平成5408日目

2003/10/29

この日のできごと(何の日)

【オウム裁判】中川智正被告に死刑判決

地下鉄サリン事件のサリン製造役や坂本堤弁護士士一家殺害事件の実行犯とされ、計11事件で殺人、殺人未遂などの罪に問われた元オウム真理教幹部中川智正被告(41)に対し、東京地裁は29日、求刑通り死刑判決を言い渡した。

岡田雄一裁判長は、松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=との共謀を認定した上で「教祖の指示に従い、サリンを合成、使用した刑事責任はこの上なく重大。罪のない25人もの人が死亡しており、死刑をもって臨むほかない」と述べた。

弁護側は控訴する方針。

教団をめぐる一連の事件で死刑判決は10人目。地裁で審理中なのは松本被告と元幹部土谷正実被告(38)=いずれも死刑求刑=の2人だけで、松本被告は30、31日に弁護側が最終弁論を行い結審の予定。土谷被告は既に結審しており、来年1月に判決が言い渡される。

岡田裁判長は量刑理由で「地下鉄事件はいかなる意味でも許されない犯行で、関与者が極刑に値するのは当然。坂本事件では1歳の長男を殺害、松本事件ではサリンを噴霧車に注入するなど積極的に犯行に関与した」と指摘。その上で「松本被告の責任が極めて重いのは当然だが、これに従うことを選択し、医学知識を悪用した被告の責任もまた重い。反省しており再犯の恐れもないが、もはや被告には死刑で臨むしかない」と結論づけた。《共同通信》

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【プロ野球】

プロ野球の最優秀選手(MVP)に29日、セ・リーグは18年ぶりの優勝に貢献した阪神の井川慶投手、パ・リーグは日本シリーズを制したダイエーの城島健司捕手がそれぞれ初めて選ばれた。

最優秀新人(新人王)には10勝を挙げた巨人の木佐貫洋投手と、14勝のダイエー和田毅投手が選出された。和田はパで1980年の木田勇投手(日本ハム)以来の満票での選出。《共同通信》

【大手電機8社】黒字228億円

大手電機メーカーのうち三菱電機を除く8社の2003年9月中間連結決算が、29日出そろった。8社合計の純損益は228億円の黒字で、赤字だった前年同期に比べ457億円改善、三菱電機も約20億円の純利益の見通しで、9社全体でも黒字化する。リストラ効果に加え、薄型テレビやDVDなどのデジタル家電が業績をけん引し、冷夏による家電の販売不振を補った。

一方、富士通は、主力の企業向けシステム構築事業の採算が悪化したなどで、585億円の赤字。パソコン事業が不振だった東芝も321億円の赤字となった。デジタル家電への取り組みも不足気味で、他社と明暗を分けた。

8社合計の売上高は2.1%増の20兆4401億円。営業利益は7.0%減の2818億円だった。

増益は松下電器産業とシャープ、三洋電機の大阪勢とNECの4社。「薄型テレビが驚くほど売れた」(中村邦夫・松下社長)などと、デジタル家電でヒット商品を出した社が好調だった。対照的にブラウン管から薄型テレビへの移行が後れたソニーは、営業利益が51.3%減だった。《共同通信》

【第43回衆院選】公示から一夜

衆院選公示から一夜明けた29日、与野党の党首は全国各地の重点区を中心に遊説を本格化させた。各党がマニフェストを掲げて有権者に「政権選択」を問う戦いが熱を帯びてきた。

小泉純一郎首相は(自民党総裁)は長崎県大村市で「小泉は退陣しろというのなら、野党を応援していただいて結構。しかし引き続きやれということなら、歯を食いしばって日本をより強い国にするため頑張りたい」と強調、政権継続へ支持を訴えた。

民主党の菅直人代表は、大阪府吹田市で「抵抗勢力のドンと手を組み首相自身が自民党に取り込まれた」と指摘。「米国や韓国では行われているが、北朝鮮と日本では行われていないことがある。それは(選挙による)政権交代だ」と政権奪取へ強い意欲を示した。

