平成6261日目

2006/02/28

【民主党・永田寿康衆院議員】メール問題で謝罪

民主党の永田寿康衆院議員は28日、国会内で記者会見し、メールをもとに、不確かな裏取りで追及したことについて「誠に申し訳ありませんでした。国会を混乱させたことをおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。

自らの処分については衆院の懲罰動議には「真摯に従わせていただく」とする一方で、議員の身分は「鳩山由紀夫幹事長と、衆議院にお任せする」と述べた。

会見で、永田氏は「仲介者に全幅の信頼を置いていた」とし、元のメールの提供者はライブドアの関係者で送金にもかかわっているとしていることや、銀行口座を示していることなどから信用したと説明した。

しかし、現在は、「メールの信憑性を立証できない」とし、先週半ばから立証を断念していることを明らかにした。 《朝日新聞》

28日午後、国会内で永田寿康衆議院議員が記者会見を行い、ライブドアに関わるメール問題について、国会での質問に至った経緯などを説明し、国民の皆さまや関係者に謝罪した。なお、この会見では、鳩山由紀夫幹事長、野田佳彦国会対策委員長が同席し、藤村修国会対策委員長代理が司会を務めた。

冒頭、鳩山幹事長が、今回のメール問題に関して、国民の皆さまにお騒がせをし、ご心配をおかけしたとして、「心からお詫びを申し上げる」とまず表明。永田衆院議員を入院させた経緯などを説明し、国民の皆さま方に大変お騒がせをし、国会の混乱を招いたことをお詫びしながら会見を始めたい、とした。

永田議員は、「まことに申し訳ございませんでした」とまず深々と頭を下げた上で、「私の国会質問に端を発し、多くの皆さまにご迷惑をおかけし、国会を混乱させてしまったことにお詫びを申し上げる」と謝罪。「国民の皆さま、マスコミの皆さまへのご説明が大変遅くなったことに、重ねてお詫びを申し上げたい」とした。

2月16、17日の予算委員会の質問に至った経緯については、「情報提供者から提供されたメールについては、間違いなく真正なものであったと、個人的な確信をもって予算委員会で取り上げた」とし、その理由として、(1)仲介者である元記者に全幅の信頼を寄せていたこと、(2)仲介者の説明によれば、今回の案件の情報提供者はライブドアに関係し、本件の送金にも関わっていたと聞いていたこと、(3)更に銀行口座情報を提供されたこと、の三点を挙げた。

永田議員は更に、質問に至る具体的経過についても、元記者からメールのコピーが持ち込まれ、自分なりの情報の確認作業を行う中で、メールの内容について、真正なものであるとの個人的な確信に基づき、野田国対委員長にメールを見せ、相談をしたと説明。野田国対委員長からは、内容の信憑性の更なる確認と情報提供者の保護について指示があったとし、前原代表にもコピーを見せ、質問する予定であることを伝えたことも明らかにした。

質問の際には、野田国対委員長には、「情報の信憑性については個人的に確信を持っていると申し上げた」としたものの、その後、メールそのものや口座情報を提示することできず、仲介者と相談をしてきたが、結果的に情報提供者本人と面談に至らなかったと永田議員は説明。「最終的に情報の信憑性を立証できなかった」として、「自らの非力を恥じ、国民並びに関係者の皆さんにご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げる」とした。

また永田議員は、口頭で野田国対委員長には進退伺いを述べたことも明らかにした上で、「責任の取り方に関しては、幹事長のご判断に真摯に従わせていただく」とし、懲罰動議についても、「国会での議論、審議の結果に真摯に従わせていただく」とした。

永田議員は更に記者団からの質問に答え、送信者と受信者が同一人物だとの報道に関しては、「質問をする当時の段階ではそのような指摘は全くなされておらず、私も全く知らないことだった」とし、「準備が不十分なまま質問に至ったことは大変反省している」と述べた。

