平成5126日目

2003/01/20

この日のできごと(何の日)

【大相撲・貴乃花関】現役引退

大相撲の看板力士として君臨した65人目の横綱の貴乃花(30)=東京都出身、二子山部屋=の現役引退が20日、決まった。貴乃花は8日目まで4勝3敗1休と不振で、父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)と話し合い、決断した。二子山親方が同日午前、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)に引退の意思を伝えた。

北の湖理事長は「体力の限界と連絡があった。けがに苦しんだのは残念だが、いい引き際。長い間、ご苦労さんといいたい」と述べた。日本相撲協会は同日午後に緊急理事会を開き、貴乃花の引退と年寄襲名を承認し、貴乃花も国技館で会見する。

貴乃花は一昨年5月の夏場所4日目の大関武双山戦で右ひざに大けがを負いながら、千秋楽強行出場。優勝決定戦で横綱武蔵丸を破って史上4位となる通算22度目の優勝を果たし、大きな感動を呼んだ。

しかしこのけがの回復が遅れ、翌名古屋場所から、横綱としては最長となる7場所連続全体。昨年秋場所は12勝を挙げたが、続く九州場所はまた休場。進退を懸けて臨んだ今場所は2日目に左肩を痛めて途中休場。5日目から再出場したが本来の相撲は取れず、7日目、8日目と連敗し、土俵を去ることになった。

貴乃花は兄の元横綱3代目若乃花とともに1988年春場所で初土俵を踏んだ。十両昇進から初優勝、大関昇進など次々と最年少記録を塗り替えるスピード出世で、兄弟による“若貴フィーバー”を起こした。94年九州場所後に横綱昇進。若乃花が98年夏場所後に横綱に昇進し、史上初の兄弟横綱を実現させた。《共同通信》

大相撲の65人目の横綱で、22回の優勝を誇るなど一時代を築いた貴乃花(30)=東京都出身、二子山部屋=が20日午後、記者会見し現役引退を表明した。今後は、この日認められた一代年寄「貴乃花」として、二子山部屋で後進の指導に当たる。

東京・両国国技館で行われた会見では「きのう(取組が)終わって、最終的に決断はしたが、朝まで時間を下さいと言った。(引退を)心の底から納得し、すがすがしい気分。長きにわたり休ませていただき、また復帰させていただいた。今場所また休むことは全く頭になかった」と語った。

貴乃花は2場所ぶりの出場だった今場所、一昨年の夏場所で負った右ひざの古傷に加え、新たに左肩も負傷。途中休場を挟み、横綱としては異例の再出場に踏み切ったが、8日目を終わって4勝3敗1休と不振で引退を決めた。引退相撲は6月1日に両国国技館で行う予定。

一代年寄は功績のあった横綱のみに贈られる名跡で大鵬、北の湖両親方に次ぐ3人目。日本相撲協会から支給される1億3000万円の功労金は史上最高額となった。

会見に同席した、父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)は「少し心も体も休め、時期が来たら部屋を譲りたいと思っている」と話した。

小泉純一郎首相は20日夜、大相撲の横綱貴乃花が引退表明したことを受け「残念だな。実は奇跡的な復活を期待していた。しかし名横綱だね。特に相撲に対する真摯な姿勢、敬服に値する。立派な横綱だったと思います。これからは後進の指導とかで頑張っていただきたい」と述べ、横綱の引退を惜しむとともに今後の活躍に期待を示した。

貴乃花の「引き際」については、しばらく考えた上で「惜しい気もするが、自分で判断されたか、らやむを得ない。難しいね、引き際は」と語った。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲初場所9日目(20日・両国国技館)横綱貴乃花が引退。再び横綱不在となった土俵で、横綱昇進を目指す大関朝青龍は平幕海鵬の左内掛けに不覚を喫し初黒星。闘牙を押し出して勝ち越しを決めた元大関出島と1敗で並んだ。大関武双山は時津海の右下手出し投げに敗れて6敗目を数えた。新関脇隆乃若は岩木山を送り出して5勝目をあげ、関脇琴光喜は安美錦をはたき込んで6勝目。小結同士の対戦は若の里が貴ノ浪を寄り切って7勝目を挙げ、貴ノ浪は4勝5敗。《共同通信》

【中国】脱北住民10人拘束

北朝民を支援する非政府組織(NGO)が20日明らかにしたところによると、中国山東省煙台から漁船で日本や韓国へ密航しようとした北朝鮮からの脱出住民10人が同日までに中国公安当局に拘束された。ともに密航を図っていた別の脱出住民48人も連絡が途絶えており、公安当局に拘束されたとみられる。

