平成5209日目
2003/04/13
この日のできごと(何の日)
【第15回統一地方選挙】
第15回統一地方選挙は13日、10都道県知事選と札幌市長選、44道府県議選、12政令市議選の前半戦4選挙が行われた。10都道県知事選の平均投票率は、52.63%で前回を下回った。《共同通信》
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現職の石原慎太郎氏(70)=無所属=の政治手法が最大の争点となった東京都知事選は、石原氏が無所属で評論家の樋口恵子氏(70)=民主、社民支持、共産党公認で党都委員長の若林義春氏(52)、無所属で発明家のドクター・中松氏(74)らを破り、再選を果たした。
投票率は45%前後の見通しで、共同通信の出口調査によると、石原氏は約七割の圧倒的な支持を獲得し、樋口氏らを引き離した。国を批判し独自政策を打ち出す「石原流」が有権者の信任を得たことで、石原氏は二期目も東京から国を変革する姿勢を強調するとみられる。
石原氏は抜群の知名度や実績を生かし、都連レベルで支持した自民、公明両党のほか、樋口氏を支持した民主党の一部や無党派層からも広く支持を集めた。石原氏に対し、政界再編の台風の目として国政復帰を期待する動きも出てきそうだ。
過去最少の五人の候補で争われた今回の選挙では、共産党を除く各党が脇役に徹し、首長選での「脱政党」の流れを裏付けた。選挙期間中に進行したイラク戦争に伴い、樋口氏や若林氏らは「戦争反対」を訴えたが、うねりにはならなかった。《共同通信》
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北海道知事選は、無所属新人で元経産省官僚の高橋はるみ氏(49)=自民、保守新推薦、公明支持=が、前衆院議員鉢呂吉雄氏(55)=民主、自由、社民推薦、元副知事磯田憲一氏(58)、元衆院議員伊東秀子氏(59)らいずれも無所属新人の8人を破り、初当選を確実にした。
高橋氏は官僚としての実績を積極的にアピール。IT(情報技術)やバイオテクノロジーによる経済の再生を訴え、自民支持層を手堅くまとめた。選挙戦終盤には、公明の支持を受け、道内全域で得票した。
鉢呂氏は民主・連合の組織力を生かし切れず、票が伸び悩んだ。磯田、伊東両氏は草の根選挙で無党派層の支持を狙ったが、大きなうねりを起こせなかった。前道議会議長酒井芳秀氏(58)と、道教組委員長若山俊六氏(64)=共産推薦=はともに及ばなかった。《共同通信》
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神奈川県知事選は、新人で前衆院議員の松沢成文氏(45)(無所属)が、 自民、公明、保守新党が推薦した洋食器販売業宝田良一氏(55)(同)、 医師飛鳥田一朗氏(56)(同)、前参院議員田嶋陽子氏(62)(同)ら新人6人を破り、初当選を決めた。 全国の知事で最年少の田中康夫・長野県知事より2歳若い知事の誕生となる。 《読売新聞》
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「覆面県議」誕生–。岩手県議選で13日、無所属新人の覆面レスラー、ザ・グレート・サスケ氏(33)=本名村川正徳=が初当選を果たした。選挙活動に続き議員活動も覆面姿で行う予定だが、総務省も「聞いた事がない」としている。 「みちのくプロレス」(盛岡市)社長のサスケ氏は13日夜、当選確実の知らせを受け、盛岡市内の事務所で「私の有り余るパワーをリングの外で発揮します」と述べた。
「みちのくプロレス」(盛岡市)社長のサスケ氏は13日午後10時半すぎ、当選確実の知らせを受け、事務所横の屋外に設営されたリング上で家族や支持者に囲まれ勝利宣言。「私の有り余るパワーをリング外で発揮します」と抱負を述べ、「これが私の顔です。マスクを脱ぐつもりはありません」とあらためて断言した。サスケ氏が出馬した盛岡選挙区は定数10に12人が出馬する少数激戦だったが、知名度を背景に教育改革などを公約に掲げ支持を得た。《共同通信》
