平成5613日目

2004/05/21

この日のできごと(何の日)

【マリナーズ・イチロー外野手】日米通算2000安打達成

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(30)は21日、シアトルで行われたタイガース戦で日米通算2000安打を達成した。大台まであと2に迫っていたイチローは3、5回にいずれも中前安打を放った。2000安打の内訳は日本で1278、大リーグで722。

日本のプロ野球では30人が2000安打を記録し、出場試合数は川上哲治(巨人)の1646試合、達成年齢は榎本喜八(東京=現ロッテ)の31歳229日が最速。イチローは大リーグの成績が含まれているため、日本での達成者には認定されないが、1465試合、30歳212日での到達でいずれも“日本選手最速”となる。

昭和生まれの200勝投手、2000安打の打者らによる「名球会」は昨年、大リーグの成績を加算するなど規定を変更しており、イチローも入会資格を得た。日本人大リーガーではドジャースの野茂英雄投手が日米通算200勝にあと5勝と迫っている。《共同通信》

節目になった試合でも、イチローの打撃には「らしさ」が凝縮されていた。初対戦のタイガースの左腕、ロバートソンから中堅中心に3安打の固め打ち。第3打席の中前打で日米通算2000本安打に達すると、七回には体勢を崩しながらも右前に運び、次なる領域に進むべく安打数を2001に伸ばした。

試合後、「プロに入った時、スカウトの人から、2000本打てるぐらい頑張れよと最初に声を掛けてもらったことを思い出す」と、しばし思い出にふけったイチロー。次の目標については「現時点では、あくまでも2002本としか言えない」とクールに話した。

惜しまれるのはチームが不調で、イチローの奮闘が勝利に直結しないことだ。マリナーズは8安打を放ちながら0-5の見敗だった。

単純に比較はできないが、日本での9年間と4年目となる大リーグでの安打率を比べると、大リーグ時代の方が上回っている。7年連続首位打者に輝いたオリックス時代の1試合当たりの平均安打は1.34本で、マリナーズではこの試合を終えて1試合当たり1.41本。舞台を変えても進化し続ける、イチローのすごみを表す数字だろう。

「イチロー」の名付け親の仰木彬氏(元オリックス監督)が「彼は旬のときに2000本。とてつもなくすごいことだ」と驚嘆する30歳7カ月での大台到達。今季は大リーグ初となる新人からの4年連続200安打に挑む。「安打製造機」の歩みは当分、鈍ることはなさそうだ。《時事通信》

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【大相撲】

大相撲夏場所13日目(21日・両国国技館)平幕北勝力が岩木山を寄り切り、12勝1敗で単独トップを守った。14日目に北勝力が豪風に勝ち、ただ1人2敗の横綱朝青龍が敗れると、北勝力の初優勝が決まる。朝青龍は大関武双山を寄り切り、2敗を堅持。14日目は大関魁皇と当たる。武双山は7敗目を喫した。大関同士の一番は魁皇が千代大海を押し出して9勝4敗とした。千代大海は5敗目。関脇は旭天鵬が5勝目を挙げたが、若の里は5敗に後退。小結は琴光喜が7勝目を挙げ、雅山は11敗目。1敗の北勝力を2敗で朝青龍、3敗で玉乃島、黒海、白鵬の平幕3人が追っている。十両は時天空が2敗でトップ。《共同通信》

【福岡市博多区】大学陸上部員がひったくり犯を取り押さえ

21日午前6時10分ごろ、福岡市博多区博多駅前2丁目の市道で、男が女性(62)のハンドバッグをひったくって逃げたが、近くを散歩していた鹿児島大学4年で陸上競技部員佐藤剛さん(22)=鹿児島市=に追いかけられ、盗みの疑いで現行犯逮捕された。

佐藤さんは九州学生陸上競技対校選手権大会3000メートル障害に出場するため、福岡市に来ていた。男は大阪市西淀川区姫島6丁目、道路作業員A容疑者(27)で「すごいスピードで追いかけられ、もうあかんと思った」と話している。《朝日新聞》