密航計画にかかわった韓国のNGO関係者2人と朝鮮族の中国人2人も拘束された。昨年3月以降、中国の外国公館などに北朝鮮からの脱出住民が亡命を求めて駆け込む事件が相次いでいるが、第三国へ向けた大規模な密航計画が発覚したのは初めて。

日本行きの漁船は長崎県佐世保の米軍基地、韓国行きは済州海峡にある楸子島が目的地だった。

NGOによると、中国内に潜伏中の脱出住民約60人が18日夜、20トン級の漁船2隻に30人ずつ分乗、日本と韓国へ密航する計画だった。

しかし10日と15日に中国東北部の吉林省で、煙台へ向かおうとした計10人が捕まり、出港直前の17−18日に煙台で48人の連絡が途絶え、密航計画は頓挫した。

連絡が途絶えた脱出住民の中には元在日朝鮮人とその家族もいる。

密航計画には日本や韓国などの7つのNGOのほか、脱出住民を支援しているドイツ人医師ノルベルト・フォラツェン氏が関与しているという。《共同通信》

【第156通常国会】開会

塩川正十郎財務相は20日午後の衆参両院本会議で、2002年度補正予算案に関する財政演説を行った。財政演説に対する各党の代表質問は21日から2日間にわたり衆参両院でそれぞれ実施され、デフレ克服による経済再生を唱える小泉純一郎首相の経済運営や、あっせん収賄に問われた中村喜四郎元建設相の上告棄却など「政治とカネ」、米国の対イラク攻撃をめぐる安全保障問題などが焦点となる。

衆院では、石井一(民主)、冬柴鉄三(公明)、達増拓也(自由)、吉井英勝(共産)、中川智子(社民)の各氏が質一問に立ち、参院では、海野徹(民主)、尾辻秀久(自民)、日笠勝之(公明)、宮本岳志(共産)、広野ただし(国会改革連絡会)の各氏が質問する。

野党は、経済問題では「現在のデフレ状態は首相の経済失政にある」などと厳しく追及する構え。

「政治とカネ」では召集直前に起きた違法献金事件での自民党長崎県連の前幹事長逮捕についても再発防止への取り組みなどを首相にただす。

米国の対イラク攻撃に関し、政府の検討している支援内容なども論戦のテーマとなりそうだ。

参院本会議場での開会式では、入院中の天皇陛下に代わり、皇太子さまが国事行為を臨時代行した。皇太子さまの開会式出席は過去四例あるが、今の皇太子さまは初めて。《共同通信》

綿貫民輔衆院議長は20日午後、国会内で記者団に対し、衆院解散・総選挙に関して「憲法7条で政府が勝手に解散をやるのはおかしい。国民主権なのだから、行政府が立法府に命令することは考えられない」と述べた。

戦後の衆院解散は内閣不信任案の可決による憲法69条よりも、天皇の国事行為による7条解散が圧倒的に多い。小泉純一郎首相の解散権をけん制するとも受け止められる発言を衆院議長がするのは異例のことだ。

首相は同日夜、首相官邸で議長の発言に対し「慣例ではほとんど7条解散だったと思う。内閣不信任案が可決された時も69条でなく、7条だったんではないですか」と反論。ただ「わたしは解散する考えはありませんから」と記者団に強調した。

議長発言は国会召集前から与野党内で解散発言が出ているのを与野党国対委員長らに戒めた内容を記者団に説明する中で、飛び出した。綿貫議長は首相が求めていた衆参両院での施政方針演説の一本化についても「首相の命令でやることではない」などと重ねて批判した。

綿貫民輔衆院議長は20日午後、国会内の議長応接室に与野党の国対委員長を一堂に集め、「緊張感を持って国会運営に臨んでもらいたい」と要請した。議長が与野党にこうした「訓示」を行うのは異例。昨年秋の臨時国会では議員の委員会欠席が目立ち、審議が一時中断するケースも出たことから、「マスコミに『無気力国会』などと批判されたため」(議長周辺)としている。《共同通信》

【小泉純一郎首相】経済財政諮問会議に出席

1月20日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】経済財政諮問会議に出席
https://www.kantei.go.jp/

1月20日、官邸で、本年第1回目となる経済財政諮問会議が開催された。

この日の会議では、昨年1月に閣議決定された「構造改革と経済財政の中期展望」を改定する「改革と展望-2002年度改定」を答申した。この答申では、経済・財政状況の現況を踏まえ、不良債権処理などに取り組むことで経済が低成長となる「集中調整期間」を2004年度までとすることとしたほか、デフレ克服の目標時期を2005年度以降としている。《首相官邸》

