平成6101日目

2005/09/21

【第3次小泉内閣】発足

自民、公明両党による第3次小泉内閣が21日夕、皇居での小泉純一郎首相(63)の任命式、全員を再任した閣僚の認証式を経て発足した。

首相はこれに先立ち首相官邸で記者会見し、自民党総裁の任期が切れる来年9月に向け「構造改革路線を軌道に乗せたい。改革を止めることなく進めたい」と強調。特別国会での郵政民営化関連法案の成立をはじめ「小泉改革」の総仕上げを図る決意を表明した。具体的には、国・地方財政の三位一体改革の具体化、公務員の総人件費削減、政府系金融機関の統廃合などに取り組んでいく意向を示した。

また民主党代表に43歳の前原誠司氏が就任したことに関し「自民党にもかなり影響を与えるのではないか」と述べ、「ポスト小泉」選びなどで世代交代が進む可能性を指摘した。《共同通信》

9月21日のできごと(何の日)【第3次小泉内閣】発足

平成17年9月21日、内閣は午前の臨時閣議でいったん総辞職し、午後に召集された第163回特別国会において、衆・参両議院の本会議の首相指名選挙で、自民党の小泉純一郎総裁が第89代内閣総理大臣に指名されました。

国会で指名を受けた後、小泉総理は総理大臣官邸で記者会見に臨み、「これまでも多くの国民の皆さんのご支援によって改革を進めてまいりましたけれども、今回の解散、総選挙の結果を見ますと、引き続き構造改革を進めよという国民の声だと受け止めまして、しっかりと改革を止めることなく、多くの皆さんのご支援、ご協力の下に進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。」と抱負を述べました。

その後、宮中での親任式において伊藤博文総理大臣以来89代目(56人目)の内閣総理大臣として任命されました。さらに、小泉総理は、昨年9月に行った内閣改造の閣僚をすべて再任して第3次小泉内閣の組閣を行い、初閣議の後、記念撮影を行いました。《首相官邸》




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【大塚愛さん】シングル「プラネタリウム」発売

【ヤクルト・若松勉監督】辞意表明

ヤクルトの若松勉監督(58)が21日、今季限りで監督を辞任することを明らかにした。同日の東京ドームでの巨人戦後、報道陣に「(球団に)今シーズン限りでユニホームを脱がせて頂きたいと話した。球団には感謝している。悔いはない」と語った。

今季の残り15試合は若松監督が指揮を執る。後任監督には古田敦也捕手(40)が有力視されている。

若松監督によると、20日に多菊善和球団社長と会談。昨季延長した1年契約が切れることから辞意を伝え、球団側も了承したという。若松監督は「今年初めから、一生懸命やって優勝して辞めようと思っていた。優勝しても辞めようと思っていた」と話した。《毎日新聞》

【布川事件】再審決定

茨城県利根町で1967年8月、大工の男性(当時62)が絞殺され、現金が奪われた「布川(ふかわ)事件」で、強盗殺人罪に問われ無期懲役刑が確定し、仮出所した桜井昌司さん(58)と杉山卓男さん(59)の第2次再審請求で、水戸地裁土浦支部(彦坂孝孔裁判長)は21日、再審開始を決定した。

弁護側が提出した新証拠で、確定判決が認定した殺害方法に疑いが出たと判断。「無罪を言い渡すべき明らかな証拠を新たに発見した」と述べた。検察側は決定を不服として即時抗告する見通しだ。《朝日新聞》

【この日の民主党】

新人議員、初登院

第163特別国会が召集された21日、当選を果たした衆院議員が初登院した。

本会議開会を前に石関貴史、大串博志、逢坂誠二、小川淳也、北神圭朗、郡和子、佐々木隆博、福田昭夫、三谷光男、森本哲生、柚木道義、横山北斗、鷲尾英一郎(50音順)の各新人議員が国会正門前で記念撮影。その後、登院表のボタンを押し、議員バッジを受け取り、衆院議員としてのスタートを切った。

「批判だけでなく、対案を示し徹底審議していく」野田国対委員長

野田佳彦国会対策委員長は21日午前、国対役員会終了後に定例会見を開き、同日召集された第163回特別国会での民主党の闘う姿勢を明らかにした。

国会会期について特に言及した野田国対委員長は「果たして臨時国会を開くのかどうか」と前置きした上で「特別国会としては異例の長さと言われているが、臨時国会をもし開かないのであれば、これは長い国会ではない」と指摘。

