平成5878日目
2005/02/10
【北朝鮮】核の保有を公式に宣言
朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省スポークスマンは10日、第2期ブッシュ米政権の対北朝鮮政策に変化がみられないとして、6カ国協議への参加を「無期限中断」し核兵器を増やすとの声明を発表。「自衛のための核兵器を造った」と初めて核保有を公式に宣言した。声明は日本も非難して、協議参加を拒否する理由に挙げており、早期再開への期待も一部で出ていた6カ国協議開催は当面困難となった。
声明は、第2期ブッシュ政権が1月18日のライス国務長官の指名承認公聴会での発言や大統領の1月20日の就任演説、2月2日の一般教書演説などを通じ「われわれとは絶対に共存しないということを政策化した」などと非難。その上で、6カ国協議について「結果を十分に期待できる十分な条件と雰囲気が醸成されたと認められる時まで、やむを得ず参加を無期限中断する」と表明。
また「人民が選択した思想と制度、自由と民主主義を守るため」として「核兵器庫を増やす対策を取る」と明らかにした。
さらに「既に核拡散防止条約(NPT)から断固として脱退し、自衛のために核兵器を製造した」と表明した。
日本に対しては「米国に追従して敵視政策に執着している」と非難し「偽遺骨問題までねつ造しながら日朝平壌宣言を白紙に戻し、国交正常化をしないという日本と、いかにして一堂に会して会談を行えるだろうか」としている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【スノーボードW杯男子ハーフパイプ】成田童夢選手が3位入賞
【小泉純一郎首相】さっぽろ雪まつり会場を視察
小泉首相は10日夜、札幌市で行われている「さっぽろ雪まつり」を訪れ、歴史的建造物やアニメの人気者を模した巨大な氷雪像などを鑑賞した。
この日の札幌は雪が降り、気温も零下だったが、首相は高橋はるみ北海道知事らの案内で、「愛・地球博」(愛知万博)にちなんで作られた名古屋城の雪像などを見て回り、「大きな像も全部が雪でできてる。たいしたもんだね」と感心していた。《読売新聞》
【この日の民主党】
女性のやる気を政治に 女性議員プラスワン会議、党本部で発足会
民主党所属の地方女性議員と国会議員、党員ら約100人が10日、党本部で行われた「女性議員プラスワン会議」発足会と岡田克也代表との意見交換会に参加した。
同会議は昨年8月に党本部が主催した女性議員ネットワークで、「自主的に参加するネットワーク推進会議をつくろう」との提案を受けて、全国の女性議員に呼びかけ、約100名の参加申し込みを得て発足に至ったもの。党男女参画委員会も側面的に支援してきた。地域で生活と社会参加の双方を担う女性議員をさらに一人プラスしていこうとの取り組みであると同時に、女性議員一人ひとりが地域でテーマをもって行動し、分権時代にふさわしい地域行動の担い手を増やしうねりを起こそうとの呼びかけでもある。
井上紀代子宮崎県議会議員の司会で進められた発足会では、岡崎トミ子副代表が激励の挨拶に立ち、「地方議会の女性たちが、中央から何かを掲げられて行動するのではなく、地方から自律的・自主的に自らネットワークをつくって何かやろうと盛り上がり、会を発足させるに至ったみなさんに感謝する」と語った。政府の三位一体改革に期待がもてないなか、地方への補助金のうち18兆円を地方が自由に使える財源に切り替え、地方の実情にあった使い方を可能にする民主党案を実現しなければならないと岡崎副代表は訴え、「政策の優先順位は、市民のみなさんの要求をいただき、地方のことは地方で決めていく真の分権改革を進めていくべき。地域に戻って目標を達成するため、ここで気持ちを合わせて帰ってほしい」と述べた。
次に挨拶に立った男女共同参画委員長の水島広子衆議院議員は、「民主党本部にこれだけ多くの女性議員が集い、大きなうねりを起こし始めようとしていることを心強く思う」と述べ、活動発足に敬意を表した。
