平成5105日目

2002/12/30

この日のできごと(何の日)

【東証大納会】

今年最後の取引となる大納会を迎えた30日の東京株式市場の日経平均株価終値は前週末比135円10銭安の8578円95銭と、年末の株価としては1982年以来、20年ぶりに9000円の大台を割り込んで一年の取引を締めくくった。

年初に比べ約2割値下がりし、3年連続で年末の株価が年初を下回った。3年連続下落は過去最長に並ぶ記録となる。戦後3回あるが、いずれも90年代以降に集中しており、バブル崩壊の痛手の大きさを物語った。

年末の株価としては3年連続のバブル後安値更新で、景気腰折れ懸念や不良債権処理問題、国際情勢の緊張など、日本経済を取り巻く厳しい環境を反映しての越年となった。

全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は5.96ポイント安の843.29で1983年以来19年ぶりの低水準。東証一部の時価総額は約243兆円と、年初に比べ約54兆円減った計算だ。《共同通信》

「日本経済と市場の発展を祈って、ヨーッ」。東京証券取引所にミスターの甲高い声が響く。30日午前の東証・大納会に駆け付けたのは国民的人気の長嶋茂雄・野球日本代表監督(前巨人監督)。株価低迷で今年は散々だった東証だが、取引最後の日は「ミスター効果」で華やいだ雰囲気に包まれた。

土田正顕東証社長は長嶋前監督を「国民に夢と希望のメッセージを与えてきた、この明るさを来年に持ち越したい」と来場客に紹介。黒っぽいスーツ姿に胸にピンクのリボンを着けた長嶋前監督はやや緊張の面持ちで「大納会に招かれて光栄です」とあいさつ。両手を大きく広げ、手締めの音頭をとった。

経営破たんや名門企業の不祥事など今年の経済界は暗い話題が多かっただけに、大納会に出席した東証幹部は「長嶋さんのあの明るさで、少しでも明るさが戻れば」とつぶやいた。切実な願いは市場に届くだろうか。《共同通信》

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【北朝鮮による日本人拉致事件】

地村さん夫妻「自立の道、探る」

「今ごろ紅白(歌合戦)をしているんだろうなぁと思っていた」30日、記者会見した地村保志さん、富貴恵さん夫妻は、24年間過ごした朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)での年越しの様子をこう振り返り、日本に強い望郷の念を抱き続けていたことを明らかにした。

その思いが実った帰国から2カ月半。「来年は自分なりに自立していく道を探りたい」夫妻は一日も早い子供の帰国を待ちながら、故郷での再出発を力強く誓った。《福井新聞》

【松井秀喜外野手】帰省

「ヤンキース松井」初のお国入りとなった30日、小松空港が沸いた。巨人時代をはるかにしのぐ熱い出迎えに松井秀喜選手もさすがに驚いた表情だったが、「またここで新たな年を迎え、気持ちを新たにして一年間頑張る」と力強く宣言。「気持ちをゼロに、白紙にしてくれる場所」と同選手が言う故郷で休息を楽しみ、英気を養って、大リーグに挑む。

約50人の報道陣が待ち受ける空港ロビーの一角は飛行機が到着する約1時間前からファンで埋め尽くされた。

午後6時10分、松井選手が姿を現すとざわめきが大きな歓声に変わり、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。松井選手は口元を結んだまま右手を上げてファンの声援に応じた。

「毎年、お正月はふるさとで過ごすのは当たり前のこと」。空港内で会見した松井選手はメジャー挑戦元年も例年通りの自然体で臨む姿勢を強調した。

大リーグへの移籍を表明して以来、多忙な日々を送ってきただけに「家族と過ごすことはほとんどないから、年末年始ぐらいは一緒にのんびりしたいな」と、故郷の安らぎにどっぷりとつかるつもりだ。《北國新聞》

【田中耕一さん】帰省

ノーベル化学賞を受賞した島津製作所フェロー、田中耕一さん(43)は30日、スウェーデン・ストックホルムでの授賞式後、初めて出身地の富山市に帰省した。

同日午後1時前、JR富山駅に到着した田中さんは報道陣の取材に対し「来年は足元を固め、今回の受賞を出発点に仕事の領域を広げたい」と来年の抱負を語った。休暇の過ごし方を尋ねられると「できるだけ今までと同じように、家で何もしないでぼーっと過ごしたい」と話した。

駅では、約500人の市民が歓迎した。《北國新聞》

【比大統領選】アロヨ氏、不出馬表明

フィリピンのアロヨ大統領(55)は30日、滞在先のルソン島北部のバギオで、2004年5月の大統領選に出馬しない意向を表明した。19世紀後半の独立運動の英雄、ホセ・リサールの命日を記念する休日の演説の中で述べた。

最近の世論調査で支持率が就任以来最低の44%になったことなどを反映した発言とみられるが、一部には大統領は憲法改正により議院内閣制を導入し、首相として政権を継続しようとしているとの観測もある。

大統領は「私は政治的な分裂の中で主役を演じてきたが、私が出馬すれば、亀裂がより一層深まるので出馬しないことを決めた」と述べ、「今後、自由選挙の保証と仕事の創出、貧国の削減に全力を注ぎ、後継者が良好な状態で引き継げるようにする」とした。

アロヨ大統領は昨年1月、とばく献金に端を発した不正蓄財疑惑でエストラダ前大統領が退陣した後、副大統領から昇格した。

次期大統領選まで、まだ約1年半あるが、アロヨ、エストラダ両陣営を中心とする前哨戦は既に始まっている。最近の世論調査では、次期大統領にしたい人物はロコ前文相、前大統領の友人の俳優フェルナンド・ポー氏、元ニュースキャスターのデカストロ上院議員の順で、アロヨ大統領は4位だった。《共同通信》



12月30日 その日のできごと(何の日)