平成5147日目
2003/02/10
この日のできごと(何の日)
【横綱朝青龍関】モンゴルに凱旋
モンゴル出身初の大相撲の横綱、朝青龍(22)が10日夜、横綱昇進後初めて首都ウランバートルに里帰りした。これまで旭鷲山などが大相撲で活躍しているモンゴルでも横綱の誕生は初めてで、故郷では国民的な英雄。1月末に訪日した両親らとともに到着したウランバートル空港では、待ち構えていた地元報道陣らの歓迎を受けた。
空港でモンゴルの民族衣装姿で会見した朝青龍は「(日本以外では)アジア初の横綱になった。モンゴルの皆さんと喜びを分かち合いたい」などと日本語で語った。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【与野党5首脳】韓国・盧武鉉次期大統領と会談
自民党の山崎拓幹事長ら与党3党の幹事長、民主党の菅直人代表、社民党の土井たか子党首は10日、ソウル市内の外交通商部で韓国の盧武鉉次期大統領と相次いで会談し、北朝鮮の核開発問題は対話による平和的解決を目指すとの方針で一致した。
盧氏は小泉純一郎首相の靖国神社参拝に関し「(日本が)平和を愛する国であることを証明してほしい」と述べ、今後の日本の対応を注視する姿勢を表明。日韓関係については「歴史の問題はあるが、未来を築き上げ、希望を共有することで解決していきたい」と未来指向を強調した。《共同通信》
【海上自衛隊】米軍と情報交換
海上自衛隊は10日、テロ対策特別措置法に基づく対米支援のため、インド北部のアラビア海に派遣しているイージス護衛艦「きりしま」(7250トン)を、共同通信などの取材団に初めて公開。指揮を執る高島博視海将補は、米海軍と情報を交換していることを明らかにしたが「特措法の枠内の作戦だ」と強調した。
「きりしま」は、政府がイラク情勢の緊迫を想定し、米国に新たな貢献をアピールするため派遣を決定。昨年2月に母港の横須賀基地(神奈川県)を出港した。
ペルシャ湾に隣接する広い海域で、米英の艦艇への洋上給油に当たる海自補給艦を護衛するのが任務。米軍との情報の交換は洋上補給に伴う範囲に限られているという。
現地で活動を開始した1月上旬以降、近づいてくる民間機、軍用機を高性能のレーダーで捕捉し無線交信。いずれもすぐに敵対行動ではないと確認したというが「万が一の自爆テロも警戒したやりとりが何度もあった」(海自幹部)という。
同日、艦内で行われた防空訓練用のシミュレーション。識別不明の航空機が近づいたとの想定で、艦の頭脳に当たる戦闘指揮所(CIC)の大型スクリーン4枚にアラビア半島の大型地図、機体の位置、周辺の航路情報が映し出された。
行動を共にしている護衛艦「はるさめ」でも、小型船舶による自爆テロを想定して、機関銃の実弾射撃訓練を行った。《共同通信》
【仏、独、露】イラク査察継続で共同宣言
シラク・フランス大統領は10日、パリでプーチン・ロシア大統領と会談した後の共同記者会見で、対イラク国連査察の継続と強化を求め、武力行使に反対を表明するフランス、ドイツ、ロシア3カ国の共同宣言を発表した。
シラク大統領は「現時点で戦争を正当化するものはない。武力行使は最後の手段だ」と言明。プーチン大統領も「われわれは戦争に反対だ」と述べ、大量破壊兵器の平和的な武装解除を追求すべきだとして、米国による早期の武力行使に対し歩調を合わせて反対する3カ国の共同戦線構築を強調した。
また、大西洋条約機構(NATO)によるトルコ支援問題でフランスとドイツ、ベルギーが米国の支援提案を拒否したことに、ブッシュ米大統領は10日、「失望している」と強い不満を表明し「同盟に悪影響を与える」と警告。フランス、ドイツなどと米国との亀裂が一段と深まった。
中国の江沢民国家主席も11日、シラク大統領と電話会談し、共同宣言に支持を表明。14日の国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長らによる国連安全保障理事会への追加報告を前に、フランス、ドイツ、ロシア3国に加え中国が足並みをそろえたことで、米英との駆け引きが活発化しそうだ。《共同通信》
【イラク】米偵察機の飛行受諾
