平成5877日目
2005/02/09
【 FIFA W杯アジア予選】日本2−1北朝鮮
日本2-1北朝鮮◇9日◇埼玉
9日、W杯ドイツ大会アジア最終予選初戦で日本代表は12年ぶりに北朝鮮と対戦。引き分け目前の後半ロスタイム、ジーコ監督(51)が3人目の切り札として途中出場させたFW大黒将志(24=G大阪)が劇的にゴールを決め2-1で白星発進した。
ゴール前のこぼれ球からのチャンスを見逃さず、左足で豪快にたたき込んだ。試合前にはベンチ入りすら微妙な状況だった18番目の男が、最後の最後で代表初ゴールを決め日本を救った。《日刊スポーツ》
【細田博之官房長官】魚釣島灯台は国有財産
細田博之官房長官は9日午後の記者会見で、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島(中国名・釣魚島)に日本の政治団体が 建設した灯台について、所有者が所有権を放棄したため国有財産とし、海上保安庁が保守、管理すると発表した。海上保安庁は同日、灯台を「魚釣島灯台」と命名、位置などを船舶関係者に知らせる地域航行警報を出した。
小泉純一郎首相は9日夜、官邸で記者団に「民間人が手放した灯台を国が引き受けた。国としてやるべきことをやった。日本独自の当然の行動だ」と強調した。
細田氏は灯台が船舶の安全航行に役立っている現状を指摘し「機能を維持することが適当だと判断した」と述べた。
灯台は日本の政治団体が設置、石垣市の漁業者が形式上の所有者となっていた。細田氏は魚釣島が本来、上陸禁止になっていることもあって所有者側から「保守、管理は国でやってほしい」と申し出があったと明らかにした。ただ、所有権放棄の詳細な経緯について公表は控えた。
具体的な海上保安庁の作業は、灯台が太陽光発電装置で点灯するため、電球の交換や汚れの除去などが中心になる見通しだ。政府は今後、公式の海図や航路図への記載についても検討する。《共同通信》
【小泉純一郎首相】郵政民営化法案廃棄は退陣要求
小泉純一郎首相は9日夕、官邸で内閣記者会のインタビューに応じ、郵政民営化法案について「通常国会での廃案は小泉内閣への不信任であり退陣要求だ。継続審議も廃案と同じだ」との認識を表明。法案成立に向けた会期延長については「延長なしで成立するよう努力する」と現時点では会期内の成立を目指す考えを示した。《共同通信》
【この日の民主党】
スマトラ沖大地震・津波災害救援対策本部、調査団派遣等を協議
民主党スマトラ沖大地震・津波災害救援対策本部は9日、党本部で会議を開催した。
冒頭の挨拶で、川端達夫本部長(幹事長)は、スマトラ沖大規模地震およびインド洋津波の被災地では、「状況が深刻化・拡大し、なかなか復興への道のりが見えない」一方、日本では「国民的関心が風化している」ように見えることに懸念を表明した。川端本部長は、そのような状況を踏まえつつ、党としては「できることをする」という原点に立つべきとし、現地に調査団を送って実情を知ることの重要性を訴えた。
続いて、調査団の団長となる鳩山由紀夫本部長代理(『次の内閣』ネクスト外務大臣)が、派遣日程・視察地・同行者について、検討事項を報告。現地で活動した党所属議員や、これまでの対策本部会議でヒアリングを行ったNGOと連絡をとり、情報を収集して派遣に備えたいと語った。
対策本部会議では、事務局長の円より子『次の内閣』ネクスト防災担当相の司会の下、現地情報や救援活動について、外務省・防衛庁・日本赤十字社からヒアリングを行い、募金状況、今後の活動等について、意見交換が行われた。
鉢呂国対委員長、予算委員会の今後の対応を野党間で協議
民主党の鉢呂吉雄国会対策委員長は9日午前、野党国対委員長会談に臨み、予算委員会の今後の対応について協議した。
民主党はじめ野党は、9日の一般質疑開会を職権で決めた与党に対し、このままの状態では審議に応じられない姿勢を表明。審議に応じる条件として、「要求人数を減らしてもいい」と譲歩した上で、自民党旧橋本派1億円献金隠し事件での橋本元首相らの証人喚問の確約を要求したが、与党側がこれに応じずに決裂するに至った。
会談後の会見で鉢呂国対委員長は、8日の予算委員会で民主党の永田寿康議員への個人攻撃に終始した自民党議員の質問のあり方に苦言を呈し、「議事録からの削除を継続して求めていくと同時に、証人喚問の道筋をつけるべきときと判断した」と語った。また、8日の予算委員会の審議について与野党の泥仕合との指摘が報道等でなされている点について、「民主党は泥仕合にならないよう努めてきた。『政治とカネ』の問題はどこに原因があるのか、この機会に国民のみなさんにも理解してほしい」と述べた。同時に「高みの見物」とばかりに首相としてのリーダーシップを果たさない小泉首相を批判した。
国会内で代議士会を開催 一致結束しての今後の対応を確認
民主党・無所属クラブは9日午前、国会内で代議士会を開催し、今後の対応について確認した。
冒頭、挨拶に立った鉢呂吉雄国会対策委員長は、昨日の衆議院予算委員会での政治とカネの問題に関する集中審議について触れ、与党による、答弁席に立てない民主党議員への、裏付けのない「個人攻撃」を改めて厳しく批判。質問者の陳謝と議事録から削除を求め、「予算委員会は立つべきものでない」として、現在協議中であることを報告。「泥仕合のための与党側の目論見を排除」し、「政策を金で買うような、そういった手法に問題がある」と、政治とカネの問題の「本質を忘れてはならない」と指摘した。
更に鉢呂国対委員長は、「これまでの与野党間の協議と今後の集中的な審議の経過を踏まえ、お互いに誠意をもって協議・検討し、対応する」とした与野党合意を指摘し、「ますます証人喚問の必要性が高まっている」として、その「目鼻をつけるべきと強く主張している」と報告し、一致結束した対応を要請した。
続いて衆院予算委員会の田中慶秋筆頭理事、佐々木秀典理事から協議の内容について報告が行われ、高木義明国対委員長代理からも、「最終的な段階に至るまで協議は続ける」ことなどが報告された。また、昨日の審議で名指しされた永田寿康議員と城島正光議員も発言。永田議員は、「何が不正なのか、具体的な中身に一切触れない」自民党議員の質問のやり方に対し、「当事者がいない中でああいう話をするのは、世の中では「陰口」という」と厳しく批判。城島議員も当時の状況を具体的に説明し、「言われ無き中傷は、断じて許さない」として、大きな拍手を浴びた。
最後に挨拶に立った岡田克也代表は、「今の展開は、それだけ自民党が追い込まれている、その結果に他ならない」とまず指摘。今朝の報道で、「小泉総理が、ちゃんと前向きの制度論を議論すべきだとの発言をした」ことに対し、「唖然とした」とし、「先の国会から迂回献金の弊害を指摘し、(政治資金規正法)改正案を出したわれわれに対して、それを全く無視してきたのはいったい誰なのか」「国民に対して説明責任を果たさない、そのことについて平然としている自民党総裁は誰なのか」、「まさしく小泉総理自身だ」と厳しく指摘。そうした首相や政府・与党の態度に対しては、「厳しく対応しながら、民主党として、その理のあるところをしっかりと国民に訴えていきたい」と、力強く決意を述べた。《民主党ニュース》