平成5796日目
2004/11/20
【小泉純一郎首相】米・ブッシュ大統領と会談
小泉首相とブッシュ米大統領は20日午前、サンディアゴ市内のホテルで約30分間会談した。両首脳は、イラク復興について今後、国際協調を重視して取り組むことで一致した。
大統領は、最近の円高・ドル安傾向に関し、「強いドルを支持している。短期的、長期的な米の財政赤字への対応について今後、議会とも話し合う」と述べ、強いドル政策を堅持する考えを改めて表明した。首相は「強いドルは、米経済、日本経済、世界経済にとって重要だ」と歓迎した。
イラク情勢について、首相は、「イラクをはじめとする国際社会の諸問題については、国際協調を強化しながら、取り組むことが重要だ」と強調した。大統領は「その通りだ」と同意した。《読売新聞》
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議等出席のため、平成16年11月19日午後に羽田空港を出発した小泉総理は、11月20日未明(日本時間同日昼)チリのサンティアゴに到着しました。
この日の午前、小泉総理はAPEC首脳会議に先立ち、アメリカのブッシュ大統領と首脳会談を行いました。会談では、北朝鮮問題について、6者会合を重視することで一致しました。また、在日米軍の再編について、引き続き緊密に協議することで一致しました。イラクの復興支援について小泉総理は「イラクの復興に対する協力を継続していきたい。どのような支援を実施していくかは日本に任せてほしい。国際協調を強化しつつ取り組むことが重要」と述べ、ブッシュ大統領も合意しました。さらに、強いドルが両国のみならず世界経済にとっても重要との認識で一致しました。
午後から行われたAPEC非公式首脳会議では、テロ対策、不拡散問題、感染症などの安全保障問題について討議が行われました。会議の席上、小泉総理は、北朝鮮の核開発問題について、6者会合を通じ核の完全廃棄を働き掛けていく考えを表明するとともに、APECメンバーの理解と支援を呼びかけました。
その後、インドネシアのユドヨノ大統領と首脳会談を行いました。会談では、日本からインドネシアへの投資を促進するために両国による「官民合同フォーラム」を早期に設立することで合意しました。また、ユドヨノ大統領がインフラ整備などを目的とした日本の援助を要請したのに対し、小泉総理は「政府開発援助(ODA)で引き続き貢献したい」と応じました。《首相官邸》
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【ハウルの動く城】宮崎駿監督作品公開
【マラソン・高橋尚子選手】右足首を骨折
女子マラソンのシドニー五輪金メダリスト高橋尚子(32)=スカイネットアジア航空=が右足首を骨折していたことがわかった。20日、合宿地の米国ボルダーから帰国した高橋が明らかにした。来年の世界選手権を目指し、出場を検討していた来年1月の大阪、3月名古屋の国内選考会に出場するのは厳しくなった。
高橋によると、9月末に合宿先の砂利道を走っていて、右足を強くひねった。痛みがひかないため、10月初旬に診察を受けた結果、右足首くるぶし付近の骨折が判明。全治6~8週間と診断された。
右足に固定具をつけて現れた高橋は「骨折がわかった時はショックで、今年はハプニングが多くて厄年だなと思った。できれば早く(マラソンを)1本走りたい」と話し、次のマラソンは「来春の海外を含めて考えたい。(世界選手権の国内選考会への)希望は捨てず、間に合えば出たい」と答えた。《朝日新聞》
【この日の民主党】
市民政策・意見交換会「森・農・漁村の活性化とNPO」を鴨川市で開催
民主党NPO局・市民政策議員懇談会は20日、千葉県鴨川市において「森・農・漁村の活性化とNPO」をテーマに、地元鴨川や木更津、君津のNPO・市民団体と意見交換会を開催した。本企画は、民主党が今秋より「まちづくり」を基本テーマに取り組んでいるNPO団体との意見交換会の第二弾。
党からは岡崎トミ子参議院議員(党副代表)、若井康彦(党NPO局長)、佐藤謙一郎(『次の内閣』ネクスト環境大臣)、青木愛各衆院議員のほか、地元自治体議員などが参加。
NPO・市民団体からは大山千枚田保存会、鴨川自然王国、盤洲里海の会、森林塾かずさの森が出席、農林漁業の再生・発展を市民レベルで進めている立場から意見・政策提言を行った。また、行政側から地元鴨川市の本多市長や担当職員も出席、行政と市民の協働に関する課題などについて詳しい説明がなされた。
「環境保全」や「都市住民との連携」といった視点は、疲弊したわが国の地域農林漁業を再生するうえでの重要なキーワードとなってきており、今回参加した各団体もこのような考え方を基本としつつ、農地取得や農家民宿の認可の簡素化、干潟再生に向けた新たな漁業権の創設、国産材利用促進に向けた優遇税制など、極めて実践的な提言を行った。また、傍聴者からも環境税を実施する上での手法や中山間地域直接支払いの必要性が具体的に述べられるなど、中身の濃い議論となった。
