言を呈し、自らが国家公安委員長だった時にシートベルト着用規制を厳しくしたことで、近年、交通事故死者数が減ってきたことも例に挙げ、「国民の命を守るために、規制を強化しなければならないことはある」と指摘。規制をすべきでないかどうかは、政治が判断することだとした。同じく、官から民へというかけ声についても、耐震強度偽装問題も例に挙げながら、ただ官から民へと言うだけでは、これは政治ではない、と説いた。
その上で渡部国対委員長は、「小泉政治5年間で、これは間違った、国民に迷惑をかけた、格差を大きくした、ということがたくさんある」として、出席した各議員に対し、それぞれの委員会やそれぞれの立場で総括を、などと力強く呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
続いて川端達夫国対委員長代理から、後半国会に臨む基本方針について説明があり、「Plan, Do, Check, Action」と銘打ち、法案が政府・与党から提出された場合は、これまで執行してきた政策、法律、予算付けがどのように行われてきたか、どこが不十分で間違っていたか、チェックが必要であるとの姿勢を明確に示した。そして、小泉政権5年間を検証する中で、民主党がこうあるべきだという道筋を示す中で、小泉政権が、全くの方向違いをやっているということを、しっかりしたデータで示していくよう要請した。
また、川端国対委員長代理は、衆院厚生労働委員会で、政府によってデータ隠しともいえる不誠実な対応があったことを、山井和則衆院議員とともに報告。こうした姿勢を断固として正していく姿勢を強調した。この後、松本剛明政策調査会長から、昨日行われた『次の内閣』閣議での議論について報告が行われ、代議士会は終了した。《民主党ニュース》