平成5093日目

2002/12/18

この日のできごと(何の日)

【北朝鮮による日本人拉致事件】帰国した5人が新潟で再会

小浜市の地村保志さん、富貴恵さん夫妻=ともに(47)=ら朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者5人が18日、10月15日の帰国以来2カ月ぶりに、新潟市で再会した。市内のホテルで懇談した5人は「北朝鮮に戻さないという政府方針が決まる前に、全員が自らの意思で戻らないと決心していた」と、19日の記者会見で表明することを確認し合った。

地村さん夫妻は午前6時半、マイクロバスで自宅を出発。約120人の報道陣や一般市民が待ち受ける中、午後2時に懇談会場のホテルに入った。携帯電話で連絡を取り合い、蓮池薫さん(45)、祐木子さん(46)夫妻が乗る車と北陸自動車道で合流。2組の夫婦は同時に到着した。

地村さん夫妻は長旅の疲れも見せず明るい表情。市民から励ましの声がかかると富貴恵さんは「楽しみです」と笑顔で答えていた。一足先に会場入りした曽我ひとみさん(43)とともに、午後3時半から懇談。途中から中山恭子内閣官房参与が加わった。5人は気候や言葉の違い、曽我さんの引っ越し、新潟市までの交通手段などを話題に和やかに談笑した。

保志さんは「(雪がだんだん多くなるので)こちらに来ながらびっくりした」、富貴恵さんは「7時間ぐらいかかったけど、楽しく来ました。疲れませんでした」と話した。小熊博拉致被害者・家族支援室長が「地村さんが運転してくるかと思いました」というと、笑い声が上がる場面もあった。

懇談の公開は冒頭だけだったが、家族連絡会事務局長で薫さんの兄蓮池透さん(47)によると、翌日の会見内容は5人だけで相談。「自分たちの言動が子供たちに悪影響を及ぼすことを心配しているが、今のこう着状態を打開するために政府を信用。北に戻らないのは、自らの意思だと表明することを決めたのでは」と述べた。《福井新聞》

小泉純一郎首相は18日夕、外務省の竹内行夫事務次官、田中均アジア大洋州局長を首相官邸に呼び、拉致問題をめぐりこう着状態に陥っている北朝鮮との国交正常化交渉について「よく情報を分析して外務省が一丸となって北朝鮮問題に当たってほしい」と、打開に向け全力を挙げるよう指示した。《共同通信》

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【松井秀喜外野手】ヤンキース入り

AP通信によると、プロ野球巨人からフリーエージェント(FA)宣言して米大リーグ球団と入団交渉を進めていた松井秀喜外野手(28)が18日、ニューヨーク・ヤンキースと、3年契約、総額2100万ドル(約25億2000万円)で基本的に合意した。

ヤンキースはこの日、松井の代理人を務めるアーン・テレム氏と交渉し、匿名を条件とした関係者によると、両者が3年契約で合意し、今後4年目のオプションや出来高など細部を協議する。

日本を代表する強打者の松井選手は、11月1日に巨人からFA宣言して大リーグ挑戦を表明。当初は自力で交渉することを明らかにしていた。しかし、その後は代理人を介して交渉す方針に変え、テレム氏を代理人に選び交渉を進めてきた。これまで、ワールドシリーズ最多優勝を誇るヤンキース、オリオールズなど5球団が獲得に向けて動いていた。《共同通信》

【保守新党】政策調整に着手

「保守新党」結成を目指す民主党の熊谷弘前副代表は18日、新党構想に理解を示す同党衆院議員6人と都内で会談した。与党内では熊谷氏を含む7人を「離党−新党参加組」と受け止めているが、民主党執行部は締め付け工作を強めており、ぎりぎりまで攻防が続きそうだ。保守党は12人の衆参両院議員全員が参加する方向で、熊谷氏らはさらに数人の民主党議員に同調を呼び掛けている。