【この日の民主党】

第156通常国会が開会 「団結して厳しく対決を」菅代表

第156通常国会が20日午後、召集された。会期は6月18日までの150日間。これに先立ち、同日午前、民主党は国会内で両院議員総会を開き、一丸となって小泉内閣と厳しく対決していく決意をうち固めた。

総会ではまず菅直人代表が挨拶に立ち、「今国会はわが国の今後10年、20年を決める分かれ目になる。わが国の興亡と民主党の存亡がこの国会に懸かっているという覚悟で頑張りたい」と力強く決意を表明した。

菅代表は、「日本経済の混迷をどう変えていくのか。1年9カ月間同じスローガンをくり返すだけの小泉政権では構造改革も景気回復もできない」と指摘。民主党が先頭に立って、税金の使い方を国民の立場でチェックし、正しい使い道に変えていくことから構造改革を始めていくとし、経済再生・雇用拡大につながる政策を積極的に打ち出すことを明らかにした。その上で、「野党がしっかりし、与党に対してきちんとした選択肢を示しているという評価を国民からいただければ、その中から解散・総選挙が浮かび上がってくる」と語り、党が一致団結して政府・与党との対決姿勢を強めていくべきことを呼びかけた。

続いて挨拶に立った野田佳彦国対委員長は「2003年は大変重要な政治決戦のときであり、今国会はその主戦場となる」との認識を示し、国会への取り組みにおける5つの方針を示した。

方針の第1は、前半国会の焦点となる予算審議において「一円たりとも血税を無駄遣いさせないため、政府をきびしく追及する」こと。第2に、後半国会の焦点となる安全保障・有事法制・個人情報保護法などの重要テーマに対しては、「意見を集約し、威風堂々と論陣を張り、一糸乱れず採決に臨む」。第3として、「今国会も政治と金の問題は避けられない」と述べ、政官業癒着問題の本質にきびしくメスを入れていく姿勢を示した。第4としては、野党共闘の重視を挙げ、「緊密に連絡をとり、お互いの立場をわかった上で協力していくことが重要だ」とした。そして第5に、“大将戦”を前面に打ち出した闘う国会にしていくとの方針を打ち出し、党首討論の回数を増やすとともに、予算委員会のみならず重要議案のかかる委員会では「総理を追い回して」党首対決を挑む場合もあるとの考えを示した。

最後に野田国対委員長は「昨年の臨時国会は無気力国会と揶揄されたが、今国会での民主党の挙措動作は国民のみなさんに厳しく見つめられている」として、緊張感を持続させて150日間の国会に臨むことを全議員に要請した。

韓国民主党有力議員らが菅代表と会見

来日中の韓国・民主党の金泳鎮議員らが20日、民主党本部を訪問し、菅直人代表と懇談した。金議員は12月の韓国大統領選挙で次期大統領に選出された盧武鉉氏の側近で、日韓キリスト教議員連盟の韓国側代表も務めている。懇談には、民主党から日韓キリスト教議員連盟日本代表の土肥隆一衆議院議員、近藤昭一衆議院議員も同席した。

金議員は冒頭、「確固たる指導力を持った菅さんが民主党の代表に就任されたことは、何より日本の国民が金権・派閥政治の改革を熱望していることに応えたものだと思う。盧武鉉氏の勝利も同様の韓国国民の願いによって実現したものだ」と挨拶。菅代表も「そうした改革を実現するために、次の総選挙に勝ち、盧氏に続いて民主的政権をつくりたい」と応えた。

金議員は、今月14日の小泉首相による靖国神社参拝について「靖国神社はA級戦犯が祀られているところ。21世紀の和解の時代に、かつて苦痛を受けたアジアの国々の人々にさらに苦しみを与えるものだ」と強く非難。参拝をやめるよう求めた韓国キリスト教議員連盟の要求書を菅代表に手渡し、日本政府に伝えてほしいと要請した。菅代表は同意し、民主党としても、(1)A級戦犯が合祀されている場所に国家の責任ある立場で参拝することはかつての戦争の責任をあいまいにする、(2)参拝は憲法の政教分離の原則にふれる恐れがある、という2点で首相の靖国神社参拝に反対していることを説明。「せっかく新しい日韓関係ができつつあるのに、3度目の靖国参拝を強行してそれに逆行している。一国の総理として無責任だ。国会でも厳しく追及していく」と述べた。

また、同席した韓国・ハンナラ党の李在昌議員は、米国のイラク攻撃問題、北朝鮮の核開発問題に対する民主党の立場について質問。菅代表は、国連安全保障理事会の新たな決議がないままでのイラク攻撃には反対であること、核開発中止と日本人拉致問題解決の両方の実現を日朝国交回復交渉再開の条件とすべきこと、などの考えを説明した。《民主党ニュース》



1月20日 その日のできごと(何の日)