12月に派遣期限が切れるイラク自衛隊の問題、国民の健康被害に係るアスベスト対策など、多くの問題が山積している状況を改めて列挙した野田国対委員長は、「廃案になった郵政法案だけを審議する。そうした都合のことだけは審議し、都合の悪いことは国会を閉じてしまって、臨時国会を開かないということであるならば、42日間という国会会期は決して長いのではなく、むしろ短すぎる」と重ねて語った。

その上で野田国対委員長は、重要法案については、単に批判だけでなく、しっかりと対案を示して、堂々と徹底審議をしていくという闘う国対の姿勢を改めて強調。特に郵政法案に関しては政府・与党案に対し、郵貯の預入限度額引下げを盛り込んだ民主党としての対案を早急に提出し、徹底審議を行っていく考えを示した。

同時に、もうひとつの闘う国対の柱として「行革なくして増税なし」との前原誠司代表が掲げる大方針を改めて示し、「それに基づいて、血税の一円たりともムダ遣いさせないという気構えをもち、自民党の政党批判だけに留まらず、政府を立ち往生させるような質問を予算委員会を中心に行っていく」と語った。

さらに、民主党が衆院選で示したマニフェストにも明示した議員年金廃止に向け、法案を速やかに提出していく考えも明らかにした。
なお、後藤田正晴元副総理の逝去については、「存在感があって偉大な政治家が亡くなった。心からお悔やみ申し上げたい」と述べた。

代議士会で前原代表への首班指名を確認 委員長特権廃止も

特別国会召集日の21日午後、前原誠司代表の下、初めての代議士会が開かれ、首班指名選挙における前原代表への投票、副議長には横路孝弘元副代表へ投票することが改めて確認された。

冒頭、挨拶に立った野田佳彦国会対策委員長は、「ここに戻ってこられなかった60数名の方の無念を含めて、しっかりした国会対応をしていきたい」と表明。
国会の会期については「閣法が20数本用意されているなか、このような(短い)会期は聞いたことがない」と批判。

「特別国会を閉じてからイラク特措法による自衛隊派遣の延期、内閣改造をすることになる。従って新大臣の所信表明もない。(政府・与党提出の)郵政民営化法案の審議以外、やらないと思わざるを得ない」と述べ、会期には反対を表明し、闘う国会を目指していくことを明らかにした。

代議士会の最後に挨拶した前原代表は「3分の2以上の与党と対峙するのは並大抵ではない。さまざまなテーマで切り込むが、税金の無駄遣いを徹底的に正していく」と発言。議員年金の廃止に向け、今国会で議員立法を提出するとした。

また、(国会の常任・特別)委員長の特権の一部を廃止し、我が党の委員長は委員長招待をしないし、また委員長招待を受けないことを表明。「『隗より始めよ』でやりたい」などと述べ、税金の無駄遣い是正、議員特権の廃止に向けて進んでいくことを明らかにし、「誇りと自信をもって闘っていこうではないか」と結んだ。

参議院の民主党・新緑風会の三役決まる 会長に江田議員を再任

参議院の民主党・新緑風会の3役の任期満了に伴う新3役の選出が21日の午後4時20分からの参院議員総会で行われ、了解された後、前原誠司代表も承認し、決定された。

議員会長には江田五月議員、幹事長には輿石東議員、国会対策委員長には平田健二議員がそれぞれ就任した。

民主党・新緑風会の人事は通常国会までの任期となっており、解散・総選挙後の12日に選挙管理委員会が開かれ、立候補の届出を14、15の両日に受け付けたが、会長には立候補の届出がなく、役員選考委員会で選考することとなった。

15日に選考委員会が設置され、委員長には北澤俊美議員が就任し、21日午後4時に江田五月議員が会長に選考された。

幹事長には、輿石東議員と小川勝也議員が立候補を届け出、投票によって決することとなった。21日午後1時からの議員総会での投票の結果、輿石東議員が幹事長に当選した。

国会対策委員長は議員会長の江田五月議員が、平田健二議員を指名し、議員総会で了解された。

[衆院本会議]横路副議長就任 前原代表首班指名で114票獲得

衆議院本会議が21日午後開かれ、正副議長、首班指名(総理大臣選出)、議院運営委員長選出などが行われた。副議長には横路孝弘民主党元副代表が満票の479票で選出された。

