平成5208日目
2003/04/12
この日のできごと(何の日)
【イラク戦争】米英軍、全土制圧へ
12日付の米紙ワシントン・ポストは米当局の話として、イラク戦争最後の決戦場とみられたイラク北部のフセイン大統領の故郷、ティクリットから、イラク軍がほとんど姿を消していると報じた。米軍無人偵察機の情報という。
AP通信も、ティクリットのイラク軍は米英軍の空爆で大きな損害を受け、大規模な戦闘なしで制圧される可能性が出てきたと伝えた。同市が陥落すれば米英軍がイラク全土を事実上制圧したことになり、3月20日に始まったイラク戦争は終結に向かう。《共同通信》
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米軍とイラク軍の最後の決戦場になるとみられていたフセイン大統領の故郷ティクリットをイラク軍部隊が放棄した可能性が12日出てきたことで、米軍がイラク軍との大規模な戦闘なしに近く制圧する見通しが強まった。
米中央軍報道官は同日、クウェートで待機していた米陸軍第4歩兵師団の一部部隊がイラク領内に入ったことを確認、北部に投入されるとみられ、全土制圧に向け米英軍地上部隊は一段と増強される。
ティクリットが陥落すれば米軍は事実上イラク全土を制圧、3月20日開戦のイラク戦争は終結に向かうことになる。またバグダッドの米軍当局者は、イラクのサーディー大統領顧問が12日、バグダッドで米軍に投降したことを明らかにした。顧問は米軍が拘束または殺害を目指すとして11日リストを公表したイラク指導部55人の一人で、リスト公表後初の身柄拘束。
ブッシュ米大統領はティクリット陥落後に、正式に勝利宣言し、軸足を戦後復興に移す見通し。
フセイン政権を崩壊させた米英軍は12日までに、首都バクダッドをはじめバスラ、キルクーク、モスルなどイラク国内の主要都市を制圧。しかし、ティクリット周辺に特別共和国防衛隊などが集結、米軍は陣地を築いた可能性があるとして、集中的な空爆を続けた。
しかし12日付米紙ワシントン・ポストによると、ティクリットでは、既に兵士の逃亡などで防衛態勢がほぼ消滅していることが、米軍の無人偵察機などで確認された。米軍幹部の中には、小規模なゲリラ的抵抗があるにしても、半日程度で攻略可能との見方もある。《共同通信》
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【ダイヤモンド・プリンセス】進水式
長崎市の三菱重工業長崎造船所で12日、世界最大級の豪華客船ダイヤモンド・プリンセス(約113,000トン)の進水式が行われた。客船は昨年10月、内装工事中に火災を起こした旧ダイヤモンド・プリンセス(現サファイア・プリンセス)から船名を受け継ぎ、先行させて建造した同型の姉妹船。
進水式には、造船所や英国船主P&Oプリンセス・クルーズ社の関係者ら約80人が出席。花火や風船で祝い、白く仮塗りした全長290メートルの船体を、ドックから約700メートル先の岸壁へタグボートで運んだ。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第3節第1日(12日・味の素スタジアムほか=6試合)今季からJ1に初昇格した大分が3−2でG大阪を破り、初勝利を挙げた。
大分は1−1の後半6分、高松が頭で合わせて勝ち越し。その4分後にも加点して、G大阪の反撃を1点に抑えた。
横浜Mは前半終了間際、久保が移籍後初ゴールとなるボレーシュートを決めて先行。後半に清水が2得点し3−0で東京Vに快勝した。横浜Mは鹿島、磐田、清水に次いで、4チーム目となるリーグ戦通算200勝を記録した。
磐田は後半13分、藤田が左足で決めて浦和に1−0で勝ち、神戸は幡戸の2ゴールなどで好調の市原に3−0と完勝した。C大阪とF東京は0−0で引き分け、柏は京都を1−0で振り切った。《共同通信》
【小泉内閣】支持率が微増
共同通信社が4月11、12両日実施した緊急電話世論調査の結果、小泉内閣の支持率は46.3%と3月20、21日の前回調査より3.0ポイント上がった。不支持は43.3%と前回比で1.6ポイント減。
イラク戦争が早期終結の見通しとなったことが反映したとみられる。調査対象の55%が米国などによるフセイン政権崩壊を評価し、日本政府の米国支持方針を評価する人も前回より増加したことも背景にあるようだ。《共同通信》
【G7】イラク支援、国連決議で
先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は12日朝、2日目の会合を開き、同日昼に共同声明を採択して閉幕した。共同声明は、イラク復興では「国連安保理のさらなる決議を支持する」と指摘。国際通貨基金(IMF)や世界銀行を含めた多国間の枠組みでの支援が必要との考えで一致した。イラクの債務問題はパリクラブ(主要債権国会議)で早期に協議することに期待を表明した。
世界経済については、厳しい局面に直面しているとし各国が協調して引き続き成長のために必要な政策をとることを確認。
G7はイラク支援では、国際協調の必要性では一致したものの国連の具体的な役割には踏み込んでおらず、6月のフランスでの主要国首脳会議(サミット)に課題を残した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は12日、ニューヨークのデビルレイズ戦で、4−4の九回一死満塁で左前にメジャー初のサヨナラ安打を放った。
松井は一回二死、一、二塁で見逃し三振。第2、第3打席が中飛。一飛で同点の七回一死満塁の第4打席はニゴロ併殺打に倒れていた。5打数1安打1打点で打率は3割2厘。
マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦で今季初本塁打を放つなど2打数1安打2打点、3四球で、打率は2割6分7厘。イチローは三回一死一塁の第3打席で右翼ポール際に本塁打した。長谷川投手は八回に登板し、1回を1安打無失点。試合はマリナーズが13−4で大勝した。
メッツの新庄外野手はエクスポズ戦の七回に代走で出場後左翼に入り、八回二死一、二塁での打席は右飛だった。試合はエクスポズが5−4で勝った。《共同通信》