平成5159日目

2003/02/22

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】米・パウエル国務長官と会談

小泉純一郎首相は22日夜、パウエル米国務長官と都内で会談、パウエル長官は、イラク攻撃を念頭に戦後の復興支援への協力を要請した。イラクへの武力行使を容認する新たな国連安全保障理事会決議案を週明けに提出する方針も表明した。


https://www.kantei.go.jp/

首相は安保理の新決議について「米国の粘り強い努力を高く評価する。引き続き努力を期待する」と述べ、採択へ向け安保理常任、非常任理事各国への働き掛けを強めていくよう要請した。

北朝鮮対応で長官は、「国連安保理常任理事国に日韓両国などを加えた「多国間協議」での解決を追求する考えを示した。両氏は日米同盟の重要性を確認、イラク、北朝鮮で緊密に連携して対応する方針で一致した。

パウエル長官は新決議について「採択に努力しているが、残された時間はあまりない。ブッシュ大統領はまだ軍事行動を決定していないが、必要があれば意思を同じくする諸国とともにイラクを武装解除する」と述べ、新決議なしでも近くイラク攻撃に踏み切る可能性を強調。「日本は将来のことに協力してほしい。日本の得意分野をやってほしい」と述べ、対イラク戦後の復興支援への協力を要請した。

北朝鮮問題についてパウエル長官は「北朝鮮と対話をする用意がある」と強調するとともに「国際的な問題と考えており、多国間の協議機関を追求する」と表明。両氏は核開発問題に「深刻な懸念を共有する」との認識で一致した。同時に「平和的解決のため今後も日米韓3カ国で緊密に連携しつつ対応するのが基本で、中国、ロシアとも協力する」との方針でも合意した。この後パウエル長官は、川口順子外相と会談した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【高円宮妃久子殿下】公務に復帰

高円宮妃久子さま(49)が22日、本格的に公務を再開した。悲報から3カ月。「宮さまにどこまで近づけるか分かりませんが、できる範囲で皆さまのお役に立てるよう、公務を精いっぱいやりたいと思います」。共同通信の取材に、亡き高円宮さまの遺志を引き継ぐ心構えを示された。

突然の出来事は宮家の暮らしを一瞬で変えた。悲しみに浸る間もなく、「妃殿下」として各方面との折衝や判断に次々と迫られた。服喪期間中には、国内外からの弔問客を連日迎えた。各国からのお悔やみには数百通の返礼を書き送った。「あらためて宮さまの活動の幅広さと、多くの人が慕っていたお人柄を実感しました」と話された。

久子さまは22日午前、東京ドーム(東京都文京区)で開かれている「世界らん展日本大賞」を訪れ、世界各国の珍しい洋ランや東洋ランを観賞された。《共同通信》

【サッカー】

サッカーの日韓中3カ国リーグの優勝チームなどで争うA3マツダ・チャンピオンズカップ最終日は22日、東京・国立競技場で行われ、鹿島が城南一和(韓国)に0−0で引き分け、通算2勝1分けの勝ち点7で、初代王座に就いた。

優勝した鹿島は賞金40万ドル(約4800万円)を獲得し、最優秀選手には鹿島のDF秋田豊が選ばれた。

鹿島は逆転優勝を目指す城南の攻撃を、DF秋田を中心にした組織的な守備ではじき返し、無失点に切り抜けた。

第2試合では磐田が大連実徳(中国)に0−1で敗れ、3戦全敗で最下位。大連が2位、城南が3位となった。《共同通信》

【モーグル】

フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)斑尾大会第1日は22日、長野県斑尾高原スキー場で男女のデュアルモーグル第2戦を行い、女子で上村愛子(北野建設)が2位に入った。モーグル第6戦でW初優勝した上村は13度目の表彰台で、デュアルモーグルの2位は3季ぶり2度目。

世界選手権デュアルモーグル2位の男子の附田雄剛(リステル)は4位だった。

女子で期待された里谷多英(フジテレビ)は2回戦で敗退し9位。青森冬季アジア大会金メダルの益川雄(長野・飯山南高)も9位だった。

優勝は男子がピエールアレクサンドル・ルソー(カナダ)でW杯通算2勝目、女子はベルニス・グレゴワール(フランス)でW杯初優勝。《共同通信》

【ジャンプ】

ノルディックスキーの世界選手権第5日は22日、イタリア・バルディフィエメでジャンプのラージヒル(K点120メートル)を行い、葛西紀明(土屋ホーム)が131メートル、130.5メートルをマークし、273.2点で3位に入った。