【北朝鮮による日本人拉致問題】拉致被害者5人上京

小泉純一郎首相の再訪朝を翌日に控え、日本に永住帰国した拉致被害者5人は21日朝、東京へ向け出発した。自分たちの帰国から約1年7カ月。北朝鮮に残した子供や夫との再会を心待ちにしてきた。「絶対会える」「大きな期待」。5人はそれぞれの思いを胸に、日朝首脳会談を見守る。

福井県小浜市の地村保志さん(48)、富貴恵さん(48)夫妻は午前8時ごろ、市役所で記者会見。

富貴恵さんは「絶対会えると思って東京に行ってきます。こんな日が一日も早く来ることを祈っていたので、今日はうれしい」と笑顔だった。

報道陣に「子供のために何か持っていくか」と聞かれ、保志さんは「帰国は確実でないので、具体的にはないが、着替えは少し準備した」と話した。保志さんは硬い表情だったが、市職員らに見送られ車に乗り込む際には笑顔を見せた。

蓮池薫さん(46)、祐木子さん(48)夫妻は午前9時40分ごろ、新潟県柏崎市の実家を出発した。薫さんは「家族8人全員の同時帰国、拉致問題の全面解決に進展があると信じて大きな期待を持っています」とやや緊張した面持ち。祐木子さんは晴れやかな表情だった。

新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(45)は午前8時半前、同市の両津港に到着。同行するケースワーカーと言葉を交わしたり、報道陣に「おはようございます」とあいさつしたりして、落ち着いた様子で新潟港行きの高速船に乗り込んだ。

5人は21日午後、都内のホテルに入り、記者会見する。首相との面会を希望しているが、首相は応じない方針。

また、鹿児島県で失踪した市川修一さん=当時(23)=の兄健一さん(59)ら、安否不明の拉致被害者10人の家族も、上京して待機する。《共同通信》

小泉首相の再訪朝を前に上京した拉致被害者5人が21日、東京都内のホテルで記者会見し、5人の家族8人全員の帰国・来日に期待感を表明、実現を強く求めた。さらに拉致問題の全面解決に向け、首相が道筋を付けるよう要望した。

続いて拉致被害者家族会なども会見。家族会メンバーは「一歩も引かないで」「安否未確認者を全員取り返すという強い姿勢で臨んでいただきたい」などと首相に注文をつけた。《共同通信》

日朝首脳会談を翌日に控え、北朝鮮による拉致被害者5人と家族会の関係者らが21日夕、東京・永田町の首相官邸を訪れ、細田博之官房長官に拉致問題の解決を要望した。

被害者らは緊張した面持ちで会議室に入り、大きなテーブルを囲むように着席。間もなく現れた官房長官は一礼し「いよいよ首相が訪朝することになった。ご要望は首相に伝え、明日の会談に反映させたい」とにこやかに語り、家族会の横田滋代表(71)は「私たちの要望を生かし交渉に当たってほしい」と訴えた。

面会後、地村保志さん(48)は「家族の帰国をぜひ実現し、安否不明の方々の家族が納得できるよう拉致問題を前進させてほしいとお願いした」と述べ、曽我ひとみさん(45)は「(気持ちが)通じたと思う」と話した。

官房長官は記者団に「最大限の努力をして交渉するので成果を待ってほしい、と申し上げた」と述べた。《共同通信》

【裁判員法】成立

殺人や傷害致死など重大な刑事裁判の審理への参加を国民に義務付け、裁判官とともに有罪・無罪などを決める裁判員法が21日午前、参院本会議で可決、成立した。

裁判員法は政府の司法制度改革の柱。司法の場への国民の幅広い意見を反映させることが狙いで、日本の刑事裁判の大きな転換点となる。5年後の2009年に円滑なスタートを切るため、国民に制度の趣旨をいかに浸透させるかが今後の課題だ。

裁判員法は、有権者から無作為のくじで6人を選出し、裁判官3人と地裁で審理。多数決で有罪・無罪を判断し、量刑を決める。国会議員や法曹関係者らが裁判員になることはない。

裁判員への守秘義務は、現、元職とも課され、評決時の「有罪」「無罪」の数などを漏らせば、6月以下の懲役か50万円以下の罰金。元裁判員が裁判官らとのとの議論の経過を漏らした場合は罰金だけとした。