続いて遊佐美由紀宮城県議会議員から同会議の設立趣旨、名称、構成と運営、活動方針はじめ「女性議員ゼロ議会をなくそうプラスワンの女性議員を!!全国キャラバンの実施」「民主党の男女共同参画の実現に向けた取り組み」「政策・施策に対する議員活動や要請行動」などを盛り込んだ年間活動計画、地域別ブロックの世話人候補などが提案され、拍手で了承された。
岡田克也代表は満場の拍手で迎えられて壇上に立ち、女性政策の充実と女性議員増加の対策について述べた。岡田代表はまず、国会の現状について、「今は国会に出られない状況だ。いろいろな意見があることは承知しているが、今出てしまっては証人喚問の話も飛んでしまう」と説明した。さらに、自民党議員が衆議院予算委員会における質問の中で、民主党議員に関するいわれのない疑惑を取り上げたことに触れ、「自民党のなりふりかまわぬやり方は自民党のあせりの表れ」と評した。
次に代表は、少子高齢化社会への政策対応としての児童手当の拡充について説明するとともに、これらの政策をマニフェストとして取りまとめていくことを確認した。
続いて代表は、党の現状に触れ、国会議員数は増加しているが、まだ地域に根を張った組織になっていないと述べ、「自治体議員を増やし、良質な自治体議員が地方に根を張ることが必要」と強調。この目標実現のためには、空白区の解消と3人区以上への複数擁立が必要であることを述べ、その際は女性候補を擁立していく方針を力説した。
代表の挨拶の後、質疑応答が行われ、年金問題への取り組みについての浅野・所沢市議からの問いに代表は「年金については長期的な課題なので与党とも条件をつけずに話し合いをする用意があるが、与党の姿勢次第だ」と答え、竹内・白井市議からの少子高齢化対策と学級体制に関する質問には、「児童手当拡充は諸外国を見ても効果があり、学級体制は各自治体が自主的に決められるようにすべきだ」と述べた。山川・埼玉県議から、女性議員増加に関する具体策について問われたのに、「市町村議段階で女性を増やし、国会議員にしていきたいので、是非手を上げてほしい」と語ったほか、広範な質疑が行われた。
最後に、衆議院宮城県第2区補選の門間ゆきこ候補が、佐藤・静岡市議候補、猪爪・大津・馬場・樋口各都議候補(現職)を代表して必勝の決意を述べた後、全参加者がプラスワンのサインを示して記念撮影をし、街頭演説に出発した。
鉢呂国対委員長が記者会見 一方的な与党だけの審議は大変遺憾
鉢呂吉雄国会対策委員長は10日午前、野党三党による国会対策委員長会談を終えて記者会見し、政治とカネの問題に何ら道筋をつけないまま、一方的に審議を強行する与党側の姿勢を厳しく批判した。
鉢呂国対委員長はまず、与党側が衆議院予算委員会を委員長職権という形で開いていることに関して、「委員会の審議の体裁をつくったに過ぎない」とし、全く一方的に与党だけの審議に入っていることを「大変遺憾なこと」だと批判。現在の状況は、「審議拒否ではなく、十分な審議をするための前段の協議の途中である」との認識を明らかにした。
更に鉢呂国対委員長は、与党による「泥仕合を狙った、民主党に対する言われ無き中傷」に対して、陳謝と議事録からの削除を求め、「きちんとした整理をして次の委員会の審議を始めるべきである」との考えを表明。証人喚問を実現することによって、「政治的・道義的にどのような問題点があるのか」「どうやって様々な制度改革に結びつけていくか」が問題の本質だ、と指摘した。そして、「このことを国民の皆さんに訴え続け、世論の強い後押しで証人喚問を実現していきたい」との決意を示した。
野党国会対策委員長会談でも、こうした認識について「理解を求めたところ」であり、「三党が、今日も実質欠席をするということで共通の理解に立った」と鉢呂国対委員長は述べた。
また鉢呂国対委員長は、民主党の永田寿康衆院議員が昨日、自民党の衆院予算委員会理事より、政治とカネの問題についてこれ以上質問をしない方がいい、などと言われた問題にも触れ、「議場外で、質問者に恫喝と圧力をかける手法は、良識ある議員がとるべき行動でない」と厳しく批判し、陳謝を求めていく意向を明らかにした。
岡田代表ら、インドネシア地方代表議会副議長と会談