国営イラク通信によると、イラクのアミン国家監視局長は10日、国連査察団で米軍U2偵察機による上空査察を認めることを決め、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長に受諾の書簡を送ったと発表した。また、イラクのドウリ国連大使も同日、イラクが来週にも大量破壊兵器禁止を法制化するとの見通しを示した。
科学者の単独聴取に続くイラク側の新たな譲歩と言え、ブリクス委員長が14日の国連安全保障理事会で行う査察追加報告を前に好評価を引き出して、対イラク攻撃を回避する狙いがある。
ただ、ブッシュ米大統領は「U2の飛行が必要なのはイラク側が武装解除に応じていないためだ。必要なのは武装解除だ」と協力姿勢は不十分との見解を示した。
ブリクス委員長はイラクから提出を受けた生物・化学兵器廃棄などに関する説明文書について「新しい証拠はない」と述べており、米国が要求する「全面協力」の評価を得るにはまだ隔たりがあるとみられる。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表らが盧武鉉次期韓国大統領と会談
菅直人代表を団長とする民主党訪韓代表団が10日、韓国・ソウルで盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領、金大中(キム・デジュン)大統領らと相次いで会談し、北朝鮮問題などについて意見を交わした。会談には代表団として、菅代表のほか、土肥隆一、荒井聰、近藤昭一の各衆議院議員が出席した。
盧次期大統領は会談の中で、「北韓(=北朝鮮)が核兵器を持つことは大変危険であり、容認できない」とした上で、「北韓に対して圧力を行使するのも一つの方法だが、北韓が応じなければ最終的には武力行使になる。それは避けなければならない」と述べ、米国の武力行使によって韓半島全域を巻き込む戦争が起きることを避けるため、北朝鮮との交渉の席に着くよう米国を説得していくとの方針を示した。
これに対し菅代表は、「日本には国交回復、拉致問題などがあるが、戦争になれば韓半島だけでなく、わが国を巻き込む戦争になる可能性が高い」との認識を示し、「北朝鮮を説得するためには、日米韓が共通の総合的なプランをワンパッケージとしてまとめ、北朝鮮に対応すべきではないか」と述べ、日米韓が協調して北朝鮮との交渉に臨めば平和的解決は可能との考えを提示。盧次期大統領もこれに賛意を示した。代表団はこの後、国会を訪問して韓国国会議員とディスカッションを行うとともに、青瓦台で金大統領と会談し、空路帰国した。
菅代表は、これに先立つ8日、博多港から高速船で盧次期大統領の出身地でもある釜山に渡り、翌9日に鉄路でソウル入りした。その後、成田から空路で到着した土肥、荒井、近藤の各議員と合流し、38度線を見渡せる、板門店近くの都羅(トラ)展望台と、北朝鮮が工作員潜入などのために掘ったといわれる地下トンネルを視察。翌10日に、新千年民主党本部に韓和甲(ハン・ファガブ)代表を表敬訪問するとともに、盧次期大統領と会談した。
今月25日に行われる盧次期大統領の就任式には、民主党からも出席を予定している。
自民党長崎県連の公選法違反事件に関する報告について(談話) 2003/02/10
民主党幹事長代理 北橋健治
本日、自由民主党より「自民党長崎県連前幹事長らによる公選法違反事件に関して」の報告が出された。これは1月23日の予算委員会での質問の結果、本日を期限として出されたものである。
3週間近くの時間をかけたにもかかわらず、報告の内容は起訴状の丸写し同様で、独自の調査努力による事実は何一つ含まれていない。虎島長崎県連会長や久間前会長への事情聴取についても「全て幹事長に一任しており知り得る立場にない」との責任回避のみである。これでは調査報告の名に値せず、率直に言って、国民に対して、本事件の解明のみならず「政治とカネ」の問題への説明責任を果たそうという誠意すら見えない。
われわれ民主党は、予算委員会での「政治とカネ」に関する集中審議を要求しており、与党三党はこれに直ちに応じるべきである。また、関係者の参考人招致を含め、国会において本事件に関する調査を行い、事件の背景に見え隠れする自民党政権の構造的な腐敗ぶりを国民の前に明らかにしていく。《民主党ニュース》