平成5092日目
2002/12/17
この日のできごと(何の日)
【民主党・菅直人代表】政権交代目指す
民主党の菅直人代表は17日午後、新体制となって初めての常任幹事会であいさつし「年が明ければ正念場の2003年だ。統一地方選に、ほぼ間違いない衆院選、次の年には参院選を控えている。03年に政権交代を実現する目標に向かって一丸となって頑張りたい」と述べ、来年中の政権交代を目指す考えを強調した。
世論調査で小泉内閣の支持率が下落していることについて「(小泉純一郎首相に)スローガンはあったが、何も国民生活にプラスになっていないことを国民が冷静に見た結果だ」と指摘した。《共同通信》
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【中村紀洋内野手】阪神と交渉
近鉄からフリーエージェント(FA)宣言した中村紀洋内野手は17日、大阪市内のホテルで、星野監督と野崎球団社長らが出席した阪神と3度目の正式交渉に臨み、近鉄と米大リーグのメッツを含めた3球団から、年内に最終結論を出す考えを明らかにした。
約1時間の交渉を終えた中村は「メジャー、近鉄、阪神の3つの球団をテーブルの上に並べて一気に考えたい。ことし中には結論を出したいと伝えた」と話した。米大リーグは5球団からオファーを受けたそうで、好条件を提示したメッツに絞り込んだという。中村は近鉄と24日にも2度目の交渉を行う予定。
国内球団の早期絞り込みを希望していた星野監督は「3球団を一気に決めるというなら、それでいい。待つべきだ」と語った。《共同通信》
【サッカー】
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、ことしの年間最優秀選手にブラジル代表FWのロナウドを大差で選出し、マドリードで表彰した。ロナウドは1996、97年に続き、同賞が制定されて以降、初めてとなる3度目の受賞となった。
ロナウドはブラジルを優勝に導いたワールドカップ(W杯)で8得点を挙げ、得点王になった活躍などが評価された。
クラブチームではレアル・マドリードに所属するロナウドは記者会見で「けがで苦しみ、またサッカーができるのかとまで思ったこの2年のことを思うと、なおさらうれしい」と話した。
同賞は世界各国・地域の代表監督の投票によって選出。ロナウドは387ポイントを獲得し、2位のGKカーン(ドイツ)は171ポイント、3位のMFジダン(フランス)は148ポイントだった。女子は昨年に続き、ミア・ハム(米国)が受賞した。《共同通信》
【民主党・熊谷弘前副代表】離党の意向伝達
「保守新党」結成を目成指す民主党の熊谷弘前副代表は17日午前、静岡市で連合静岡の石井水穂会長ら幹部と会談し、「自分の政策を実現するべく、首相官邸に行けるような状況にしたい」と述べ、民主党を離党し、与党入りを目指す意向を伝えた。
熊谷氏は離党、新党結成時期については「志を説明して理解を得なければいつとは言うべきではない」としながらも、今週中に地元系列県議らへの説明を終える考えを示した。熊谷氏はこの後記者団に「できるだけ早い時期に結論を出したい。年内には、はっきりさせる」と述べた。
連合関係者によると、連合静岡側が地元の衆院静岡9区選出の熊谷氏から保守党の二階俊博幹事長らとの新党構想について事情を聴くために呼んだという。熊谷氏は次期衆院選に向け労働組合との協力関係を維持が不可欠と判断、会談で「今後も人間関係を太く、長く、続けたい」と述べた。
「保守新党」については、自民党入りするグループを除いた二階氏ら保守党議員と熊谷氏ら民主党離党組が合流し、新党を結成する方向で調整が進んでいる。《共同通信》
【保守党】全員が新党参加
保守党は17日夜、野田毅党首、二階俊博幹事長ら衆院議員が会合を開き、衆院議員7人全員が保守新党に参加することを確認した。同党幹部は「参院の5人も含め荷崩れはない」と述べるとともに、「民主党からの参加は少なくとも5人」との見通しを明らかにした。保守党の二階幹事長は同日、自民、公明両党幹事長と会談し、民主党の熊谷弘前副代表との新党構想を説明、3幹事長は自公両党と新党で連立政権を継続する方針で一致した。
一方、「保守新党」結成を目指す民主党の熊谷氏は17日、共同通信などのインタビューに応じ、「(民主)党として求心力を保つことはあり得ない。帰属意識は薄らいだ。年内に決着させたい」と述べ、近く離党を決断する意向を表明した。
民主党執行部は熊谷氏に同調するとみられる議員への説得工作を続行。岡田克也幹事長は記者団に「大義名分がない。選挙で自民党に代わる政権政党をつくると訴えて当選したのに、いきなり与党に行くのでは有権者を裏切っている」と批判した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】若手議員と懇談
