平成5393日目

2003/10/14

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】地村さん、蓮池さん両夫妻が会見

北朝鮮による拉致被害者の地村保志さん(48)と妻富貴恵さん(48)、蓮池薫さん(46)と妻祐木子さん(47)の両夫妻が帰国一年を前に14日、記者会見し「なぜ家族を早く返さないのか」「政府は消極的。小泉(純一郎)首相の再訪朝を」と北朝鮮や日本政府を批判した。

福井県小浜市役所で会見した地村さんは「外務省は粘り強く交渉すると繰り返していたが、何の進展もない」とし「子供たちにとって一日の遅れは一年に相当する」と早期帰国を求めた。さらに「小泉首相にもう一度訪朝してもらい、直接会談してもらうのが一つの解決策」と述べた。

富貴恵さんは、大韓航空機爆破事件の工作員の日本語教育係「李恩恵」とされた田口八重子さん=失跡当時(22)=について、北朝鮮で1978年9月から79年11月まで同じ招待所で暮らしていたことを明らかにした。李恩恵という名前は知らなかったという。

蓮池さんは新潟県柏崎市役所で会見。「5人の家族をなぜ返してくれないのか、大きな疑問だ」と北朝鮮を非難。「拉致問題は一年で駄目なら二年、三年という問題では絶対ない。一時間後にも進展があってほしい。(拉致問題の)風化を恐れている」と長期化を懸念した。祐木子さんは「スーパーで(子供が)好きな食べ物を見ると、今どうしているのか考える。(帰国後は)子供が行きたい所は、どこでも連れて行ってあげたい」と再開を待つ心情を吐露した。

地村保志さんと富貴恵さん夫妻は、帰国から一年が経過した現在までの心境をつづった手記を14日、共同通信などに寄せた。「子供を残しての帰国が親の取るべき行動か悩んだ」などと、永住帰国を決めた経緯や今後の抱負、拉致現場を訪れた時の心境などを赤裸々に語っている。

手記はA4判5枚にパソコンで印字。「帰国当初の思い」という章から始まり、最終の11章を「帰国して一年がたった今の葛藤」で締めくくっている。大半は保志さんの記述だが、一部の章では富貴恵さんが「子供は命のような存在。何もしてあげられないのが一番つらい」と、母親の心情を吐露している。

手記の中で特に印象深いのは、夫妻で6月に同級生と旅行し、兵庫県北淡町の震災記念館で色紙に「生」と書いた意味を説明した章。保志さんは「生きることの大切さを込めた。『生きていれば何かがある』との家内の口癖に励まされ支え合ってきた」と告白している。《共同通信》

北朝鮮による拉致被害者、小浜市の地村保志さん、富貴恵さん夫妻は帰国から一年を前に14日、小浜市役所で記者会見をし、いまだに子供たちの帰国が実現していないことに「当事者として正直、いら立ちを感じる」と話した。

打開策として家族会などで要望が上がっている小泉首相の再訪朝について「首脳同士が直接対話するのも一つの解決策ではないか」と指摘し、首相が金正日総書記と話し合うよう日本政府の最大限の努力を求めた。

保志さんは、この一年を「いろんな出来事や決断があり記憶に残らないほど早かった」とする一方、「子供の帰国を待つという点では長い一年だった」と振り返った。富貴恵さんは「めまぐるしかったが、多くの人たちが私たちを支えてくれ貴重な日々を過ごせた。帰ってきて本当に良かった」と語った。《福井新聞》

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【プロ野球・オリックス】新監督に伊原春樹氏

オリックスは14日、今季限りで西武監督を退いた伊原春樹氏(54)の監督就任を正式に発表した。神戸市内のホテルでの会見で伊原新監督は「最下位からチームを立て直すのは面白い。プレーオフに参加できる位置(3位以上)に持っていきたい」と抱負を述べた。背番号は「73」。2年契約で契約金3000万円、年俸5000万円。新コーチ陣、スタッフは近日中に発表される。

2年連続最下位と低迷するチームについて、伊原新監督は「投打のバランスが崩れていた。投手の故障者が戻ればいいチームになる」と分析し、投打のキーマンに具臺晟と谷をそれぞれ挙げた。(金額は推定)《共同通信》

【民主党】新ポスター発表

民主党は14日、衆院選のマニフェスト(政権公約)を強調する新しいポスターを発表した。目を見開き正面を見据えた菅直人代表の写真の上部に、大きく「Manifesto」の文字を配置。下部には菅代表が15日の合併大会で発表した「脱官僚」宣言の7項目が書かれている。

民主党はマニフェスト発表後、パンフレットなどでPRを図っているが、本番に向けさらに政策で勝負する民主党というイメージを有権者に浸透させる狙いだ。ポスターは15万部印刷され、近く都道府県連などに送付する。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのプレーオフ、リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)は14日、2試合を行い、ア・リーグ第5戦はヤンキース(東地区1位)がレッドソックス(同2位)に4−2で競り勝って3勝2敗とし、2年ぶりのリーグ制覇に王手をかけた。

ナ・リーグ第6戦はマーリンズ(東地区2位)がカブス(中地区1位)に8−3で逆転勝ち、1勝3敗から3勝3敗のタイに持ち込んだ。アの第6戦、ナの第7戦とも15日に行われる。

ヤンキースは二回に3点を先取、ウェルズ−M・リベラの継投で逃げ切った。松井秀喜外野手は4打数1安打1打点。八回に内野ゴロで貴重な追加点をもたらした。

マーリンズは3点を追う八回、敵失と5安打などで一挙8点を奪い、カブスの8年ぶりのリーグ優勝決定を阻止した。《時事通信》

【この日の民主党】

[参埼玉補選]藤井前自由党幹事長、政権選択訴える

民主党の藤井裕久・前自由党幹事長は14日、参議院埼玉選挙区補欠選挙の公認候補の応援で、熊谷市、さいたま市などを遊説した。

同日昼、候補者とともに熊谷のデパート前を訪れた藤井前幹事長は、買い物客らが見守る中でマイクを握り、小泉内閣を厳しく批判。「医療費の値上げも、イラクへの派兵も国民は支持していない。小泉内閣がこれまで続いてきたのは、ただ一つ、それに変わる政権勢力がなかったから。だから私たちは新しい民主党をつくった」と訴え、政権交代に向けて参院補選、および総選挙での支持を熱く呼びかけた。

この日の遊説には、田並胤明前衆議院議員、衆議院埼玉12区公認予定候補者も同行した。参院埼玉補選は26日に投開票される。《民主党ニュース》



10月14日 その日のできごと(何の日)