副議長に選出された横路氏は「責務の重大さに思いを強く致し、河野議長ともに議院の円満な運営に処します」と挨拶した。なお、河野洋平議長は投票総数479票のうち、「河野」と姓のみを記入したものが1票あったため、478票で議長に再任された。

続いて行われた首班指名選挙では、前原誠司代表が114票(党所属議員全員票と会派を同じくする田中真紀子議員票)を獲得したが、小泉自民党総裁の340票には及ばなかった。投票総数は479票。

なお、参議院本会議でも首班指名選挙が、21日午後2時過ぎから行われ、前原代表が84票を獲得。投票総数は236票だった。

3分の2のイエスマンを前に野党第一党の重要性を痛感 前原代表

第163特別国会が召集された21日、衆院本会議終了後に前原誠司代表は国会内で記者団に答えた。

本会議の首相指名選挙で、自民党の小泉総裁が第89代首相に指名されたことに関して、票の差をどう受け止めるかを問われ、「議場に入って、3分の2というのは相当な数だと(改めて思った)。私が以前座っていたところも、全部自民党議員の席だし、投票している議員もほとんどが自民党議員という感じで、うんざりするほど自民党議員がいる気がした」と率直な感想を示した。

「いずれにしても、これは民意なので尊重しなければならない」と述べつつも、この自民党議員がすべて小泉首相に対し、「イエス」を表明することになった場合、「まさに国会、議会、立法の府、議論の府の危機。だからこそ、野党第一党である民主党の役割は極めて大きいと改めて感じた」と語った。

一方で、自らに114票が投じられたことをどう受け止め、今後小泉首相とどう対峙していくかを問われたのに対しては「首班指名で自分の名前を書いてもらうのは、当然ながら初めて。114名の方に書いていただいたことは極めて重い」と表明。

「しかもその後ろには負けた方も含め、2480万人の方が民主党に投票して下さっていることをしっかり胸に刻んで、正しいことは応援する。おかしなことは徹底的に対論を出して反対する」として、国会での議論を活発化し、まさに国民にわかりやすい議論を繰り広げていく考えを強調した。

また、郵政民営化法案の審議をめぐっては、郵貯・簡保の抜本改革は必要とする民主党の従来からの主張を明らかにした上で、「政府案は民営化ではあるが、結局は民業圧迫、官の肥大化を生むと懸念している」と指摘。衆院選で民主党が示したマニフェストにも明示した郵貯の預入限度額の段階的な規模縮小の法案化作業を急ぎ、今国会で提出していく考えを改めて表明した。

記者団とのやりとりのなかで、対案を出すことの意味を問われた前原代表は、与党が3分の2以上占める現状にあっては、民主党が対案路線を主張しても、議論にさえも付されないことは往々にしてあるとの見方を示したうえで、「われわれは対案を出しているが数の横暴で議論さえしてもらえないことを国民のみなさんにお伝えすることによって、『自民党に勝たせすぎた』『議論の府が全く機能していない』ことを、事例の積み重ねの中で国民の皆様に示していきたい」と語り、「仮につぶされて議論されないとしても、私の対案路線は微動だにしない」と強調した。

さらに、後藤田正晴元副総理の逝去については「大変立派な、政治家というより人間として極めて凛々しくて、尊敬できる方であって、亡くなられたことを残念に思っている。心からご冥福をお祈りする」と語った。

その上で前原代表は最も印象に残っていることとして、「中曽根首相時代に官房長官として靖国神社の参拝に際し、総理・外務大臣・官房長官は靖国神社を参拝しないと決められて、体外的な配慮を行ったことが日中・日韓関係を非常に良くしてきた」と語り、自民党の議員にもう一度想起してもらいたいとの考えを示した。

「外交安全保障は党利党略だけで足を引っ張り合うだけのものではないし、自民党の副総裁までやられた方がそういった考え方をもって、日本の立場をしっかりと主張しながらも、アジアとの関係、善隣友好関係を築いてこられたことをもう一度想起してもらって、今のガタガタのアジアとの関係を、後藤田先生が逝去されたことをひとつの節目にして、何とか考え直していただきたい」と重ねて主張した。《民主党ニュース》



9月21日 その日のできごと(何の日)