平成6058日目

2005/08/09

【この日の小泉総理】

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列

平成17年8月9日、小泉総理は、長崎市松山町の平和公園祈念像前で開催された「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参列しました。

60回目の「原爆の日」を迎えた式典には、被爆者や遺族、小泉総理ら約6,000人が参列しました。この1年間に死亡が確認された被爆者の名簿が平和記念像前の奉安箱に納められ、遺族代表や被爆者代表、小泉総理を始め来賓が献花を行いました。

投下時の午前11時2分、「長崎の鐘」が鳴り響き、参列者は一分間の黙とうをささげました。伊藤長崎市長は平和宣言で、「核兵器のない平和な世界を目指そう。」と訴え、日本政府には非核三原則の法制化とともに、海外の被爆者や被爆体験で心に傷を負った人への支援充実を要請しました。その後、被爆者代表の坂本フミヱさんが「命ある限り『長崎を最後の被爆地に』と「平和の誓い」を読み上げました。

参列した小泉総理は、「今後とも平和憲法を遵守するとともに、非核三原則を堅持してまいります。また、国際社会の先頭に立ち、国際的な核軍縮・核不拡散のための取組を推し進め、核兵器の廃絶に全力で取り組んでまいります。」と述べました。《首相官邸》




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【野口聡一宇宙飛行士】地球に帰還

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野口聡一さん(40)搭乗のスペースシャトル「ディスカバリー」が9日午前5時11分、米カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に着陸した。2003年のコロンビア空中分解事故以来2年半ぶりの再開飛行はひとまず成功。米航空宇宙局(NASA)のグリフィン局長も「(打ち上げ時の)断熱材落下以外はすべてずばぬけた成功だ」と評価した。《共同通信》

【横浜・佐々木主浩投手】宮城で引退登板

今季限りでの現役引退を表明したプロ野球横浜の佐々木主浩投手(37)が9日、出身地・宮城県のフルキャストスタジアム宮城での巨人戦で“引退登板”した。「おふくろの前で何としても投げたい」と少年時代から慣れ親しんだマウンドに立った息子に、母信子さん(63)は「ご苦労さまの一言」と感慨深げに頭を下げた。

二回無死一塁。清原和博内野手(37)を迎えて出番が訪れた。「ピッチャー、佐々木」。投手交代を告げるアナウンスに満員のスタンドから大きな歓声が上がった。バックネット裏で観戦した信子さんは「胸がいっぱいで、全然、見られなかった」。投げた球が捕手のミットに収まる音に耳を傾けた。

親友でライバルでもあった清原選手は感極まって打席で涙をにじませた。最後の対戦はカウント2-1から佐々木投手が最大の武器フォークボールで三振を奪い、2人はマウンド付近で握手を交わした。

シーズン中の“引退登板”には異論もあったが、佐々木投手は「こういう場をつくってくれた球団と監督とチームのみんな、清原君をはじめ、巨人軍にも感謝しています。僕は野球でしか感謝の気持ちを表すことができない。最後に親孝行ができました」と語った。《スポニチ》

【世界陸上・男子400m障害】為末大選手が銅メダル獲得

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陸上の第10回世界選手権第4日は9日、ヘルシンキの五輪スタジアムで行われ、男子400メートル障害決勝で為末大(APF)が48秒10で3位となり、2001年エドモントン大会に次ぐ自身2個目の銅メダルを獲得した。《共同通信》

【社民党・横光克彦副党首】離党

社民党の横光克彦副党首は9日、同党に離党届を提出した。横光氏は衆院選で、民主党公認候補として大分3区から出馬する方向で調整している。横光氏は、党国会対策委員長を兼任し、衆院予算委員会などで何度も質問に立ち、社民党の顔の一人だった。《読売新聞》

【辻元清美氏】衆院選出馬へ

総選挙での去就が注目されている辻元清美・元衆院議員(45)が、地元支持者に大阪10区からの出馬の意向を伝えていることが9日、分かった。今週中に正式表明する。辻元氏は、自身のホームページで、小泉純一郎首相について「思い込みを貫くための『一人よがり解散』だ」などと批判。「今の私に何ができるか皆さんの声を聞きながら決めたい」などと記していた。社民党に公認申請するか無所属で出馬するかは最終調整中。《毎日新聞》

