平成5409日目
2003/10/30
この日のできごと(何の日)
【中国、北朝鮮】6カ国継続で合意
中国中央テレビによると、北朝鮮訪問中の呉邦国・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)は30日午後、金正日総書記と会談し、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の継続で原則合意した。会談で北朝鮮側は、核放棄と「安全の保証」を同時に行う「同時一括方式」を米国が受け入れるべきだと強調、金総書記は「都合のいい時期」の訪中を受諾した。
中朝間の原則合意で6カ国協議の年内再開の可能性が強まった。しかし、朝鮮中央通信は「同時行動の原則に基づく一括妥結案を実現する過程となるなら」と6カ国協議出席の条件を伝えており、今後も曲折が予想される。
中国側は、北朝鮮への経済援助も表明しており、援助をてこに、協議再開への説得を図ったとみられる。
中国中央テレビによると、会談で中国側は「北朝鮮と米国の関心事を同時に解決すべきだ」と主張した。《共同通信》
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【秋の園遊会】
天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が30日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。各界から招待者約1500人が出席。世界水泳で二つの金メダルを獲得した北島康介さん(21)、女子マラソンで五輪出場を決めた野口みずきさん(25)らが、両陛下や皇族方と和やかに歓談した。
ネクタイにスーツ姿の北島選手は、天皇陛下から「よい成績で本当におめでとう」と声を掛けられると「また来年、アテネオリンピックも頑張ります」と口元を引き締めた。
スキーヤーの三浦雄一郎さん(71)は「これ以上ない感激でした」と報告。父の敬三さん(99)は「体が続く限りやらせていただこうと思っています」と胸を張った。《共同通信》
【プロ野球】
現役最年長選手だった阪神の広沢克己内野手(41)は30日、甲子園球場内で記者会見し、今季限りで現役を引退すると発表した。今後は野球解説者となる。広沢は「家庭に戻って子どもたちに父親らしいことをしてやりたい」と話し、現役19年を「楽しいことも苦しいこともあったが、悔いはない」と言い切った。
現役最後の打席となる日本シリーズ第7戦で放った代打本塁打には「野球の神様っているんだなと思った」と感慨深げだった。《日経新聞》
◇
巨人が東京ガス・内海哲也投手(21=敦賀気比)と自由獲得選手として契約することが内定。30日、コミッショナー事務局から契約締結内定選手として公示された。
前日29日に東京・大森の東京ガス合宿所で巨人吉田編成部長、上田スカウトが内海に2度目のあいさつを行い、最高条件(契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円)を提示、入団することで合意した。00年のドラフト会議でオリックス1位指名を拒否して3年。内海は「長いようで短く感じた」と振り返った。《日刊スポーツ》
【日産自動車】102万台リコール
日産自動車は30日、「サニー」など25車種のエンジンに欠陥が見つかったとして、国土交通省にリコール(無料の回収・修理)を届けた。対象は計102万台。一メーカーからの一度の届け出としては、1969年にリコール制度が始まって以来二番目の多さ。同じ部品を使った車計153万台が海外に輸出されたり、現地生産されており、日産が負担する費用は計150億−160億円に上る見通し。
これまでに走行中にエンジンが止まるなどのトラブルが215件報告されているが、事故は発生していない。国土交通省は、コスト削減を図るため同じ部品を使ったことが大量のリコールにつながった可能性があるとみている。《共同通信》
【オウム裁判】松本被告、最終弁論で無罪主張
死刑を求刑されたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=の無罪を主張する弁護側最終弁論は、30日午後も東京地裁(小川正持裁判長)で続き、坂本堤弁護士一家殺害事件については「動機はない」とし、松本サリン事件は「元幹部らとの謀議はなく、まかれた物質がサリンなのか疑問」と述べた。
最終弁論は31日の第256回公判でも続けられ、夕方には終了。松本被告に最終陳述の機会が与えられた後、1996年4月の初公判から7年半ぶりに結審する予定だ。判決公判は来年2月27日に内定している。