岡田克也代表は10日夕方、党本部において、来日中のインドネシア地方代表議会副議長の2人、イルマン・グスマンさん、ラ・オデ・イダさんと会談。政府に対するチェック機能、インドネシアへの日本からの投資、友好促進などについて意見交換した。
インドネシア地方代表議会は、インドネシアの国会をチェックする機能をもつもので、昨年に創設され、昨年4月に初めて選挙が行われた。
会談では、副議長側が民主党への訪問・会談の目的を、「野党第一党がどのようにして政権をチェックしているか勉強にきた。また、インドネシア政府や財界にも目を向けてほしい」と切り出し、友好的な雰囲気で始まった。また、なぜ民主党が政権を獲れないのかとの率直な質問も。岡田代表は、「国民に対して次の総選挙での政権を約束している。日本に政権交代の本格的なチャンスが生まれている。野党第一党の仕事は次の選挙に勝って政権交代の準備をすること。日本にとってインドネシアは非常に大切。これからも友好を」と応じた。
会談には、北橋健治役員室長、大島敦役員室次長、和田隆志衆議院議員が同席した。
国民の期待に応える国会運営を 川端幹事長が記者会見で
民主党の川端達夫幹事長は10日、党本部で定例の記者会見を行い、国会運営の問題やスマトラ沖大規模地震およびインド洋津波の被災地への調査団派遣、女性議員プラスワン会議などについて語った。
川端幹事長は冒頭、党としては衆議院予算委員会で十分な審議を行いたいと考えていることを表明し、「先般来の与党の対応こそ、国民の期待に応えない国会運営である」と批判。「あるべき姿を示すため、審議ができない状態になっている」現状について、国民へ理解を求めた。
川端幹事長はその上で、国民の信頼に応える国会であるために、旧橋本派の1億円ヤミ献金問題に関する橋本元首相を含めた証人喚問の実施、先の集中審議での質疑に関する反省と謝罪の二点の実現を求めて、与党側と協議を重ねている現在の状況を説明した。
証人喚問要求について川端幹事長は、「国民の多くが注目し、検察審査会による不起訴不当の議決も出ている」とし、証人喚問によって国民の信頼回復を図る重要性を指摘。真相を解明し、政治改革への道を拓こうと主張している民主党に対し、「集中審議が終わったとたん、頬かむりを決め込むのでは、国会の責任を果たせない」と、与党側の姿勢の問題点を鋭く突いた。
また、8日に開催された、政治とカネの問題をめぐる衆院予算委員会の集中審議において、民主党に弁論の機会が与えられないまま、自民党が一方的に言われなき誹謗中傷を繰り返した事態を、川端幹事長は重く受け止め、「国会の品位と党の名誉を著しく傷つけ、許しがたい」と述べた。党としては、与党に反省と謝罪を求めるとともに、このような国会質疑のあり方について、引き続き交渉にあたるとした。
続いて、川端幹事長は、スマトラ沖大地震・津波災害救援対策本部の現地調査団派遣について報告した。同調査団は、14~18日の日程で、インドネシアのバンダアチェやスリランカのゴールなどの被災地を訪問。被災地の視察および両国政府関係者との会談を目的としている。鳩山由紀夫対策本部本部長代理(『次の内閣』ネクスト外務大臣)を団長とし、団員として藤田幸久対策本部事務局次長(国際局長)、榛葉賀津也参議院政策審議会副会長らが同行する。
また、川端幹事長は、10日に開催されている「女性議員プラスワン会議」を紹介し、分権時代にふさわしい地域行動計画を起こし、政権交代に向けた鍵の一つとなる取り組みであると、期待感を示した。
更に川端幹事長は、記者団の質問に答える形で日歯連の問題について触れ、「お金で動かされた政策によって国民負担が増え、そのお金が政治家に流れた疑惑が刑事事件になった。これを深刻だと小泉首相が認識していないことが一番問題だ」と改めて指摘。野党による証人喚問を含めたあるべき姿の提示の要請や、国民の批判を真正面から受け止めようとしない首相の姿勢を強く批判した。
女性議員プラスワン会議に参加の女性地方議員が、都内で街頭演説
