平成5112日目

2003/01/06

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】年頭記者会見

小泉純一郎首相は6日午前、首相官邸で年頭記者会見を行い、9月の自民党総裁選を有利にするため、衆院解散に踏み切るとの見方について「絡めるつもりは全くない」と明確に否定し、総裁選が予定通り実施されるとの見通しを示した。


https://www.kantei.go.jp/

また「今から小泉再選はないと言う自民党議員がいるが、その時点でどうなるか状況を見て判断すればいい」と再選に自信を示すとともに、衆院解散・総選挙について「現時点で解散を行う理由はない」と、年内解散の可能性を否定した。その理由として、衆院で自民党が単独で過半数を確保、公明、保守新との連立体制が維持されていることを挙げた。

経済対策に関連しては、金融、財政など「あらゆる政策手段を導入し、政府、日銀一体となってデフレ抑制に当たっていく」と述べ、デフレ克服に全力を挙げる意向を表明。構造改革、歳出見直し、金融システム強化などを挙げ「今年も構造改革を揺るぎない軌道に乗せていく」と改革路線を堅持する姿勢を強調した。焦点の次期日銀総裁については、デフレ退治に積極的な人材で国際情勢にも精通した人材を起用する意向を示した。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題で、首相は「国際社会と協力しながら、核の疑惑を払しょくするのが北朝鮮に利益になることを粘り強く説得する」との考えを強調。日本との国交正常化に関しては、拉致問題、安全保障上の問題などを「包括的、総合的に取り組んでいく」と指摘し、「楽観はしていないが何とか正常化の道筋を付けたい」と述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【新石川県庁】開庁式

金沢市鞍月1丁目の新石川県庁で6日、開庁式が行われ、駅西副都心での県政史がスタートを切った。県内は今冬一番の冷え込みとなり、駅西地区には身震いしながら、初めての道を踏みしめて登庁する県庁職員の人波が生まれた。

1階エントランスホールでの式では、谷本正憲知事が課長補佐以上の500人を前に「いよいよ新しい庁舎での仕事が始まる。気持ちも新たに緊張感を持って、県民に奉仕する原点をわきまえ仕事に取り組んでほしい」と訓示した。矢田富郎県議会議長の祝辞に続き、手取川の自然石に「石川県庁」と刻んだ新表札が除幕され、行政、議会、警察本部の各庁舎を合わせて約2700人の職員が新しい職場での業務を開始した。

開庁式に先立ち、市中心部と新県庁を結ぶバス「シティライナー」の出発式、総合防災情報システムの起動式も行われた。

新県庁舎は、高さ約100メートル、19階建ての行政庁舎と議会庁舎、警察本部庁舎で構成される。「県民の杜」を含め10万3161平方メートルの敷地面積を持ち、約726億円の事業費が投じられた。《北國新聞》

【中津川市・山口村合併協議会】設立

県境を越える合併を目指している岐阜県中津川市と長野県山口村は6日、法定の合併協議会「中津川市・山口村合併協議会」を設立した。総務省によると、市町村合併特例法の改正に基づく「平成の大合併」で、県境を越えた法定協が発足したのは全国初。

法定協は自治体の首長や議員、有識者ら23人で構成。今年12月までに新市の建設計画を策定し、来年10月までに山口村が中津川市に編入する方式で合併を目指す。

中川鮮市長は記者会見し「両市村が心を一つにしていこうという気持ちで今日を迎えることができた。両市村ともそれぞれの県の中心部から離れており、住民がしっかりと生きていけるような環境作りをしたい」と抱負を話した。

加藤出村長も「長野県政から岐阜県政に移ったときにどうなるのかが村民の知りたいところ。法定協でしっかり議論し、その結果を村民に説明していきたい」とかたった。

両市村長は、9日に田中康夫長野県知事、14日に梶原拓岐阜県知事を訪ね、法定協設置を報告する。

中津川市は付知町など岐阜県内の6町村と任意の協議会を設置している。山口村との法定協設置に続き、6町村とも法定協を設置し2つの法定協で平行して合併を進めていく予定。《共同通信》

