平成5145日目
2003/02/08
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】対人地雷最終廃棄完了セレモニーに出席
1999年3月の対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)の発効を受け、政府が2000年1月から約3年をかけて進めてきた自衛隊保有の対人地雷約100万個の処理が8日、北海道美唄市の会社で終わった。米、ロ、中国などの軍事大国が同条約の締結を拒む中、地雷除去の分野で先進国とされる日本では、訓練用の約1万5000個を除き対人地雷は一掃された。
滋賀県新旭町の航空自衛隊饗庭野分屯基地では同日午後、処理終了の記念式典が開かれ、小泉純一郎首相や国松善次滋賀県知事ら約200人が出席。美唄市から衛星回線で送られた映像を見ながら、小泉首相が「最終爆破、始め」と号令をかけると、水槽に入れられた最後の25個の地雷が爆破され、水柱が立つと拍手がわき起こった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【安倍晋三官房副長官】拉致問題「北は誠意示せ」
安倍晋三官房副長官は8日、小浜市のJAわかさ本店で講演し、拉致問題の解決には「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が危険な核のゲームをやめ、人道問題の拉致問題に誠意を示すべき。国際社会でもプレッシャーを強めていく以外に道はない」と述べた。
講演は本県選出の松村龍二参議院議員、高木毅衆議院議員の合同国政報告会で行われた。
安倍副長官は、5人の帰国した拉致被害者を北朝鮮に戻さないと判断した経緯について「彼らを守るのが国の責任。勝手に決めていいのか、人権無視ではないのかという批判が出ることは予想していたが、われわれが甘んじて受けようと判断した」と語り、「その方針は間違っていなかったと確信している」と強調した。
拉致問題の解決へは、核問題なども絡み「非常に厳しい状況」としながらも「今、5人は生まれ故郷でしっかりと生活している。それが私たちの交渉力をさらに強めていくことになるだろう」と述べた。《福井新聞》
【天皇陛下】退院
がん治療のため前立腺の摘出手術を受けた天皇陛下は8日、東大病院(東京都文京区)から退院された。入院から約3週間ぶり。午後4時すぎ、医療スタッフ一人ひとりに「ありがとう」と声を掛け、入院生活に付き添われた皇后さまとともに皇居・御所に戻った。
陛下は侍従を通じ「大勢の人々が心配し、回復を祈ってくれたことを心からうれしく思っています。今、病を得ている人々の回復を祈り、国民みながそれぞれ体を大切に元気に過ごすよう願っています」との所感を明らかにした。
宮内庁によると、今後も約1カ月は公務を控え、御所で静養する。国事行為は引き続き、委任を受けた皇太子さまが代行するが、体への負担が軽いものは、体調との兼ね合いで陛下が行うことも検討する。
金沢一郎・皇室医務主管によると、がんはすべて摘出されたと診断されているが、今後は定期的な血液検査や全身の画像診断で、再発がないかチェックを受けるという。《共同通信》
【UNMOVIC・ブリクス委員長】イラク入り
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が8日、バグダッド入りし、イラク外務省でサーディ大統領顧問らと会談、大量破壊兵器開発疑惑をめぐる国連査察への全面協力を要請した。
エルバラタイ事務局長は会談に先立ち、記者団に「これは重要な機会だが、最後ではない。さらに、機会はあるだろう」と強調。ブリクス委員長も「われわれは実り多い会談を望んでいる」と述べた。
イラク側との会談は9日も行われ、委員長らは、同日夜に記者会見する予定。
委員長らは協議を踏まえ、14日に国連安全保障理事会に査察状況を追加報告する。米国は「イラクは土壇場でもゲームを繰り広げる」(ブッシュ大統領)と警戒、全面協力に応じなければ対イラク攻撃の最終的な準備を加速する方針で、協議は武力行使か査察継続かの重大な岐路となる。
委員長らは、査察再開から2カ月後の1月27日に行った安保理への正式報告で「イラクは実質的に査察に協力せず、武装解除を受け入れていない」と批判。イラクは「既に十分協力している」と主張してきたが、協力強化を話し合いたいとして委員長らの再訪問を要請した。
今回の協議で委員長らは、協力の重要課題として残っている(1)炭疽菌、神経ガスのVXなどを廃棄した証拠の提示(2)米軍のU2偵察機の査察飛行許可−などで劇的な譲歩を求めたとみられる。《共同通信》