また、自民党・武部幹事長の次男の名前を出しての質問を行ったことについても、「質問をした当時、個人的な確信を持っていたとは言え、十分な調査をすることなく質問をし、その質問の中で幹事長の次男とは言え、私人の名前を挙げて追及をしたことについては、大変申し訳なく思っている」として謝罪した。この件に関しては鳩山幹事長も、民間人を傷つけかねない内容を含む質問の際には、「裏付けがとれていると確認されるまでは、党としては質問などに使うべきではないということをこれから厳しく確認したい」とし、野田国対委員長も、更なる検証が必要だったとし、「そのことは国対の責任者として厳しく受け止めなければならない」と述べた。《民主党ニュース》




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【民主党・野田佳彦国対委員長】メール問題で辞任

民主党の永田寿康衆院議員(比例南関東)は28日午後、ライブドアの送金指示メール問題をめぐり、国会内で記者会見し「信ぴょう性を立証できなかった」と陳謝した。永田氏は議員にとどまる。

同党は同氏の衆院予算委員会での質問が国会の混乱を招いたとして野田佳彦国対委員長、藤村修同代理が引責辞任し、永田氏の半年間の党員資格停止処分を決定、「メールは本物ではない」との党声明を発表した。

前原誠司代表は口座情報に基づく国政調査権の発動要求を取り下げる考えを表明した。しかし与党は永田氏が記者会見でメールについて「偽物」との明言を避けたことに強く反発、問題が尾を引く可能性もある。民主党両院議員総会では執行部への批判が相次ぎ、前原氏の求心力低下も加速しそうだ。《日刊スポーツ》

【小泉純一郎首相】永田氏「過ち認め出直しを」

小泉首相は28日午前の衆院予算委員会で、「送金指示メール」問題を国会で取り上げた民主党の永田寿康衆院議員について「根拠のないものを基にして、個人を非難、中傷した。過ちは過ちとして素直に認めて『悪かった』と反省し、一日も早く出直して欲しい」と述べた。公明党の桝屋敬悟氏の質問に答えた。

安倍官房長官は同日午前の記者会見で、民主党の責任について「『メールは全く偽物でした。すみません』と潔く謝り、疑惑を挙げた根本が崩れているわけだから、(それ以外の疑惑も)きれいさっぱり全部間違ってました、と言うべきだ。それが責任を取る第一歩ではないか」と語った。

また、自民党の武部幹事長は28日午前の役員連絡会で、「民主党と永田氏の(午後の)説明、謝罪を見極めたい。内容によっては懲罰に付するなど、厳正な対処で臨みたい」と述べた。

久間総務会長は同日の記者会見で、永田氏について「いい薬になっただろう。議員の身分は選挙民から負託を受けており、簡単に辞めたとか、辞めさせろというものではない」と述べ、議員辞職の必要はないとの考えを示した。《読売新聞》

【この日の民主党】

国会内で代議士会開催 鳩山幹事長らから報告行われる

28日午後、本会議を前に国会内で民主党・無所属クラブの代議士会が開催され、鳩山幹事長らから報告が行われた。

代議士会ではまず、中川正春議院運営委員会筆頭理事から、この日の本会議質疑や予算案質疑の日程等について説明が行われた。続いて、野田佳彦国会対策委員長からもこうした日程等を踏まえた説明があり、特に衆院予算委での集中審議・一般質疑や政倫審での質疑などを挙げて、「国会の中で本当に必死でご奮闘いただいている姿にスポットライトが当たらないという事態に至っていることを、大変申し訳なく思っている」と述べた。

また、鳩山由紀夫幹事長も報告を行い、入院していた永田寿康衆院議員が今日、退院したことを報告。本会議終了後、14時45分から、永田議員が、鳩山幹事長らの立ち会いの下で記者会見を行うことも明らかにし、出席議員の理解を求めた。そして、今回のライブドア問題に関わるメールの件については、常任幹事会での議論を経て、両院議員総会での議論を行うことも明らかにした。鳩山幹事長は、「反転攻勢間近だという思いを持っている」とし、「その日を1日も早くつくり出していくため」各議員の奮起を呼びかけた。

