平成5809日目
2004/12/03
【この日の小泉総理】
平成16年12月3日、小泉総理は、総理大臣官邸でバリアフリー化推進功労者表彰を行いました。
この表彰は、高齢者、障害者を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード面、ソフト面を含めた社会全体のバリアフリー化を効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績又は功労のあった方々を表彰するものです。
第3回目となる今年の表彰では、障害のある子ども一人ひとりのニーズに的確に対応するため、関係機関が一体となった支援への取組を行った滋賀県湖南市、及びまちの情報を誰もが気軽に発信でき、それを簡単な形で受信できるシステムを構築・運用して、ITを用いた地域コミュニティ活性化に取り組んだ富山県南砺市の2自治体が内閣総理大臣表彰を受賞しました。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【サッカー日本代表】ジーコ監督らが中越地震被災地を訪問
新潟県中越地震の被災者を励まそうと、サッカー日本代表のジーコ監督と三浦知良選手(神戸)や中山雅史選手(磐田)ら「ドリームチーム」の約20人が3日、長岡市と小千谷市、川口町を3グループに分かれて訪問した。
午後1時すぎ、小千谷市の小千谷総合体育館前の広場にジーコ監督と楢崎正剛選手(名古屋)らが姿を見せると、集まった約300人から歓声が上がった。ジーコ監督は「みなさま、頑張ってください」と激励した。《共同通信》
【中川昭一経済産業相】「フィッシング詐欺」対策会議設置へ
中川昭一経済産業相は3日の会見で、インターネットのメールを悪用した「フィッシング詐欺」の対策会議を来週、設置すると発表した。米国では被害が12億ドル(約1200億円)に上るという推定があるほか、日本でも同様の被害が目立つようになってきたことから、消費者への注意喚起やメール発信元の特定などの対策に乗り出す。
フィッシング詐欺は、金融機関やクレジット会社を装ったメールを送り付け、偽のホームページに誘導。「セキュリティーを強化するため」などとして、カード番号やパスワード、有効期限などの個人情報を入力させ、現金や商品を詐取する。
日本でも、クレジットカードの国際ブランド「VISA(ビザ)」をかたり、偽のホームページに誘導するメールが先月8日からの4日間で約140件確認された。カード保有者本人が自らデータを打ち込んでいるため、金品の被害が出る前の段階では、個人情報保護法などの現行法で取り締まるのは難しいという。
対策会議には政府、情報処理技術の専門家、業界関係者が参加。フィッシング詐欺の具体的な事例の収集、紹介でカード利用者に注意を呼びかけるほか、本物と偽者とを区別しやすくする技術的方法や犯人捜しの手がかりとなるメール発信元の特定などについて官民の連携を強化する。《毎日新聞》
【この日の民主党】
両院議員懇談会を開催
民主党の両院議員懇談会が3日、党本部で開かれ、今月19日から福岡市内で開催される予定の「民主党2005年度定期大会」の議案などについて報告・質疑を行った。
懇談会の冒頭、挨拶に立った岡田克也代表は、今国会を振り返って「この国会で明らかになったことは、小泉総理が、自民党が、国民に対してまともに説明しようという姿勢が全く見られない、この一点ではなかったか」と厳しく断じ、主に三つの課題を取り上げた。
まず、イラクに派遣された自衛隊の派遣延長問題については、「まだ決まっていないのに何を説明する必要があるのだという居直り」を批判した上で、「もし10日に(派遣延長を)決めるのであれば、それ以前に閉会中でも国会を開いて、そして国民に対してしっかり説明をする、その機会を民主党は全力を挙げて求めていかなければならない」と指摘。
政治とカネの問題については、「あの橋本元総理の、記憶にないというまさしく国民を愚弄したその弁明だけで済ませるわけにはいかないことはもちろん」とした上で、「通常国会で、この問題についてしっかりとわれわれが与党に対して迫り、結果を出すことができるように、これからさらにがんばっていかなければならない」との決意を披露した。
