平成5191日目

2003/03/26

この日のできごと(何の日)

【イラク戦争】誤爆で一般市民十数人死亡

イラクの首都バグダッドで26日午後、米英軍の空幕により住宅地区が大きな被害を受け、目撃者によると、一般市民十数人が死亡、30人が負傷した。誤爆とみられるが、イラク戦争でこれだけの規模の民間人犠牲者が一度に出たのは開戦後初めて。反戦の国際世論が盛り上がるのは必至で、民間人の被害を最小限に抑えるとしてきた米英両国にとって、大きな痛手となった。

イラク情報省などによると、巡航ミサイル2発がバグダッド北部の住宅商業地区に撃ち込まれた。米中央軍は誤爆を裏付ける情報はないとして確認していない。

一方、米英軍は26日までに、バスラなどでゲリラ戦による根強い抵抗を続けるイラク軍を排除する方針を決めた。首都攻防を控えた最前線部隊の補給線確保などに不安があるため、南部制圧に重点を置く必要が生じた。

米英軍の進撃のペースはイラク軍の抵抗や砂嵐の影響で落ちており、当初想定された早期の首都攻略は困難な情勢となった。《共同通信》

ブッシュ米大統領は26日、イラク軍事作戦を統括する米中央軍の司令部があるフロリダ州タンパで演説し、イラク戦の早期終結は困難との見方を示した。大統領はその一方で、「あらゆる困難と危険を克服し、勝利する」と言明した。

同大統領は、戦争がどれだけ続くかは分からないと述べながらも「(イラクの精鋭部隊)共和国防衛隊は(米英軍の)攻撃を受けており、日ごとにイラクは自由に近づいてる」と強調。

「われわれがたどっている道は容易ではなく、長いかもしれない。しかし、われわれはこの道をたどり続け、バグダッドに、さらに勝利に向かい続ける」と述べ、演説を締めくくった。《時事通信》

イラク北部のクルド人支配地域に26日、米陸軍の空挺部隊が降下し滑走路を確保、米軍が本格的な地上部隊投入を開始した。南方から首都バグダッドを目指す米英軍部隊とともに、首都攻略を目指す。

米CNNテレビによると、北部に降下したのは米陸軍第173空挺団の約1000人。北部には既に米特殊部隊が展開。戦車や装甲兵員輸送車なども順次運び込まれている。米軍は当初、トルコから地上軍をイラク領内に入れる予定だったが、トルコ国会が受け入れを拒否したため、空挺部隊の展開に切り替えた。《共同通信》

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【第75回選抜高等学校野球大会】

雨で1日順延となった第75回選抜高等学校野球大会第4日は26日、甲子園球場で2回戦3試合を行い、東北(宮城)愛工大名電(愛知)近江(滋賀)が3回戦へ進んだ。

東北は三回に1点を先制し、四回にも1点を追加。エースのダルビッシュが4安打1点に抑え、2−1で浜名(静岡)を下し、10年ぶりに勝利。

愛工大名電は二回に1点を先制。2投手の継投で国士舘(東京)打線を抑え、1−0で逃げ切り、1988年夏以来の勝利を挙げた。

一昨年夏の準優勝校、近江は三回に4点を先行。2年前に「21世紀枠」でベスト4に進出した宜野座(沖縄)の終盤の反撃を抑え、4−3で春初勝利を挙げた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】シンガポール首相と会談

小泉純一郎首相は26日夜、シンガポールのゴー・チョクトン首相と首相官邸で夕食を共にしながら会談し、米英などのイラク攻撃支持を確認、戦後の復興は国際社会が一体となって当たるべきだとの認識で一致した。

シンガポールは米国の支持国リストに含まれており、ゴー首相は「国際社会は大量破壊兵器問題に12年間、努力してきた。武力行使はやむを得ない」と指摘。小泉首相は「日本も戦争を好んではいないが、ここに至ってはやむを得ない」と同意した。《共同通信》

【インド、パキスタン】ミサイル実験

インド、パキスタン両政府の当局者は26日、核弾頭搭載が可能な短距離地対地ミサイルの発射実験をそれぞれ実施、成功したことを明らかにした。

イラク戦争に世界の関心が集まるタイミングを狙って両国が軍事力強化を誇示し合った格好。外交官追放合戦やカシミールで続発するテロなどで既に悪化している両国関係の一層の緊迫化は避けられず、南アジアをめぐる緊張が再燃するのは確実だ。

実験を最初に明らかにしたインド側の国防省担当者によると、同国東部オリッサ州で同日午前、短距離地対地ミサイル「プリトビ」の発射実験が実施された。インドはこれまで、プリトビの実験を十数回実施しており、当局者は、今回の実験は以前から予定されており、ミサイルの性能を高めるのが目的と述べた。

インド側の発表後、パキスタン情報省高官は短距離地対地ミサイル「アブダリ」の発射実験実施を確認、インドの実験を受けたものではないと強調した。《共同通信》

【この日の民主党】

枝野政調会長、ドサクサ紛れの個人情報保護法案採決など批判

民主党の枝野幸男政策調査会長は26日、定例の記者会見を行い、個人情報保護法案、外国人学校卒業生の大学入試資格問題、高速道路関係2法案などをめぐる政府の動向を取り上げ、「イラク問題に国民の関心が集まっているドサクサに紛れて物事を進めようとしている」と厳しく批判した。

枝野政調会長は、まず政府が近々提出しようとしている個人情報保護法案について「前回提出した法案を多少手直ししたとはいえ、0点が2~30点になった程度のもの」と評価。その上で、報道規制、国民生活への過度な介入、個人情報の悪用・乱用などが起こらないような対案を野党4党でまとめつつあり、来週にも提出できる見通しであることを明らかにした。

また、文部科学省が大学入試資格を与える国内の外国人学校を英国と米国の学校評価機関の認証をうけた学校のみに限定する方針を示している問題については、「民間の評価機関が認定したところだけを認めるということについて合理的に説明できない」と指摘。教育の機会均等および外国人の人権確保の観点から、いったん撤回した上で全面的に見直すことを求める考えを明らかにした。

さらに枝野政調会長は、政府が高速道路関係2法案を近く採決に持ち込もうとしていることについて、「道路関係4公団民営化推進委員会の報告とは矛盾する法案であり、到底容認できない。少なくとも報告の内容を実行するのが最低線だ。もっと国民的な視点でていねいに議論すべきであり、ドサクサに紛れて採決しようとすることには反対する。小泉内閣の本性見たり、という感じだ」と厳しく批判した。

統一地方自治体選挙に臨む(談話) 2003/03/26

民主党幹事長
総合選挙対策本部事務総長
岡田 克也

いよいよ明日、11都道県において知事選挙が告示され、これを皮切りに統一地方自治体選挙が始まる。

わが党がめざす地方分権・地域主権を確立するためには、この度の統一地方自治体選挙で、全国の自治体にわが党の理念政策を共有・共感する、一人でも多くの首長ならびに議員を誕生させなければならない。

同時にこの選挙は、年内にも予想される解散・総選挙の帰趨を左右する政治決戦である。国民の切実な声に応えるため、構造改革も景気回復も実現できない小泉・自民党政権を退陣に追い込み、政権交代の実現をめざし、このたたかいに勝利しなければならない。

民主党とその候補者を支持し応援する声は日に日に大きくなっている。このうねりをさらに大きく強いものとし、新たな日本の創造に向けて、力と勇気のかぎり全力でたたかい、勝利をめざす。《民主党ニュース》



3月26日 その日のできごと(何の日)