30日午前中に最終弁論の「総論」で「弟子たちが暴走した」として、13事件すべての無罪を主張した弁護側は、午後からは各事件ごとの主張を展開。坂本事件について「松本被告が『ポアしろ』と殺害を指示した」とする検察側の主張に対し「指示していない」と反論。「教団批判に腹を立てた元幹部が殺害を計画した。松本被告の指示について述べた元幹部の供述は信用できず、発見された遺体が一家のものかも疑問」と述べた。さらに松本事件についても「犯行の指示はしていない」と主張した。《共同通信》
【民主党・小沢一郎氏】実行できなかったら政治家辞める
民主党の小沢一郎氏(旧自由党党首)は30日、岩手県玉山村での街頭演説で「政権を任せてくれたら私は必ず(公約を)実行する。実行しなかったら私は責任を取って政治家を辞める。私はそのくらいの覚悟で常に皆さんの前で話をしている」などと述べ、政権獲得を果たし同党のマニフェスト(政権公約)実現に全力で取り組む考えを強調した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】民主党の一部と連携も
小泉純一郎首相は30日、党本部で共同通信社などのインタビューに答え、衆院選で与党3党が過半数を獲得した場合について「民主党の中でどういう動きが出てくるか、見ないと分からない。民主党の中にも私の考えに賛成してくれる人が結構いる」と述べ、民主党の一部と連携する可能性があるとの考えを表明した。《共同通信》
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「あのような対応をされるとは思っていなかったた」小泉純一郎首相は30日の共同通信社などとのインタビューで、首相の引退勧告に抵抗した中曽根康弘元首相に強い不快感を示した。
中曽根氏に「政治的テロ」とまで批判されたことがいまだに尾を引いているようで、首相は「わたしが直接伺う場合には、ご自身(の判断)で、勇退していただき『ありがとう』とお礼(を言いに)に行きたかった」とこぼした。
73歳定年制の完全適用を決断した時期は10月初めと明かし「そのときは、自発的にご自身で勇退されることを期待していた」と振り返った。
自身の勇退の時期については「おやじ(小泉純也氏)は現役(の議員)で亡くなったが、65歳まで必死に耐えて頑張った。わたしも元気である限り、65歳まで一生懸命にやる」と述べた。《共同通信》
【国連】イラク首都の外国人職員退去へ
アナン国連事務総長は、赤十字国際委員会(ICRC)イラク事務所を狙った爆弾テロが発生、治安が一層悪化する懸念があるとして、バグダッドに残っている国連の外国人職員15人全員の国外退去を決定した。30日付の米紙ワシントン・ポストが国連筋の話として報じた。
首都からの退去で国連の外国人職員はイラク北部アルビルの10人だけになる。雇っているイラク人4000人による救援活動は継続する。
一方、29日付のニューヨーク・タイムズ紙などによると、米政府内では、イラクの大量破壊兵器捜索に当たる要員を大幅縮小し、米兵などを狙ったテロ・ゲリラ活動掃討に重点的に要員を充てる案が浮上している。
国連外国人職員の退去決定については、アナン事務総長と協議したパウエル米国務長官が異議を表明した。29日にはICRCも外国人職員の削減方針を発表しており、米政府当局者は国連の退去で非政府組織(NCO)などの活動縮小に拍車が掛かる可能性があると懸念している。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、東京上野・巣鴨などで街頭演説
民主党の菅直人代表は30日、東京都内の上野丸井前、王子駅北口、巣鴨地蔵通り入り口などを精力的に遊説して廻り、足を止め聞き入る多くの聴衆を前に、民主党の政策や政権交代の必要を熱心に語りかけた。
「『高速無料化できるはずない』なら論拠示すべき」菅代表会見
民主党の菅直人代表は30日の記者会見で、総選挙公示日から3日間の遊説の手応えについて「九州、中国、関西、東京と入ったが、いよいよ本番とあって、関心は高まっている。いい戦いになって最後の10日間を迎えると思う」と述べた。
民主党マニフェストの柱の一つである「高速道路無料化」について、小泉首相など自民党側から「タダほど高いものはない」「できるはずがない」との批判が出ていることについては、「きちんとした反論は聞こえなくなり、言葉だけの批判になっている。マニフェストとして財源なども含めて提案している以上、反論する方も、なぜできないのかの理由、根拠を示して反論すべきだ」と軽く一蹴した。
「日本で政権交代を起こすために足りないものは何か」との記者の問いに対しては、「公明党という政党がつねに与党に与党にシフトし続けていることが、政権交代を阻んでいる。しかし、100%の有権者が投票所に行けば、間違いなく政権交代は可能だ」と述べ、投票率が高まることへの期待を表明した。《民主党ニュース》