続いて、この日、本会議で登壇し質問を行う予定の、奥村展三・森本哲生両衆院議員が決意の挨拶を行い、出席議員から大きな拍手を浴びた。

臨時常任幹事会を開催、永田議員の党員資格停止など決定

28日午後、党本部において臨時常任幹事会(通算第361回常幹)が開かれ、ライブドア「メール」問題について協議し、永田寿康衆議院議員の党員資格停止6か月、鳩山由紀夫幹事長への常任幹事会名による厳重注意という処分を決定した。また、野田佳彦国会対策委員長の辞表を、前原誠司代表が受理したことが報告された。

会議は川端達夫常任幹事会議長の司会の下に進められ、冒頭に鳩山幹事長がメール問題の経緯と責任問題について説明し、処分を提案した。鳩山幹事長は、衆院予算委員会で、いわゆる4点セット(ライブドア、耐震偽装、BSE、官製談合)を中心に自民党を厳しく追及している最中に、ライブドア問題の追及において誤りを犯したと述べ、永田議員が良かれと思ってメール自体の信憑性を十分に確認できないまま、予算委員会での質問を行ったと語った。そして、党として調査を行ったが、堀江容疑者が発信したものではないと判断するに至ったと述べた。鳩山幹事長は、永田議員の健康状態に配慮して入院させた経緯を説明し、本日退院して記者会見したことを報告した。

その上で鳩山幹事長は、永田議員については、党規約第28条および党倫理規則第2条にもとづき、倫理規則代4条の二・処分の内、党員資格停止6か月とすること、幹事長自身については倫理規則代4条の一・措置の内、常任幹事会名による厳重注意とすることを提案した。また、前原誠司代表は党の最高責任者として国民、支持者、党員等に対する説明責任を果し、謝罪することが提案された。なお、野田国対委員長については、すでに辞表が受理されたことが報告された。常任幹事からは、問題への対応、危機管理体制、国民への説明責任などについて厳しい意見が出され、質疑が行われた後、処分などは提案通り決定された。

野田国対委員長は、事前のチェック体制の不備についての監督責任および事態の深刻化を招いた責任、国会で反転攻勢に出るべき時期に問題が起こったことをなどをあげ、辞表を提出した理由を述べた。

最後に前原代表が発言し、この問題について国民に対する説明責任を果していくこと、党の態勢を立て直して反転攻勢に出ることが自らの使命だと語り、今日をきっかけにこの問題を決着させたいと語った。

再発防止へ、調査委員会設置なども検討 鳩山幹事長、会見で

28日のライブドアのメール問題に関する両院議員総会終了後、鳩山由紀夫幹事長は党本部で記者会見を行い、国民の皆さまと武部自民党幹事長、またそのご子息や関係者へお詫びを述べ、信頼回復をはかり、党再生へ取り組むと表明した。

会見の冒頭、鳩山幹事長は「国民の皆さまに、心からなるお詫びを申し上げたい」として、党への声援をいただき、4点セットで追及を深めていた矢先に、党はライブドアのメール問題で大きな誤りを犯したと指摘。「特に、大変傷つけられてしまった武部(自民党)幹事長と、ご次男をはじめ関係者の皆さまに深くお詫びを申し上げたい。大変申し訳なく思います」と謝罪した。

また、十分な信ぴょう性のない情報に基づいて永田寿康議員が委員会で追及し、他の議員や執行部も裏づけがないまま「確証がある」などと発言した点を挙げて、責任が極めて大きいとの認識を表明。その上で、本日の役員会と臨時常任幹事会での決定を踏まえて両院議員総会で承認された、永田議員と執行部への処分の内容を説明した。

