平成6247日目

2006/02/14

【安倍晋三氏、麻生太郎氏】A級戦犯「国内法で犯罪人ではない」

先の戦争は自衛戦争だったのか、戦争責任は誰にあるのか–。そんな議論が14日の衆院予算委員会で、安倍晋三官房長官と麻生太郎外相のポスト小泉候補2人と岡田克也・民主党前代表の間で交わされた。質問に立った岡田氏は、「A級戦犯」を「戦争犯罪人」とした極東国際軍事裁判(東京裁判)の有効性を主張したが、安倍、麻生両氏はそろって、「国内法では、A級戦犯は犯罪人ではない」との見解を示した。

岡田氏はまず、先の大戦について「自存自衛のための戦争でやむを得なかったとの見方があるが」と麻生氏にただした。麻生氏は平成7年の村山談話や昨年4月の小泉純一郎首相のスピーチに触れながら「自衛の戦争だと申し上げたことはない」と否定した。

しかし、質問が東京裁判の有効性とそこで断罪されたA級戦犯に及ぶと議論は白熱。「A級戦犯は国内法で裁かれたわけではない」と答弁する両氏に対し、岡田氏は「東京裁判は国内法を超越する超法規的というか、それに上位する概念だ」と反論。東京裁判の国際法上の有効性に疑念をにじませる2人との基本的な認識の違いが浮き彫りになった。

A級戦犯についても麻生氏が戦後、勲一等を受章した重光葵元外相もA級戦犯だったと指摘。安倍氏も国会決議を経て「国民の圧倒的な支持のもとに」連合国との折衝の結果、A級戦犯らが釈放されたことを説明したが、岡田氏は納得しなかった。

さらに、岡田氏が「日本国として、東京裁判を受諾している以上、そのことに拘束されるのは当然だ」と主張すると、安倍氏は、ため息をついて「岡田先生は何かまるでGHQ(連合国軍総司令部)側に立っておっしゃっているように聞こえる」と答弁していた。《産経新聞》




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【プロ野球・ヤクルト】高津臣吾投手が復帰

ヤクルトへの復帰が決まっている米大リーグ、前メッツの高津臣吾投手(37)が14日、那覇市内のホテルで球団と交渉に臨み、年俸3000万円プラス出来高払いの1年契約でサインした。背番号は11。

高津は「今年も野球ができてうれしく思う。僕の力で優勝に近づけるように、死に物狂いで頑張りたい」と落ち着いた表情で抱負を語った。ヤクルトは中継ぎで起用する方針。

高津は昨季、不振で米大リーグ、ホワイトソックスを戦力外となり、メッツとマイナー契約。その後メジャーに昇格したが、オフにはフリーエージェント(FA)となり、ヤクルトの春季キャンプに招待選手として参加していた。(金額は推定)《共同通信》

【千葉地裁】飲酒運転で8人死傷、32歳被告に懲役20年

千葉県松尾町の県道で05年2月、同窓会帰りの男女8人が軽乗用車にひき逃げされて死傷した事件で、危険運転致死傷や窃盗、道交法違反(無免許、ひき逃げ)の各罪に問われた同県成東町、土木作業員A被告(32)に対し、千葉地裁は14日、懲役20年(求刑懲役25年)を言い渡した。

山口雅高裁判長は「無免許、飲酒運転で重大かつ凄惨(せいさん)な事故を引き起こした」と述べる一方「加害者が発覚する前に自ら出頭した」などと被告に有利な事情にも触れて量刑の理由とした。《朝日新聞》

【小泉純一郎首相】米国産牛再禁輸問題調査団長と会談

小泉純一郎首相は14日午前、米国産牛再禁輸問題で米国視察を行った自民党調査団の松岡利勝団長と首相官邸で会い、米国の食肉処理施設の現状などについて報告を受けた。松岡氏は牛海綿状脳症(BSE)特定危険部位の混入問題に関して「(米国では)日本向けの仕分けシステムが確立している」などと報告。

これに対して首相は「この調査結果を生かしてどう問題を解決するかだ。万全な食の安全を確保していく取り組みがこれからの課題だ」と述べ、安全確保に取り組む考えを強調した。《共同通信》



2月14日 その日のできごと(何の日)