一方、熊谷氏と保守党の二階俊博幹事長は25日に都内のホテルで結党大会を開くことを決め、水面下で新党が打ち出す政策の調整に着手。焦点の党首選びは、民主離党組が「熊谷党首」を求めているのに対し、保守党サイドは同党からの起用を主張、難航している。自民党幹部は18日夜、「熊谷党首、二階幹事長」との見通しを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の麻生太郎政調会長は18日の記者会見で、道路公団改革などで小泉純一郎首相の政治手法が「丸投げ」と批判されていることに「自分でやると独裁と言われ、官僚に振れば役人任せと言われる」と首相を援護射撃。「2005年で最も進んだ電子政府になるのは、首相が丸投げしたおかげ。明らかに改革は進んでいる」とトーンを上げた。麻生氏は一時、首相の経済政策を批判し、来年の党総裁選出馬に意欲を見せていた。だが、「早すぎる」と集中砲火を受けた経緯があり、「あつものに懲りて…」といった様子。《共同通信》

【ロシア・イワノフ外相】拉致解決に協力約束

川口順子外相は18日夜、ロシアのイワノフ外相と都内の外務省飯倉公館で会談し、北朝鮮による拉致問題の真相解明と被害者家族の帰国実現のため、ロシアから北朝鮮への働き掛けを要請、イワノフ外相は「可能な限り協力を行いたい」と約束した。北朝鮮が表明した核施設の再稼働については懸念を共有し、核開発問題の平和的解決のため北朝鮮への働き掛けを強めることで一致した。

来年1月に予定している小泉純一郎首相のロシア訪問の際、極東のハバロフスクを日本の首相として初めて訪問することも決めた。

イラクの大量破壊兵器査察問題でイワノフ外相は、イラクの提出した申告書について「まず国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)と国際原子力機関(IAEA)が評価を出すべきだ。ロシアは政治的解決を支持している」と武力行使に慎重な考えを強調。川口外相は「国連安全保障理事会の一体性が重要だ」と述べた。

これに先立ってイワノフ外相は小泉首相と首相官邸で会談。首相は来年1月にモスクワで行う日ロ首脳会談について「日ロ間では領土問題という困難な問題を抱えており、解決、克服のためにプーチン大統領と率直に話し合いたい」と述べ、停滞する北方領土返還、平和条約締結問題の打開に向けて協議したいとの考えを強調した。《共同通信》

【この日の民主党】

地域別両院議員懇談会を開催

民主党は、18、19の両日、党本部で党所属国会議員を地域ブロック別に分けての両院議員懇談会を開く。まず北海道・東北・北関東・南関東ブロックの懇談会が18日午後に開かれた。

挨拶に立った菅直人代表は、「12月10日の両院議員総会で代表選挙が行われた際、岡田さんから、『総会が終わったら、徹夜してでも全国会議員で今後の民主党のあり方について議論しようではないか』との話があり、私も同じ気持ちだった」と懇談会開催の経緯を説明するとともに、「いよいよこれから反転攻勢に向けて、どういう形でやっていくのか。そのベースはなんといっても、183人が気持ちを一つにしながら、しかし同時にそれぞれが自らの力を発揮しながら、それぞれの場面で頑張っていくということに尽きるのではないか。私自身は、小泉首相との議論、そして全国を駆けめぐることに重点を置かせていただきたいと思っている」と述べ、早ければ12月中にも地方遊説を開始する意向を表明した。

東京・北信越・東海ブロックと近畿・中国・四国・九州ブロックの懇談会は19日午後に開催される。

インターネットモニター調査「世党@net」を開始

民主党の平野博文広報・宣伝委員長は17日、党本部で記者会見を行い、国内の政党で初のインターネットモニター調査「世党@net」を開始することを発表した。

平野委員長は「世党@net」プロジェクトの趣旨について、「感覚だけに頼るのではなく、データを活用した広報宣伝活動を展開しようと考えている。また、積極的に国民の皆さんの声を聞き、それを政策や党・組織運営に反映させていきたい」と説明。また、有識者も交えて設置した「PRプランニング&効果測定委員会」において有効な調査項目を決定するとともに、調査結果の分析などを行うことも明らかにした。

第1回目の調査は18日から24日までの期間に行い、1)菅・岡田体制に対する期待度、2)新執行部に期待するもの、3)民主党が取り組むべき政策課題、の3点について、Webページ上でアンケートを実施する。また今後は、月2回程度の頻度で調査を実施するとともに、1万人を目標としてモニター登録者数の拡大を図る。《民主党ニュース》



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