平成5306日目

2003/07/19

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】英・ブレア首相と会談

小泉純一郎首相は19日夕、英国のブレア首相と神奈川県・箱根のホテルで会談し、終了後、共同記者会見した。小泉首相は北朝鮮の核開発問題について「北朝鮮は米国との二国間協議に固執しているが、多国間で話さなければならない」と述べ、米朝中に日韓を加えた五カ国協議の開催が必要との考えを強調。核、ミサイル、拉致問題の包括的な解決を目指す考えを示し、ブレア首相も「全面的に支持する」と表明した。

国連安全保障理事会での北朝鮮非難決議の採択について、小泉首相は会見で「趣旨は分かるが、そういう段階ではない」と慎重な姿勢を示した。

イラク戦争について両首脳は正当性を確認し、戦後復興では国際協調態勢の下で取り組むことで一致した。首相が自衛隊派遣のためのイラク復興支援特別措置法案を説明し「法案が成立すればさらに協力を進めたい」と表明したのに対し、ブレア首相は日本の取り組みを評価した。

イラク戦争の理由となった大量破壊兵器が見つかっていない問題でブレア首相は国内的に批判を受けているが、小泉首相は「ブレア首相の考え方は正しい。信念の人だと、尊敬している」と強調した。

このほか、イランの核開発問題で懸念払しょくのため国際社会が圧力をかける必要があるとの認識で一致。中東和平問題も協議し両首脳は環境、科学技術、情報技術(IT)の3分野での協力関係強化を盛り込んだ共同声明を発表。ブレア首相は2005年の愛知万博への参加も表明した。

両首脳は通訳らに絞った少人数の会談を1時間半にわたって行い、共同会見後、箱根のホテルに一泊して夕食をともにして会談を続けた。

ブレア首相の訪日は1998年1月、2000年7月の主要国首脳会議(沖縄サミット)に続き3回目。シェリー夫人も同行しており、20日に韓国に向かう。《共同通信》

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【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第13節第1日(19日・長居陸上競技場ほか=6試合)横浜Mが4−1でC大阪に大勝。勝ち点26で首位の市原と並び、優勝争いに割り込んできた。名古屋はGK楢崎の退場処分などで劣勢に回りG大阪と1−1、鹿島は後半、オゼアスに2得点を許して神戸と3−3で引き分け。名古屋と鹿島は優勝争いから後退。大分は2−0で京都を破り、F東京と清水は0−0で、仙台と東京Vは3−3で引き分けた。《共同通信》

【大相撲】

大相撲名古屋場所14日目(19日・愛知県体育館)魁皇と千代大海の両大関が3敗を守り、優勝はこの2人に絞られた。両者はともに4度目の優勝を懸けて千秋楽に直接対決する。魁皇は大関武双山を突き落とし、千代大海は時津海を突き出した。武双山と時津海は5敗目。雅山は土佐ノ海に敗れ4敗に後退。土佐ノ海も10勝4敗。大関栃東は北勝力に押し出されて7勝7敗となった。関脇若の里は5敗目、関脇旭天鵬は9敗目を喫した。小結栃乃洋は7勝目を挙げた。十両は垣添が11勝3敗でトップ。《共同通信》

【九州北部豪雨災害】

発達した雨雲を伴った梅雨前線の影響で、九州北部は18日夜から雷を伴った記録的な集中豪雨に見舞われ、19日午後には中国、四国、近畿南部、東海地方でも激しい雨となり局地的に1時間30ミリを超えた。

土砂崩れや河川のはんらんが相次ぎ、福岡県太宰府市では土石流により家屋が全壊し1人が死亡、ほかに福岡県内で2人が軽いけがをした。《共同通信》

【えちぜん鉄道】出発式

京福電鉄の福井県内路線を引き継いだ第三セクター「えちぜん鉄道」は開業前日の19日、記念イベントを行い、「一番電車」が福井駅を出発した。沿線各駅では太鼓演奏や朝市などの催しが行われ、2001年6月に勝山市で起きた正面衝突事故以来、2年1カ月ぶりとなる運行再開を祝った。

福井駅で行われた出発式では、同鉄道の山岸正裕社長(勝山市長)が「安全性確保を第一に、地域住民に希望をもたらす鉄道に育てていきたい」とあいさつ。西川一誠福井県知事、平山芳昭中部運輸局長が祝辞を述べた。

テープカット、くす玉割りの後、招待客らは白地に青のラインの電車に次々と乗り込んだ。車内では女性アテンダントが接客サービスに努めた。

20日から営業ダイヤによる運行がスタートする。当面は勝山永平寺線の福井−永平寺口間と、三国芦原線の福井−西長田間を運行し、10月に全線開通を目指す。《北國新聞》

【社民党・土井たか子党首】党首辞任を否定

社民党の土井たか子党首は19日夜、党本部で緊急記者会見し、秘書給与流用の詐欺疑惑による辻元清美前衆院議員らの逮捕を受けた自らの進退について「自らを戒め、社民党の信頼回復に力を尽くすことこそ、私の天命だ。総選挙は全力を振り絞って頑張りたい」と述べ、党首辞任を否定した。

辻元前議員に加え、土井氏の「分身」といわれるA子元政策秘書の逮捕で、土井氏の進退問題に発展するとの見方が浮上していたが、党首を退けば、今秋とも予想される衆院選を前に社民党が存亡の危機に陥るとして、続投を決断したとみこられる。

土井氏は「今回の事態は誠に残念。国民からの批判は真摯に、厳しく受け止めたい」と表明。その一方で「十二分に捜査に協力した。突然の逮捕で疑問を禁じ得ない」と警視庁の捜査を暗に批判した。さらに「一連の事実は知らなかった。党ぐるみといわれるのは心外だ」と反論した。