【自民党】造反選挙区に小池環境相

自民党は9日、郵政民営化関連法案に反対した亀井派の小林興起前衆院議員が出馬する衆院東京10区に、小池百合子環境相(比例近畿ブロック)を公認候補として擁立する方針を固めた。自民党は小林氏ら反対者37人を全員非公認とする方針を決定。小泉純一郎首相は非公認組の選挙区すべてに対抗馬を立てるよう指示しており、小池氏擁立は第一弾といえる。《共同通信》

【自民党】造反組の新党結成困難に

衆院解散から一夜明けた9日、与野党は事実上の選挙戦に突入した。

焦点である自民党の郵政民営化反対派の前議員37人による新党の結成は、困難な情勢となった。反対派内で、新党に参加せず、無所属で選挙に臨む動きが大勢となってきたためだ。

郵政民営化関連法案に反対した自民党の綿貫民輔・元衆院議長は9日朝、新党結成について「(自民党執行部の)対応を見ながら考えたい。こちらから積極的に先走りすることはない」と述べ、慎重な考えを示した。

綿貫氏と亀井静香・元政調会長、平沼赳夫・前経済産業相の3人は同日午前、綿貫氏の事務所で今後の対応を協議した。3人は、「党本部が公認しなくても、自民党県連からの推薦を得られる人が結構あるようだ」として、新党結成の機運が広がっていないとの見方で一致した。

反対派のうち、野田聖子、森山裕、小泉龍司、藤井孝男、八代英太、村井仁、松下忠洋、保坂武の各氏ら多くの前議員は、新党参加を見送る意向を表明している。

岐阜、佐賀など反対派を抱える自民党県連は、前議員が党本部に公認されなくても、独自に支援する方向となっている。さらに、新党参加に慎重な前議員には「新党を結成すると、選挙後に自民党に合流しづらくなる」との判断もあるようだ。

また、自民党の武部幹事長は9日午前の日本テレビの番組で、37人への対応について「現実問題、全部に対抗馬を立てることはできないと思う」と述べた。小泉首相は37人全員の小選挙区で対立候補を立てるよう指示したが、擁立が難しい選挙区があることを認めたものだ。

自民党内には、衆院選後、自公両党で過半数を下回る事態なども想定し、反対派との連携を模索する声も出ている。自民党幹部は9日、選挙後の対応について「衆院選後、民営化に賛成する人とは手を組む」と述べた。

ただ、政党に所属しない候補は、公職選挙法の規定で、政見放送ができず、小選挙区と比例選との重複立候補ができないといった不利な面がある。このため、小規模な新党や、比例ブロックごとの地域新党が結成される可能性は残されている。《読売新聞》

【この日の民主党】

マニフェスト・選挙政策起草委員会開き、活発に議論展開

衆議院解散から一夜明けた9日午前、民主党は、「マニフェスト・選挙政策起草委員会」を開き、仙谷由人政策調査会長、古川元久同代理を中心に、参議院の福山哲郎(同委員会事務局長)・小川敏夫・松井孝治・平野達男・鈴木寛・大塚耕平各議員が出席して、有権者の皆さんに訴えていくマニフェスト(政権公約)について議論した。

冒頭、仙谷由人政調会長は、日本で普通選挙が行われるようになって60年目の節目に、二大政党制の実現に向け、本格的な政権選択の選挙が行われようとしていると分析。まやかしの小泉改革に対し、民主党は官製談合に代表される膨大な無駄遣いをまずは一掃しなければならないと強調。「凝縮した議論で重点項目の洗い出しを行うとともに、重点政策を一字一句詰めていってほしい」と出席議員に要請した。

古川政調会長代理は、「小泉マニフェストの検証も行っていく」と述べ、先の総選挙で示されたマニフェストがどこまで達成されているか検証していく考えを示した。

玄葉選対委員長、次期衆院選の公認内定者を会見で追加発表

玄葉光一郎選挙対策委員長は9日午後、党本部で記者会見し、次期(第44回)衆議院総選挙における公認内定者を追加発表するとともに、民主党第1次公認候補は今週末にも発表できるとの見通しを示した。