今年多発した災害の問題についても、「われわれが被災者生活再建支援法の改正案を出したにも関わらず、当然の300万円について、住宅の建設を含めるべきだという地元からも強い要望が出たこの一点ですら、政府・与党は認めようとしなかった」と厳しくその対応を批判しつつ、「間もなく雪の季節が本格化する、新潟は大変だと思う」と述べ、「それまでに何とかこの国会で法律を通したいという国民の願いも全く無視をしてしまう、それが今の小泉・自民党政権だ」と断じた。
岡田代表はこれらの点について、各議員に、「それぞれの選挙区において、有権者の皆さんにしっかり訴えていただき、そして民主党の対応についても伝えていただきたい」と要請し、懇談会で活発な議論を、と呼びかけて挨拶を締めくくった。
懇談会では、今国会の対応について報告と質疑が行われたほか、2005年度定期大会の開催及び議案についても、報告と質疑が行われた。
与党は国会が死んでいる状態をつくろうとした 川端幹事長が会見で
川端達夫幹事長は3日の定例記者会見で、本日会期を終えた臨時国会について「政府・与党は国会が死んでいるという状態をつくろうとした」と、厳しく政府・与党の国会運営を批判した。これは、イラクの自衛隊派遣問題、政治とカネの問題、台風・地震などの自然災害への対応、さらに国民の最大の関心事である年金問題への対応など、問題が山積しているにもかかわらず、先送り、隠蔽、逃げ、開き直りに終始したことを厳しく指摘したもの。
また、これらの課題に対して国民から負託を受けた者の務めとして、それぞれに民主党は対案を出すこと基本に国会に臨み、それを果たしたことを改めて報告した。特に民主党が提出した年金抜本改革推進法案に関して「完全に無視し、避けてきた与党に怒りを覚える」とした。
さらに、地方分権、三位一体の改革についても、「この国の将来の姿を示すことなく、一番の問題である中央省庁の公共事業にメスを入れない、自民党政治を暴露した」と批判した。
活発な論戦も、総理に説明責任果たす意欲なし 岡田代表が記者団に
岡田克也代表は3日、臨時国会閉会を受けて党本部で記者団の質問に答え、「国会の中で活発な論戦は行われたと思うが、総理に全く説明責任を果たそうという意欲がなかったので、結果的にはきわめて満足のいかない、国民から見て納得のできない、そういう結果になったと思う」と今国会を総括した。
さらに岡田代表は、「幾つかの法案が通ったが、イラクの問題、政治とカネの問題、被災者支援の問題、そういった問題については残念ながら前進はなかった」とし、「それはしかし、小泉総理がきちんと説明責任を果たそう、あるいは被災者の皆さんの立場に立って法律改正をしようという意欲がなければ、いくらわれわれが議論を仕掛けても、前には進まないわけで、その責任の大半は総理にある」と小泉首相の姿勢を厳しく批判した。
また、「政権交代可能な二大政党の時代」であることを踏まえ、「なるべく国民の皆さんに分かりやすい豊かな議論をしようと心がけてきた」と岡田代表の討論に臨む姿勢を改めて明らかにしつつ、「総理に全く説明責任を果たそうという姿勢がない中で、これで果たしていいのか、と私自身も自問自答している」と述べた。
岡崎副代表、戦時性的強制被害者問題解決促進法案早期成立へ決意
岡崎トミ子副代表は3日、国会内で行われた「被害者とともに『戦時性的強制被害者問題解決促進法案』の早期成立を求める集い」に参加した。
同日昼、韓国とフィリピンの元慰安婦代表と細田官房長官との直接面談が実現。岡崎副代表はこの面談にも同席した。この面談は11月4日の参院内閣委員会で、岡崎副代表が官房長官に被害者代表と直接会って話しを聞くように求めたのに対し、官房長官が「直接会う」と答弁し、実現したもの。面談で細田官房長官は「慰安婦問題は父親の世代の罪だと思う。皆さまの尊厳・名誉を大変大きく傷つけたことを、心から反省し、お詫びする」として謝罪の言葉を明らかにした。小泉首相に対しても皆さまの気持ちを伝えたいとするとともに、中山文科相の「従軍慰安婦とか強制連行とかそういう言葉が減ってきてよかった。自虐史観に立った教育だけはしてはいけない」とする発言をめぐっては「全く理解できない。その発言によって政府の政策が変更することはない。安心してほしい」と語った。
岡崎副代表は「日本としてきちんと謝罪し、法的賠償を求める小泉総理あての要請書を手渡した」として、面談でのやりとりを語るとともに、戦時性的共生被害者問題解決促進法案を参議院に1日に提出したことを改めて報告。「来年は戦後60年の年、この問題の解決にむけ法案をぜひとも成立させていきたい」と、改めて決意を表明した。