裁判員を辞退できる理由として、70歳以上の高齢者や病気、育児、介護などを列挙。「やむを得ない理由」として、政令で思想信条による辞退を認める。

また、サラリーマンが裁判員で休暇を取った場合、企業側に解雇などの不利益な扱いを禁じた。《共同通信》

【英紙タイムズ別冊版】雅子妃は「失意のチョウ」

21日付の英紙タイムズ別冊版は、皇太子妃雅子さまの体調問題に関し、「失意のチョウ」と題した特集記事を掲載。世継ぎの重圧に悩む雅子さまの心情とともに、皇太子さま発言をきっかけに表面化した皇室の実情を追った。

同紙は、雅子さまの人格を否定する動きがあったとする皇太子さまの記者会見内容を詳報した上で「(会見は)過去10年間にわたり皇室の内部に広がっていた『混乱状態』をさらけ出した」と指摘。また雅子さまについて、「これほど高学歴で聡明で、野心的な女性が皇室に入ったことはなく、日本の若い女性の見本になると期待された」ものの、「世継ぎの義務が優先され、重圧が大きくなった」と分析した。

また、雅子さまの健康を迫害している最大の理由は「孤立した皇室生活」にあるとし、気軽にパーティーに出席したり、スキーを楽しんだりする社交の自由が与えられない日常は、雅子さまにとって「息苦しいものだった」と述べた。

同紙は今後の動きについて、「宮内庁の“頑固さ”は軽視できない」としながらも、「構造改革を進める小泉首相の下、日本の皇室制度も改革に向かうかもしれない」と予測。そして「最も重要なことは、自分の妻を守るため、想像もつかないような行動を取る準備ができている未来の天皇がいるということだ」と締めくくっている。《時事通信》

宮内庁の林田英樹東宮大夫は21日の定例記者会見で、「人格否定」発言に関して、訪欧中の皇太子さまと電話で連絡を取り「帰国後、間をおかずに湯浅利夫宮内庁長官とお会いいただく方向で、指示を受けた」と明らかにした。日程は「まだ決まっていない」としている。

皇太子さまはスペインから24日午前、羽田空港に着く特別機で帰国する。同日夕は皇居・御所に天皇、皇后両陛下を訪ね、帰国あいさつと内輪の夕食会が予定されており、湯浅長官との面会は25日以降になるとみられる。《共同通信》

【この日の民主党】

岡田代表、ベーカー駐日米国大使と会談

民主党の岡田克也代表は21日、東京都内でハワード・ベーカー駐日米国大使と会談し、代表就任の挨拶とともに、北朝鮮問題や日米同盟の課題などをめぐって率直な意見交換を行った。会談には、藤井裕久幹事長、北橋健治役員室長が同席した。

岡田代表は、ベーカー大使からの代表就任への祝辞に対して政権交代実現への決意を述べた後、まず在日米軍基地問題に言及。米軍駐留経費の日本側負担の削減と日米地位協定の見直しを求める民主党の立場を伝えた。ベーカー大使は、世界の米軍配備体制の見直しに日本と韓国も含まれていることを明らかにし、「アジア・太平洋地域の情勢を見きわめながら、できるだけ削減したい」と表明。地位協定についても、運用の見直し・改善が必要との考えを示した。

続いて岡田代表は北朝鮮拉致問題をめぐって発言。翌日の小泉首相の訪朝を前に、拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で脱走米兵のジェンキンスさんが日本に来ても米国から訴追されることのないよう「人道的見地から寛大な措置をお願いしたい」と要請した。ベーカー大使は「脱走兵の問題は簡単に処理できる問題ではない」としながらも、「(要請については)正確にワシントンに伝える」と答えた。また岡田代表は、北朝鮮をめぐっては核ミサイル問題も本質的な問題であり、これについて首相の訪朝で何らかの進展が必要だとする考えを示し、ベーカー大使も「そのとおり」と答えた。