会見には福島瑞穂幹事長、保坂展人衆院議員が同席。福島氏は「辻元前議員が今度の総選挙に立候補するのがおかしいということでの逮捕ならば、選挙妨害ではないか」と指摘した。

18日の辻元前議員らの逮捕後、土井氏が会見したのは初めて。土井、福島両氏とも公の場になかなか姿を見せず、党内外から「説明責任を果たしていない」と土井氏らの姿勢を疑問視する声が強まっていたが、福島氏は会見で「事実を把握するのに時間がかかってしまった」と釈明した。《共同通信》

【森喜朗前首相】解散「11月中旬までに」

自民党の森喜朗前首相は19日、福井県敦賀市内で開かれた同党衆院議員の会合で講演し、衆院解散の時期について「11月の真ん中ごろまでにはあるのかなと見ている」と述べた。

10月26日には衆院統一補選が予定されているが、森氏の発言は補選実施後の解散もあり得るとの見方を示したとみられる。森氏が衆院の解散時期に具体的に言及したのは初めて。

森氏は、自民党は参院で過半数を回復するために来年夏の衆参同日選が望ましいとの考えをあらためて示しながらも「最近は早い時期の解散の声が大きくなっている」と指摘した。

10月14日の統一補選告示前の解散については、9月下旬の党総裁選やその後の内閣改造、臨時国会を理由に「難しいと思う。段取りを考えると(日程が)窮屈だ」と述べた。

森喜朗前首相は19日、福井県敦賀市内で講演し、凶悪な少年事件について「この今の子供たちの父親、母親、学校の教師の世代は日本の教育の中で最も組合運動が盛んだった(時期に教育を受けた)。左翼偏向思想、分かりやすく言えば日教組。そういう人たちによってつくられた人格だ」と述べた。少年事件の遠因に日教組による組合活動があるとの見解を示したものだ。

森氏はこれに関連し「国家、地域、家族に対し責任を持つことを教わらない人たちが大人になっている。そこで育てられた子供たちがもっと悪くなるのは当たり前だ。だから教育基本法を改正すべきだと言ってきた」とも述べた。《共同通信》

【中国】「香港政府、全力で支持」

中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相は19日、北京を訪問した香港の董建華行政長官と会談し「董長官の率いる香港政府を全力で支持する」と表明、中国政府も香港の「社会の安定」に向けて同長官を支援していく方針を強調した。

温首相は6月末に中央政府が香港と締結した自由貿易協定(FTA)的な性格の経済協力協定に関し、新たに電信、観光、金融の3分野で香港に対し大陸の市場開放を一層拡大すると約束した。

中国指導部は、香港で民衆の政府批判が高まった背景には、制定に反対して50万人規模のデモが起きた国家安全条例(国安条例)の問題だけでなく、長期化する不況など経済的要因が大きいとみており、経済回復への支援を通じて側面から支えていく姿勢を示した。

しかし香港では長官辞任要求が根強く、依然曲折が予想される。

一方、新華社電によると、胡主席は中国政府が「一国二制度」を徹底し「香港の自治には干渉しない」と強調。国安条例については董長官が17日、制定期限を設けず各回にあらためて諮問の上で再策定すると発表した方針を支持、「香港同胞の理解と支持が得られると確信する」と述べた。

また董氏が長官に就任以来「香港と国家のために苦労し働いてきた」と表明。董長官が中国の支持の下で現在の難局を乗り切ることに自信と期待を示した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は19日、ニューヨークのインディアンス戦に「5番・左翼」で出場し4打数1安打で打率は3割ちょうど。松井は第3打席まですべて内野ゴロだったが、八回一死一、二塁で6試合連続となる左前安打を放った。ヤンキースは7−4で勝ち、4連勝でア・リーグ60勝一番乗り。

マリナーズのイチロー外野手はロイヤルズ戦に「1番・右翼」で出場したが、左腕メイ(元巨人)に投ゴロ、遊ゴロ、遊ゴロ、右飛に封じられ4打数無安打。打率は3割4分8厘に下がった。マリナーズは1−5で敗れた。《共同通信》

【この日の民主党】

岡田幹事長、静岡県下で総選挙での支持訴える

民主党の岡田克也幹事長は19日、総選挙に向けた予定候補者の応援のため静岡県に入り、富士市、静岡市、磐田市、浜松市などで街頭演説会や座談会に参加した。静岡5区の細野豪志衆議院議員、静岡4区の田村謙治予定候補者、静岡3区の鈴木やすし予定候補者、静岡8区の鈴木康友衆議院議員がそれぞれの選挙区で同行した。

この日の最初に、5区のJR富士駅前で現職の細野議員とともに街頭演説会に臨んだ岡田幹事長は、前日の衆院予算委員会での小泉首相との論戦に言及。大量破壊兵器が見つからず、イラク攻撃支持の根拠が揺らいでいることに対する首相の弁明について、「極めて軽い。悩みぬいた末の政治家の決断とは思えない」と指摘。改めて首相としての資質に疑問を呈した。

さらに、「民」「地方」「個人」の3つのエネルギーを充分に引き出していくのが、今日の政治の最大の役割であり、日本を再生する秘訣だと提起。「しがらみのある政党政治ではこれはできない。しがらみの極めて少ない民主党でなければ、本当に日本を変えることはできない」とし、次期衆院選での民主党候補への支持を力強く訴えた。《民主党ニュース》



7月19日 その日のできごと(何の日)