集会には神本美恵子参議院議員、石毛えい子衆議院議員も出席した。
党ホームレス自立支援プロジェクトチーム 視察と申し入れを行う
民主党のホームレス自立支援プロジェクトチームは3日、厚生労働省・国土交通省に対し、「ホームレス自立支援に向けた緊急申入れ」を行った。ホームレス就労支援事業に一定の役割を果たしてきた緊急地域雇用創出特別交付金が、平成16年度で打ち切られることに伴い、今後のホームレスの自立就労支援について、十分な対策を求める内容となっている。山本孝史ホームレス自立支援プロジェクトチーム座長が要望書を手渡し、中川治同副座長、辻恵同事務局長、稲見哲男衆議院議員と、松岡徹、尾立源幸各参議院議員が同行した。
また申入れに先立ち、3日朝、東京都立戸山公園(新宿区)でホームレス支援事業の視察を行い、現場のNPOや東京都の担当者、また自立を目指すホームレスの方々からの要望を受けた。視察には、山本孝史座長、中川治副座長、辻恵事務局長のほか、海江田万里、石毛えい子、山井和則、小宮山泰子、稲見哲男各衆院議員と、松岡徹参院議員が参加した。
大義なき自衛隊派遣に反対の気勢あがる 集会で岡田代表が挨拶
3日正午より、衆議院第二議員会館において、連合主宰の「イラクへの自衛隊派遣延長に反対する院内集会」が開かれ、岡田克也代表が挨拶し、大義なき自衛隊派遣を厳しく批判した。
岡田代表は、自衛隊が駐在するサマワが非戦闘地域であり続ける保障はどこにもないにも関わらず、小泉首相は明確な回答を示さずに開き直り、さらに延長はまだ決めていないと開き直った、と指摘。そして、派遣延長は憲法に関わる問題であるとともに、自衛隊員の生命にも関わる問題であるとした上で、集会に参集した連合のメンバーおよび国会議員に対して、説明なしで事実のみ先行している自衛隊派遣延長にともに反対するよう呼びかけた。
説明責任を果たさない政治にはっきりNOを 岡田代表らが街頭演説
岡田克也代表は3日、民主党が「イラクへの自衛隊派遣延長反対」全国キャンペーンを開始するにあたり、その第一声として新宿駅東口で行われた街頭演説会に参加して演説を行った。岡田代表は、イラクへの自衛隊派遣延長問題をめぐって、民主党の主張を力強く訴え、勤め帰りのサラリーマンら多くの聴衆が、足を止めて聞き入っていた。
岡田代表は演説で、派遣延長問題で全く説明責任を果たそうとしない小泉首相の姿勢に改めて言及。1年間、サマワで戦闘行為が行われないと認識する根拠を尋ねた岡田代表に対し、「なぜ自分が説明しなければならないのか、そう言って開き直った。まだ決めていないんだから、説明する必要ないでしょ、これが総理の答弁だ」とし、国会が終わった後に派遣延長を決めようとしている小泉首相や与党の姿勢を厳しく批判した。
さらに岡田代表は、「これで本当に国民の皆さんに対する説明責任を果たしていると言えるのか、何のために国会があるのか、本当に民主主義国家なのか」と激しい口調で訴え、「国会でまともに説明すらせずに、勝手に国会が終わったら決めてしまう。そういう政治で本当にいいのか。絶対にだめだ」と断じた。
そして、総理大臣にはイラクに派遣された自衛隊員の安全を確保する義務があるのに、「誰がサマワの治安活動をし、自衛隊の安全を守るのか、そのことについて何も答えがなく、説明責任も果たしていない」と指摘。岡田代表は、「国会は閉じても審議はできる」と主張した上で、「きちんと説明責任を果たすことが(総理として)最低限の責任」なのに、「その最低限の義務さえ果たさずに、何も説明せずに開き直る、居直る。これで本当に一国の総理大臣か」と小泉首相の姿勢を厳しく批判した。そして、「何も説明責任が果たされていないことについて、皆さん、ぜひ一緒に怒ろうではないか、NOと言おうではないか」との岡田代表の力強い訴えには、聴衆から大きな拍手が起こった。
新宿での街頭演説会には、石井一副代表や、司会を務めた中山義活国民運動委員長をはじめ、末松義規、稲見哲男、田島一成各衆議院議員、白眞勲、蓮舫両参議院議員も参加し、それぞれ力強い訴えを行った。なお、「イラクへの自衛隊派遣延長反対」全国キャンペーンは、4日(土)、5日(日)及び11日(土)、12日(日)を全国一斉行動日とし、今後も全国で街頭演説会を展開する予定。《民主党ニュース》