次回は、今月27日に静岡県浜松市で「多文化コミュニティづくりとNPO」をテーマに、定住外国人の労働問題や修学問題などに取り組むNPO団体との意見交換会を開催する予定。
岡田代表、富山県を訪問し、県経済関係者と懇談、工場を視察
岡田克也代表は20日、富山県を訪問し、県経済関係者との懇談を行う一方、新湊市の工場も視察。精力的に日程をこなした。
この日、岡田代表らはまず、富山市内で県経済関係者と懇談。冒頭の挨拶で岡田代表は、中央で景気回復が言われていても、地方にその実感がない状況に懸念を示すとともに、自立型地域経済の確立の観点から分権改革の重要性にも言及し、地域経済の現状・将来について率直な意見交換を要望した。地元経済関係者側からは、政権交代について切実な期待感が表明され、地域の声を十分に斟酌して欲しい旨の挨拶があった。
岡田代表一行は次に、新湊市にあるSTプロダクツ(株)新湊マテリアル工場を視察。工場関係者の説明を受けながら、自動化された最新鋭の設備でアルミニウム形材やマグネシウム合金薄肉板材を生産している工場内を見て回った。機械で押し出して精度の高い製品が出てくる過程には岡田代表らも驚いた様子で、いくつも質問を投げかけていた。
富山県での日程を終えた岡田代表は記者団に、経済関係者との懇談については、「非常に有益だったし、私自身が気づかなかった新しい話がかなり含まれていた」とした上で、問題の根本解決のカギは「分権だ」と指摘し、権限と財源を地方に移し、「地方がそれぞれの判断と責任で行動していく、そういう地域づくりが必要だということは、概ね一致できたのではないか」と述べた。
富山県での懇談・視察には、村井宗明県連代表(衆議院議員)、広野ただし、浅尾慶一郎両参議院議員、西尾政英富山県第2区総支部長らが同席・同行した。
民主党を国民が本気で任せようと思われる政党に 講演で岡田代表
20日、富山県での視察を終えた岡田代表は石川県に移動し、金沢市内で開催された党県連主催の集会で講演を行った。
「民主党がめざすもの」と題された講演の中で岡田代表は、「日本は完全に政権選択の時代に入った」との認識を示しつつ、「現実に政権が変わらなければ意味がない」として、「政権交代の実現のために全力を挙げているところ」だと強調。その上で、政権交代を成し遂げるための重要な点として、まず(1)党改革、を挙げ、透明性をキーワードとして国民に信頼される政党となるため、これから1年で改革を完了させる心構えで臨む、との強い決意を明らかにした。また今後は、国会議員・候補者の日常活動を強化すること、地方議員の数を飛躍的に増やすことなどの重要性を説いた。(2)選挙、についても、候補者擁立作業を最重点に進め、3年後を見すえて参議院の都道府県選挙区の候補者も積極的に決めていく意向を明らかにした。(3)政策、についても、「民主党が政権をとった時に、どういった政策をどういった順番でやっていくのか、はっきり分かるようにする」ことが最も重要だと指摘し、次の総選挙に向けてマニフェストをさらに具体化していく作業を進めるとともに、こうした作業と「10年後のビジョン」をともに示すことが必要だとした。
さらに岡田代表は、来年が政権交代に向けての「本格的な戦いの1年」になるとの決意を明らかにした上で、「国民が民主党に任せようと本気で思えるよう、民主党をもっていきたい」とし、「全力で党を挙げて突っ走る」との決意を披露。同時に岡田代表は、「政治を国民の手に取り戻す大きなチャンスがきているととらえ、全力でがんばっていきたい」と力強くその決意を明らかにした。今国会の残る会期での重要な課題として岡田代表は、(1)年金、(2)イラク、(3)政治とカネ、を挙げて、それらの課題についてそれぞれ民主党の考えを明快に述べるとともに、改めて政権交代実現に向けた民主党の今後の活動への支援を訴えると、会場からは大きな拍手がわき起こった。
質疑応答では、会場の参加者から、若者の政治離れ、生涯現役社会のあり方、現在の年金制度の欠陥、憲法問題など多岐にわたる質問が寄せられ、岡田代表はそれらの一つひとつに丁寧に答え、盛況のうちに講演は終了した。
また、この日の日程を終えた岡田代表は記者団からの質問に答える形で、与党側が応じようとしていないイラク特措法廃止法案の採決を、改めて要求するとともに、「総理にはまともに答えてもらうことが大事だ。はぐらかしはもう十分、いらない」とこれまでの答弁ぶりを改めて強く批判。政治資金規正法改正案についても、「与党の案はほとんど意味のない改正案」だと切り捨てた上で、与党側が「あれで(国会を)通そうと本気で考えているなら、あまりに国民をなめきっている」と厳しく指摘し、改めて「橋本元総理をはじめとする関係者の証人喚問を求める」とした。
なお、この日の集会には、奥田建(県連代表)、一川保夫(県連代表代行)両衆院議員、浅尾慶一郎参議院議員、桑原豊県連代表代行らも参加した。《民主党ニュース》