「私はまったく解散を考えていない。だが常在戦場。用意は怠らないように」小泉純一郎首相は17日昼、20人を超す当選1回の自民党衆院議員と食事をしながら懇談し、衆院の早期解散を否定しながらも選挙に向けた心構えを伝授した。出席議員の一人は「やっぱり解散風が吹くかな」と苦笑いしていた。
懇談は「党をないがしろにしている」と批判が絶えない首相が、党内の意思疎通を図る目的で行われた。永田町に広がっている早期解散説を打ち消し、若手の不安を拭い去る狙いもあったが、かえって憶測を呼ぶ結果にもなりそうだ。《共同通信》
【石破茂防衛庁長官】米・ラムズフェルド国防長官と会談
石破茂防衛庁長官は17日午前、ラムズフェルド米国防長官とワシントン郊外の国防総省で就任後初の日米防衛省脳会談を行い、日米が共同技術研究を進めているミサイル防衛計画について「開発、配備を視野に入れながら検討を行いたい」と述べ、現在の研究段階から開発、配備を視野に取り組む考えを表明した。
1999年から続いているミサイル防衛をめぐる日米共同技術研究で、防衛庁長官が公式に配備にまで踏み込むのは初めて。ただ日本政府として統一した見解ではなく、開発段階への移行は固まっていない中での発言だけに、与野党からの批判も出そうだ。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発計画や弾道ミサイル開発・輸出、イラクの大量破壊兵器問題についても意見交換した。《共同通信》
【この日の民主党】
常任幹事会、山村議員は「『除籍』処分相当」
民主党は17日、菅新執行部になって初めての第227回常任幹事会を開き、年末年始の党日程、ネクストキャビネットの新閣僚や選挙対策委員会委員などの党役員人事を了承した。
3日の両院議員総会の場で離党の意向を表明し、その後執行部の説得にもかかわらず一方的に記者会見を開き正式に離党表明を行った山村健衆議院議員については、その離党表明をめぐる一連の言動が党規約第25条及び党倫理規則第2条に違反する行為にあたるとし、党規約・倫理規則の規定に基づき「除籍」処分とすることが相当であるとして、処分の適否を倫理委員会に諮ることを決めた。
この処分をめぐっては、常任幹事会のなかでも、「山村議員が10月の補欠選挙で誰よりも一所懸命に遊説などに取り組んできたことを考慮すれば、『除籍』処分は重すぎるのではないか」という意見も出された。その半面、同議員が比例区選出であることから、離党は有権者への裏切り行為であるとする見方も根強く、これらの様々な議論があったことを倫理委員会に届けることを条件に、処分の諮問を全会一致で決定したもの。
衆院候補研修会で話し方講義
民主党の衆議院選挙予定候補者研修会で17日、元アナウンサーの今野東衆議院議員による話し方の講義が開かれた。
研修会の2日目のプログラムとして行われた話し方講義では、今野議員が発声練習や相手に伝わるスピーチのしかた、敬語の使い方などを実技を交えて指導。参加した予定候補者たちは、自らの選挙運動に活かそうと真剣に聞き入っていた。
枝野政調会長、NC閣僚を発表
民主党の政策調査会長に就任した枝野幸男衆院議員は17日、党本部で初めての記者会見を行い、「積み重ねてきた政策を、いかにクリアに分かりやすく伝えるかが私の課題」と所信を語るとともに、新しいネクストキャビネットの閣僚名簿を発表した。
枝野政調会長は、これまでも政策調査会副会長、会長代理を務めてきた立場から、「積み上げてきた政策議論の中身は、政府与党に負けないしっかりしたものだという強い自負を持っている」としながらも、「議論のプロセスの話が残ったり、内容が正確に分かりやすく伝わらなかったりしたことが、“分かりにくい”とか“バラバラだ”といった印象を与えた面があることは反省すべきだ」と指摘。「国民の皆さんに、いかに政策をクリアに分かりやすく伝えるかが私にとっての課題だ」と語った。
続いて政調会長は、ネクストキャビネットの閣僚名簿を発表。「次の総選挙後にそのまま実際の内閣に横滑りできる布陣だ」と自信を示すとともに、小泉内閣の経済諮問会議に対応する経済戦略会議座長や総合雇用政策特命大臣を任命するなど、特に経済政策に力を入れていることを明らかにした。
[ネクストキャビネット閣僚名簿]
総理大臣 菅直人
国務大臣 岡田克也
官房長官 枝野幸男
行政改革兼官房副長官 中川正春
経済財政大臣・経済戦略会議座長 仙谷由人
総合雇用政策特命大臣 城島正光
内閣・警察・防災・沖縄北方担当大臣 大畠章宏
男女共同参画・人権・消費者・子ども政策担当大臣 石毛えい子
総務大臣 玄葉光一郎
法務大臣 千葉景子
外務大臣 伊藤英成
安全保障大臣 前原誠司
財務大臣 峰崎直樹
金融担当大臣 五十嵐文彦
文部科学大臣 牧野聖修
厚生労働大臣 五島正規
農林水産大臣 筒井信隆
経済産業大臣 小沢鋭仁
国土交通大臣 佐藤謙一郎
環境大臣 小林守 《民主党ニュース》