自らが常任幹事会名による厳重注意処分となったことについては、党規約の中で「党運営、国会運営に統括の責任を負う」とされる幹事長が、不十分な党運営、国会運営で問題を大きくし、国民の皆さまからの信頼を失わせた責任は大きいと語った。そして「責任を負う形で問題の収拾を行いたい。収拾がなされたあかつきに、自身なりの進退の問題に決着をつけたい」との考えを示した。

鳩山幹事長は、再発防止への十分な配慮を行うため、調査委員会のような組織を設置し、外部の意見も参考にして検証と真相究明をはかると表明。「このような問題が二度と起きない民主党の体質を作り、信頼回復を行うことが肝要」との決意を示し、批判をしっかりと受け止めて再出発したいと述べた。

全ての責任は私にあり、お詫びする 前原代表

前原誠司代表は28日夜、党本部での両院議員総会と鳩山由紀夫幹事長の記者会見に続いて記者会見を開催し、永田議員が衆院予算委で取り上げたライブドアに関するメールの問題について、現時点において本物ではないとの認識を示し、国民や関係者に陳謝。今回のメールの問題については、「全ての責任は私にある」としつつ、党として一定のけじめをつけ、信頼回復のために真摯に努力したいとの姿勢を明らかにした。

前原代表は会見の冒頭、「永田議員が取り上げたメールの問題」について、「現時点において、このメールというものが、堀江容疑者が発信したものではないと評価せざるを得ない」として、「本物ではないという認識をわが党として下した」と言明。自民党・武部幹事長やその次男に対しても、断定口調で国会で取り上げたことに対して、「心からお詫びを申し上げたい」とするとともに、「国民の皆さま方、民主党を応援して下さっている方々にも、改めて党を代表してお詫び申し上げる」と陳謝した。

また前原代表は、上の方が黒く塗られたメールのコピーを永田議員から見せられたのは2月11日であることを明らかにし、よく調査をするよう申し上げた、とした。そして、代表自身もこれまで記者会見や党首討論などでこの問題を取り上げ、確度が高いなどと発言してきたことについても触れ、「本物でないという情報に基づいて質問をしたことについては、私としてはきわめて深い反省をしなければいけない」と述べた。

その上で、政治家にとって「言葉はきわめて重要だ」とした前原代表は、このメール問題を党首討論で取り上げたことについても、「きわめて重い責任がある」と述べ、自らの進退を含めて考えに考え抜き、職を辞することが「果たして党のためになることなのか」を考え、そのことは党のためにならないとの判断をしたことを明らかにした。そして、「反省の上に立って、野党第一党としての、反転攻勢のための踏ん張りをしっかりやっていきたい」との決意も併せて明らかにした。

野田国対委員長から出された辞職願については、これを受理したことを改めて明らかにし、「全ての責任は私にあるという思いだ」としつつ、野田委員長の辞任については、「断腸の思いだ」と述べた。そして、後任についてはできるだけ早期に決め、新たなスタートを切りたいとの認識を示した。

また前原代表は、口座の問題についても、情報仲介者から得られたものをベースに国政調査権の発動を求めていたとの報告があり、「いったんはこれは取り下げるべきだろう」との認識を示した。その上で、メールの問題についても、口座の問題についても、「党としての一定のけじめを今日、つける」とし、「全ての責任は私にある」、「改めてご迷惑をかけた国民の皆さまに心からお詫び申し上げたい」と改めて述べた。

記者団から今回の件についての見解を改めて問われた前原代表は、代表として部下を信頼することの重要性を説き、信頼をした永田議員や野田議員を責めるつもりは全くないとしつつ、「最終的に判断をするのは自分だ」として、国会で取り上げるのに、自分自身で裏をとらず、もらった情報を元に国会で質問をしたことが、「最も国民の皆さま方にお詫びをしなければならないことだと思っている」との認識を改めて示した。《民主党ニュース》



2月28日 その日のできごと(何の日)