平成5113日目

2003/01/07

この日のできごと(何の日)

【日米韓政策調整会合】

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)問題に関する日米韓政策調整会合は7日、米政府が北朝鮮と核兵器開発計画に関し「国際社会の義務をどう果たすかについて話し合う用意がある」と表明した共同声明を発表、2日間の日程を終えた。

北朝鮮の核開発放棄を米朝対話の前提条件としてきた米政府が軟化姿勢に転換したことで、昨年10月に北朝鮮が核開発計画再開を認めて以来、高まった朝鮮半島情勢の緊張は初めて、緩和に向け事態打開の可能性が出てきた。米政府は北朝鮮との対話路線を継承する韓国の盧武鉉次期大統領との関係にも配慮したとみられる。

バウチャー米国務省報道官は同日の記者会見で「北朝鮮の出方を見守る」と述べ、北朝鮮側との協議の時期などには言及しなかった。共同声明の内容は7日、ニューヨークの北朝鮮代表部を通じ既に伝達された。

米政府はしかし、「国際的義務の履行」との表現で核開発計画放棄を要求すると同時に、国際原子力機関(IAEA)理事会決議が求めた査察官復帰など原状回復に対し「報償を与えない」と明言。あくまでも核放棄への見返りを与える交渉でないことを強調。従来通り「検証可能な形での核開発計画放棄」を北朝鮮に要求している。

このため北朝鮮が今後も核施設再稼働など強硬姿勢を継続すれば、米朝の対立がさらに深まる危険性も残っている。同報道官は会合で韓国側による「(妥協案の)一括提案はなかった」と語り、米政府が北朝鮮との協議方針を日韓に示したことを明らかにした。

共同声明ではIAEA緊急理事会の決議を支持し「北朝鮮に侵攻する意図はない」とするブッシュ大統領の基本方針を再確認。南北や日朝の交渉の意義、日米韓の結束の重要性も確認した。《共同通信》

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【フジ系連続ドラマ・僕の生きる道】放送開始

【マツダ】「RX−8」受注開始

マツダは7日、ロータリーエンジンを搭載した新型乗用車「MAZDA RX−8」の受注を開始した、と発表した。米国のデトロイトで開かれている北米国際自動車ショーで初公開し、日米両国で今春発売する。

業界唯一のロータリーエンジン車として一世を風靡した「RX−7」の後継車種として、同社はマツダブランドの象徴として世界で販売し復活の足掛かりにしたい考えだ。

希望小売価格は240万−275万円と、RX−7や同クラスのスポーツカーより割安となっている。《共同通信》

【プロ野球・オリックス】吉井理人投手の獲得を発表

オリックスは7日、米大リーグの前エクスポズの吉井理人投手(37)の獲得を発表した。単年契約で、契約金込みの年俸55万ドル(約6600万円)プラス出来高払いで仮契約した。オリックスは先発として期待しており、中西渉外担当チーフは「すんなりと決まってよかった。先発だけでなく、教育係もお願いした」と話した。

吉井は和歌山・箕島高から1984年にドラフト2位で近鉄入団。95年にヤクルト移籍。フリーエージェント(FA)宣言して98年に活躍の場を米大リーグに移し、メッツなど3球団で通算5年間で32勝47敗の成績を残した。日本球界へは6年ぶりの復帰となる。

また平井正史投手との交換トレードで、中日から山崎武司内野手を獲得したことも発表した。山崎が中日と交わした3年契約の残りの2年を引き継ぐかたちで、年俸1億2000万円プラス出来高払いの2年契約となった。(金額は推定)《共同通信》

【サッカー・福田正博選手】引退会見

現役引退の決まったサッカーの元日本代表FW福田正博(36)=浦和=が7日、さいたま市内のホテルで記者会見し、浦和一筋の現役生活を振り返って「ある時は温かく、ある時は厳しい声援をもらって自分を成長させてくれた」と涙ながらに話した。今後は指導者を目指しての活動を始める。功労を報いての引退試合も予定されている。《共同通信》