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北朝鮮による拉致被害者、福井県小浜市の地村保志さん(47)と富貴恵さん(47)夫妻は13日午後、自宅近くの市立加斗小学校を訪れ、県知事選の投票を行った。夫妻が選挙で投票するのは帰国後初めて。
地村さんは、拉致される前年の1977年に実施された小浜市長選以来の投票といい、「日本国民として選挙に参加できて感無量、拉致問題解決に向け信頼できる人に投票した」と述べた。地村さんによると、平壌での選挙は、推薦された一人の候補について投票用紙に○×式で記入する方法だったという。富貴恵さんは「(北朝鮮の選挙は)雰囲気が違う。こちらのやり方が正しいと思う」と話した。
新潟県真野町の曽我ひとみさん(43)もこの日午前、同町の公民館で県議選の投票をした。曽我さんは19歳で拉致されたため日本での選挙の投票は初めて。曽我さんは投票後「この年で初めて選挙したのでまだピンと来ないが、日本の国民なんだなあという実感が少しわいてきた」と感想を述べた。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】海辺を散策
神奈川県の葉山御用邸で静養中の皇太子ご夫妻と長女の愛子さま(1つ)は13日、邸近くの海岸を散策。初夏のような陽気の中、家族連れの人たちと、にこやかに歓談された。
午前中に約30分間、午後は1時間10分ほど、3人は愛子さまを真ん中に手をつなぎ、小さな岬や波打ち際を歩いた。愛子さまは飛び交う鳥が気になる様子で、何度も空を指さしたり、周囲に手を振ったりした。《共同通信》
【ゴルフ】
男子ゴルフの今季メジャー大会第1戦、マスターズ・トーナメントは13日、オーガスタ・ナショナルGC(7290ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、13年ぶりのプレーオフの末にマイク・ウエア(カナダ)がメジャー初優勝を果たし、賞金108万ドル(約1億3000万円)を獲得した。
68で回ったウエアと、65をマークしたレン・マティース(米国)が通算7アンダーの281で並び、ウエアがプレーオフ1ホール目で下し、カナダ選手としてメジャー大会を初制覇。左打ちの選手によるマスターズの優勝は初めてで、メジャーでは1963年の全英オープンを制したボブ・チャールズ(ニュージーランド)以来史上2人目。
5位でスタートしたタイガー・ウッズ(米国)は75と崩れて15位に終わり、大会史上初の3連覇はならなかった。片山晋呉は通算8オーバーの37位。《時事通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は13日、デビルレイズ戦に「5番・左翼」で出場し、今季2度目のノーヒット。ヤンキースは1−2で敗れ、連勝は5でストップ。マリナーズは、レンジャーズ戦に延長十三回、4−3でサヨナラ勝ちした。長谷川投手が九回途中から3回1/3を無失点と好投し、1回を三者凡退の佐々木投手が今季初白星。イチロー外野手は「1番・右翼」で6打数2安打、2盗塁を決めた。メッツの新庄外野手はエクスポズ戦に代打で1打数無安打。チームは1−2でサヨナラ負けし5連敗を喫した。《共同通信》
【この日の民主党】
三重、神奈川県知事選で推薦候補らが圧勝
2003年統一地方選挙の前半戦の投開票が13日行われ、10都道県知事選、44道府県議選、12政令市議選などの結果が判明。民主党は、三重、神奈川、福井、福岡の各県知事選で推薦・支援候補が勝利したほか、道府県議選、政令市議選でも当選者が前回選挙を大きく上回った。
北川正恭前知事の任期満了に伴う三重県知事選挙では、無所属の新人で、民主党、自由党、社民党、連合三重、新政みえが推薦する前松阪市長の野呂昭彦氏が初当選した。
今回の三重県知事選は、有力3候補がそれぞれ「北川県政の継承」を謳う選挙戦となったが、松阪市長としての実績などが高い評価を受けた野呂氏が県内全域で幅広い得票を集め、他の候補を圧倒。早々と当選を決めた。