公明党の神崎武法代表は那覇市の街頭演説で「最大の争点は年金改革だ。公明党案なら今後100年間、年金制度が安定して持続される」と支持を訴えた。

共産党の志位和夫委員長は奈良市で「首相は国民に痛みを押しつけても自覚がない。際限なう痛みが続く一方だ」、社民党の土井たか子党首も地元・兵庫県西宮市で「小泉内閣は憲法改悪内閣。後で『しまった』と思うようなことにはしたくない」とそれぞれ小泉首相を批判。保守新党の熊谷弘代表は地元・静岡県浜松市で「景気、暮らしなど国民の一番の心配に政治がしっかり答えを出すことが必要だ」と強調した。《共同通信》

民主党の小沢一郎氏は29日、2日連続の日程で地元・岩手県の岩手2区入りする異例の遊説を始めた。前日の公示日には福島、宮城両県で同党候補の応援に駆け付けており「東北はすべて勝てる」と豪語する小沢氏のメンツをかけた選挙戦となっている。

「小沢王国」と呼ばれる岩手県。岩手2区は県内4選挙区で唯一、前回選挙で自民党が議席を確保した選挙区だ。岩手4区からの出馬の小沢氏だが、現時点で自分の選挙区に寄る予定はなく、候補者とは別行動で2日間で2区の8町村を回りテコ入れを図る。

自民党関係者は「小沢氏が選挙区入りすると必ず票が動く。脅威の一言だ」と戦々恐々だ。

29日午前、野田村に姿を見せた小沢氏が「この町では初めての遊説です」と語り始めると、約300人の支持者は熱心に耳を傾けた。小沢氏は「小泉純一郎首相から農林水産政策を聞いたことはない」と述べ、政権交代の必要性を強調した。

28日には、前回県内6選挙区のうち4選挙区を民主党が占めた宮城県を訪れ、仙台市で「政権交代の推進力になってほしい。東北の首都仙台で良識ある投票を」と第一声。その後宮城3区、同6区を精力的に回るなど、まず「牙城」の足場を固める。《共同通信》

【中国・呉邦国氏】北朝鮮訪問

中国の序列第2位、呉邦国・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)は29日、平壌で北朝鮮ナンバー2の金永南・最高人民会議常任委員長と会談した。中国中央テレビによると、呉氏は北朝鮮の核開発問題について、6カ国協議の重要性を強調、金氏は「中国が核問題の平和解決のために重要な役割を発揮している」と高く評価した。

中国代表団はこの日、3日間の公式親善訪問のため平壌入りした。

同テレビによると、呉氏は会談で「北京で開催した(4月の)3カ国協議と(8月末の)6カ国協議は共に有益だ。情勢悪化を避けるために機能している」と言明。「朝鮮半島の核問題はとても複雑だが、どのような困難や曲折に直面しても対話による平和解決という正しい方向を堅持すべきだ」と述べた。

同テレビは双方が自国の考え方や立場を説明したと伝えており、呉氏は次回6カ国協議開催へ前向きな対応をするよう働き掛けたもようだ。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、大阪6カ所で街頭演説

民主党の菅直人代表は29日朝から、大阪のJR高槻駅前、地下鉄江坂駅前、阪急上新庄駅前、地下鉄天神橋筋6丁目駅前、南海堺東駅前、南海泉佐野駅前の6カ所の街頭演説を行った。

「今の政治にイエスかノーかの意思表示を」神本議員、高松で訴え

民主党の神本美恵子参議院議員は28日、香川県高松市を訪れ、辻々で演説した。

神本議員は「今の日本の政治をどのように考えているか」と聴衆に訴え、今回の選挙は自民党政権にイエスか、それとも「こんな政治ではイヤだ」とノーをつきつけるか、はっきりと意思表示する政権選択の選挙だと語った。

神本議員は2年3カ月の国会議員生活を振り返り、「小泉政権下にあって、議員辞職、大臣辞任、逮捕など、数々の政治と金の癒着構造が生み出すゆがみを見てきた。真っ先にここにメスを入れないで何の政治改革か」と断じ、今の政治に憤りを感じている有権者の声を一身に受けて、日本の政治を民主党が何としても変えると宣言した。また、「民主党がマニフェストに示した政権公約に目を通していただき、民主党が目指す社会は何かを見定め、国民生活の安心、安全につながる政権を選択してほしい」と力強く訴えた。

演説には香川1区、香川2区の候補者が同行した。《民主党ニュース》



10月29日 その日のできごと(何の日)