【サッカー・第81回全国高校選手権】

サッカーの第81回全国高校選手権第6日は7日、東京・国立競技場で、準決勝が行われ、戦後初の3連覇、通算6度目の優勝を目指す国見(長崎)と、3年ぶり4度目の優勝を狙う市船橋(千葉)が決勝に進んだ。決勝は成人の日の13日、同競技場で行われる。国見は8度目、市船橋は5度目の決勝進出。

桐蔭学園(神奈川)と対戦した国見は前半、今大会好調の平山が通算7得目となる先制ゴールを決め、後半にも渡辺大が加点。桐蔭学園の反撃をPKによる1点に抑え2−1で逃げ切った。桐蔭学園の阿部は、通算5得点に終わった。

市船橋は、滝川二(兵庫)の粘り強い守備に苦しんだが、後半、主将の大久保が先制。終了間際にも1点を加え2−0で快勝した。《共同通信》

【ラグビー・第82回全国高校大会】

50年ぶりで2大会連続同一カードとなったラグビーの第82回全国高校大会決勝は7日、東大阪市の花園ラグビー場で行われ、啓光学園(大阪第1)が東福岡(福岡)を3−0で下し、2大会連続4度目の優勝を果たした。大会連覇は第73、74回大会を制した相模台工(神奈川)以来、史上7校目。啓光学園は前半12−15から、後半2トライを奪って逆転。東福岡は1トライを返したが、第54回大会の大分舞鶴(大分)以来の九州勢全国制覇はならなかった。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致事件】

地村さん「普通の社会人生活したい」

北朝鮮による拉致被害者で、福井県小浜市の地村保志さん(47)、富貴恵さん(47)の夫妻は7日、同市役所で記者会見した。地村さんは将来の仕事に関連し、「普通の社会人生活をしたい」と話した。

地村さんは市役所への就職を希望している。「自分の知識技能は朝鮮語しかないが、仕事は別の方向でしたい。パソコンを勉強し、それに合うような仕事をしたい」と述べた。

夫妻は記者会見に先立ち、村上利夫市長に年始のあいさつ。地村さんの父保さん(75)らと市役所を訪れた。

10日から訪問する奈良市が話題に。地村さんが「修学旅行は京都だったので、奈良は初めてです」と話すと、市長は「大仏に寄って、子供の帰国を祈願した方がいい」と勧めていた。

夫妻は姉妹都市の奈良市で、支援者らと子どもの帰国を願う署名活動をする予定だったが、2人が街頭に立つのは警備上の理由で見送られた。同市への訪問は行う。《共同通信》

【民主党】菅氏が「1番打者に」

民主党は7日午後、菅直人代表ら幹部が20日召集予定の通常国会への対応を協議した。その結果、2002年度補正予算案と03年度予算案を審議する衆院予算委員会で、いずれも菅氏がトップバッターとして質問に立つなど、菅氏を前面に押し出して小泉純一郎首相に論戦を挑む方針を確認。党首討論の週一回開催の原則を守るよう与党に求めることでも一致した。

民主党内で足並みの乱れが懸念される有事関連法案など外交・安全保障問題については「逃げずに積極的に対応していく」(野田佳彦国対委員長)点で一致したが、「前半国会のテーマではない」(幹部)として突っ込んだ議論はなかった。

首相の施政方針演説に対する本会議の代表質問ではなく、予算委質疑に代表が登場するのは、民主党としては異例。鳩山由紀夫前代表の時代には「迫力不足で党首討論のたびに支持率を下げた」(若手議員)との陰口も聞かれた。野党らしい「追及」を得意とし、論戦に強いとされる菅氏の代表復帰を機に方針転換した。

幹部会では(1)予算委で十分な審議を確保する(2)前半国会を「経済・雇用国会」と位置づけして民主党が政権を取った場合に打ち出す政策を主張する−なども確認。幹部会後、野田氏は記者団に「小泉流の冷え冷えとした改革や、抵抗勢力の旧態依然とした考え方とも違う民主党の姿勢を分かりやすく示したい」と強調した。《共同通信》

【政府与党連絡会議】

政府、与党は7日午後、保守新党結成に伴う新たな連立政権初の連絡会議を首相官邸で開いた。小泉純一郎首相は「新たに3党連立政権になったが、この一年間、さらに連立政権で諸課題に挑んでいきたい」と述べ、結束して内外の課題に取り組む考えを強調した。