玄葉選対委員長はまた、会見の中で、かなりの選挙区で最終調整を行っており、290選挙区の擁立にメドがついたと述べた。

この日追加発表された公認内定者は8名。

総選挙争点は郵政民営化ではなくムダづかい削減 岡田代表、会見で

岡田克也代表は9日午後、党本部で定例の記者会見を開き、衆議院総選挙への対応などについて語った。

岡田代表は会見の冒頭、突然の解散によって本日の長崎原爆忌平和祈念式典に出席できなくなり申し訳なかった、と前置きした上で、米国の小型核開発への反対など、核保有国へ軍縮を働きかける具体的な核不拡散への行動が、国の指導者には一層求められるとの見解を示した。

岡田代表はまた、郵政民営化を衆議院総選挙の唯一の争点とみなす小泉首相の発言に対して、それは大きい争点ではなく、敢えて挙げるとすれば、ムダづかいをなくすことだと指摘。さらに「前提は、政治家が身を正していくこと」だと述べ、議員年金の廃止、議員定数の削減から始まり、公務員人件費削減など3年間で10兆円のムダづかい削減に向けてを取り組むとの考えを明らかにした。

郵政民営化関連法案に反対票を投じた自民党の前衆院議員への対応について岡田代表は、「公認しないというが、ではどうして除名しないのか」と追及。処分は「全くの偽装」で、敵をつくり、抵抗勢力とたたかう構図を再現して、選挙後はまた一緒にやっていく狙いが透けて見えると評した。

「国民が求める政策実現めざす民主党に支持を」有楽町で街頭演説

民主党は9日、前日に引き続き、東京・有楽町マリオン前で街頭演説会を開催。小泉首相の独りよがりとの指摘もある解散を受けて突入したこの選挙での民主党への支持を訴えた。

マイクを握った菅直人前代表(『次の内閣』ネクスト国土交通大臣)は、日本道路公団発注の鋼鉄製橋梁工事をめぐる談合事件で、公団副総裁の内田容疑者が独禁法違反ほう助と背任容疑で逮捕された問題に言及。「背任とは本来の税の使い方に反したということ、その背任を止められなかった責任は誰にあるのか」と聴衆に呼びかけ、何兆円にも及ぶ税の無駄遣いを止められなかった責任は小泉首相その人にあると断じた。

同時に、「郵政民営化」という言葉だけが踊っているが、小泉内閣に政策立案は期待できなかったとの見方を示した菅前代表は、民主党は岡田代表を先頭に真正面から勝負していくと強調。「官僚主導から政治家主導へ、政治を根本から変えていく」と訴え、政策立案能力も高く、政権交替への準備も整っている民主党に政権をまかせて欲しい、と聴衆に呼びかけた。

仙谷由人政策調査会長は開口一番、「変人以上と評される小泉総理が行った、変人以上解散だ」と分析。社会保障制度改革に関して話し合ってきた衆参両院合同会議での議論、アスベスト対策、外交問題など、国民にとっての重要案件がこの解散を受けて振り出しに戻ってしまったことを憂慮する見方を示した。そうした問題をはじめ、少子化対策、教育問題、雇用対策、二極化が進む所得格差是正など、国民にとっての優先課題に民主党は全力で取り組んでいく考えを改めて強調した。

その上で仙谷政調会長は、「民主党の多くの議員は世襲ではなく、しがらみもない」と述べ、己の思いと努力で政治家になった議員が85%に及ぶとし、国民の声に敏感な民主党議員に政治をまかせてほしいと強調。「2大政党制に向けた日本政治の転換期に、どちらが政権の担い手としてふさわしいか、よく考えて1票を投じて欲しい」と訴えた。

ネクスト国家公安委員長の円よりこ参議院議員は、そもそも何のための郵政民営化なのか、その必要性が見えないと指摘。議院で190時間、参議院で80時間以上に及ぶ審議を重ねても、その必要性は何ら明らかにならなかったと分析した。

白眞勲参議院議員も、対中国・韓国問題に代表される外交問題、拉致対策など、「政治がやらなくてはならない問題は(郵政民営化の)のほかにある」と主張。司会をつとめた蓮舫参議院議員は最後に、「みなさんが今の政治に求めているものが、自民党政権で実現可能なのか、民主党政権に委ねたほうがいいのか、この選挙を機にじっくり考えて欲しい」と訴えた。《民主党ニュース》



8月9日 その日のできごと(何の日)