【サッカー・福田正博選手】現役引退

サッカーJリーグ1部(J1)の浦和は6日、「ミスター・レッズ」の愛称で呼ばれた元日本代表のFW福田正博(36)の現役引退を発表した。昨年11月に浦和から戦力外通告を受け、去就が注目されていた。7日にさいたま市内で引退会見を行い、心境や今後の進路などについて語る。

福田は神奈川・相模工大付高−中大を経て、1989年に三菱重工(現浦和)に加入。以来、一貫して浦和でプレーし、J1で通算216試合に出場して91得点。95年には32得点でJリーグ初の日本人得点王に輝いた。

90年から選ばれた日本代表でも国際Aマッチ45試合に出場して9得点をマーク。92年のアジアカップ制覇などに貢献、93年のW杯米国大会予選でも活躍した。《共同通信》

【新日本海フェリー・すいせん】秋田港に接岸

北海道・苫小牧港から敦賀港に向かう途中の日本海で機関故障のため一時航行不能となり、秋田県男鹿市の船川港沖に停泊していた新日本海フェリー「すいせん」(1万7329トン)は6日午前8時50分すぎ、秋田港に接岸。故障を修理した後、同日午後3時40分ごろ出港した。敦賀には7日早朝に到着する見通しという。《福井新聞》

【三宅島】定期航路再開

火山ガスの放出で全島避難が続いている伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)への定期航路が6日、約2年4カ月ぶりに再開され、防災担当者らが乗った第一便の「かめりあ丸」(3,751トン)が東京港を出港した。

村は15日から定期便を利用して住民の一時帰島を実施。島に住民用避難施設(クリーンハウス)が完成する4月以降は3泊4日の滞在型帰島を始める。

東海汽船によると、定期便は毎週月、水、金曜日の午後10時半に竹芝桟橋を出港。八丈島への往路と復路にそれぞれ三宅島に寄港する。

寄港のは上で二化硫黄の濃度を測定し、安全を確認後に接岸。三宅島に入れるのは当面、住民か防災関係者に限定する。

第一便にはクリーンハウスの建設工事などに従事する作業員や、交代で島に滞在する村職員ら約350人が乗船した。《共同通信》

【IAEA】北朝鮮非難決議を採択

国際原子力機関(IAEA)は6日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題への対応策を討議する緊急理事会をウィーンのIAEA本部で開き、あらゆる核開発計画の即時放棄を求める決議を全会一致で採択した。

理事会は、核施設の再稼働を宣言し査察官を追放するなど核開発再開への姿勢を強める北朝鮮に対し「極めて強い遺憾の意」を表明。北朝鮮が一方的に封印を撤去した核施設の原状回復や査察官の即時復帰、IAEAとの協議開始も要請した。

経済制裁発動など、強権的な対北朝鮮封じ込めに道を開く国連安全保障理事会への付託は、理事国間に「時期尚早」の意見が多く、当面見送りとなった。《共同通信》

【経済3団体】トップが会見

日本経団連、日本商工会所、経済同友会の経済3団体トップが6日、都内のホテルで記者会見し、デフレ阻止策として、物価上昇率の目標を設け金融政策を運営するインフレターゲットを導入することについて、そろって消極的な見解を表明した。

インフレターゲットに対し、経団連の奥田碩会長は「(物価を具体的に)何パーセント上げるということは(技術的に)できない。反対だ」と発言。同友会の小林陽太郎代表幹事は「デフレの原因は、金融ではなく構造的なもので、効果がない」と指摘した。

日銀に対し、最も強く金融緩和を求めている日本商工会議所の山口信夫会頭も「どういう形を取ったら(目標を達成できるのか)よく分からない」と述べ、慎重な姿勢を示した。

年金改革を控えた消費税の増税論議に関しては、3首脳とも「(所得などの)直接税はこれ以上、増やせない。早晩、(消費税率を)引き上げる時期が来ると思っている」(山口会頭)などとして、歳出の大幅カットなどを条件に税率引き上げに向けた検討を急ぐべきだとの考えを表明した。《共同通信》