公明党の神崎武法代表は「デフレ克服が最も重要」と指摘。保守新党の熊谷弘代表も「ツーリトル、ツーレイトと言われないように規模とスピードが大事だ」と積極的な対応を求めた。

冬柴鉄三公明党幹事長は次期衆院選での与党間の選挙協力について「一層綿密に細やかに対応していこう。それによって3党の連携がより深まり固まる」と、自民党側に前向きな取り組みを要請。二階俊博保守新党幹事長も同調した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】消費税率「上げない」

小泉純一郎首相は7日、社会保障財源などをめぐり、政府与党内で消費税率引き上げ論が高まっていることについて「議論は大いに結構。しかし、私は引き上げない」と在任中は税率を見直さない方針を重ねて明言し、沈静化を図った。《共同通信》

【コニカ、ミノルタ】統合へ

精密機器大手のコニカ(東京)とミノルタ(大阪市)は7日、経営統合することで最終調整していることを明らかにした。両社は取締役会を今月開き、正式に経営統合を決定、早ければ今年夏にも経営統合する。

統合後の新会社の連結売上高は1兆円を超え、精密機器業界では、キヤノン、富士写真フイルム、リコーの大手3社に迫る第4位の規模になる。新社名は今後検討する。

コニカは、今年4月に本体を複写機やフィルム・カメラなど4事業に分社化して持ち株会社制へ移行することを決めており、ミノルタも持ち株会社に出資し役員も派遣、経営も統合する。両社の主力事業である複写機分野は、フルカラー化やネットワーク化が急速に進展。巨額の開発費が大きな負担となっている上、競争の激化と景気減速が重なり、厳しい状態が続いていた。

また写真機分野についても、両社は成長分野であるデジタルカメラの開発が遅れたため、売り上げが思うように伸びず、キヤノンや富士写真フイルムなどの大手との格差は広がっていた。両社は経営統合することで上位3社を追撃する構え。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】経済対策案を発表

ブッシュ米大統領は7日、遊説先のシカゴで演説し、減税措置を中心とした向こう10年間で総額6740億ドル(約80兆円)に上る新たな総合経済対策案を正式発表した。

規模は日本の国家予算の一般会計に匹敵する。イラクとの開戦も念頭に、米景気の回復と持続的な成長を実現し、政権基盤を強化する狙いだ。

対策の柱として、企業収益と株主が受け取る配当金への二重課税を解消するため、配当金課税の撤廃を盛り込み、米株式市場の活性化に取り組む姿勢を明確にした。

大統領経済諮問委員会(CEA)は同日、総合対策の実施で、国内総生産(GDP)が2003年に0.4%、04年に1.1%それぞれ押し上げられるが、連邦予算の歳入は03年から07年の5年間で1660億ドル減少するとの見通しを発表した。《共同通信》

【この日の民主党】

「小泉内閣続けば1930年代と同じ道へ」菅代表

民主党の菅直人代表は7日、今年初めて開かれた党常任幹事会の冒頭に挨拶し、「新年に3つのことを祈願した。一つは、世界と日本の平和と安全。二つ目は、日本の現状、とりわけ経済の再生。そして三つ目に、それを実現するためにも小泉デフレ増進内閣を一日も早く倒し、民主党中心の政権を作ることだ」と新春の抱負を述べた。

菅代表はまた、現在の日本の状況が、ヒトラーの独裁政権を誕生させたドイツ、デフレへの対応の失敗からデフレを加速させたフーバー大統領時の米国や井上準之介蔵相時の日本など、1930年代の世界の状況に似てきているとの見方を示したうえで、「小泉首相が続く限り、日本は1930年代の一番危険な筋道をそのまま進んでいく。これから始まる国会では、経済、経済、経済という姿勢で臨んで行く」との方針を示した。

青森県知事選で横山北斗氏の推薦決定

民主党は、7日の常任幹事会で、1月9日に告示、26日に投開票が行われる青森県知事選挙の候補として、新人の横山北斗氏を推薦することを決定した。横山氏は39歳、弘前学院大学社会福祉学部教授。《民主党ニュース》



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