平成5333日目
2003/08/15
この日のできごと(何の日)
【北アメリカ大停電】電力供給の8割復旧
米北東部とカナダの広範囲な地域で起きた大停電は米東部時間15日午前までに、ニューヨーク、ペンシルベニア、オハイオ各州、カナダのトロントなどで復旧が進み、止まっていた発電容量の約8割が回復した。ニューヨーク中心部マンハッタンでも部分復旧した。
しかし、一日約700万人が利用するニューヨーク地下鉄は「安全点検に時間がかかる」として運行が停止されたまま。米自動車産業の一大拠点デトロイトでは復旧が17日まで遅れる見通しになるなど混乱が続いており、都市機能の完全回復は遅れそうだ。停電の原因は15日になっても判明していない。
ロイター通信によると、計約600万人が停電の中、15日の朝を迎え、タイムズスクエアでは路上で夜を明かした観光客らの姿も見られた。ニューヨーク証券取引所は15日朝、通常通り取引を開始した。
ブルームバーグ・ニューヨーク市長は同日、停電に関連して1人が死亡したと発表した。厳戒態勢の中、ニューヨークやカナダの首都オタワでは停電の混乱に乗じた市民による略奪行為も発生。同通信によると、約4万人の警察官らが動員されたニューヨークでは、ブルックリンで計26人が逮捕された。
米国北東部とカナダの電力会社協議会は15日午前までに、ストップしていた発電容量6180万キロワットのうち、約8割に当たる4860万キロワット分が復旧したと発表した。
停電の原因については、(1)ニューヨーク州の発電所の落雷(2)原発の機能低下(3)送電系統の不具合−など諸説あり、責任の所在をめくって米国とカナダ当局の見解の相違も露呈した。専門家は原因の特定には時間がかかりそうだと述べている。《共同通信》
◇
米国北東部とカナダの一部地域で起きた史上最大の停電は発生から丸一日たった15日夜までに、最大都市ニューヨークで電力供給が約29時間ぶりに全面復旧した。しかし地下鉄の運行再開が同日夕の帰宅時間に間に合わないなど、都市機能の回復に手間取っている。《共同通信》
◇
ブッシュ米大統領は15日、米カナダ大停電を受け、米国内の送電網など電力インフラの抜本的な整備を促進する方針を明らかにした。
送電設備の老朽化が今回の停電の背景にあるとの見解は、政権内でもほぼ一致。大統領選を来秋に控え、野党民主党はブッシュ政権のエネルギー政策を攻撃材料にする動きを見せており、大統領は先手を打つ形で、再発防止に万全を期す方針を打ち出した。
大統領は同日、カリフォルニア州で記者団に大使、今回の大停電が米国内の送電施設が老朽化していることの「警鐘になった」と語り、「送電線を近代化する必要がある」と言明した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【第85回全国高校野球選手権】第8日
第85回全国高校野球選手権大会第8日は15日、甲子園球場で2回戦3試合を行い、桐生一(群馬)小松島(徳島)沖縄尚学(沖縄)が3回戦に進んだ。
開幕試合を制した桐生一は四回に3長短打などで3点を挙げて優位に立ち、伊藤−藤田の継投で49代表の最後に登場した樟南(鹿児島)の反撃をかわし、3−2で逃げ切った。初出場の小松島は、三回に2点を先行し、五、七回にも得点。右横手投げの大和が旭川大高(北北海道)から10三振を奪って1点に抑え、9−1で快勝した。一回に1点を先制した沖縄尚学は三、五回にも加点。右腕広岡が毎回の10奪三振、無四球の力投で市岐阜商(岐阜)に4−0で完封勝ちした。
雨の影響で第4試合に予定されていた2回戦の木更津総合(千葉)−光星学院(青森)は16日に順延された。《共同通信》
【全国戦没者追悼式】
58回目の終戦記念日を迎えた15日、東京都千代田区の日本武道館で、政府主催の全国戦没者追悼式が開かれた。天皇、皇后両陛下や遺族代表ら約6200人が参列し、30万人に上る戦争犠牲者のめい福を祈った。
小泉純一郎首相は式辞で「過去を謙虚に振り返り、不戦の誓いを堅持する」と述べた上で、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献することを誓った。
参列者のうち、遺族は昨年を上回る約5000人。参列予定者の年代別では、60代が約半数を占め、続いて70代が約1560人、80歳以上が約550人の順で、高齢化が一段と進んだ。戦没者の孫やひ孫など戦後生まれの遺族も、過去最多の約120人となった。
式典は午前11時50分から始まり、両陛下の入場後、参列者全員で「君が代」を斉唱。続いて、小泉首相は「わが国は、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」と日本の加害責任に触れ、改めて「深い反省の念」を表明。さらに「世界各国との友好関係を一層発展させ、恒久平和に積極的に貢献するよう全力を尽くす」と述べた。《共同通信》
【靖国神社】4閣僚が参拝
終戦記念日の15日、小泉内閣の閣僚のうち平沼赳夫経済産業相、亀井善之農相、谷垣禎一国家公安委員長、鴻池祥肇防災担当相の4閣僚が東京・九段の靖国神社を参拝した。綿貫民輔衆院議長も参拝した。
小泉純一郎首相は同日午前、千鳥ヶ淵戦没者墓苑に献花したが、靖国神社には1月14日に就任後3回目の参拝をしており、今回は参拝を見送った。《共同通信》
【小泉純一郎首相】「挙党態勢は当然」
小泉純一郎首相は15日午後、自民党の森喜朗前首相、中川秀直国対委員長と首相官邸で約1時間10分にわたり会談し、9月の党総裁選などをめぐり意見交換した。
首相は会談後、記者団に「内政、外交、総裁選、いろいろ話をした」と説明。森氏から挙党態勢構築の要請があったことを認め、「挙党態勢は当然だ。改革に協力(する)勢力を結集するということだ」と強調した。ただ内閣改造の規模などについては「総裁選が終わってから考えればいいことだ」と述べるにとどまった。《共同通信》
【イラク】パイプライン爆破
トルコ南部のジェイハンへ原油を送るイラクのパイプラインで15日、爆弾によるとみられる火災が発生し、13日に再開されたばかりのイラク北部キルクーク油田からの原油輸出が16日までに停止した。
イラクのガドバン石油相代行は、16日の記者会見で「パイプラインに爆発物が仕掛けられたとみている」と述べ、輸出再開までには数日かかると指摘した。イラクでは、復興妨害や原油略奪目的によるパイプライン損傷事件が横行しているが、今回の事件は旧政権残存勢力などによる経済インフラを標的とした本格的な破壊活動とみられる。パイプラインはキルクークの南南西にある町バイジ付近で爆破された。
イラク北部からの石油輸送の大動脈である同パイプラインを通じた輸出はイラク戦争終了後初めてだった。輸出を軌道に乗せるには、国内の治安回復が必要であることをあらためて示した。
米軍当局者がロイター通信に語ったところによると、バイブライン近くで爆弾が発見されたケースも2回あった。
イラク戦争後、南部バスラ周辺の油田は既に輸出を再開。キルクーク油田は現在、日量約50万バレルを生産している。《共同通信》