30歳の葛西は五輪、世界選手権(フライングを除く)を通じて個人種目では初のメダル獲得。日本選手は前回の2001年ラハティ(フィンランド)大会でメダルがなく、2大会ぶりの表彰台となった。宮平秀治(ミズノ)は264.4点で5位に入賞。船木和喜(フィット)は16位。

アダム・マリシュ(ポーランド)が2回目に136メートルの最長不倒を記録し、289.0点で初優勝した。マッティ・ハウタマキ(フィンランド)が286.5点で2位に入った。《共同通信》

【瀋陽・日本総領事館】脱北日本人妻ら2人保護

中国・瀋陽の日本総領事館が22日未明、北朝鮮から脱出してきた日本人妻とその娘とみられる女性を保護した。北京の日本大使館は中国外務省に正式連絡し、2人の帰国に向けた折衝を中国当局と始めた。

2人の健康状態は良く、同日朝から総領事館が身元確認の作業に入った。日本大使館は「なるべき早く解決したい」としており、邦人保護の観点から身元確認ができ次第、中国側の協力も得て帰国させる方針だ。《共同通信》

【政府】アフガニスタンに42億円

政府は22日午前、アフガニスタンの復興支援として軍閥兵士の社会復帰を進める「復員登録庁」構想などを協議する「アフガン『平和の定着』東京会議」を都内で開いた。昨年1月に東京で開いたアフガン復興支援会議から約1年の節目で、日本政府は同構想に3500万ドル(約42億円)の支援を表明、アフガン支後への取り組みを強調した。

会議には36カ国と10の国際機関が参加、緒方貞子アフガン復興支援日本政府代表らが出席した。

アフガニスタンのカルザイ大統領は会議の冒頭、「武装解除は平和を望む多くの兵士の願いに基づくものだ。国中の軍閥が市民に戻ることを最終目標としている。日本や国際社会の支援を基に、アフガン政府として全力で取り組んでいきたい」と述べた。

川口順子外相は「復興登録庁構想のカギは、平和と国民再融合を願うアフガン人の強い意思だ。武装解除のプロセスが円滑に開始されることを期待する」と強調。緒方貞子アフガン復興支援日本政府代表は「多くの兵士が剣や銃をくわに持ち替えて土地を耕し始めることを望みたい」と述べた。

アフガンの軍閥兵士二十数万人のうち、国軍や警察などに10万人を割り当て、残りの兵士が武装解除の対象となる。《共同通信》

【塩川正十郎財務相】米財務長官と会談

塩川正十郎財務相とスノー米財務長官は22日朝、パリ市内のホテルで会談し、長官は日本の不良債権処理の加速を間接的に求めた上で「日米の経済成長は世界経済にとって重要」との認識を示した。

財務相も両国の成長持続の重要性を指摘。双方はイラク危機が世界経済に与える影響を克服するため努力することで一致した。財務相同行筋によると、為替水準の議論は、なかった。

会談は先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の二日目の討議に先立って開かれ、長官は米国の総合経済対策を説明。日本には不良債権の状況をただす形で、処理の加速を暗に求めた。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山常任幹事らがカルザイ・アフガン大統領と会談

鳩山由紀夫代表幹事とツルネン・マルテイ国際局長は22日夜、「アフガニスタン『平和の定着』国際会議」出席のために来日しているアフガニスタンのカルザイ大統領と東京都内の宿泊先ホテルで会談した。

今回会うのが3度目となる鳩山議員とカルザイ大統領は、冒頭約1年ぶりの再会を祝した。カルザイ大統領は、日本のこれまでのアフガニスタン復興支援に対し、深い感謝の意を表明。また、日本の復興支援実施における民主党の役割を高く評価した。また大統領は、21日に皇居で行なわれた天皇陛下との会談を振り返り、「日本国民を象徴するような陛下の優しさに強く感動した」と語った。

鳩山、ツルネン両議員からは、民主党が今後もアフガニスタン復興を強く支援していく決意を持っている旨を伝えたほか、緊迫するイラク情勢についても意見交換し、平和的な解決が重要であるという考えを伝えた。《民主党ニュース》



2月22日 その日のできごと(何の日)