民主党国民運動委員会は10日夕方、都内で定例の街頭演説会を開催した。今回の街頭演説会には、この日党本部で開催された「女性議員プラスワン会議」に参加した30名以上の女性地方議員も参加。街頭での訴えを行うとともに、スマトラ沖大地震・津波災害救援のための募金を呼びかけた。
演説会の冒頭で中山義活国民運動委員長は、「まだまだ女性の議員が少ない」として、女性が政治に参加しやすくなるための民主党の取り組みを紹介。続いて演説した水島広子男女共同参画委員長も、「日本の政治の現場に、女性の議員の数があまりに少ない」として、「女性の声、生活者の声を代弁する」女性議員増加の必要性を訴えるとともに、積極的取り組みを行った北欧の例を挙げて、「男性にとっても暮らしやすい社会を実現する」ことになると訴えた。
続いて、小林千代美衆議院議員の司会の下で、女性議員プラスワン会議に参加した女性地方議員を代表し、遊佐美由紀宮城県議会議員、猪爪まさみ新宿区議会議員、馬場裕子東京都議会議員も、「私たちの女性議員を増やすことが、皆さんの暮らしを豊かにすること」などと呼びかけるとともに、門間ゆきこ宮城県第2区総支部長も、「働く人たち、暮らしていく人たちが報われる社会を」などと訴えた。
円より子『次の内閣』ネクスト防災担当大臣も、スマトラ沖大地震・津波災害救援のための募金への協力を改めて呼びかけるとともに、災害救援においても、「現場の女性の目がいかに大事か」を強調した。
演説会の最後には、再び中山国民運動委員長がマイクを握り、「今、歩いている人の半分以上が女性だ。女性議員が半分以上いてもおかしくないはずだ」などと呼びかけた。
永田・辻議員、東京地検に対し厳正な捜査と公訴提起の実現を申入れ
民主党の永田寿康・辻恵両衆議院議員は10日、東京第二検察審査会より旧橋本派1億円ヤミ献金事件の再捜査の必要性を指摘された東京地方検察庁に対し、勧告に耳を傾け、厳正かつ実のある捜査及び公訴提起を実現するよう求める申入書を提出した。
日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件について、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で村岡元官房長官を起訴、橋本元首相、野中元自民党幹事長、青木幹雄自民党参議院議員会長については、不起訴処分とした。永田・辻両議員は、この不起訴処分を不服とし、東京第二検察審査会に審査の申し立てを行い、東京第二検察審査会が「検察の捜査が形式的で、政治の問題を慮り、臆して適正な権限を行使していないのではないか」と1月27日付けで検察に再捜査を勧告した経緯がある。
両議員は、10日昼に、東京地方検察庁鶴田六郎検事正宛ての申入書を笠間治雄次席検事に提出した後、国会内で記者会見した。
辻議員は、旧橋本派の会計責任者だった滝川元事務局長(有罪確定)の起訴のみで当初、一件落着が図られたが、政治家の指示を受けずに判断できたはずはないとの指摘を受けて、政治家の責任を追及し、村岡元官房長官の在宅起訴という方針へ検察の姿勢が転換された経緯は無視できないと訴えた。更に、それで事件の幕引きをしようとした姿勢は「おざなりな捜査といわざるを得ない」と改めて批判。橋本元首相、野中元自民党幹事長、青木自民党参院議員会長の関与について、厳正に捜査すべきと改めて求めたと語った。
辻議員はまた、申入書を手渡した際に、特捜部長による最近のマスコミ批判発言にも言及。「検察のあり方は、予算委員会での質疑でも、国民の注目を集めている。不退転の決意で取り組まねば、信用を無くす」と見解を質し、「厳正に受け止める」との言質を確保したと述べた。
永田議員は、衆院予算委員会の議事録削除を求めた件で、自民党の理事に「これ以上(政治とカネの)問題にこだわると、(永田議員の)問題を自民党は全調査能力を挙げて洗っているから、これくらいにしておいたほうがよいのではないか」と言われたことなど、やりとりが交わされた経緯と内容を説明。「自分は恫喝しているつもりがないから恫喝ではない、というのは何の事実の証明にもならない。言われた方がどのようにとるかが重要」と述べ、引き続き政治とカネの問題に取り組む姿勢を示した。《民主党ニュース》