初当選を決めた野呂氏は、「北川前知事の改革をもっとグレードアップし、よりトータルで機能を発揮できる県政のシステムを組み立てていきたい」と抱負を語った。また、当面の政策課題として、県財政の立て直し、地域との連携の強化などを挙げた。
選挙対策本部長の高橋千秋参議院議員は、「北川改革をどう引き継ぎ、進めるのかが県政の課題となる中で、やはり政策のプロが県民に望まれたのだと思う」と選挙戦を振り返った。
新人候補7人の争いとなった神奈川県知事選挙では、無所属で前民主党所属衆議院議員の松沢成文氏が当選。与党3党が推薦する候補に36万票余の大差をつけての圧勝だった。
勝因について松沢氏は「良識ある神奈川の皆さんがしっかり政策の中身を見ていただいて、正しい判断をしていただいた」と述べた。今後の抱負については、「神奈川は今、財政も経済も厳しくマイナスイメージがある。それをはね返して神奈川の持っている先進性を日本全体、世界に広めていきたい。そういう知事でありたい」と語った。
民主党、自由党、社民党の推薦を受けて北海道知事選挙に臨んだ前衆議院議員の鉢呂吉雄氏は、終盤の追い上げもあと一歩届かず、与党3党が推す高橋はるみ候補に惜敗した。
選挙事務所で会見した鉢呂氏は、「(準備の)期間が短かったこともあるが、それだけが敗因ではない。かなり浸透できたと思ったが、熱意、政治姿勢を伝え切れなかった」と語った。また、「支持してくださった皆さんには、短期間でこれだけの戦いができたことにお礼を言いたい」と、感謝の言葉を述べた。
東京都知事選挙では、現職の石原慎太郎知事が再選され、民主党が支持する樋口恵子候補は及ばなかった。
石原氏の当選確実が伝わり、記者会見に臨んだ樋口候補は、「出馬を決めてから3週間、大変気持ちよい選挙ができた。市民団体を中心に、本当に大勢の方が一生懸命運動を進めてくれたことに感謝している。民主党の菅代表までが何と勝手連の1人として活躍してくれた。『市民団体の勝手連』プラス『政党の勝手連』という新しい選挙ができたことを嬉しく思う。新しい出会いが生まれた」と終始笑顔で選挙を振り返るとともに、2期目の石原知事には、「問答無用の都政から都民の参加が見える都政に」と注文をつけた。
このほか、福井県知事選挙では新人の西川一誠氏、福岡県知事選挙では現職の麻生渡氏が、それぞれ民主党の推薦を受けて当選した。
統一地方自治体選挙結果について(談話)
民主党幹事長 岡田克也
本日、統一地方自治体選挙前半戦の投開票が行われ、知事選挙においてはわが党の推薦候補4名のうち3名の当選を果たすことができました。しかし、与党との全面対決となった北海道知事選挙においては、残念ながら鉢呂吉雄候補が大激戦の末、僅かにおよばぬ結果となりました。選挙戦においてご支持、ご支援いただきました多くの皆さまに心から感謝申し上げますとともに、北海道知事選挙が大変残念な結果となりましたことを率直にお詫び申し上げます。
また、神奈川県知事選挙において、わが党所属議員であった松沢成文候補が当選を果たしました。地方分権・地域主権の確立をめざす上で、わが党の理念・政策を共有する首長がまた一人誕生した意義は大変大きいと考えています。東京都知事選挙においては、残念ながらわが党が支持した樋口恵子候補は当選することができませんでした。しかし、短い準備期間にもかかわらず、多くの都民の皆さまの共感を得て支持の輪を広げることができ、将来に明るい材料を残したものと考えています。
同時に行われた道府県会議員選挙において、多くの民主党公認・推薦候補が当選を果たすことができました。わが党の公認・推薦候補をご支持、ご支援いただいた多くの皆さまに心より感謝申し上げます。このあとさらに市区町村長・議員選挙が実施されますが、さらに多くの首長ならびに議員を誕生させるために全力を尽くします。
今回の選挙結果を見ても、小泉政権の限界はすでに明らかとなっています。民主党としては、来るべき次期総選挙における政権交代をめざし、統一地方自治体選挙後半戦および国政補欠選挙の勝利に向けて、全力で取り組む所存です。引き続き、民主党への一層のご支持、ご支援をお願い申し上げます。《民主党ニュース》