平成5419日目

2003/11/09

この日のできごと(何の日)

【第43回衆院選】民主党が躍進

政権選択を最大の焦点にした第43回衆院選は9日、投開票された。自民党は解散時の247議席を減らし過半数(241議席)を割り込んだが、前回2000年衆院選の233議席は上回った。公明、保守新を加えた与党3党で国会運営を安定して進められる絶対安定多数(269議席)も確保。小泉純一郎首相は続投、自公保連立政権は継続される。

民主党は躍進し比例代表では72議席を獲得、比例第一党となった。小選挙区と合わせ計177議席。自民党に対峙する過去最大の野党になり、本格的な二大政党時代に入る。

公明党は34議席を確保、解散時を上回った。共産党は9議席を獲得したが解散時の20議席から大きく後退、社民党も解散時の18議席から激減し過去最低の6議席に落ち込んだ。保守新党も9議席から4議席に低落、二階俊博幹事長は「敗北」を宣言した。

内訳は小選挙区で自民党168、民主党105、公明党9、社民党1、保守新党4、無所属の会1、自由連合1、無所属11。比例代表は自民69、公明25、共産9、社民5。

自民党の山崎拓副総裁(福岡2区)と保守新党の熊谷弘代表(静岡7区)は落選。社民党の土井たか子党首(兵庫7区)は小選挙区で敗北したが比例代表で復活した。自民党の村岡兼造元官房長官(秋田3区)も落選し、世代交代を印象づけた。議員辞職した田中真紀子前外相(新潟5区)、加藤紘一元自民党幹事長(山形3区)は返り咲いた。

名古屋、福岡両市の小選挙区で自民党は全敗。民主党は都市部を中心に票を集めた。《共同通信》

自民党は目標としていた単独過半数の241議席に至らず、議席が伸び悩んだことに厳しい表情だ。

小泉純一郎首相は9日夜、党本部で「与党3党で安定多数を確保できれば(政権運営は)全く問題ない。今までの実績が評価されたと思う」と指摘。「与党3党で過半数を取れば問題はない」と強調したが、衆院解散時の247議席から議席を減らす見通しで、首相の求心力低下も予想される。

安倍晋三幹事長は「民主党も善戦しており、二大政党に進んでいく兆候が出ているのではないか」と分析。自民党が単独過半数に届かなかったことに関し「民主党と自由党の合併効果はあったと思う」と認めた。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲九州場所初日(9日・福岡国際センター)休場明けで進退を懸ける横綱武蔵丸は、人気者の小結高見盛を押し出して白星スタート。2場所連続優勝を目指す横綱朝青龍は、新小結岩木山を寄り切った。かど番の両大関はともに黒星。魁皇は闘牙にはたき込まれ、武双山は土佐ノ海の寄りに屈した。残る大関は千代大海が栃乃洋に、栃東が琴光喜にそれぞれ快勝した。関脇若の里は安美錦を落ち着いて寄り切った。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第2ステージ第12節最終日(9日・豊田スタジアムほか=2試合)勝てば首位返り咲きだった横浜Mは2−3で名古屋に競り負け、9試合ぶりの黒星で4位に後退した。前節5位のF東京は4−1で神戸に快勝して勝ち点を20に伸ばし、得失点差で2位に浮上した。《共同通信》

【プロ野球】

プロ野球日本シリーズを制したダイエーの選手会が、小久保裕紀内野手の巨人への無償トレードをめぐって生じた球団への不信感から、ハワイへの優勝旅行(12月)をボイコットする方針を固めたことが分かった。選手会の松中信彦会長が9日、球団幹部への抗議の意思を込めて表明した。

ダイエーは3日に、小久保の巨人への無償トレードを発表。無償での移籍と、事情説明が不十分だったことなどに、チーム内外から批判が出ていた。7日には中内正オーナーが、秋季キャンプを行っている宮崎で経緯を話している。

松中会長は「中内オーナーから十分な説明がないし、(高塚オーナー代行兼)社長のコメントもない。日本一の喜びが薄れてしまったし、とても楽しめないと思った」とボイコットする方針に至った理由を訴えた。

選手会では12日以降に、球団に正式表明する予定。中内オーナー、高塚猛オーナー代行とも9日は「直接聞いていないので、コメントのしようがない」と球団を通じての反応にとどまった。《共同通信》

【サウジアラビア】首都で自爆テロ

サウジアラビアの首都リヤド西部の高級住宅地で9日午前0時ごろ、自爆テロとみられる大きな爆発があった。国営サウジ通信が内務省筋の話として伝えたところによると、11人が死亡、122人が負傷した。20−30人が死亡したとの情報もある。

過激派組織による攻撃とみられ、治安筋はロイター通信に対し「(国際テロ組織)アルカイダの仕業」と述べたが、現場の住民はアラブ系がほとんどで、標的ははっきりしない。

リヤドの日本大使館は、日本人死傷者の情報はないとしている。同通信はサウジ人やスーダン人、エジプト人が死亡したと伝えた。《共同通信》

【奈良県知事選】柿本善也氏が四選

任期満了に伴う奈良県知事選は9日投票、即日開票の結果、無所属で現職の柿本善也氏(65)=自民、公明、社民推薦=が無所属の元衆院議員前田武志氏(66)と共産党公認の党県書記長沢田博氏(53)の両新人を破り、四選を果たした。投票率は前回を20.15ポイント上回る61.96%。《共同通信》

【ゴルフ】

米男子プロゴルフツアーの賞金ランキング上位30位までの選手が争う今季最終戦、ツアー選手権は9日、テキサス州ヒューストンのチャンピオンズGC(パー71)で最終ラウンドを行い、タイガー・ウッズ(米国)は74とスコアを伸ばせず、通算1オーバーの285で26位に終わった。この結果、史上初の5年連続賞金王はならなかった。

ビジェイ・シン(フィジー)が通算276で5位に入り、今季獲得賞金を757万3907ドル(約8億3300万円)として初の賞金王のタイトルを手にした。首位スタートのチャド・キャンベル(米国)が通算6アンダーの268でツアー初勝利を果たした。《時事通信》

【この日の民主党】

[衆院総選挙]民主党、40議席増の大躍進

第43回総選挙の投開票が9日行われた。前回を下回る投票率にもかかわらず、民主党は大幅に議席を伸ばしたが、目標とした200議席には届かなかった。菅直人代表は大勢が判明した10日午前1時過ぎに記者会見し「多くの議席をいただいた。次の機会での政権交代につなげることが、私の責任かと思う」と述べ、選挙結果を受けさらなる躍進に向け、努力する考えを示した。

また、イラクへの自衛隊派遣について「選挙前となんら、考えは変わらない。今まで以上に政府に説明を求めていく。派遣を断念させるために最大限の努力をしたい」と自衛隊派遣は認めない考えを強調した。

午前2時過ぎに議席は確定し、民主党は177議席(小選挙区105、比例72)を獲得。解散時の137、前回獲得の民主、自由の合計149を大幅に上回る大躍進となった。民主党は比例(定数180)では自民党を上回り第1党となった。

民主党以外の議席は以下の通り。自民党237、公明党34、共産党9、社民党6、保守新党4、無所属他13。《民主党ニュース》



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