【野党】「6月解散」で準備

野党各党は6日、小泉純一郎首相が記者会見で年内の衆院解散・総選挙を否定したものの「通常国会末の6月解散の可能性が高い」(民主党幹部)として、衆院選の準備を急ぐ方針だ。

民主党の菅直人代表は6日の仕事始めで「2003年は99%の確率で総選挙がある」と指摘。他党幹部も「今年は日本の命運を決める時だ」(藤井裕久自由党幹事長)などとして臨戦態勢に入るよう呼び掛けた。

ただ野党各党の党勢が低迷する中で、選挙情勢は厳しい。このため20日召集予定の通常国会で野党の存在感を高めることが「反転攻勢」(菅氏)のポイントになると判断。経済政策、特に雇用対策を中心に小泉首相ら政府側を徹底追及する構えで、共産党も含めた野党4党で経済政策の共同提案も検討している。

一方、選挙対策では、民主党が通常国会前までに自由、社民両党との協力の在り方について基本方針を策定し、3党幹事長間で小選挙区の候補者調整をめぐり具体的な協議に入りたいとしている。

野党が「6月解散説」を取るのは、9月の自民党総裁選に向け小泉首相が与党の「抵抗勢力」の抑え込みを図るとみているからだ。

しかし、その対立が激化すればするほど、野党の存在感は低下する。加えて民主党の場合、年明け早々、後藤茂之衆院議員が離党の意向を示すなど「離党予備軍」を抱えており、政権交代への道のりは極めて厳しいといえそうだ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の岩國哲人副代表は6日、党本部の仕事始めで「新年早々、菅直人代表が伊勢神宮を参拝し、またまた迷走の一年が始まったかと心配された」と、冗談めかしてあいさつ。菅代表が昨年来の党内のゴタゴタを吹っ切るように、政権奪取への強い決意を表明した直後だけに、会場は緊張ムードに包まれた。慌てた岩國氏は「左に近い人にも右の意見を持つ人にも十分配慮しながら、国民の総意を結集して新しい民主党の力をつくりたい」と軌道修正。それでも、周囲からは「本当に今年は大丈夫なのか」の声。《共同通信》

【イラク・フセイン大統領】査察はスパイ行為

イラクのフセイン大統領は建軍記念日の6日、国営テレビなどを通じ演説し、同国の大量破壊兵器開発疑惑を調査している国連査察団の活動は「ほぼ純然たるスパイ活動に等しい」と批判する一方、米国がイラクを攻撃しても、イラク国民と軍は勝利を収めるだろうと述べ、対イラク攻撃の準備を進めるブッシュ米政権との対決姿勢を鮮明にした。

フセイン大統領はまた、米国は悪化するパレスチナ情勢から国際社会の目をそらそうとしていると述べ、アラブ諸国に対しイラク支持を訴えた。同大統領が演説で査察団の具体的な活動内容に触れたのは初めて。《共同通信》

【この日の民主党】

「2003年政治決戦に勝ち抜いて政権を」党仕事始めで菅代表

民主党の菅直人代表は6日午前、党本部の仕事始めの集まりに出席し、「4月には統一自治体選挙と衆参補欠選挙があり、また年内に99%衆議院の解散・総選挙がある。来年は参議院の改選の時期にもあたっている。2003年の政治決戦を勝ち抜いて、政権を取らない限り、民主党の時代はやってこない。『民主党のためのいい年』ということではなく、日本国民が新しい展望を持てるように、民主党がその役割を果たそう」と挨拶した。

菅代表はまた、20日に召集される通常国会に向けて、米国による軍事攻撃の可能性が強まっているイラク情勢や、国民の間で議論の分かれる教育基本法の改正問題などについても、「受けの姿勢ではなく、すべての政策で、逃げずに攻勢に転じる」と決意を表明した。《民主党ニュース》



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