平成6100日目
2005/09/20
【民主党】前原新体制が正式スタート
民主党は20日午後、両院議員総会を党本部で開き、前原誠司代表、鳩山由紀夫幹事長ら新役員と原口一博郵政改革担当相ら中堅、若手を中心とする「次の内閣」メンバーの人事を承認し、前原新体制が正式にスタートした。《共同通信》
民主党は20日午後、党本部で両院議員総会を開き、新しい役員人事、『次の内閣』のメンバーを正式に決定した。
冒頭、挨拶に立った前原誠司代表は「代表にご選任いただいた重みをしっかりと受け止め、皆さまがたにお約束したように、全身全霊をかけて、この重責を全うする」と語り、改めて党運営への協力を求めた。
その上で前原代表は、まず第一に人事配置における自らの思いに言及。「できる限りみなさまが持っておられる力を発揮していただくような人事配置にしたいと考えていた。もちろん(役員)人事に入られない方もいるわけだが、私がめざす政治は全員野球。落選されて再起をかけて挑戦される方々も含めたすべての力を最大限に発揮していただけるような体制を整えていくことが私の第一の職務だ」と語った。
二つ目に前原代表は「闘う民主党、闘う政党として、常に政権をとったときに我々ならばどうするかを皆さん方にはお考えいただきたい。その上で大切なのは党内での議論だ」と自らの考えを示し、「拙速な議論、拙速な決定は、後に禍根を残す。どの場面でも十分な議論をしていただきたい」と求めた。
同時に、「必ず決定を出すこと」の重要性を強調。「議論を十分にして、決定を出し、それに対しては一糸乱れぬ行動をすることが、民主党の築いてきた文化だ。さらにその文化を強めていかなければいけない」と語り、挙党体制に向けた全議員のさらなる協力を要請した。
前原代表は続いて、代表が選任する人事を発表し、いずれも拍手で了承された。
次に、報告・提案に立った鳩山由紀夫幹事長は、「党内をまとめる役をやってほしいというお話を受けて、幹事長をお引き受けした。みなさまと同じ目的に向かってがんばっていく」と挨拶し、党務関係役員の人事を発表、了承された。
続いて、政調会長に就任した松本剛明衆議院議員が「与えられた任期、完全燃焼のつもりで頑張る」と表明し、政策は徹底して十分に議論し、結論は速やかにわかりやくす提示し、行動は一致団結して速やかに行っていくとの前原代表が示す基本姿勢を改めて強調した。「全員野球でいく。私はこのポジションを与えていただいたが、全員の方がレギュラーだ。みなさんのお力を借りたい」と語り、シンプルに対案を持ってアグレッシブに戦っていくと表明し、『次の内閣』メンバーを発表、了承された。
特別国会対応をめぐっては鳩山幹事長は「今回の衆院選では、信じられないことだが、自民党が改革政党で、民主党がその改革に抵抗している政党だというレッテルが貼られてしまった。正しいか否かに係らず、貼られてしまったレッテルを正していくのは並々ならぬ努力が必要」と語り、闘う民主党という姿を前面に出し、改革政党は民主党であるということをアピールしていきたいと述べた。同時に、政府与党が再提出する郵政民営化法案への対案を速やかに提出する準備を急ぐ考えを示した。
続いて野田佳彦国会対策委員長は「重たい職責に、身の引き締まる想いだ」と語り、重要法案に対しては批判だけに終わらせず、対案を示して堂々と徹底して審議を行っていくこと、また「行革なくして増税なし」の基本姿勢を踏まえ、血税の一円たりとも無駄遣いさせないという気迫のこもった質疑を行っていくと表明した。《民主党ニュース》
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【和歌山地裁】労基署の暴言59万円