最後に日米関係全般について、ベーカー大使が「かつてなく良好だが、問題がないわけではない」として対日投資の制限、牛肉輸入禁止、税関手続などの問題を挙げ、「日米関係は手が掛かりますね」と話しかけた。岡田代表も、通産省で日米通商交渉にあたった頃の経験を紹介しながら、「あの頃は日本が通商拡大を要請する立場だった。私も早くアメリカンビーフを食べたいと思っている」などと応じた。

[衆院法務委]人権に配慮した難民認定制度求める

衆議院法務委員会で21日、政府提出の出入国管理・難民認定法改正案と民主党提出の難民等保護法案の審議が行われた。民主党の小宮山洋子議員が政府案について、山内おさむ議員が民主党案について、それぞれ質問し、民主党案提出者の中村哲治、今野東両議員が答弁に立った。

小宮山議員は、難民認定や入国審査の際は難民条約の精神を理解して実施すべきとの考えを示し、在留資格取り消し制度については「恣意的に在留資格が取り消される懸念がある」として、取り消し処分への異議申立ての仕組みの必要性を指摘した。それに対して法務省の入国管理局長は「外国人に証拠の提出・意見を述べる機会は保証している。異議申立ての仕組みをさらに設ける必要はない」などとした。

小宮山議員は強制退去手続きや在留特別許可や上陸特別許可の運用の際は対象外国人の家族の状況に十分配慮するよう要請。また、日本人の招きで来日したアフガニスタン青年が入国を拒否された例を挙げながら、上陸審査の際は十分に意思疎通できるよう母国語の通訳をつける、法相への異議申し立てについて内容を子細に説明するなどの配慮が必要だとの考えを示した。さらに、不法滞在対策を重視しすぎるあまり、就学生などを不必要に排除しないよう釘を刺した。

さらに難民認定制度をめぐって小宮山議員は「認定手続きの公正さ・透明性を確保するうえで、外国人の入国を規制する出入国管理と難民を庇護するための難民認定がともに法務省の同じ機関で行われるのは問題だ」として、別機関で行うよう求めた。

山内議員は、政府案に比べて民主党案のどこに特徴点があるのか質問。これに対して中村議員は、難民認定業務を法務省(入国管理局)から分離して独立の第三者機関(難民認定委員会)に移管することを挙げ、その理由として「不法入国を取り締まるところと庇護を求めるところが同居する現行制度は公平・公正な審査の担保という観点から問題。難民認定は高度な専門性と迅速性が必要」と答弁した。

また中村議員は、難民認定申請者の保護、地位安定、公正・迅速な審査のためなどから難民認定申請期限(60日ルール)を撤廃すること、認定についての処分を6カ月以内に行うこと、難民認定基準を定めること、弁護人・通訳など補佐人とともに出頭できること、在留難民等に対し生活支援を行うことなどを民主党案に盛り込んでいることを強調した。

同じく民主党案提出者である今野東議員も答弁に立ち、民主党案で難民申請者「上陸特別許可制度」「在留特別許可制度」を創設する理由として、「わが国に上陸・在留し難民申請する者は有効な旅券を持たない者が多く、不法上陸として退去強制処分となるケースが多い。申請者の法的地位を安定させ、難民申請を行いやすくする、退去強制処分を受けることがないようにする」と説明。政府案の「仮滞在の許可」では期間が暫定的で申請者の法的安定性が低いのに対し、民主党案が「やさしい仕組み」であると強調した。

「自民党の腐敗体質を糾す」ヤミ献金等解明本部初会合

民主党の自民党ヤミ献金等解明本部の初会合が21日国会内で開かれ、本部長の藤井裕久幹事長らが石原国土交通相の迂回献金、細田官房長官の運転手給与肩代わりなどの事件を解明し、政治責任を追及していくことなどを決めた。

藤井本部長は冒頭の挨拶で「迂回献金にしろ、肩代わりにしろ、「何十年も自民党はやってきている。そしてその都度襟を正すと言って、嘘をついてきた。これにケジメをつけなければならない。腐敗した自民党の体質を糾すことは、民主党の世の中に対する責任」と述べ、解明と責任追及に対する意欲を示した。《民主党ニュース》



5月21日 その日のできごと(何の日)