夫の労災申請を相談した際、労働基準監督署職員の暴言で精神的苦痛を受けたとして、兵庫県伊丹市のA子さん(55)が国などに約580万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、和歌山地裁(村岡寛裁判長)は20日、「職員の言動には違法性が認められる」として請求を一部認め、国に約59万円の支払いを命じた。原告側弁護士は「行政サービスをめぐり国家賠償が認められるのは異例」と話している。
判決によると、A子さんは2000年7月、和歌山県新宮市の労基署で、くも膜下出血で倒れた夫Bさんの労災申請の相談をしたが、職員は「手続きしても駄目。忙しいから来んといて」などと発言。ショックから対人恐怖などに陥り、後にうつ病と診断された。《共同通信》
【小泉純一郎首相】「無党派層は宝の山」
自民党は20日、衆院選で初当選した83人を対象にした新人議員研修を「開校」した。小泉純一郎首相は冒頭のあいさつで「無党派層は宝の山だ。どの党にも所属していない有権者から支持を得ない限り、当選する可能性は極めて低い。そこをよく考えないといけない」と従来の支持団体などに縛られない政治活動の重要性を強調。
郵政民営化関連法案に反対した議員を例に「そのことだけの陳情を受けるから全体を見失う。一部の利害関係が全体の利益と合致するか判断することが極めて重要だ」と力説した。《共同通信》
【この日の民主党】
前原新代表が各党に就任挨拶
前原誠司代表は20日、自民党、公明党、共産党、社民党の各党および参議院議長を訪ね、新任の挨拶を行った。
なお、挨拶回りには鳩山由紀夫幹事長、松本剛明政策調査会長、野田佳彦国会対策委員長、玄葉光一郎幹事長代理が同行。
自民党では、出迎えた小泉純一郎首相と握手を交わした。
新執行部初の常任幹事会で、構成や日程などを確認
党本部で20日午後、第344回常任幹事会が開かれ、川端達夫常任幹事会議長の司会のもと、新たな常任幹事会の構成を確認するなど、新執行部の骨格が示された。
冒頭に前原誠司新代表が、「この国会は闘争心を持って闘っていかなければならない。敵は自民党であり、今の政治を変えていかなくてはならない」と挨拶した。
続いて、鳩山由紀夫幹事長が「特別国会を党再生の第一歩としなければならない。それぞれの立場で頑張ってもらいたい」と述べ、報告事項に移った。幹事長からは、新しい常幹メンバーが報告されるとともに、ブロックを代表する常幹を10月3日までに正式に決定すること、常幹議長が欠席した場合には代議士会長が会議の運営に当ること、総選挙総括はたたき台を作成中であり、作成過程で衆参両院議員や落選者などの声を聞く機会を設けること、などが報告された。
野田佳彦国会対策委員長からは、同日午後3時から各派代表者会議が行われ、21日の首班指名、26日の開会式と首相の所信表明演説、その後の代表質問や予算委員会などの日程が協議されるとの報告があった。
続いて輿石東参院幹事長からは、参院においては参院幹事長選挙と参院会長選考が行われていると報告された。
松本剛明政策調査会長からは、21日午後、初閣議を行うとの報告があった。
また、常幹メンバーからの質問に答えて、前原代表からは、いつの総選挙においても政権を取りに行くつもりであり、そのために候補者の選定を急いでいること、また党の体力をつけるためには4年に一回の統一自治体選挙が重要であるとの見解が示された。野田国対委員長からは、筆頭理事とネクスト大臣を原則として一致させていくとの方針が示された。
次に、報告・承認事項として、鳩山幹事長より自らが長となる「党機構改革検討委員会」を設置し、2月以内に結論を得て、年末の党大会に提出したいとの提案があり、承認された。
続いて協議事項に移り、鳩山幹事長より覚せい剤所持容疑で逮捕された小林憲司前衆院議員に対する除籍処分および東海ブロック比例名簿からの抹消が提案され、決定された。
最後に、羽田孜最高顧問より、衆院選挙で支援を頂いた団体への配慮を忘れるべきではないとの発言があった。《民主党ニュース》